50 / 60
第二部
私のかわいい旦那さま(3)*
しおりを挟む
部屋に戻るとすぐに、ワゴンが運び込まれた。食事の用意はエレノーラ担当のメイドが行っている。王宮の隅に住んでいるが、王侯貴族でもなんでもないので、食事の内容は使用人たちと変わらない。
用意された食事をテーブルに並べ、二人で囲む。今日はレイモンドのお望み通りのシチューだったが、人参はきっちり入っていた。レイモンドはしれっとした顔をして人参を食べていたが、ほぼ丸呑みだ。
「残さず食べて、偉いわね」
「……子ども扱いするな」
食事を終えると、食器をワゴンに乗せて廊下に出しておく。後は二人きりの時間だ。エレノーラがにんまりと笑ってレイモンドに抱きつくと、レイモンドは受け入れるかのように彼女を抱きしめる。
「レイモンド、一緒にお風呂に入りましょう? 今日は全部、私がお世話しちゃうわ」
「え? 別に……」
「いいから、いいから。させて、ね?」
エレノーラが上目遣いで甘えた声を出すと、レイモンドは少し視線をさ迷わせてから、小さくうなずいた。それに満足しながら、手を引いて浴室へと向かう。エレノーラは浴室前にたどり着いて早々にレイモンドの上の服を脱がせようとしたが、彼は自分の服をつかんで阻止した。
「自分で脱ぐ」
「全部って言ったじゃない」
「脱ぐところからなのか?」
「うんうん! レイモンドはさっき、了承したでしょう?」
「それはそうだけど……って、うわ!」
レイモンドが手を離さないので、仕方がなく先に下から脱がせようとベルトをつかんだ。レイモンドは悲鳴のように声を上げるが、それを無視してベルトを外し、ズボンを一気に引きずり下ろす。下着が少しテントを張っているのが見えて、エレノーラは目を細め、口元に笑みを浮かべて見上げた。
「あら、もういやらしいこと考えているの?」
「っ……そ、りゃあ、そうだろ!」
顔を真っ赤にして喚くレイモンドを、エレノーラはかわいく思った。一緒にお風呂に入るのははじめてではないし、浴室でのあんなことからそんなことまではすでに経験済みだ。どうやら、レイモンドはその時の記憶が蘇っているらしい。エレノーラが下着の上からよしよしとそこをなでると、レイモンドが抗議の声を上げる。
「ちょっ、エレノーラ……!」
「大丈夫。私もとってもいやらしいこと、考えているから。ね?」
エレノーラがわざと舌を少し見えるようにして笑うと、レイモンドはうめいた。
「くそ……っ」
レイモンドは小さくぼやいてから、エレノーラの背に腕を回してその体を引き寄せる。それに従うと、レイモンドはエレノーラの頬に手を添え、口づけた。
「ん……」
舌が中に入り込み、絡められる。エレノーラは腰をぐいぐいと押しつけられ、お腹に熱いものがこすりつけられて下半身をうずかせた。
「んぅ……っ」
何度も唇を重ね、舌を交えて息を荒くする。エレノーラはこうして口づけあうと、なにもかもがどうでもよくなって、このままレイモンドに溺れてしまいたくなる。
「っ、はぁ……」
唇が離れてしまうと物足りなさを感じ、息を吐き、うるんだ目でレイモンドを見上げた。レイモンドも同じ気持ちなのか、もうほしいと顔に書いてある。
「っ、入る前から、こんな状態になったじゃないか……」
レイモンドは上の服を自分で脱いでしまった。エレノーラは全部脱がせるつもりだったので残念に思いつつも、自分も服を脱いで身一つになる。
「エレノーラ、もういいだろ……」
「だーめ」
「そんな……」
「ちゃんと、体を洗いましょうね!」
「そんなことより……」
「大丈夫、私が全部してあげるから、ね?」
レイモンドはぎんぎんに勃たせながら、悲痛な表情をした。エレノーラはにっこりとほほ笑みながら、レイモンドの手をとって浴室へと誘う。レイモンドは諦めたのか、大人しく従った。そこでちょっと強引にことを進めたとしても、エレノーラは大歓迎だったが。
エレノーラはレイモンドの背中からお湯をかけ、泡立てた石鹸で腕から手を洗い、背中を洗う。しっかりと筋肉がついていて逞しいその背中を見ていると、抱きつきたくなった。
(お尻も小さくて、引き締まっているわ……)
泡をのせて、尻をなでるように洗う。普段はなかなか触ることがないので、新鮮だ。
「エレノーラ」
「あ、ごめんね、つい」
執拗に尻をなで回していると、レイモンドは肩越しに振り返ってにらんだ。反射的に謝ってしまったが、よく考えれば尻を触るくらい、いいじゃないかと思う。
「レイモンドだって、私のお尻よくもむじゃない」
「う」
エレノーラの言葉に、レイモンドは気まずそうに目をそらした。
「それは……仕方がないだろ、男なんだから」
「女だってもむわよ、こうやって」
「うわっ」
エレノーラがきゅっと尻をもむと、レイモンドは小さく声を上げた。
「あら、硬い」
「そんな感想はいらない……ほら、洗うんだろ」
「うんうん」
泡を手に乗せて、レイモンドの脇の下から手を回す。そのまま背中に胸を押しつけると、レイモンドは息を呑んだ。
「ちゃんと、洗わないとね」
エレノーラは首元から鎖骨の辺へ、そのまま胸へと手をはわせる。その頂きを泡のついた指で弄ると、レイモンドがふっと息を吐いた。片手はそのまま、反対の手は腹を洗ってそのまま下へとはわせていく。
「エレノーラ……」
ねだるように名を呼ばれ、エレノーラは意地悪せずにそこへと手を伸ばした。すでに勃ち上がっている陰茎を包み、先端をやさしくなでる。レイモンドは深く息を吸って、ゆっくり吐き出した。
「ぅ……っ」
エレノーラが括れたところをやさしく洗い、陰茎を片手で包み込んで扱くように洗うと、レイモンドはうめいた。その様子がかわいくて、そのまま手でゆるゆると扱く。胸を弄っていた手を離し、陰嚢をなでやさしくもむように洗うと、こらえるようにレイモンドがうつむいた。
「気持ちいい?」
「……っ」
レイモンドは答えなかったが、腰が揺れている。声をもらさないよう唇を引き締めて、うつむきこらえる姿がかわいくてたまらない。エレノーラは少し調子に乗ってそのまま攻めようとしたが、レイモンドが彼女の腕を軽くつかんだので動きを止めた。
「っ、エレノーラ、もういいだろ……!」
「えっ、なにが?」
「洗うの……交代だ、交代!」
「まだ足を洗っていないわ」
「いいから……!」
エレノーラはレイモンドの勢いにのまれてうなずいた。その勢いで押し倒してくれたら、最高だと思う。
体を反転させたレイモンドは、手に石鹸を泡立てると、向かい合った状態でエレノーラの体を洗い始めた。最初は腕を、次は手を、そして上半身へと移り、胸へとたどり着く。
(レイモンドって、本当に胸……好きよね)
両手で胸をもんで、いや、一応洗っているレイモンドを眺めつつ、エレノーラは小さく笑った。それに気づいたのか、レイモンドは向かい合ったままで抱きしめるように背に腕をまわし、手をはわせる。
先ほどの仕返しなのか、レイモンドは両手でエレノーラの尻をやわやわともみはじめた。エレノーラはにやりと笑ってレイモンドを見上げる。
「もう、レイモンドったら。やっぱりお尻もんでいるじゃない」
「もむだろ」
エレノーラはレイモンドが当然のような顔をしているから、つい笑ってしまった。
「レイモンド、キスして?」
「ん」
エレノーラは口づけをせがんで目を閉じる。レイモンドはエレノーラの望むとおりに口づけた。軽く音をたてながら何度も口づけを交わす。エ
「もう、いいだろ」
