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精霊エミリア様に会ってから三日が経った。
今は、エルーシアと庭園の前でお茶を飲んでいる。エルーシアの様子は、だいぶ落ち着いていた。
エルーシアに話し掛けられた。
「お姉様。何で、お父様と必要最低限関わりたくないの?」
「他者の感情に対して疎いからよ」
「疎い……?」
エルーシアは、不思議そうな顔をしていた。
「何て言ったら、いいのかしらね……。お父様って、お母様に言われれば、私達の事を抱きしめてくれたし、頭を撫でてもくれたでしょ? それから、欲しい物も頼めば買ってくれたわ。第三者から見れば私は、お父様に愛されているのかもしれないわね」
「私達から見ると?」
「何か違うのよ。さすがに私の婚約解消があった時には、心配そうな顔をしていたわ。だけど、日常のささいな事に関しての感情には、共感出来ていない気がするのよ。毎日一緒にいる人でないと、気がつかないのかもしれないけれど」
「ささいな?」
エルーシアは、不思議そうな顔をして聞いてきた。
「例えばよ。お母様に買って貰ったガラス細工を、私がエルーシアに嬉しそうに見せに行ったとするじゃない。しかし、あまりに浮かれていた私は、うっかりエルーシアの前で落としてしまいました。そして、ガラス細工は、粉々に砕けてしまいました。エルーシアだったら、何を思う? あっ、ガラスが危ないからメイドに早く片付けさせよう。以外でお願いね」
「お姉様は悲しいだろうな。さっきまで、あんなに嬉しそうだったのに。とか、お姉様かわいそう。かしら」
「今のエルーシアだったらそうよね。そして、それを言葉にして伝えてくれるでしょうね」
「お父様は?」
エルーシアは、答えを催促してきた。
「お父様は、たぶんだけれど……。壊れてしまってもったいないな。あたりだと思うわ。そして、それを言葉に出さないから、周りの人が気がつかないのよ」
「それって……」
「そう。お父様って、どこかずれているというか……人の気持ちに理解が低いというか……。だから、ガラス細工が壊れて悲しいっていう、私の気持ちに気がつけないのよね。けれど、お父様自体に感情が無い訳では無いのよ。私が欲しい時に、一番欲しい言葉を掛けてくれないのよね」
お父様なりに、私の事を愛してくれているのかもしれないけれど、私には伝わってこないのよね。
「そうなのね……」
私は、ついでに他の人も当てはめて見た。
「ちなみに、クラウスだったら。残念だったな、一緒に新しい物を買いに行こうか。かしらね。クラウスは共感をしてから、私の気持ちを切り替えさせてくれるわ」
「なるほど」
「お兄様だったら。新しい物を一緒に買いに行こう。かしらね」
「クラウス様とお兄様は、同じなのね」
私は、訂正しておいた。
「違うわよ。お兄様のには、壊れて悲しい私の気持ちに共感が無いのよ。結論を急いでしまうのよね。まあ、お兄様の事だから、リリアーナが悲しんでいる! 早く何かを提案して笑顔にしたい。みたいな事を考えていそうだけどね」
エルーシアは、少し笑顔を見せてくれた。私は、そのまま続きを話す。
「けれどね、いきなり新しい物を買おうなんて言われたら、私の性格なら反発するわね。これは、お母様に買って貰ったものなのに! 他に代わりは無いのよ。って」
「少し分かった気がするわ」
「まあ、あくまでも今の話は、私から見たみんなだから、必ずしもそうと言う訳ではないからね」
「分かったわ。それから、お姉様。私ルシアン様の事はもう大丈夫だから安心をしてね」
そう言ったエルーシアの顔は、清々しかった。
その後は、しばらく二人で花を見ながらのんびりと過ごした。
今は、エルーシアと庭園の前でお茶を飲んでいる。エルーシアの様子は、だいぶ落ち着いていた。
エルーシアに話し掛けられた。
「お姉様。何で、お父様と必要最低限関わりたくないの?」
「他者の感情に対して疎いからよ」
「疎い……?」
エルーシアは、不思議そうな顔をしていた。
「何て言ったら、いいのかしらね……。お父様って、お母様に言われれば、私達の事を抱きしめてくれたし、頭を撫でてもくれたでしょ? それから、欲しい物も頼めば買ってくれたわ。第三者から見れば私は、お父様に愛されているのかもしれないわね」
「私達から見ると?」
「何か違うのよ。さすがに私の婚約解消があった時には、心配そうな顔をしていたわ。だけど、日常のささいな事に関しての感情には、共感出来ていない気がするのよ。毎日一緒にいる人でないと、気がつかないのかもしれないけれど」
「ささいな?」
エルーシアは、不思議そうな顔をして聞いてきた。
「例えばよ。お母様に買って貰ったガラス細工を、私がエルーシアに嬉しそうに見せに行ったとするじゃない。しかし、あまりに浮かれていた私は、うっかりエルーシアの前で落としてしまいました。そして、ガラス細工は、粉々に砕けてしまいました。エルーシアだったら、何を思う? あっ、ガラスが危ないからメイドに早く片付けさせよう。以外でお願いね」
「お姉様は悲しいだろうな。さっきまで、あんなに嬉しそうだったのに。とか、お姉様かわいそう。かしら」
「今のエルーシアだったらそうよね。そして、それを言葉にして伝えてくれるでしょうね」
「お父様は?」
エルーシアは、答えを催促してきた。
「お父様は、たぶんだけれど……。壊れてしまってもったいないな。あたりだと思うわ。そして、それを言葉に出さないから、周りの人が気がつかないのよ」
「それって……」
「そう。お父様って、どこかずれているというか……人の気持ちに理解が低いというか……。だから、ガラス細工が壊れて悲しいっていう、私の気持ちに気がつけないのよね。けれど、お父様自体に感情が無い訳では無いのよ。私が欲しい時に、一番欲しい言葉を掛けてくれないのよね」
お父様なりに、私の事を愛してくれているのかもしれないけれど、私には伝わってこないのよね。
「そうなのね……」
私は、ついでに他の人も当てはめて見た。
「ちなみに、クラウスだったら。残念だったな、一緒に新しい物を買いに行こうか。かしらね。クラウスは共感をしてから、私の気持ちを切り替えさせてくれるわ」
「なるほど」
「お兄様だったら。新しい物を一緒に買いに行こう。かしらね」
「クラウス様とお兄様は、同じなのね」
私は、訂正しておいた。
「違うわよ。お兄様のには、壊れて悲しい私の気持ちに共感が無いのよ。結論を急いでしまうのよね。まあ、お兄様の事だから、リリアーナが悲しんでいる! 早く何かを提案して笑顔にしたい。みたいな事を考えていそうだけどね」
エルーシアは、少し笑顔を見せてくれた。私は、そのまま続きを話す。
「けれどね、いきなり新しい物を買おうなんて言われたら、私の性格なら反発するわね。これは、お母様に買って貰ったものなのに! 他に代わりは無いのよ。って」
「少し分かった気がするわ」
「まあ、あくまでも今の話は、私から見たみんなだから、必ずしもそうと言う訳ではないからね」
「分かったわ。それから、お姉様。私ルシアン様の事はもう大丈夫だから安心をしてね」
そう言ったエルーシアの顔は、清々しかった。
その後は、しばらく二人で花を見ながらのんびりと過ごした。
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