104 / 109
🌹『翠玉のケエス:芽吹』🌹 本編 💎 The SUN:U 💎
Drop.030『 The SUN:U〈Ⅲ〉』【3】
しおりを挟む
「――はぁ。駄目。――今のアタシの推理力じゃ、お花の冠しか出てこないわ……。――ごめんなさい。雷さん。――降参させて」
雷は、そんな法雨の回答に楽しげに笑うと、言った。
「ははは。お花の冠か。――それでも良かったかもしれないね。それも、美人さんの君にはよく似合うよ。――でも、残念……。――“冠よりは少し小さめ”なんだ」
「え……?」
そして、そんな雷は、法雨に寄り添うようにすると、背後に控えさせていたサプライズをすっと手に取り、法雨の目の前に据えては、言った。
「メリークリスマス。法雨さん。――どうか、この先もずっと、俺の傍に居てほしい。――だから、良かったら“これ”も、受け取ってくれないか」
「――え……、あ……、雷さん……。――その……、――これって……」
そうして、雷が法雨に贈ったのは、美しい装飾が施された、小さくも上品な翠色のジュエリーケースであった。
「――開けてみて」
そんな、凛とした佇まいに思わず身を起こした法雨は、その贈り物を両手で受け取ると、雷に促されるまま、ケースの淵に手をかけた。
そんな法雨の鼓動は、たちまち壊れそうなほどに高鳴り始めると、主人を急かすようにした。
その高鳴りに急かされる中、法雨の指は、小さく震えながらも、ゆっくりと翠色のケースを開いては、雷からの想いを、揺れる金色の瞳に映していった。
「――………………」
そうして、その瞳に映されたのは――、透明の小さな煌めきたちと共に、天に向けその翠色を輝かせる銀輪であった。
その銀輪の頂きを気高く彩るのは、数々の小さなダイヤモンドたちと共に天で輝く翠玉――エメラルドであった。
そんなエメラルドは――、法雨の誕生石でもある。
「――こんな素敵な贈り物……、――アタシが受け取って……いいの……」
その金色に、愛で美しく輝く銀輪を映しながら、法雨は、声を震わせて紡ぐ。
雷は、そんな法雨の肩を優しく抱き寄せるようにして贈る。
「もちろん。――この贈り物を受け取れるのは、君だけだから」
その雷の言葉に、喜びの雫で艶めく法雨の金色は、艶やかな輝きをさらに増してゆく。
「嬉しい……。――雷さん。本当に有難う。――もう、アタシ……、――こんな幸せ続きで……、この先大丈夫かしら……」
そんな法雨が、赤らんだ頬を一筋の雫で濡らすと、その身を優しく抱き包むようにして、雷は紡ぐ。
「大丈夫さ。何も心配は要らない。――この先の君も、――この先の君の幸せも、――そのすべてを、俺が永遠に護るから」
法雨は、その雷の腕の中、深く大きな愛に笑んでは、幸せを零す。
「ふふ。心強いわね……。それなら、安心だわ……。――……雷さん。――本当に……、――本当に有難う……。――アタシ……、――今……、すっごく幸せよ……」
雷は、その法雨のレモン色を愛でては、胸を満たす幸福感に浸る。
「こちらこそ、受け取ってくれて有難う。――俺も、すごく幸せだ」
そして――、その愛しきレモン色にひとつ口付けては、法雨の顔を伺う様にしてやんわりと身を離すと、眼前で美しく煌めく金色とその海色を交え、最愛の彼へと紡ぐ。
雷は、そんな法雨の回答に楽しげに笑うと、言った。
「ははは。お花の冠か。――それでも良かったかもしれないね。それも、美人さんの君にはよく似合うよ。――でも、残念……。――“冠よりは少し小さめ”なんだ」
「え……?」
そして、そんな雷は、法雨に寄り添うようにすると、背後に控えさせていたサプライズをすっと手に取り、法雨の目の前に据えては、言った。
「メリークリスマス。法雨さん。――どうか、この先もずっと、俺の傍に居てほしい。――だから、良かったら“これ”も、受け取ってくれないか」
「――え……、あ……、雷さん……。――その……、――これって……」
そうして、雷が法雨に贈ったのは、美しい装飾が施された、小さくも上品な翠色のジュエリーケースであった。
「――開けてみて」
そんな、凛とした佇まいに思わず身を起こした法雨は、その贈り物を両手で受け取ると、雷に促されるまま、ケースの淵に手をかけた。
そんな法雨の鼓動は、たちまち壊れそうなほどに高鳴り始めると、主人を急かすようにした。
その高鳴りに急かされる中、法雨の指は、小さく震えながらも、ゆっくりと翠色のケースを開いては、雷からの想いを、揺れる金色の瞳に映していった。
「――………………」
そうして、その瞳に映されたのは――、透明の小さな煌めきたちと共に、天に向けその翠色を輝かせる銀輪であった。
その銀輪の頂きを気高く彩るのは、数々の小さなダイヤモンドたちと共に天で輝く翠玉――エメラルドであった。
そんなエメラルドは――、法雨の誕生石でもある。
「――こんな素敵な贈り物……、――アタシが受け取って……いいの……」
その金色に、愛で美しく輝く銀輪を映しながら、法雨は、声を震わせて紡ぐ。
雷は、そんな法雨の肩を優しく抱き寄せるようにして贈る。
「もちろん。――この贈り物を受け取れるのは、君だけだから」
その雷の言葉に、喜びの雫で艶めく法雨の金色は、艶やかな輝きをさらに増してゆく。
「嬉しい……。――雷さん。本当に有難う。――もう、アタシ……、――こんな幸せ続きで……、この先大丈夫かしら……」
そんな法雨が、赤らんだ頬を一筋の雫で濡らすと、その身を優しく抱き包むようにして、雷は紡ぐ。
「大丈夫さ。何も心配は要らない。――この先の君も、――この先の君の幸せも、――そのすべてを、俺が永遠に護るから」
法雨は、その雷の腕の中、深く大きな愛に笑んでは、幸せを零す。
「ふふ。心強いわね……。それなら、安心だわ……。――……雷さん。――本当に……、――本当に有難う……。――アタシ……、――今……、すっごく幸せよ……」
雷は、その法雨のレモン色を愛でては、胸を満たす幸福感に浸る。
「こちらこそ、受け取ってくれて有難う。――俺も、すごく幸せだ」
そして――、その愛しきレモン色にひとつ口付けては、法雨の顔を伺う様にしてやんわりと身を離すと、眼前で美しく煌めく金色とその海色を交え、最愛の彼へと紡ぐ。
0
あなたにおすすめの小説
天啓によると殿下の婚約者ではなくなります
ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。
フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。
●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。
性表現は一切出てきません。
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)
はじまりの朝
さくら乃
BL
子どもの頃は仲が良かった幼なじみ。
ある出来事をきっかけに離れてしまう。
中学は別の学校へ、そして、高校で再会するが、あの頃の彼とはいろいろ違いすぎて……。
これから始まる恋物語の、それは、“はじまりの朝”。
✳『番外編〜はじまりの裏側で』
『はじまりの朝』はナナ目線。しかし、その裏側では他キャラもいろいろ思っているはず。そんな彼ら目線のエピソード。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
雪を溶かすように
春野ひつじ
BL
人間と獣人の争いが終わった。
和平の条件で人間の国へ人質としていった獣人国の第八王子、薫(ゆき)。そして、薫を助けた人間国の第一王子、悠(はる)。二人の距離は次第に近づいていくが、実は薫が人間国に行くことになったのには理由があった……。
溺愛・甘々です。
*物語の進み方がゆっくりです。エブリスタにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる