3 / 36
第1部
2.魔法塔の天才 ルシアン
しおりを挟む
隊に書類を取りに行ったあと、早々に魔法塔にやってきた。
歩く度に違和感がすごい。何もないせいかなんだかいつもよりスースーする。
ただ歩いているだけなのに何だか恥ずかしくなってきた。
「あれって...」
「今日もルシアン様のところかな?」
廊下を歩いているとローブを羽織った魔法士達がコソコソとオレを見ながら話をしていた。
騎士団と魔法士は仲は悪くはない。しかし、魔法塔は少々見た目が不気味で魔法士達以外はあまり来ない。
書類は、基本、魔法士が隊へ届けてくれたりしている。
もちろん、隊の方から行く時もあるが大体は隊員が行くことが多い。
オレは書類やら情報共有やらで良く足を運び、ルシアンと意見交換等をしたりしている。
意見交換なら通信具を使えばいいだけだが、直接顔を見て反応を伺いながら話をしたい。
魔獣被害などやはり地図などを見ながら話す方が楽だからということもある。
「おーい、ルシアーン。入るぞー」
奥まった場所にある大きな扉をノックして入る。
中に入ると魔法書が壁一面にビッシリはめ込まれ、何なら奇妙な液体や光などが今日も陳列されている。
「では、こちらを。また何かあれば私が対応します。よろしくお願いしますね」
「はい、ルシアン様。承りました」
高身長で白銀の長い髪をひとつに緩く束ね、エメラルドの瞳の美男子。そして魔法塔の天才。世の中の女性達を魅了しまくっている。毎回思うことがある。
腹黒だそ、あいつは。
と言ってやりたい。みんな知らないのだ。
誰にでもいい顔をし、人によって態度が変わったりする。
魔法塔の仲間もきっとルシアンは、美しく冷静で穏やかだと思っているのだろう。
「あれ、テオドールさんじゃないですか~。今日もルシアンさんのところに遊びに来たんですか~?」
ルシアンの部下にあたるエリオ・ラングレー。淡いオレンジのふわふわな髪と瞳は太陽のよう。
そして、ルシアンを尊敬しているせいか親友のオレはとても懐かれている。
「......今日は違うよ。エリオ。これから大事な話をテオドールとするんだよ。鍵を閉めてしまうから早く行きなさい」
「えー、そうなんですかー?珍しいですね。ルシアン様、テオドールさん、失礼します」
ルシアンは扉を開けてエリオを出すとカチャと鍵を閉め、大きな窓のカーテンも閉める。ソファに座るとルシアンが横に座ってきた。
「テオ、朝の話だけど他に変なところはないのかい?」
「んー、特にはないかな。オレの相棒いなくなったから股間はスースーするけどな!」
笑って答えるとそうか、とほっとしたような表情をするルシアン。
「ズボン脱げばいい?」
「恥じらいはないのかい?君は」
呆れた表情をされる。
オレにとっては一大事なのだからしょうざない。早く診てもらいたい。
「テオ、こっちに来なさい」
ルシアンはオレを背もたれの低い足を伸ばせるソファに座らせる。オレがたまにゴロゴロしているソファだ。
「脱いで寝転がれはいいのか?」
「え、あぁ、うん。そうだね。いくら俺達の中とはいえ、少し恥じらってくれると可愛いのに」
「何言ってんだよ、良く風呂一緒に入ってる仲じゃねーかよ」
「それはテオが入ってくるからじゃないか」
騎士団のズボンと下着を取っ払う。
「......本当にない、ね」
「だから言ってるじゃん!ほら、早く診てくれよ」
ソファに横になって、足を開く。部屋が薄暗いせいなのか長い髪のせいなのかルシアンの表情が見づらい。
どうだ、驚いただろう!
慌てふためく姿を期待したが、口元を覆いそっぽを向かれた。
「え、オレのやばい?」
「いや、うん、やばい、かな? 生の女性性器見たことないから」
目を伏せて、顔を覆うルシアン。女性をつまみ食いしたことありそうなのに意外な新事実を知ってしまった。
オレも変化してしまった息子部分をまじまじ見てなんかドキドキしたけど、それどころじゃない、と自分に言い聞かせている。
「やっぱそうだろよなぁ。オレのオレは女の子になったんだよなぁ。なんでかなぁ」
「身体の中、見てもいいかな?」
「おう、いいぜ」
ルシアンの指先が下腹部に触れる。思わずビクッとしてしまった。触り方がなんかエロい。
「ーーーー」
ルシアンが魔法を唱えると赤い光がポワッとオレの中に入っていく。
「ん...っ」
じんじんする。
気持ちいい。
「これは...すごいよ、テオ!」
あまり見ることはないルシアンの興奮した表情。なにが?と返すと早口で意味の分からないことを喋り始めた。難しい。
「つまり、子宮だよ!君は子供を産める身体になっているんだよ!」
「ーーーは?はぁぁぁぁぁぁあ!?」
ルシアンは羽ペンを持ち、紙に記録していく。
どういうことだよ!
誰と作るんだよ!!!
歩く度に違和感がすごい。何もないせいかなんだかいつもよりスースーする。
ただ歩いているだけなのに何だか恥ずかしくなってきた。
「あれって...」
「今日もルシアン様のところかな?」
廊下を歩いているとローブを羽織った魔法士達がコソコソとオレを見ながら話をしていた。
騎士団と魔法士は仲は悪くはない。しかし、魔法塔は少々見た目が不気味で魔法士達以外はあまり来ない。
書類は、基本、魔法士が隊へ届けてくれたりしている。
もちろん、隊の方から行く時もあるが大体は隊員が行くことが多い。
オレは書類やら情報共有やらで良く足を運び、ルシアンと意見交換等をしたりしている。
意見交換なら通信具を使えばいいだけだが、直接顔を見て反応を伺いながら話をしたい。
魔獣被害などやはり地図などを見ながら話す方が楽だからということもある。
「おーい、ルシアーン。入るぞー」
奥まった場所にある大きな扉をノックして入る。
中に入ると魔法書が壁一面にビッシリはめ込まれ、何なら奇妙な液体や光などが今日も陳列されている。
「では、こちらを。また何かあれば私が対応します。よろしくお願いしますね」
「はい、ルシアン様。承りました」
高身長で白銀の長い髪をひとつに緩く束ね、エメラルドの瞳の美男子。そして魔法塔の天才。世の中の女性達を魅了しまくっている。毎回思うことがある。
腹黒だそ、あいつは。
と言ってやりたい。みんな知らないのだ。
誰にでもいい顔をし、人によって態度が変わったりする。
魔法塔の仲間もきっとルシアンは、美しく冷静で穏やかだと思っているのだろう。
「あれ、テオドールさんじゃないですか~。今日もルシアンさんのところに遊びに来たんですか~?」
ルシアンの部下にあたるエリオ・ラングレー。淡いオレンジのふわふわな髪と瞳は太陽のよう。
そして、ルシアンを尊敬しているせいか親友のオレはとても懐かれている。
「......今日は違うよ。エリオ。これから大事な話をテオドールとするんだよ。鍵を閉めてしまうから早く行きなさい」
「えー、そうなんですかー?珍しいですね。ルシアン様、テオドールさん、失礼します」
ルシアンは扉を開けてエリオを出すとカチャと鍵を閉め、大きな窓のカーテンも閉める。ソファに座るとルシアンが横に座ってきた。
「テオ、朝の話だけど他に変なところはないのかい?」
「んー、特にはないかな。オレの相棒いなくなったから股間はスースーするけどな!」
笑って答えるとそうか、とほっとしたような表情をするルシアン。
「ズボン脱げばいい?」
「恥じらいはないのかい?君は」
呆れた表情をされる。
オレにとっては一大事なのだからしょうざない。早く診てもらいたい。
「テオ、こっちに来なさい」
ルシアンはオレを背もたれの低い足を伸ばせるソファに座らせる。オレがたまにゴロゴロしているソファだ。
「脱いで寝転がれはいいのか?」
「え、あぁ、うん。そうだね。いくら俺達の中とはいえ、少し恥じらってくれると可愛いのに」
「何言ってんだよ、良く風呂一緒に入ってる仲じゃねーかよ」
「それはテオが入ってくるからじゃないか」
騎士団のズボンと下着を取っ払う。
「......本当にない、ね」
「だから言ってるじゃん!ほら、早く診てくれよ」
ソファに横になって、足を開く。部屋が薄暗いせいなのか長い髪のせいなのかルシアンの表情が見づらい。
どうだ、驚いただろう!
慌てふためく姿を期待したが、口元を覆いそっぽを向かれた。
「え、オレのやばい?」
「いや、うん、やばい、かな? 生の女性性器見たことないから」
目を伏せて、顔を覆うルシアン。女性をつまみ食いしたことありそうなのに意外な新事実を知ってしまった。
オレも変化してしまった息子部分をまじまじ見てなんかドキドキしたけど、それどころじゃない、と自分に言い聞かせている。
「やっぱそうだろよなぁ。オレのオレは女の子になったんだよなぁ。なんでかなぁ」
「身体の中、見てもいいかな?」
「おう、いいぜ」
ルシアンの指先が下腹部に触れる。思わずビクッとしてしまった。触り方がなんかエロい。
「ーーーー」
ルシアンが魔法を唱えると赤い光がポワッとオレの中に入っていく。
「ん...っ」
じんじんする。
気持ちいい。
「これは...すごいよ、テオ!」
あまり見ることはないルシアンの興奮した表情。なにが?と返すと早口で意味の分からないことを喋り始めた。難しい。
「つまり、子宮だよ!君は子供を産める身体になっているんだよ!」
「ーーーは?はぁぁぁぁぁぁあ!?」
ルシアンは羽ペンを持ち、紙に記録していく。
どういうことだよ!
誰と作るんだよ!!!
7
あなたにおすすめの小説
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
身代わり閨係は王太子殿下に寵愛される
雨宮里玖
BL
僕なんかが好きになっちゃいけない相手なんだから……。
伯爵令息の身代わりになって王太子殿下の閨《ねや》の練習相手になることになった平民のラルス。伯爵令息から服を借りて貴族になりきり、連れて行かれたのは王太子殿下の寝所だ。
侍女に「閨事をしたからといって殿下に恋心を抱きませんように」と注意を受け、ラルスは寝所で王太子殿下を待つ——。
アルファの王太子×厩係の平民オメガ
傷跡傭兵の強制結婚-実子かどうかはどうでもいいので義理の息子を溺愛します-
同軸
BL
前の世界で凄惨な死を迎えた傭兵であった自分、シラー・イーグルズアイは神の使徒として異世界に転移してしまう。
現地の法令の元、有力貴族であるロアイト公爵との結婚を強引にも取り付けられ急な結婚生活が始まるが、傷んだ食事を出されたり冷遇されたりと歓迎されていない様子。でも誰も殺そうとしてこないし良いか。
義理の息子が成人するまではしっかり面倒をみてその後に家を出ようと画策するが、ロアイト公爵の様子がどうにもおかしくなってきて……?
ぼくが風になるまえに――
まめ
BL
「フロル、君との婚約を解消したいっ! 俺が真に愛する人は、たったひとりなんだっ!」
学園祭の夜、愛する婚約者ダレンに、突然別れを告げられた少年フロル。
――ああ、来るべき時が来た。講堂での婚約解消宣言!異世界テンプレ来ちゃったよ。
精霊の血をひく一族に生まれ、やがては故郷の風と消える宿命を抱えたフロルの前世は、ラノベ好きのおとなしい青年だった。
「ダレンが急に変わったのは、魅了魔法ってやつのせいじゃないかな?」
異世界チートはできないけど、好きだった人の目を覚ますくらいはできたらいいな。
切なさと希望が交錯する、ただフロルがかわいそかわいいだけのお話。ハピエンです。
ダレン×フロル
どうぞよろしくお願いいたします。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!
永川さき
BL
魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。
ただ、その食事風景は特殊なもので……。
元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師
まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。
他サイトにも掲載しています。
【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話
紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。
理想の彼氏はスパダリよ!
スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。
受:安田陽向
天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。
社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。
社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。
ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。
攻:長船政景
35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。
いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。
妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。
サブキャラ
長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。
抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。
兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。
高田寿也:28歳、美咲の彼氏。
そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。
義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる