落ちこぼれ魔法使い見習いのアイリーン

ねむ太朗

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16. ミミと登校

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 次の日になり、私が学校に行くとちょっとした有名人になった。

「アイリーン? あなたアイリーンよね? もしかして偽物かしら? ちょっと! あなたアイリーンをどこに隠したのよ」

 勘違いをしたシルフィーさんが、私の頬を両手で引っ張る。

「いひゃいです。やめへくだひゃい。アイリーンでふ」

「本当に? アイリーンは魔法を使えないのよ。妖精を連れているなんて可笑しいじゃない」

 訝しげに私を見るシルフィーさん。

「本当ですよ。魔法は使えなくても、魔力を持っていると妖精と契約が出来るんです」

「そうなの? 誰に聞いたの?」

「森に住んでいるカロリーナさんですよ」

「森に住んでいる? その人大丈夫? 本当に信用出来る人なの?」

 私の実家も森の中にあるようなものだからそれ程珍しい事では無いのだけど、貴族のシルフィーさんからしたらとんでもない事なのだろう。
 するとそこへ、担任のプラント先生が授業を行う為に教室に入って来た。

「皆席に着きなさい。授業を始めるぞ。って、ぉお? 新緑の妖精じゃないか。アイリーン、どうしたんだ?」

「昨日契約したんです」

 私は自分の席に座って返事をする。

「そうだったのか。妖精と契約した人は二人目だな」

「先生もカロリーナさんを知っているのですか?」

「何を言っているんだ。カロリーナと私は同級生だから知っているけど、そうでなくても彼女は有名人だぞ」

「有名人?」

 首を傾けた私の耳に隣の席あたりから、ため息が聞こえて来た。

「はあー。カロリーナさんと言えば光玉の発明者だろ? アイリーン、そんな事も知らないのかよ」

 呆れた顔をして私を見ているのは、隣の席に座っているジーンだった。
 席決めは初日に行った為、知り合いが幼馴染以外いなかった私達は、自然と隣の席だ。

 光玉と言えば数年前に売り出された中に雷が入っている硝子玉の事だ。
 硝子玉の中に雷を閉じ込め置く事が可能になった時には驚いたものだ。と言っても、私は王都に来た数ヶ月前に知ったのだが。

 光玉が開発された事で、人々は夜も明るい室内で活動する事が出来るようになった。
 従来の燭台の灯りよりもはるかに明るく、生活し易くなったそうだ。

 まだまだ価格が高く私は使った事がないので分からないが、素晴らしい商品なのだ。
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