53 / 58
第8章 明治14年の政変
2 紅葉館
しおりを挟む
次の日、私達は沼間社長の元を訪ねた。
今回、沼間社長に会うのは二度目である。
三日前に訪ねた時は記事の確認や打ち合わせで忙しい沼間社長に、憲法草案の清書原稿を手渡しするのがやっとだった。
しかし今回は応接室に招き入れられ、じっくりと話ができた。
「あなたが理久さんか……以前にもお目にかかったな」
沼間社長は、深々とお辞儀をした理久の頭から足の先までじろりと見て言った。
声は相変わらず大きく、人の心を鷲掴みにする深さがある。
「済みませんでした。唐突にお手紙を出してしまって」
「いや、返事が遅くなって申し訳ない。辰蔵君とは四月に紅葉館でぱったり会ったが、それ以降はお目にかかってない。紅葉館は知ってるかね?」
「いえ、何も」
「要人の接待施設でね、芝の紅葉山にできたばかりだ。調度品から給仕人の着物、料理、何から何まで紅葉づくし。会った時、辰蔵君は植新という植木屋の法被を着ていたよ。植新の親方は松田屋の庭園の世話もしているので顔見知りなんだ。本来の縄張りは市谷あたりらしいがね。井上の邸宅は市谷だから、何か縁があって弟子入りさせてもらってたのかもしれないな」
植木屋に弟子入りしていたとは初耳だった。
確かに、名立たる料亭は手入れの行き届いた庭園を備えていることが多い。
そういった場所では重要人物の会合が多く開かれる。
その場にいる機会を増やすために、植木屋に扮していたのかもしれない。
「こう言っちゃなんだが、私はてっきり辰蔵君はお駒といい仲なのかと。冷やかし半分に聞いたことがあったが、きっぱり否定するもんで照れてんだろうと思っていたよ。それが、こういうことだったとは……ハハハ。色男ってのは困るねえ。一人で複数のいい女を引きつけるんだから、男はあぶれっちまう」
「お駒さんをご存知なんですか?」
「松田屋で女給をしてたが店主に言い寄られて困ってたから、紅葉館で芸を売れるよう口利きしてやった。あそこは芸だけを売るところだから、安定してお呼びが掛かるかどうかは、本人の腕次第だがね」
西日が当たり始めた部屋は、うだるように暑い。
開け放たれた窓からは、風のかわりに蝉時雨が入ってきた。
沼間社長は手に持った団扇をせわしなく動かしながら、三人に席を勧めた。
「岩倉大臣が内々に催すという演芸会だがね。芝の能楽堂の事じゃないかと思ったんだよ」
「能楽堂?」
「ああ。紅葉館と同じ敷地にあるんだが、経営母体が違う。岩倉さんが他の華族に働きかけて建てた。日本も西洋のオペラに見劣りしないような芸を育てていくことが必要だっていうんでね。四月に完成したばかりだが、月に一度演芸会をしてると聞いたことがある」
「これまでどういった者が出てたかわがらねえすか?」
「さあ……なんなら植新の親方にでも聞いてみたらどうかな? 庭続きだから能楽堂の管理人に知り合いがいるかもしれない。そう言えばこの度は、お見舞い申し上げるよ。ここら辺は頻繁に火事にやられるから、鎮火したあくる日に鼻歌まじりに再建に取りかかるのが江戸っ子だなんていうが、火事だけは御免こうむりたいもんだ。放火の下手人はつきとめられたのかい?」
私達は揃って首を横に振った。
「あの日以来、辰蔵が姿を消したんです。きっと思い当たるところがあって一人で下手人を追ってるんでねえがと」
「辰蔵君は井上の密偵だったことを自分から打ち明けたそうだな。井上が五日市学芸講談会のような結社の活動を潰す命令を下したとして、井上個人を倒しても何も変わらん」
「私も同感です。でも辰蔵は、肺を病んでいるかもしれないんです。だから自分の余命を知って、捨て身の行動をとる気かもしれません」
「でも井上や取り巻きたちは辰蔵君の顔を知ってる。どうやって近づくんだ? 井上が能楽堂の演芸会に出席するとして、そこは厳重に警備されるだろう。かといって、その他の井上の予定を知るのは難しい」
部屋の中に重い空気が漂った。
私は以前から抱いていた疑問を、沼間社長にぶつけてみることにした。
「沼間さんは、去年の大会の時も、複数の政府の密偵をそうと知りながら泳がしていたと言われました。抵抗は無がったんですか? 相手はどんな手だって使おうと思えば使える。民権を唱える者は国賊だと言い、演説会に来ていただけで小学生を投獄する始末だ。そんな何でもありの相手にこちらの情報を握られるわけでしょう?」
「政府の中も一枚岩じゃあない。こっちの情報も伝わって、組めるところと組んだほうがいい。そうやって岩の亀裂を広げておく価値はある」
「辰蔵も同じ様に考えていたのかもしれません。でも政府は益々専制化していった。少なくとも辰蔵にはそう映ったようです」
沼間社長は肩まで伸びた髪をかき上げながら、ゆっくりと答えた。
「特権階級に登りつめると、必ず人間はその特権を守ろうとする。だが、そうでない者のほうが圧倒的に多いから、長く実力者であり続けるには民衆に受け入れられる理想を説かざるを得ない。このせめぎ合いが政治を動かす。
互いの落としどころに落ち着くまでには、時間がかかる。避けたいのは、こっちが一枚岩でなくなることだ。多少の考え方の違いはあっても、国会開設という同じ目標に向かっていることを、あらゆる機会を捉えて確認しなければいけない。必要なのは秩序だった行動だ」
「失礼します」という声がして社員の一人が部屋に入り、沼間社長に紙切れを差し出した。
沼間社長は、団扇で喉元に風を送りながら一瞥したが、紙を卓台に置くとこちらを見た。
「今、開拓使払下げ反対の演説会場をあたってる最中でね。開催可能という返事が来た。場所は新富座。三千人は収容できる。開催日は、演芸会と同じ八月二十五日。本当は二十五日より前にしたかったが、先方にも都合があるようでね」
「新富座で演説会ができるんですか?」
新富座は京橋近くに建てられた歌舞伎劇場で、1度火災に遭ったあと近代的な大劇場へと再建され、ガス灯の配備により夜でも興行できると話題になっていた。
「そうか、歌舞伎ができて演説ができないわげねえ。 でもなぜ25日より前がいいと?」
「今や開拓使払下げ問題は、国全体を巻き込む大問題だ。新富座での払下げ反対演説会は、各新聞で取り上げられるだろう。不服従行動は万人に共通する理想の下で、武力を伴わず組織立って粛々と行われた時、政治を最も望ましい方向へと動かす。たった一人でも捨て身の行動をとれば、相手方に強い拒否反応を生じさせるきっかけになる。記事を読んで辰蔵君がその片鱗でも感じれば、捨て身の行動は思い留まってくれるんじゃないかと期待してるんだが」
「同日開催でも、思い留まるでしょうか?」
「開演時間は演芸会よりかなり早めにできる。おそらく、かなりの数の聴衆が集まるはずだ。演説会の盛況を知れば、あるいはということも考えられる。先日、持って来てくれた憲法草案、読ませてもらったよ。なかなかの力作だ。
ついては、新富座の演説会で演壇に立ってもらえないかと思うんだが、どうだね? 草案作成過程の苦労話だ。教員としての経験も踏まえて解りやすく語ってほしい」
「えっ! 三千人の前で……ですか……」
私はごくっと唾を呑んで権八の肩を小突いた。
「お前がやれ!」
「何言ってんですか⁉ ここは、先生がやるとこでしょう! 掛図に自分で絵を描いて、大勢の前で説明して回ってたじゃないですか!」
「それとこれとじゃ、規模ってもんが……」
「そうよ! 演目は、金星と弦月でどうかしら」
「そう先々勝手に決めんでねえ!」
「新聞に広告も載せる。演者の中に千葉卓三郎の名があれば、辰蔵君の目に止まりやすい。君がかつて教員をしていた武原村や五日市あたりの人まで興味を持つだろう」
「はあ……」
わさわさと頭を掻いてみたが、三人の視線は私に集まったままだった。
「なら、やらせて、いただきます」
「おっ! 有難い! やってくれるか! じゃあ、印刷担当の者に早速伝えておく」
承諾してしまった……私は沼間社長を見送りながら、両手で頬をバシバシと叩いた。
八月二十五日まで、残すところ一週間しかない。
新聞社から出て宿へ戻ると、理久と権八は荷物を整えて東京を発った。
それぞれの郷里に戻り、村人たちに沼間社長が主催する演説会の参加を呼びかけるためである。
