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・22-1.自分の隣にいる人は①
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ラルドビア交流会をきっかけに、クロエとダニエルの交際が始まった。
交際は順調だった。
ダニエルとは同じ研究所で建屋が違うだけなので、仕事終わりに行きつけのカフェでお茶をしたり、週末には一緒に外出することも多かった。
その間、フレッドから何度か手紙が来たようだったが、クロエはそれを受け取らなかった。
何が書いてあるかは分からないが、互いに恋人がいる状態で頻繁に手紙のやり取りをするのも憚られたし、距離を置くべきだと思ったからだ。
そうしてダニエルと交際を初めてあっという間に2か月が経とうとしていた。
週末の今日は、クロエはダニエルとのデートで美術館に行くことにした。
「今回の企画展は抽象画を集めたものらしい」
「そうなのですね。楽しみです」
クロエはダニエルとたわいのない話をしながら街を歩くと、ちょうどドレスショップの前を通った。
以前フレッドと夜会のドレスを買いに行った店だ。
思わず歩く速度がゆっくりになり、不意にショーウィンドウに映る自分たちの姿に目が行った。
クロエの隣には当然ながらダニエルが立っている。だが、フレッド以外の男性が立っていることに、まだ慣れなかった。
いや、むしろ違和感さえ覚えてしまう。
(ダメよ、私ったらダニエル様といるのに!)
恋人のダニエルと一緒にいるのに、ふとした瞬間、フレッドの姿を思い出してしまい、その度にクロエは心の中で頭を振ってその考えを追い出す。
そんなことを度々繰り返していた。
「どうしたんだ?」
「あ、いえ。なんでもありません。さぁ、行きましょう」
歩む速度が落ちたクロエを、ダニエルが訝し気に見る。
クロエは意識的に笑顔を浮かべて再びダニエルの隣を歩き、美術館へと向かった。
いつもは閑散としている美術館であったが、今日は人でごった返しだった。
事前に人気の企画展だとは聞いていたがこれほどまでとは予想しておらず、クロエたちは入り口で驚きの声を上げてしまった。
「すごい人ですね」
「あぁ、予想以上だな」
人の流れに沿って1つ1つの展示を見ながら、クロエはそう小声で会話をする。
(でも、下手をしたら人に流されてしまいそうだわ)
そんな風に考えながら歩いていた時だった。
突然人の波がクロエの元に押し寄せて、押し潰されそうになってしまった。
「きゃっ!」
「クロエ嬢」
小さく悲鳴を上げたクロエの手を、ダニエルの大きな手がギュッと掴んだ。
「ありがとうございます」
「いや、大丈夫だ。それにしても凄い人だな。このままだと逸れてしまうかもしれない」
「そう、ですね……」
ダニエルはクロエの背よりも頭一つ高い位置から、前方に目をやると、そのまま人混みを縫って歩き始めた。
その間、ダニエルはクロエの手を離さずに進む。
男性特有の少しごつごつした大きな手。
(そう言えばお兄様ともこうやって手を繋いで歩いたことがあったわね)
最後にフレッドと出かけた際、路地裏の本屋に向かう時に繋がれた手は、温かく逞しかった。
その温度を感じた時には、心拍数があがり、ドキドキと心臓が暴れて仕方なかった。
だが、今はどうだろう。
フレッドに手を握られた時には、あんなに激しく動いていた鼓動は今は静かに凪いだままだ。
ダニエルに手を繋がれても、両親や友達と手を繋いだ時と変わらなかった。
「ここまでくればいいかな」
ダニエルはクロエを美術館の外まで連れ出すと、そう言ってクロエの手を離した。
だが、離れゆくダニエルの手を見つめながら、そのことに特段何も思わなかった。
フレッドの時にはあんなにも離れがたかったのに、今回はするりと手を離してしまった。
同じ行為でもダニエルとフレッドとは感じ方が違う。
交際し、ダニエルと共に過ごす時間が重なれば重なるほど、その違和感が増していく。
「クロエ嬢、大丈夫だったか?」
「あ、はい。逸れなくって良かったです」
「そうだな。少し、休むことにしようか」
そうしてクロエたちは美術館に併設されているカフェに入ると、窓際の席に座り飲み物を注文した。
窓の外は快晴で、整備された庭園が広がっているのが見えた。
夏特有の濃い緑が、抜けるような青空とのコントラストが美しい。
その時、不意に青々と茂る芝生の片隅に、ひっそりと水色の小さな花が咲いていることにクロエは気が付いた。
(あれは、『星の瞳』だわ)
『星の瞳』はフレッドが好きな花だ。アルドリッジ伯爵邸のバラ園で、二人で眺めた思い出の花である。
そこまで思ったクロエは、再びハッとした。
(私ったらまたお兄様の事を考えているわ)
「何を考えていたんだ?」
一口紅茶を飲んだダニエルが、突然訪ねてきた。
まさかダニエルを前にして他の男性のことを考えたなどと答えることができず、曖昧に笑いながら答えた。
「いえ、綺麗な庭だと思って」
「そうだな」
そう言ったダニエルはティーカップを持ったまま庭に目をやった。
だが、それ以上口を開くことがなく、クロエもまた何を話していいのか分からず、静かに紅茶を飲みながら庭を眺めた。
ダニエルの口数が少ないような気がするのは気のせいだろうか?
それにダニエルの顔が緊張したような面持ちであることも気になった。
クロエがそのことを尋ねようとしたタイミングで、ダニエルがゆっくりと口を開いた。
「実は、君に話したいことがあるんだ」
ティーカップをソーサーに置いたダニエルが、クロエを真っ直ぐに見つめてそう切り出してきた。
何か重要なことを言おうとしているような気がして、クロエも思わず体に力が入る。
「どうしたんですか? 改まって」
「今度、ラルドビアへの留学が決まったんだ」
「まぁ、凄いですね!」
ラルドビアとの友好条約を結ぶ前に、試験的にラルドビアが留学生を受け入れるのだと、クロエは父から聞いていた。
しかし、その留学枠は限られており、ダニエルが留学生に選ばれるというのは、非常に優秀であるという証でもあった。
選ばれなかったクロエとしては少し羨ましくもある。
「君はラルドビア留学に興味はないか?」
「それはもちろんありますよ」
研究者として興味もあるし、留学はクロエの夢でもある。
羨望の眼差しとともに頷いた。
「もし、君が良ければ僕と一緒にラルドビアに行ってくれないか?」
「え……?」
交際は順調だった。
ダニエルとは同じ研究所で建屋が違うだけなので、仕事終わりに行きつけのカフェでお茶をしたり、週末には一緒に外出することも多かった。
その間、フレッドから何度か手紙が来たようだったが、クロエはそれを受け取らなかった。
何が書いてあるかは分からないが、互いに恋人がいる状態で頻繁に手紙のやり取りをするのも憚られたし、距離を置くべきだと思ったからだ。
そうしてダニエルと交際を初めてあっという間に2か月が経とうとしていた。
週末の今日は、クロエはダニエルとのデートで美術館に行くことにした。
「今回の企画展は抽象画を集めたものらしい」
「そうなのですね。楽しみです」
クロエはダニエルとたわいのない話をしながら街を歩くと、ちょうどドレスショップの前を通った。
以前フレッドと夜会のドレスを買いに行った店だ。
思わず歩く速度がゆっくりになり、不意にショーウィンドウに映る自分たちの姿に目が行った。
クロエの隣には当然ながらダニエルが立っている。だが、フレッド以外の男性が立っていることに、まだ慣れなかった。
いや、むしろ違和感さえ覚えてしまう。
(ダメよ、私ったらダニエル様といるのに!)
恋人のダニエルと一緒にいるのに、ふとした瞬間、フレッドの姿を思い出してしまい、その度にクロエは心の中で頭を振ってその考えを追い出す。
そんなことを度々繰り返していた。
「どうしたんだ?」
「あ、いえ。なんでもありません。さぁ、行きましょう」
歩む速度が落ちたクロエを、ダニエルが訝し気に見る。
クロエは意識的に笑顔を浮かべて再びダニエルの隣を歩き、美術館へと向かった。
いつもは閑散としている美術館であったが、今日は人でごった返しだった。
事前に人気の企画展だとは聞いていたがこれほどまでとは予想しておらず、クロエたちは入り口で驚きの声を上げてしまった。
「すごい人ですね」
「あぁ、予想以上だな」
人の流れに沿って1つ1つの展示を見ながら、クロエはそう小声で会話をする。
(でも、下手をしたら人に流されてしまいそうだわ)
そんな風に考えながら歩いていた時だった。
突然人の波がクロエの元に押し寄せて、押し潰されそうになってしまった。
「きゃっ!」
「クロエ嬢」
小さく悲鳴を上げたクロエの手を、ダニエルの大きな手がギュッと掴んだ。
「ありがとうございます」
「いや、大丈夫だ。それにしても凄い人だな。このままだと逸れてしまうかもしれない」
「そう、ですね……」
ダニエルはクロエの背よりも頭一つ高い位置から、前方に目をやると、そのまま人混みを縫って歩き始めた。
その間、ダニエルはクロエの手を離さずに進む。
男性特有の少しごつごつした大きな手。
(そう言えばお兄様ともこうやって手を繋いで歩いたことがあったわね)
最後にフレッドと出かけた際、路地裏の本屋に向かう時に繋がれた手は、温かく逞しかった。
その温度を感じた時には、心拍数があがり、ドキドキと心臓が暴れて仕方なかった。
だが、今はどうだろう。
フレッドに手を握られた時には、あんなに激しく動いていた鼓動は今は静かに凪いだままだ。
ダニエルに手を繋がれても、両親や友達と手を繋いだ時と変わらなかった。
「ここまでくればいいかな」
ダニエルはクロエを美術館の外まで連れ出すと、そう言ってクロエの手を離した。
だが、離れゆくダニエルの手を見つめながら、そのことに特段何も思わなかった。
フレッドの時にはあんなにも離れがたかったのに、今回はするりと手を離してしまった。
同じ行為でもダニエルとフレッドとは感じ方が違う。
交際し、ダニエルと共に過ごす時間が重なれば重なるほど、その違和感が増していく。
「クロエ嬢、大丈夫だったか?」
「あ、はい。逸れなくって良かったです」
「そうだな。少し、休むことにしようか」
そうしてクロエたちは美術館に併設されているカフェに入ると、窓際の席に座り飲み物を注文した。
窓の外は快晴で、整備された庭園が広がっているのが見えた。
夏特有の濃い緑が、抜けるような青空とのコントラストが美しい。
その時、不意に青々と茂る芝生の片隅に、ひっそりと水色の小さな花が咲いていることにクロエは気が付いた。
(あれは、『星の瞳』だわ)
『星の瞳』はフレッドが好きな花だ。アルドリッジ伯爵邸のバラ園で、二人で眺めた思い出の花である。
そこまで思ったクロエは、再びハッとした。
(私ったらまたお兄様の事を考えているわ)
「何を考えていたんだ?」
一口紅茶を飲んだダニエルが、突然訪ねてきた。
まさかダニエルを前にして他の男性のことを考えたなどと答えることができず、曖昧に笑いながら答えた。
「いえ、綺麗な庭だと思って」
「そうだな」
そう言ったダニエルはティーカップを持ったまま庭に目をやった。
だが、それ以上口を開くことがなく、クロエもまた何を話していいのか分からず、静かに紅茶を飲みながら庭を眺めた。
ダニエルの口数が少ないような気がするのは気のせいだろうか?
それにダニエルの顔が緊張したような面持ちであることも気になった。
クロエがそのことを尋ねようとしたタイミングで、ダニエルがゆっくりと口を開いた。
「実は、君に話したいことがあるんだ」
ティーカップをソーサーに置いたダニエルが、クロエを真っ直ぐに見つめてそう切り出してきた。
何か重要なことを言おうとしているような気がして、クロエも思わず体に力が入る。
「どうしたんですか? 改まって」
「今度、ラルドビアへの留学が決まったんだ」
「まぁ、凄いですね!」
ラルドビアとの友好条約を結ぶ前に、試験的にラルドビアが留学生を受け入れるのだと、クロエは父から聞いていた。
しかし、その留学枠は限られており、ダニエルが留学生に選ばれるというのは、非常に優秀であるという証でもあった。
選ばれなかったクロエとしては少し羨ましくもある。
「君はラルドビア留学に興味はないか?」
「それはもちろんありますよ」
研究者として興味もあるし、留学はクロエの夢でもある。
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