落ちこぼれ魔法使い見習いのアイリーン

ねむ太朗

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17. 光玉を作ってみよう

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「ぇえー! 光玉の発明者!?」

「煩いなー。もう少し静かに話してくれよ」

 ジーンは両耳を指で押さえている。
 気を悪くした私はジーンを無視してプラント先生に話しかけた。

「プラント先生。カロリーナさんって、もしかしてすごい偉い人ですか?」

「すごく偉いかは分からないが、すごい人ではあるな。光玉の発明者であり、妖精と最初に契約をした人物だ」

 やはりそうなのか。カロリーナさんってすごい人なんだ。カロリーナさんが二十代半ばに見えて、プラント先生が三十代前半に見えるんだけど、二人は同級生って言っていたよね。どっちの見た目に近い年齢なんだろう……聞きづらい。

「さて、今日の授業だが。丁度硝子玉を持って来た。今から誰かに、この硝子玉の中に雷を入れて欲しい。誰か前に出てやってくれるやつはいないか」

 プラント先生は片手で硝子玉を持って見せた後、生徒達の誰かが手を挙げるの待った。

「先生! アイリーンさんがいいと思います」

 そう言ったのはゲイリーさんだ。

「ゲイリー。アイリーンは魔法が使えないだろう。そう言うゲイリーが前に出て来てやりなさい」

 ゲイリーさんはしぶしぶ前に出て行き雷を硝子玉の中に入れようとするが、あまりにも小さな雷で硝子玉の中ですぐに消滅した。

「もういいぞ。もう少し練習をした方が良さそうだな。座っていいぞ」

 ゲイリーさんは帰り際になぜか私を睨んできた。

「他にやりたいやつはいないか? …………いないみたいだな。このクラスで一番雷の魔法を使いこなせそうなのは……よし。ジーン。前に出て来てやってみてくれ」

「はい」

 ジーンはすくっと立って前に出る。
 プラント先生に差し出された硝子玉に手をかざすと、硝子玉の中に雷を作り出した。

 ゲイリーさんが作った雷よりも倍以上大きく、所々で歓声が上がる。しかし、売り出されている光玉の光より弱く、雷も小さい。

「自分の限界まで雷を出せたら止めてみなさい」

「はい」

 ジーンは先生の指示を聞き、そっと雷を出すのを止めた。すると、硝子玉の中に入っていた雷がすうっと消えてしまった。

「ジーン。頑張ったな。座っていいぞ」

 疲れた顔をして戻って来るジーンの姿が見え、声を掛けようか少し迷った。
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