51 / 60
第二部
私のかわいい旦那さま(4)*
しおりを挟む
エレノーラが浴室の壁に手をつくと、レイモンドは彼女の腰を引いた。少し尻を突き出すような状態で、レイモンドは秘裂に先を押し当て、そのままぐっと中に突き入れる。がまんできないのか、性急だ。
「あ……っ」
エレノーラは入ってきた熱に体がよろこびに震えるのを感じた。中がきゅっと締まり、レイモンドは大きく息を吐いて快感をこらえる。レイモンドは腰をつかんでゆっくりと抽送し始め、次第にその動きを速くした。
「んっ、あ、は……っ、レイモンド、すごく、いい……っ」
「っ……」
肌がぶつかる音が浴室内に響く。エレノーラは奥深くを突かれ、気持ちよさに声をもらしながらうつむいた。
髪が肩から前に流れ落ちる。顕になったエレノーラの項にレイモンドが触れ、次に唇を寄せた。
「あ……っ」
エレノーラは後ろ手に、腰をつかむレイモンドの手に自分の手を重ねた。エレノーラよりも大きな手、強靭な体。レイモンドに捕食されているような錯覚がして、ぞくぞくとした。
「う……っ、エレノーラ、もう……っ」
限界が近づいてきたのか、レイモンドは小さくうめいた。エレノーラが受け入れるように腰を揺らすと、レイモンドは彼女の体を両腕で後ろから抱きしめ、腰をぐっと押しつけて最奥まで深く挿入する。
「あっ……ぁ……」
レイモンドの快楽に酔った小さな声が耳に届く。中で熱い剛直がびくびくと震え、最奥に吐精した。エレノーラは中に注がれるのを感じ、体が、心がよろこぶ。レイモンドは最後の一滴まで吐き出し終えても、しばらくエレノーラを抱きしめたままだった。
「ん……っ」
レイモンドがゆっくりと腰を引き、中に収まっていた陰茎が引き抜かれる。エレノーラは体を反転させてレイモンドに向かい合った。レイモンドは惚けながらも、どこか満足気な表情だ。
「レイモンド……」
レイモンドの頬に手を添え、軽く口づける。息がかかるほど近くに顔を寄せたまま、エレノーラが目を細めてにやりと笑うと、レイモンドはまずいと思ったのか目をそらした。
「先に一人でいっちゃうなんて、悪い子ね」
「う……っ」
レイモンドは満足かもしれないが、エレノーラはまだ一度も達していなかった。力をなくした、精と愛液に塗れたレイモンドの陰茎を片手でつかむと、彼はひっと小さく声を上げる。
「次は、私がいいって言うまで……いっちゃだめよ?」
エレノーラはそのままレイモンドの返事を待たずに、その場に膝立つ。先端に唇をよせて吸いつくと、レイモンドは喘いだ。
「うぁ……っ」
そのまま陰茎を咥え込み、舌でなめながら吸いつく。舌で裏筋を攻めるとレイモンドは体を震わせ、声をもらした。陰嚢をなでながら反対の手で根元をつかみ、ゆるゆると扱く。それを繰り返しているうちに、レイモンドの陰茎は立派に力を取り戻した。気持ちいいのか、腰が揺れている。
「うぅ……エレノーラ……」
レイモンドが顔を真っ赤にしてエレノーラを見る。レイモンドと目が合うと、目だけ細めて笑ってみせ、そのまま口で奥まで咥え込んだ。
「あぁ……っ、む、むりだっ」
レイモンドは悲鳴のように声を上げ、片手でエレノーラの頭をつかんだ。レイモンドはそのまま吐精してしまうかと思ったが。
「っぁ、う……っ、ぐぅ……」
声をもらしながら、レイモンドは耐えた。搾り取るつもりでやったが、言いつけ通りに耐えたようだ。エレノーラが口を離して手をはなすと、レイモンドはその場に座り込む。
「レイモンド」
「エレノーラ、も、たのむから……っ」
泣きそうな顔で懇願され、エレノーラは先ほどよりもぞくぞくした。じぶんよりも強靱な体を持ち、この国の英雄とまで呼ばれているレイモンドが、こんなにも情けない顔を見せている。ほしいと、切実に望んでいる。
(かわいい……っ)
エレノーラは胸がきゅんとして、下半身がうずいてたまらなかった。がまんできなくなったのは、エレノーラも同じかもしれない。
「うん、もう、いいわよ」
エレノーラはそう言いながらレイモンドに跨り、彼のものに手を添えて自分の秘裂に当てがった。先から伝わってくる熱に、中が期待してきゅうきゅうとうずいている。
(このまま挿れただけで、いっちゃうかも……)
エレノーラがそう思っていると、レイモンドが彼女の腰をつかんで落とし、一気に突き入れる。一瞬息が止まり、強烈な快感に頭の中が真っ白になった。
「あっ……ぇ……」
エレノーラは本当に、挿れただけで達してしまった。びくんと体を震わせ、中を搾り取るかのように締めつける。
「うぁ……っ」
それにレイモンドも挿れただけで達してしまったようで、中でびくびくと震えながら精を吐き出した。エレノーラがしがみつくように抱きつくと、レイモンドも彼女を抱きしめる。ぴったりと体を寄せ合いながら、ただ二人でこの快楽を共有し合った。
おたがいに落ち着くと、顔を見合わせて笑い合う。まさか、挿れただけで二人とも達してしまうとはおもわなかった。
「また、汗かいちゃったわね」
「そうだな……」
「また、洗いなおす?」
洗いあったのに、また汗だくだ。エレノーラは提案したが、レイモンドはそれに首を横に振る。
「それより、ベッドで仕切り直さないか」
「うんうん!」
レイモンドからのお誘いに、エレノーラは一も二もなくうなずいた。うれしくて抱きつくと、中に収まったままの彼のものが、少し元気になる。
「レイモンド……」
「だから、ベッドで、だ!」
エレノーラは思わずそのまま食いつきそうになったが、レイモンドに制止されて思い留まった。今度は、エレノーラの方がお預けされる番だ。
「それに、次は、僕の好きなようにさせてもらうからな」
「うんうん、してみせて?」
エレノーラは息巻いているレイモンドを眺めながら、どうやって好きなようにさせてもらおうかなと、ほくそ笑む。今夜は、まだまだ長そうだ。
「あ……っ」
エレノーラは入ってきた熱に体がよろこびに震えるのを感じた。中がきゅっと締まり、レイモンドは大きく息を吐いて快感をこらえる。レイモンドは腰をつかんでゆっくりと抽送し始め、次第にその動きを速くした。
「んっ、あ、は……っ、レイモンド、すごく、いい……っ」
「っ……」
肌がぶつかる音が浴室内に響く。エレノーラは奥深くを突かれ、気持ちよさに声をもらしながらうつむいた。
髪が肩から前に流れ落ちる。顕になったエレノーラの項にレイモンドが触れ、次に唇を寄せた。
「あ……っ」
エレノーラは後ろ手に、腰をつかむレイモンドの手に自分の手を重ねた。エレノーラよりも大きな手、強靭な体。レイモンドに捕食されているような錯覚がして、ぞくぞくとした。
「う……っ、エレノーラ、もう……っ」
限界が近づいてきたのか、レイモンドは小さくうめいた。エレノーラが受け入れるように腰を揺らすと、レイモンドは彼女の体を両腕で後ろから抱きしめ、腰をぐっと押しつけて最奥まで深く挿入する。
「あっ……ぁ……」
レイモンドの快楽に酔った小さな声が耳に届く。中で熱い剛直がびくびくと震え、最奥に吐精した。エレノーラは中に注がれるのを感じ、体が、心がよろこぶ。レイモンドは最後の一滴まで吐き出し終えても、しばらくエレノーラを抱きしめたままだった。
「ん……っ」
レイモンドがゆっくりと腰を引き、中に収まっていた陰茎が引き抜かれる。エレノーラは体を反転させてレイモンドに向かい合った。レイモンドは惚けながらも、どこか満足気な表情だ。
「レイモンド……」
レイモンドの頬に手を添え、軽く口づける。息がかかるほど近くに顔を寄せたまま、エレノーラが目を細めてにやりと笑うと、レイモンドはまずいと思ったのか目をそらした。
「先に一人でいっちゃうなんて、悪い子ね」
「う……っ」
レイモンドは満足かもしれないが、エレノーラはまだ一度も達していなかった。力をなくした、精と愛液に塗れたレイモンドの陰茎を片手でつかむと、彼はひっと小さく声を上げる。
「次は、私がいいって言うまで……いっちゃだめよ?」
エレノーラはそのままレイモンドの返事を待たずに、その場に膝立つ。先端に唇をよせて吸いつくと、レイモンドは喘いだ。
「うぁ……っ」
そのまま陰茎を咥え込み、舌でなめながら吸いつく。舌で裏筋を攻めるとレイモンドは体を震わせ、声をもらした。陰嚢をなでながら反対の手で根元をつかみ、ゆるゆると扱く。それを繰り返しているうちに、レイモンドの陰茎は立派に力を取り戻した。気持ちいいのか、腰が揺れている。
「うぅ……エレノーラ……」
レイモンドが顔を真っ赤にしてエレノーラを見る。レイモンドと目が合うと、目だけ細めて笑ってみせ、そのまま口で奥まで咥え込んだ。
「あぁ……っ、む、むりだっ」
レイモンドは悲鳴のように声を上げ、片手でエレノーラの頭をつかんだ。レイモンドはそのまま吐精してしまうかと思ったが。
「っぁ、う……っ、ぐぅ……」
声をもらしながら、レイモンドは耐えた。搾り取るつもりでやったが、言いつけ通りに耐えたようだ。エレノーラが口を離して手をはなすと、レイモンドはその場に座り込む。
「レイモンド」
「エレノーラ、も、たのむから……っ」
泣きそうな顔で懇願され、エレノーラは先ほどよりもぞくぞくした。じぶんよりも強靱な体を持ち、この国の英雄とまで呼ばれているレイモンドが、こんなにも情けない顔を見せている。ほしいと、切実に望んでいる。
(かわいい……っ)
エレノーラは胸がきゅんとして、下半身がうずいてたまらなかった。がまんできなくなったのは、エレノーラも同じかもしれない。
「うん、もう、いいわよ」
エレノーラはそう言いながらレイモンドに跨り、彼のものに手を添えて自分の秘裂に当てがった。先から伝わってくる熱に、中が期待してきゅうきゅうとうずいている。
(このまま挿れただけで、いっちゃうかも……)
エレノーラがそう思っていると、レイモンドが彼女の腰をつかんで落とし、一気に突き入れる。一瞬息が止まり、強烈な快感に頭の中が真っ白になった。
「あっ……ぇ……」
エレノーラは本当に、挿れただけで達してしまった。びくんと体を震わせ、中を搾り取るかのように締めつける。
「うぁ……っ」
それにレイモンドも挿れただけで達してしまったようで、中でびくびくと震えながら精を吐き出した。エレノーラがしがみつくように抱きつくと、レイモンドも彼女を抱きしめる。ぴったりと体を寄せ合いながら、ただ二人でこの快楽を共有し合った。
おたがいに落ち着くと、顔を見合わせて笑い合う。まさか、挿れただけで二人とも達してしまうとはおもわなかった。
「また、汗かいちゃったわね」
「そうだな……」
「また、洗いなおす?」
洗いあったのに、また汗だくだ。エレノーラは提案したが、レイモンドはそれに首を横に振る。
「それより、ベッドで仕切り直さないか」
「うんうん!」
レイモンドからのお誘いに、エレノーラは一も二もなくうなずいた。うれしくて抱きつくと、中に収まったままの彼のものが、少し元気になる。
「レイモンド……」
「だから、ベッドで、だ!」
エレノーラは思わずそのまま食いつきそうになったが、レイモンドに制止されて思い留まった。今度は、エレノーラの方がお預けされる番だ。
「それに、次は、僕の好きなようにさせてもらうからな」
「うんうん、してみせて?」
エレノーラは息巻いているレイモンドを眺めながら、どうやって好きなようにさせてもらおうかなと、ほくそ笑む。今夜は、まだまだ長そうだ。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる