天才魔法士がオレを離してくれません

湯川岳

文字の大きさ
34 / 36
番外編

渡せなかったもの 4 ※

しおりを挟む

 
「なぁ、ここに何のようだよ」

 テオが窓の外を見ている。
 先程目が覚めたテオを連れ、そのまま上の階にある俺の研究室に連れて来ていた。
 どうしてもここで伝えたいことがあった。

「テオと始まったのはこの部屋だったからさ」

 柄にもなく俺の指先は冷たくなり震えていた。

「そうだな。懐かしいな」

 引き出しに閉まって置いた手紙を出す。恥ずかしそうに俺から離れていく。

「これ、嬉しかった」

「まぁ、今のオレたちはその言葉が必要かなって思ったんだよ」

 そっぽを向いて腕を組むテオの顔は真っ赤だった。
 テオの元へ行き、組まれた腕を解く。手が震えないようにテオの手を取った。
 指輪が嵌められる場所である薬指にキスを落とす。

「俺からも言わせてくれ。結婚しよう」

「……おう」

 テオは真っ赤な顔で俺を真っ直ぐ見た。
 引き出しに戻して置いた小箱を取りに行こうとテオから離れる。
 しかし、それはテオによって阻まれてしまった。後ろから抱き締められていたからだ。

「……テオ?どうしたの?」

 テオからまさか抱き締められるなんて思ってもいなかった。ドキドキと胸が高鳴っていく。

「…………したい」

「……え?」

 後ろから抱きしめられている腕を外し、向き合うとテオは先程とは比べ物にならないくらい真っ赤だった。

 俺は堪らずテオを抱き上げ、背もたれが低いソファに連れて行く。
 俺の上に座らせる。
 
「このソファ、懐かしいかも」

「そうだね」

 このソファは初めてテオを味わった場所だった。俺はテオの服の中に手を入れていく。
 首筋にキスを落とし、耳にもキスを落とした。

「……んっ」

 テオの声に内側から熱い何かが燃え上がる。
 テオの唇にキスをし、お互い目を合わせてから深いキスする。

「んんっ……んっ」

 そのまま背中を撫でると気持ちいいのか俺にしがみついてくる。
 這わした手を前に持っていき、胸元にある可愛らしい突起に触れる。

「んぁっ……あっ」

 可愛くてたまらない。ボタンがない服だったため、そのまま脱がしていく。

「まさか、テオから誘ってくれるなんて思ってもいなかったよ」

「だって、そりゃ……やりたいだろ」

「なにそれ」

 笑うとテオに両頬が包み込まれる。

「結婚しようって言ってくれたルシアンの顔……かっこよかった」

「……へぇ」
 
「それに現実かな?って信じられなくなっちゃって」

「大丈夫、現実だよ」

 俺は横にあるテオの手を甘噛みした。





「も、もういい。解れたっ!」

「まだだよ」

 俺は手をの窄みに指を入れていた。1年弱も抱いていないそこは狭くなっていた。
 たっぷり軟膏を塗ったそこはだいぶ解れている。
 今はただ、内ももを震わせ中で達しているテオを見たくていい所に触れる。

「ああっ……も、やだっ……あああっ」

「可愛いよ、テオ」

 テオが俺の耳を甘噛みする。

「……んんっ、中に欲しいんだよ、ばか」

「テオ、それは良くないなぁ」

 可愛いテオの首筋に甘噛みを返す。
 熱を持ったそれをテオの窄みに押し当て入りそうで入らないように挑発してみる。

「これ、欲しいの?」

 キスして聞いてみた。するとテオが腰を落とし始めた。
 俺は驚きながらもその様子を眺める。ゆっくりと俺の肉茎がテオに包まれていく。

「……んんっ」

「テオ、どうしたの?」

 こんな積極的なテオは見た事がない。ドキドキしてしまう。

「会えない間、ずっと抱かれてる夢ばかり……見てた」

「えっちだね、テオ」

「ルシアンだけには言われたくない」

 下から突き上げてみる。

「んああっ」

 きゅーっと締め付けられる。テオのそれから白濁色の物が流れていた。

「いっちゃったの?」

 ゆっくりと突き上げるとテオは俺の肩に腕を回す。

「んんんっ……あ、んんっ」

 テオが自分から動き始める。
 それだけで達してしまいそうになった。

「可愛すぎるよ、テオ。どうしよう、たまらない」

「んぁっ……んんっ」

 テオをソファに下ろし、優しく律動を始める。
 顔を隠そうとするテオの腕を掴む。

「可愛い顔見たいから、だめ」

「やだっ……ああっ、いやだっ」

「だめ」

「無理っ!なんかルシアンがかっこよすぎて過ぎてっ……ああっ」

 今更、初いことを言うテオが可愛くて仕方ない。

「嬉しいなぁ」

「ああっ……っ……んぁっ」

 テオの頬にキスを落とす。

「いっぱい見て?だって俺、テオのだよ?」

 きゅっと中が締まる。
 
 ああ、なんて可愛いんだろう。
 ぐちゃぐちゃにドロドロにしたい。

 優しくテオのいい所を刺激していく。

「ああっ、やっ」

 身を捩り逃げ出そうとする。
 少し強めに律動してみる。

「あああっんぁっ」

 ダラダラと先走りが垂れる。

「気持ちいいんだ?」

 テオのいい所を狙えば、腰が跳ね上がり達していた。

「今イったばっかだから……」

 俺は腰を止めずテオのいい所ばかり狙っていく。
 俺の肉茎をぎゅうぎゅうに抱き締められる。

「たくさん、イっていいよ」
 
 そう笑って伝えて、ぐちゃぐちゃになるまで愛した。





テオの寝顔を見ながら俺は小箱の中に入っている指輪を眺める。

 いつ渡そうか。
 結局、また渡しそびれてしまった。

 起きたら渡すのもありかもしれない。しかし、俺は見せつけたかった。テオは俺のだと。

「……結婚式」

 テオはイザーク達の挙式を見惚れていた。きっと自分もするのだと考えてはいないのだろう。
 だったら、そこで渡そう。他の者たちの牽制にもなる。

「愛しているよ、テオ」

 俺はねむっているテオの唇にキスをした。




渡せなかったもの end

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

身代わり閨係は王太子殿下に寵愛される

雨宮里玖
BL
僕なんかが好きになっちゃいけない相手なんだから……。 伯爵令息の身代わりになって王太子殿下の閨《ねや》の練習相手になることになった平民のラルス。伯爵令息から服を借りて貴族になりきり、連れて行かれたのは王太子殿下の寝所だ。 侍女に「閨事をしたからといって殿下に恋心を抱きませんように」と注意を受け、ラルスは寝所で王太子殿下を待つ——。 アルファの王太子×厩係の平民オメガ

傷跡傭兵の強制結婚-実子かどうかはどうでもいいので義理の息子を溺愛します-

同軸
BL
前の世界で凄惨な死を迎えた傭兵であった自分、シラー・イーグルズアイは神の使徒として異世界に転移してしまう。 現地の法令の元、有力貴族であるロアイト公爵との結婚を強引にも取り付けられ急な結婚生活が始まるが、傷んだ食事を出されたり冷遇されたりと歓迎されていない様子。でも誰も殺そうとしてこないし良いか。 義理の息子が成人するまではしっかり面倒をみてその後に家を出ようと画策するが、ロアイト公爵の様子がどうにもおかしくなってきて……?

ぼくが風になるまえに――

まめ
BL
「フロル、君との婚約を解消したいっ! 俺が真に愛する人は、たったひとりなんだっ!」 学園祭の夜、愛する婚約者ダレンに、突然別れを告げられた少年フロル。 ――ああ、来るべき時が来た。講堂での婚約解消宣言!異世界テンプレ来ちゃったよ。 精霊の血をひく一族に生まれ、やがては故郷の風と消える宿命を抱えたフロルの前世は、ラノベ好きのおとなしい青年だった。 「ダレンが急に変わったのは、魅了魔法ってやつのせいじゃないかな?」 異世界チートはできないけど、好きだった人の目を覚ますくらいはできたらいいな。 切なさと希望が交錯する、ただフロルがかわいそかわいいだけのお話。ハピエンです。 ダレン×フロル どうぞよろしくお願いいたします。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!

永川さき
BL
 魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。  ただ、その食事風景は特殊なもので……。  元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師  まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。  他サイトにも掲載しています。

【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話

紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。 理想の彼氏はスパダリよ! スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。 受:安田陽向 天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。 社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。 社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。 ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。 攻:長船政景 35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。 いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。 妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。 サブキャラ 長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。 抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。 兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。 高田寿也:28歳、美咲の彼氏。 そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。 義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。

処理中です...