レイモンドはじっとエレノーラを見つめていた。そろそろ、がまんも限界らしい。エレノーラが小さくうなずくと、おたがいにお湯をかけ合って泡を流した。
用意された食事をテーブルに並べ、二人で囲む。今日はレイモンドのお望み通りのシチューだったが、人参はきっちり入っていた。レイモンドはしれっとした顔をして人参を食べていたが、ほぼ丸呑みだ。
「残さず食べて、偉いわね」
「……子ども扱いするな」
食事を終えると、食器をワゴンに乗せて廊下に出しておく。後は二人きりの時間だ。エレノーラがにんまりと笑ってレイモンドに抱きつくと、レイモンドは受け入れるかのように彼女を抱きしめる。
「レイモンド、一緒にお風呂に入りましょう? 今日は全部、私がお世話しちゃうわ」
「え? 別に……」
「いいから、いいから。させて、ね?」
エレノーラが上目遣いで甘えた声を出すと、レイモンドは少し視線をさ迷わせてから、小さくうなずいた。それに満足しながら、手を引いて浴室へと向かう。エレノーラは浴室前にたどり着いて早々にレイモンドの上の服を脱がせようとしたが、彼は自分の服をつかんで阻止した。
「自分で脱ぐ」
「全部って言ったじゃない」
「脱ぐところからなのか?」
「うんうん! レイモンドはさっき、了承したでしょう?」
「それはそうだけど……って、うわ!」
レイモンドが手を離さないので、仕方がなく先に下から脱がせようとベルトをつかんだ。レイモンドは悲鳴のように声を上げるが、それを無視してベルトを外し、ズボンを一気に引きずり下ろす。下着が少しテントを張っているのが見えて、エレノーラは目を細め、口元に笑みを浮かべて見上げた。
「あら、もういやらしいこと考えているの?」
「っ……そ、りゃあ、そうだろ!」
顔を真っ赤にして喚くレイモンドを、エレノーラはかわいく思った。一緒にお風呂に入るのははじめてではないし、浴室でのあんなことからそんなことまではすでに経験済みだ。どうやら、レイモンドはその時の記憶が蘇っているらしい。エレノーラが下着の上からよしよしとそこをなでると、レイモンドが抗議の声を上げる。
「ちょっ、エレノーラ……!」
「大丈夫。私もとってもいやらしいこと、考えているから。ね?」
エレノーラがわざと舌を少し見えるようにして笑うと、レイモンドはうめいた。
「くそ……っ」
レイモンドは小さくぼやいてから、エレノーラの背に腕を回してその体を引き寄せる。それに従うと、レイモンドはエレノーラの頬に手を添え、口づけた。
「ん……」
舌が中に入り込み、絡められる。エレノーラは腰をぐいぐいと押しつけられ、お腹に熱いものがこすりつけられて下半身をうずかせた。
「んぅ……っ」
何度も唇を重ね、舌を交えて息を荒くする。エレノーラはこうして口づけあうと、なにもかもがどうでもよくなって、このままレイモンドに溺れてしまいたくなる。
「っ、はぁ……」
唇が離れてしまうと物足りなさを感じ、息を吐き、うるんだ目でレイモンドを見上げた。レイモンドも同じ気持ちなのか、もうほしいと顔に書いてある。
「っ、入る前から、こんな状態になったじゃないか……」
レイモンドは上の服を自分で脱いでしまった。エレノーラは全部脱がせるつもりだったので残念に思いつつも、自分も服を脱いで身一つになる。
「エレノーラ、もういいだろ……」
「だーめ」
「そんな……」
「ちゃんと、体を洗いましょうね!」
「そんなことより……」
「大丈夫、私が全部してあげるから、ね?」
レイモンドはぎんぎんに勃たせながら、悲痛な表情をした。エレノーラはにっこりとほほ笑みながら、レイモンドの手をとって浴室へと誘う。レイモンドは諦めたのか、大人しく従った。そこでちょっと強引にことを進めたとしても、エレノーラは大歓迎だったが。
エレノーラはレイモンドの背中からお湯をかけ、泡立てた石鹸で腕から手を洗い、背中を洗う。しっかりと筋肉がついていて逞しいその背中を見ていると、抱きつきたくなった。
(お尻も小さくて、引き締まっているわ……)
泡をのせて、尻をなでるように洗う。普段はなかなか触ることがないので、新鮮だ。
「エレノーラ」
「あ、ごめんね、つい」
執拗に尻をなで回していると、レイモンドは肩越しに振り返ってにらんだ。反射的に謝ってしまったが、よく考えれば尻を触るくらい、いいじゃないかと思う。
「レイモンドだって、私のお尻よくもむじゃない」
「う」
エレノーラの言葉に、レイモンドは気まずそうに目をそらした。
「それは……仕方がないだろ、男なんだから」
「女だってもむわよ、こうやって」
「うわっ」
エレノーラがきゅっと尻をもむと、レイモンドは小さく声を上げた。
「あら、硬い」
「そんな感想はいらない……ほら、洗うんだろ」
「うんうん」
泡を手に乗せて、レイモンドの脇の下から手を回す。そのまま背中に胸を押しつけると、レイモンドは息を呑んだ。
「ちゃんと、洗わないとね」
エレノーラは首元から鎖骨の辺へ、そのまま胸へと手をはわせる。その頂きを泡のついた指で弄ると、レイモンドがふっと息を吐いた。片手はそのまま、反対の手は腹を洗ってそのまま下へとはわせていく。
「エレノーラ……」
ねだるように名を呼ばれ、エレノーラは意地悪せずにそこへと手を伸ばした。すでに勃ち上がっている陰茎を包み、先端をやさしくなでる。レイモンドは深く息を吸って、ゆっくり吐き出した。
「ぅ……っ」
エレノーラが括れたところをやさしく洗い、陰茎を片手で包み込んで扱くように洗うと、レイモンドはうめいた。その様子がかわいくて、そのまま手でゆるゆると扱く。胸を弄っていた手を離し、陰嚢をなでやさしくもむように洗うと、こらえるようにレイモンドがうつむいた。
「気持ちいい?」
「……っ」
レイモンドは答えなかったが、腰が揺れている。声をもらさないよう唇を引き締めて、うつむきこらえる姿がかわいくてたまらない。エレノーラは少し調子に乗ってそのまま攻めようとしたが、レイモンドが彼女の腕を軽くつかんだので動きを止めた。
「っ、エレノーラ、もういいだろ……!」
「えっ、なにが?」
「洗うの……交代だ、交代!」
「まだ足を洗っていないわ」
「いいから……!」
エレノーラはレイモンドの勢いにのまれてうなずいた。その勢いで押し倒してくれたら、最高だと思う。
体を反転させたレイモンドは、手に石鹸を泡立てると、向かい合った状態でエレノーラの体を洗い始めた。最初は腕を、次は手を、そして上半身へと移り、胸へとたどり着く。
(レイモンドって、本当に胸……好きよね)
両手で胸をもんで、いや、一応洗っているレイモンドを眺めつつ、エレノーラは小さく笑った。それに気づいたのか、レイモンドは向かい合ったままで抱きしめるように背に腕をまわし、手をはわせる。
先ほどの仕返しなのか、レイモンドは両手でエレノーラの尻をやわやわともみはじめた。エレノーラはにやりと笑ってレイモンドを見上げる。
「もう、レイモンドったら。やっぱりお尻もんでいるじゃない」
「もむだろ」
エレノーラはレイモンドが当然のような顔をしているから、つい笑ってしまった。
「レイモンド、キスして?」
「ん」
エレノーラは口づけをせがんで目を閉じる。レイモンドはエレノーラの望むとおりに口づけた。軽く音をたてながら何度も口づけを交わす。エ
「もう、いいだろ」
レイモンドはじっとエレノーラを見つめていた。そろそろ、がまんも限界らしい。エレノーラが小さくうなずくと、おたがいにお湯をかけ合って泡を流した。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる