落ちこぼれ魔法使い見習いのアイリーン

ねむ太朗

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29. サンドウィッチの中身

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「それでサンドウィッチの中身だが、各自考えて来たか」

 順番にアイデアを言っていく。
 やはり、定番のハムやたまごなどが多い。

「次。フランツ」

「はい。自分はたまごハチミツがいいと思います」

「なんだよ。たまごハチミツって」

 一人の生徒がけらけらと笑って聞く。
 たぶんフランツさんと仲の良い生徒だろう。

「サンドウィッチの定番のたまごにハチミツを混ぜたものです」

「フランツ食べた事あるのかよ」

「ないけど、たまごもハチミツも好きだから…………」

 だんだんと声が小さくなるフランツさん。

 あっ。フランツさんってちょっとかわいいかも。

「まあ。後で多数決を取るから、アイデアとして書いておくぞ。次。アイリーン」

「はい。私は揚げ芋サンドがいいです」

「おい。何だよ揚げ芋サンドって」

 フランツさんのお友達だ。確か名前はイオさんだ。フランツさんへのノリのまま私にも話しかけたようだ。

「揚げ芋をパンで挟んだものです。揚げ芋って知っています? 甘い芋を油で揚げて砂糖をまぶして完成なんですけど、これがもう最高に美味しくってほっ…………」

「アイリーン。ストップ! みんな知っているから」

 ジーンに止められたので私は口を閉じた。

「あーなんだ。揚げ芋サンドも書いといたからな。次はメリーウェザー」

 皆がアイデアを出し合って、多数決を取る。定番なものが強くハムサンドもたまごサンドも確定をした。

 珍しいサンドウィッチも作りたいと言う事で、たまごハチミツサンドと揚げ芋サンドが一騎打ちとなる。

「じゃあ、今から多数決を取るぞ」

「プラント先生! どちらも食べるのに勇気がいるので、手を挙げたくないのですが」

「どちらかに手を挙げてくれ」

 ある生徒の発言に、プラント先生は遠い目をした。

「先生! フランツくんとアイリーンさんに作って持って来てもらって美味しかった方にするのはどうですか?」

「なるほど。アイリーンとフランツが良いのであれば」

「私は大丈夫です。クラスの人数分作って持って来ます」

「自分も大丈夫です」

 私とフランツさんからの返事を聞いたプラント先生が頷く。

「よし。じゃあ、この話し合いは試食を…………」

「先生! 予算の関係で卵を使うサンドウィッチがすでに一つあるので、たまごハチミツサンドの方が同じ卵を使うので費用を押さえられます」

「なるほど。確かにそうだな。皆はどう思う?」

 ジーンの発言により、クラス全体がたまごハチミツサンドにしようと言う雰囲気になった。
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