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夜、俺たちはテントに入った。
仁野くんは、俺があらかじめ準備しておいたアロマを見て、少し驚いたように目を見開いた。
でも今回は、何も聞いてこなかった。
電気を消してしばらく経っても、隣で何度も寝返りを打つ音が聞こえる。
「……まだ眠れないの? このアロマ、もしかしてあんまり好きじゃなかった?」
「いや、いい匂いだよ」
仁野くんは目を開けて、薄暗い中でじっと俺のことを見つめた。
「それとも……俺が隣で寝てるから落ち着かない? このテント狭いし、あんまりスペースなくてさ。俺、外に出て星でも見てくるよ。君が寝たら戻ってくるから」
そう言って身体を起こしかけたとき――
仁野くんが、突然俺の手首を掴んだ。
「行かなくていい。一緒に寝よう」
俺が布団に戻ると、彼は静かに毛布を俺の方に引き寄せてくれた。
薄いTシャツ越しに、彼の体温がじんわりと伝わってくる。
どうしてだろう。
すぐ隣で聞こえる仁野くんの呼吸に、俺の心臓の音がどんどん大きくなる。
翌朝、俺はクマを作ったままテントを出た。
西山が俺の目の前に顔を近づけてくる。
「聡太、お前なんか変だぞ」
「ど、どこが変なんだよ!」
「じゃあ、なんで仁野にだけサンドイッチ作って、俺たちにはくれないの?」
俺は思わず言い返した。
「お前には板垣がいるだろ、俺がわざわざ持ってく必要あるか?」
西山はニヤニヤしながら俺を見てくる。
「ねえ、お前さ、仁野のこと好きなんじゃない?」
俺は心の中で大パニック。
「そ、そんなわけないだろ!俺たちは清く正しい男同士の友情!お前らみたいなのとは違うんだよ!」
――そう言った瞬間、板垣の冷たい視線がグサッと俺に刺さった。
氷のような無言の圧が伝わってくる。やばい、やらかした。
「ごめん、陰口みたいな言い方して、西山に謝るよ……」
西山は小さな声でボソッとつぶやいた。
「いや、でもあながち間違ってないかも……」
そのとき、板垣が俺の前に立ちはだかった。
「もしお前が仁野のこと本当に好きじゃないなら、ちゃんと線引きした方がいい」
「え?」
「毎日あいつの周りをうろちょろしてたら、誰だって勘違いするだろ」
……仁野が、俺のことを「好きかも」って思ってる?
まさか、そんなはず――ないよな?
仁野くんは、俺があらかじめ準備しておいたアロマを見て、少し驚いたように目を見開いた。
でも今回は、何も聞いてこなかった。
電気を消してしばらく経っても、隣で何度も寝返りを打つ音が聞こえる。
「……まだ眠れないの? このアロマ、もしかしてあんまり好きじゃなかった?」
「いや、いい匂いだよ」
仁野くんは目を開けて、薄暗い中でじっと俺のことを見つめた。
「それとも……俺が隣で寝てるから落ち着かない? このテント狭いし、あんまりスペースなくてさ。俺、外に出て星でも見てくるよ。君が寝たら戻ってくるから」
そう言って身体を起こしかけたとき――
仁野くんが、突然俺の手首を掴んだ。
「行かなくていい。一緒に寝よう」
俺が布団に戻ると、彼は静かに毛布を俺の方に引き寄せてくれた。
薄いTシャツ越しに、彼の体温がじんわりと伝わってくる。
どうしてだろう。
すぐ隣で聞こえる仁野くんの呼吸に、俺の心臓の音がどんどん大きくなる。
翌朝、俺はクマを作ったままテントを出た。
西山が俺の目の前に顔を近づけてくる。
「聡太、お前なんか変だぞ」
「ど、どこが変なんだよ!」
「じゃあ、なんで仁野にだけサンドイッチ作って、俺たちにはくれないの?」
俺は思わず言い返した。
「お前には板垣がいるだろ、俺がわざわざ持ってく必要あるか?」
西山はニヤニヤしながら俺を見てくる。
「ねえ、お前さ、仁野のこと好きなんじゃない?」
俺は心の中で大パニック。
「そ、そんなわけないだろ!俺たちは清く正しい男同士の友情!お前らみたいなのとは違うんだよ!」
――そう言った瞬間、板垣の冷たい視線がグサッと俺に刺さった。
氷のような無言の圧が伝わってくる。やばい、やらかした。
「ごめん、陰口みたいな言い方して、西山に謝るよ……」
西山は小さな声でボソッとつぶやいた。
「いや、でもあながち間違ってないかも……」
そのとき、板垣が俺の前に立ちはだかった。
「もしお前が仁野のこと本当に好きじゃないなら、ちゃんと線引きした方がいい」
「え?」
「毎日あいつの周りをうろちょろしてたら、誰だって勘違いするだろ」
……仁野が、俺のことを「好きかも」って思ってる?
まさか、そんなはず――ないよな?
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