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16 14話後に死んだモブ
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「スタークよ。我らが立つ世界〝レイルグラント〟とは、いかなる意味か分かるか?」
大魔法使い〝千手のルストール〟は白い髭を撫でながら、勇者に問いかけた。
「知らないなあ。と言うか、考えたこともない」
光の勇者は正直に答える。
異世界から召還された者としては、知らないものは知らないのだ。誤魔化す必要などない。
「異界から喚ばれし者とは言え、その開き直った態度はいただけぬぞ。〝石打ち〟と〝山下り〟の訓練をそれぞれ百、追加する」
「かまわない。魔王を倒すためには必要なことだからな」
「……まったく、可愛げのない弟子じゃ」
「で、答えは何なんだ?」
「レイルグラントとは、〝祝福の光が降り注ぐ大地〟という意味じゃ。いずれお前も王侯貴族とも接する時が来るであろう。そのくらいの教養は押さえておくことじゃ」
「祝福の光、か。そう言えば、俺の力も〝光の魔力〟って言うんだよな? 何か関係あるのかな?」
ルストールはため息をついた。
そんなことは基礎の基礎だ、とでも言わんばかりに。
「関係も何も、貴様の魔力の源はこの地に降り注ぐ〝祝福の光〟じゃぞ。いや……もっと正確に言えば、この地の全ての使い手は祝福の光を浴びることで、体内に魔力を蓄えているのじゃ」
そこまで聞いて、勇者の中に疑問が生まれた。
自分は、全ての属性の魔法を使うことができる。
だが他の人々が使える魔法には限りがある。
いわゆる属性魔力という、色つきの魔力だ。
例えば炎の使い手は、一生涯、炎の魔法しか発動できないのだ。
――同じ〝祝福の光〟を浴びているというのに、何が違うんだ?
「質問がある。誰もが同じ祝福の光を浴びているのに、どうして使える力に差が出るんだ?」
「うむ、中々に筋が良い質問じゃ。誉めてやろう。
祝福の光には、全ての属性魔力が内包されておる。
じゃが、術者が取り込んだ魔力を外部に出す際に、問題が発生する。術者のいびつな魂の形がある種のフィルターとなって、出力される魔力を制限する。ちょうど、このような具合での――」
ルストールは、天高く〝炎の魔結晶〟を掲げた。
結晶を通過した光は、燃えるような赤色に変色した。
そして赤い光は、ルストールの作業机を瞬く間に焦がしていった。
「赤い魂の者は、炎の魔法。青い魂の者は、水の魔法……と言った具合じゃ。
ここまで言えば分かるな? つまり貴様の魂の色は、この地に降り注ぐ〝祝福の光〟と全く同じ色をしておる。だからこそ貴様は、全ての属性を含んだ魔力を操れるのじゃ」
「ええと、てことは……俺の魂はそれだけ清らかで透き通っているってことか? 照れるな」
勇者は半分冗談で言ったつもりだった。
だがルストールは、厳かに頷いた。
「その通りじゃ。故にお前は光の勇者なのだ。よし、今日の講義はここまでとしよう。良い質問を出した褒美じゃ。これを渡そう」
ルストールは、懐から円形に加工された水晶を取り出した。
「これは……?」
「この儂が生み出した、渾身の魔導具――〝透見の玻璃〟じゃ。およそ百種類の魔石を溶かし、レンズとして加工した。これを通して相手を見れば、保有する魔力属性と保有量が分かるぞ。これだけ小さければ、長旅でも邪魔にはなるまい」
勇者が水晶を受け取ると、ルストールは説明を付け加えた。
「一つだけ注意点がある。この魔導具は〝闇の者〟には使えない」
「……それはどういう意味だ?」
「我らが敵、魔王が持つ闇の力は謎に包まれている。今の我らの技術では、闇の力を計ることはできぬ。
よって、間違っても魔王の配下にこの魔導具を使って『魔法力ゼロか。ゴミめ』などと勘違いをするでないぞ」
「ははは、そんな間抜けがいるはずがないだろう」
「だといいのじゃが」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
なぜ弔木に闇の力が宿っているのか?
あまりにも巨大な疑問だ。
弔木本人にもさっぱり分からない。
しかしそれを除けば、全てのパーツが噛み合ったような気分だった。
「自分は闇の魔力を大量に保有していた」ということを前提に置けば、これまでの違和感に全て説明がつく。
弔木は、会う人間全てに不気味がられていた。
就職の面接は連戦連敗。落ちた数を数えるのも諦めたほどだ。
ホームセンターでは怪奇現象が頻発した。謎に商品が飛び跳ねたりした。
全て、弔木の全身から湧き上がる〝闇の力〟のせいだ。
巨大で邪悪な魔力が近くにいれば、気分が悪くなるのは当然だ。
そして闇の力はレイルグラントの技術では計測できない。
宗谷ダンジョンで弔木は魔力ゼロの烙印を押された。関係者一同、ルストールが警告したとおりの過ちを犯してしいたのだ。
「……むしろ、どうして今まで気づかなかったんだ?」
理由はいくつか考えられた。
一つは異世界から戻って来たとき、肉体的には召還される前の状態にリセットされていたことだ。
長い冒険で鍛えられていたはずの体は、完全に元の状態に戻っていたのだ。
もう一つは、先入観だ。
弔木の記憶では、弔木は〝光の勇者〟として異世界で冒険してきた。
弔木にとって、魔力と言えば光の魔力しかないのだ。
宗谷ダンジョンの選考会の時も、弔木は、自分の中に光の魔力が復活することを願っていた。
本当に自分が持っているのは、闇の力であることも知らずに。
――ゴゴゴゴゴ……
弔木の戸惑いなど関係なく、状況は次の段階へ移行する。
ダンジョンの奥底から地響きが聞こえてくる。
「あ、あいつら……」
弔木はアリーナにいた二人組を見上げ、異世界でのダンジョン情報を思い出す。
「死ぬかもな」
このダンジョンは特殊なダンジョンだ。
その名も〝試練の幽牢〟。
他のグループがギミックを操作すると、アリーナに階層の主が現れる仕掛けとなっている。
まさに空手の百人組手のような試練を課してくるダンジョンなのだ。
そしてアリーナで階層の主を倒した場合、ダンジョン攻略者はさらに深い階層に強制的に転送される。
つまり弔木を嘲っていた二人組は、より強力な魔物との戦闘を強制されることになる。
戻ってくるには、再びダンジョンギミックを見つけるしかない。
「助けに行ってやってもいいけど……あいつらだけはやめとくか。めっちゃ俺のこと嗤ってたし。それにしても、馬鹿だなあ。俺を助けにアリーナに降りてくれば、転送されずに済んだのに」
数日後、「新宿ダンジョン行方不明者名簿」にドーレイ住宅の二人が載ることになる。
弔木は、最後まで自分を圧迫面接した小野寺の存在に気づくことはなかった。
大魔法使い〝千手のルストール〟は白い髭を撫でながら、勇者に問いかけた。
「知らないなあ。と言うか、考えたこともない」
光の勇者は正直に答える。
異世界から召還された者としては、知らないものは知らないのだ。誤魔化す必要などない。
「異界から喚ばれし者とは言え、その開き直った態度はいただけぬぞ。〝石打ち〟と〝山下り〟の訓練をそれぞれ百、追加する」
「かまわない。魔王を倒すためには必要なことだからな」
「……まったく、可愛げのない弟子じゃ」
「で、答えは何なんだ?」
「レイルグラントとは、〝祝福の光が降り注ぐ大地〟という意味じゃ。いずれお前も王侯貴族とも接する時が来るであろう。そのくらいの教養は押さえておくことじゃ」
「祝福の光、か。そう言えば、俺の力も〝光の魔力〟って言うんだよな? 何か関係あるのかな?」
ルストールはため息をついた。
そんなことは基礎の基礎だ、とでも言わんばかりに。
「関係も何も、貴様の魔力の源はこの地に降り注ぐ〝祝福の光〟じゃぞ。いや……もっと正確に言えば、この地の全ての使い手は祝福の光を浴びることで、体内に魔力を蓄えているのじゃ」
そこまで聞いて、勇者の中に疑問が生まれた。
自分は、全ての属性の魔法を使うことができる。
だが他の人々が使える魔法には限りがある。
いわゆる属性魔力という、色つきの魔力だ。
例えば炎の使い手は、一生涯、炎の魔法しか発動できないのだ。
――同じ〝祝福の光〟を浴びているというのに、何が違うんだ?
「質問がある。誰もが同じ祝福の光を浴びているのに、どうして使える力に差が出るんだ?」
「うむ、中々に筋が良い質問じゃ。誉めてやろう。
祝福の光には、全ての属性魔力が内包されておる。
じゃが、術者が取り込んだ魔力を外部に出す際に、問題が発生する。術者のいびつな魂の形がある種のフィルターとなって、出力される魔力を制限する。ちょうど、このような具合での――」
ルストールは、天高く〝炎の魔結晶〟を掲げた。
結晶を通過した光は、燃えるような赤色に変色した。
そして赤い光は、ルストールの作業机を瞬く間に焦がしていった。
「赤い魂の者は、炎の魔法。青い魂の者は、水の魔法……と言った具合じゃ。
ここまで言えば分かるな? つまり貴様の魂の色は、この地に降り注ぐ〝祝福の光〟と全く同じ色をしておる。だからこそ貴様は、全ての属性を含んだ魔力を操れるのじゃ」
「ええと、てことは……俺の魂はそれだけ清らかで透き通っているってことか? 照れるな」
勇者は半分冗談で言ったつもりだった。
だがルストールは、厳かに頷いた。
「その通りじゃ。故にお前は光の勇者なのだ。よし、今日の講義はここまでとしよう。良い質問を出した褒美じゃ。これを渡そう」
ルストールは、懐から円形に加工された水晶を取り出した。
「これは……?」
「この儂が生み出した、渾身の魔導具――〝透見の玻璃〟じゃ。およそ百種類の魔石を溶かし、レンズとして加工した。これを通して相手を見れば、保有する魔力属性と保有量が分かるぞ。これだけ小さければ、長旅でも邪魔にはなるまい」
勇者が水晶を受け取ると、ルストールは説明を付け加えた。
「一つだけ注意点がある。この魔導具は〝闇の者〟には使えない」
「……それはどういう意味だ?」
「我らが敵、魔王が持つ闇の力は謎に包まれている。今の我らの技術では、闇の力を計ることはできぬ。
よって、間違っても魔王の配下にこの魔導具を使って『魔法力ゼロか。ゴミめ』などと勘違いをするでないぞ」
「ははは、そんな間抜けがいるはずがないだろう」
「だといいのじゃが」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
なぜ弔木に闇の力が宿っているのか?
あまりにも巨大な疑問だ。
弔木本人にもさっぱり分からない。
しかしそれを除けば、全てのパーツが噛み合ったような気分だった。
「自分は闇の魔力を大量に保有していた」ということを前提に置けば、これまでの違和感に全て説明がつく。
弔木は、会う人間全てに不気味がられていた。
就職の面接は連戦連敗。落ちた数を数えるのも諦めたほどだ。
ホームセンターでは怪奇現象が頻発した。謎に商品が飛び跳ねたりした。
全て、弔木の全身から湧き上がる〝闇の力〟のせいだ。
巨大で邪悪な魔力が近くにいれば、気分が悪くなるのは当然だ。
そして闇の力はレイルグラントの技術では計測できない。
宗谷ダンジョンで弔木は魔力ゼロの烙印を押された。関係者一同、ルストールが警告したとおりの過ちを犯してしいたのだ。
「……むしろ、どうして今まで気づかなかったんだ?」
理由はいくつか考えられた。
一つは異世界から戻って来たとき、肉体的には召還される前の状態にリセットされていたことだ。
長い冒険で鍛えられていたはずの体は、完全に元の状態に戻っていたのだ。
もう一つは、先入観だ。
弔木の記憶では、弔木は〝光の勇者〟として異世界で冒険してきた。
弔木にとって、魔力と言えば光の魔力しかないのだ。
宗谷ダンジョンの選考会の時も、弔木は、自分の中に光の魔力が復活することを願っていた。
本当に自分が持っているのは、闇の力であることも知らずに。
――ゴゴゴゴゴ……
弔木の戸惑いなど関係なく、状況は次の段階へ移行する。
ダンジョンの奥底から地響きが聞こえてくる。
「あ、あいつら……」
弔木はアリーナにいた二人組を見上げ、異世界でのダンジョン情報を思い出す。
「死ぬかもな」
このダンジョンは特殊なダンジョンだ。
その名も〝試練の幽牢〟。
他のグループがギミックを操作すると、アリーナに階層の主が現れる仕掛けとなっている。
まさに空手の百人組手のような試練を課してくるダンジョンなのだ。
そしてアリーナで階層の主を倒した場合、ダンジョン攻略者はさらに深い階層に強制的に転送される。
つまり弔木を嘲っていた二人組は、より強力な魔物との戦闘を強制されることになる。
戻ってくるには、再びダンジョンギミックを見つけるしかない。
「助けに行ってやってもいいけど……あいつらだけはやめとくか。めっちゃ俺のこと嗤ってたし。それにしても、馬鹿だなあ。俺を助けにアリーナに降りてくれば、転送されずに済んだのに」
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