今回、沼間社長に会うのは二度目である。
三日前に訪ねた時は記事の確認や打ち合わせで忙しい沼間社長に、憲法草案の清書原稿を手渡しするのがやっとだった。
しかし今回は応接室に招き入れられ、じっくりと話ができた。
「あなたが理久さんか……以前にもお目にかかったな」
沼間社長は、深々とお辞儀をした理久の頭から足の先までじろりと見て言った。
声は相変わらず大きく、人の心を鷲掴みにする深さがある。
「済みませんでした。唐突にお手紙を出してしまって」
「いや、返事が遅くなって申し訳ない。辰蔵君とは四月に紅葉館でぱったり会ったが、それ以降はお目にかかってない。紅葉館は知ってるかね?」
「いえ、何も」
「要人の接待施設でね、芝の紅葉山にできたばかりだ。調度品から給仕人の着物、料理、何から何まで紅葉づくし。会った時、辰蔵君は植新という植木屋の法被を着ていたよ。植新の親方は松田屋の庭園の世話もしているので顔見知りなんだ。本来の縄張りは市谷あたりらしいがね。井上の邸宅は市谷だから、何か縁があって弟子入りさせてもらってたのかもしれないな」
植木屋に弟子入りしていたとは初耳だった。
確かに、名立たる料亭は手入れの行き届いた庭園を備えていることが多い。
そういった場所では重要人物の会合が多く開かれる。
その場にいる機会を増やすために、植木屋に扮していたのかもしれない。
「こう言っちゃなんだが、私はてっきり辰蔵君はお駒といい仲なのかと。冷やかし半分に聞いたことがあったが、きっぱり否定するもんで照れてんだろうと思っていたよ。それが、こういうことだったとは……ハハハ。色男ってのは困るねえ。一人で複数のいい女を引きつけるんだから、男はあぶれっちまう」
「お駒さんをご存知なんですか?」
「松田屋で女給をしてたが店主に言い寄られて困ってたから、紅葉館で芸を売れるよう口利きしてやった。あそこは芸だけを売るところだから、安定してお呼びが掛かるかどうかは、本人の腕次第だがね」
西日が当たり始めた部屋は、うだるように暑い。
開け放たれた窓からは、風のかわりに蝉時雨が入ってきた。
沼間社長は手に持った団扇をせわしなく動かしながら、三人に席を勧めた。
「岩倉大臣が内々に催すという演芸会だがね。芝の能楽堂の事じゃないかと思ったんだよ」
「能楽堂?」
「ああ。紅葉館と同じ敷地にあるんだが、経営母体が違う。岩倉さんが他の華族に働きかけて建てた。日本も西洋のオペラに見劣りしないような芸を育てていくことが必要だっていうんでね。四月に完成したばかりだが、月に一度演芸会をしてると聞いたことがある」
「これまでどういった者が出てたかわがらねえすか?」
「さあ……なんなら植新の親方にでも聞いてみたらどうかな? 庭続きだから能楽堂の管理人に知り合いがいるかもしれない。そう言えばこの度は、お見舞い申し上げるよ。ここら辺は頻繁に火事にやられるから、鎮火したあくる日に鼻歌まじりに再建に取りかかるのが江戸っ子だなんていうが、火事だけは御免こうむりたいもんだ。放火の下手人はつきとめられたのかい?」
私達は揃って首を横に振った。
「あの日以来、辰蔵が姿を消したんです。きっと思い当たるところがあって一人で下手人を追ってるんでねえがと」
「辰蔵君は井上の密偵だったことを自分から打ち明けたそうだな。井上が五日市学芸講談会のような結社の活動を潰す命令を下したとして、井上個人を倒しても何も変わらん」
「私も同感です。でも辰蔵は、肺を病んでいるかもしれないんです。だから自分の余命を知って、捨て身の行動をとる気かもしれません」
「でも井上や取り巻きたちは辰蔵君の顔を知ってる。どうやって近づくんだ? 井上が能楽堂の演芸会に出席するとして、そこは厳重に警備されるだろう。かといって、その他の井上の予定を知るのは難しい」
部屋の中に重い空気が漂った。
私は以前から抱いていた疑問を、沼間社長にぶつけてみることにした。
「沼間さんは、去年の大会の時も、複数の政府の密偵をそうと知りながら泳がしていたと言われました。抵抗は無がったんですか? 相手はどんな手だって使おうと思えば使える。民権を唱える者は国賊だと言い、演説会に来ていただけで小学生を投獄する始末だ。そんな何でもありの相手にこちらの情報を握られるわけでしょう?」
「政府の中も一枚岩じゃあない。こっちの情報も伝わって、組めるところと組んだほうがいい。そうやって岩の亀裂を広げておく価値はある」
「辰蔵も同じ様に考えていたのかもしれません。でも政府は益々専制化していった。少なくとも辰蔵にはそう映ったようです」
沼間社長は肩まで伸びた髪をかき上げながら、ゆっくりと答えた。
「特権階級に登りつめると、必ず人間はその特権を守ろうとする。だが、そうでない者のほうが圧倒的に多いから、長く実力者であり続けるには民衆に受け入れられる理想を説かざるを得ない。このせめぎ合いが政治を動かす。
互いの落としどころに落ち着くまでには、時間がかかる。避けたいのは、こっちが一枚岩でなくなることだ。多少の考え方の違いはあっても、国会開設という同じ目標に向かっていることを、あらゆる機会を捉えて確認しなければいけない。必要なのは秩序だった行動だ」
「失礼します」という声がして社員の一人が部屋に入り、沼間社長に紙切れを差し出した。
沼間社長は、団扇で喉元に風を送りながら一瞥したが、紙を卓台に置くとこちらを見た。
「今、開拓使払下げ反対の演説会場をあたってる最中でね。開催可能という返事が来た。場所は新富座。三千人は収容できる。開催日は、演芸会と同じ八月二十五日。本当は二十五日より前にしたかったが、先方にも都合があるようでね」
「新富座で演説会ができるんですか?」
新富座は京橋近くに建てられた歌舞伎劇場で、1度火災に遭ったあと近代的な大劇場へと再建され、ガス灯の配備により夜でも興行できると話題になっていた。
「そうか、歌舞伎ができて演説ができないわげねえ。 でもなぜ25日より前がいいと?」
「今や開拓使払下げ問題は、国全体を巻き込む大問題だ。新富座での払下げ反対演説会は、各新聞で取り上げられるだろう。不服従行動は万人に共通する理想の下で、武力を伴わず組織立って粛々と行われた時、政治を最も望ましい方向へと動かす。たった一人でも捨て身の行動をとれば、相手方に強い拒否反応を生じさせるきっかけになる。記事を読んで辰蔵君がその片鱗でも感じれば、捨て身の行動は思い留まってくれるんじゃないかと期待してるんだが」
「同日開催でも、思い留まるでしょうか?」
「開演時間は演芸会よりかなり早めにできる。おそらく、かなりの数の聴衆が集まるはずだ。演説会の盛況を知れば、あるいはということも考えられる。先日、持って来てくれた憲法草案、読ませてもらったよ。なかなかの力作だ。
ついては、新富座の演説会で演壇に立ってもらえないかと思うんだが、どうだね? 草案作成過程の苦労話だ。教員としての経験も踏まえて解りやすく語ってほしい」
「えっ! 三千人の前で……ですか……」
私はごくっと唾を呑んで権八の肩を小突いた。
「お前がやれ!」
「何言ってんですか⁉ ここは、先生がやるとこでしょう! 掛図に自分で絵を描いて、大勢の前で説明して回ってたじゃないですか!」
「それとこれとじゃ、規模ってもんが……」
「そうよ! 演目は、金星と弦月でどうかしら」
「そう先々勝手に決めんでねえ!」
「新聞に広告も載せる。演者の中に千葉卓三郎の名があれば、辰蔵君の目に止まりやすい。君がかつて教員をしていた武原村や五日市あたりの人まで興味を持つだろう」
「はあ……」
わさわさと頭を掻いてみたが、三人の視線は私に集まったままだった。
「なら、やらせて、いただきます」
「おっ! 有難い! やってくれるか! じゃあ、印刷担当の者に早速伝えておく」
承諾してしまった……私は沼間社長を見送りながら、両手で頬をバシバシと叩いた。
八月二十五日まで、残すところ一週間しかない。
新聞社から出て宿へ戻ると、理久と権八は荷物を整えて東京を発った。
それぞれの郷里に戻り、村人たちに沼間社長が主催する演説会の参加を呼びかけるためである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる