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第4章 上を向いて叫ぼう
第13話:上を向いて叫ぼう・1
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僅かな起動時間を経て、極彩色の街並みが目に飛び込んでくる。
彼方はいつもと同じトレンチコートを羽織ってリアルと同じ顔のアバターで街を歩くが、周囲の人は彼方には目もくれない。アバターの外見などいくらでも模倣できるからだ。然るべき申請をすれば本人証明マークを付けられるが、そんなことをしても無駄な注目を引くだけだ。
「……」
タワーランドエリアの景色は情報量の洪水だ。
そびえ立つタワー群は木星の輪のようなリングや鳥のエフェクトに彩られ、夜空でさえも空白を拒絶する。螺旋階段やスロープが多用される道はジェットコースターのように曲がりくねり、いちいち色味の違う石が寄せ集られて乱反射するモザイク模様を作っている。ただ歩いているだけなのに膨大なモチーフが間断の無い自己主張をやめようとしない。何もかもが自分のオリジナリティを声高に主張する、この街並みが想像力の最先端だ。
しかし彼方にはこの街がどこまでも空々しい欠陥コピーのように思えてならない。まるで「こういうものが未来っぽいぞ」と昔の誰かが描いた地図を一生懸命なぞっているようだ。有り得たかもしれない世界、未来的繁栄を享受する空間。理想だけが先行して、合理的な思索は何一つない、文字通りの絵空事。
リアルの街もバーチャルの街も、貧弱な想像力で既存の素材をパッチワークにしたツギハギに過ぎないのだとしたら、この世には一切合切オリジナルなど存在しないのか?
否。本当に個性的なものは存在する。しかしそれは集合知の末路ではない。
もっと唐突に襲来するのだ。意識の空隙から、次元の狭間から、因果の断裂から、世界の外側から。何の脈絡もなく、予想すら許さないようなやり方で。
例えば突然耳元で囁くこんな声のように。
「次はファンタジスタ駅、ファンタジスタ駅……大衆の皆様ハ、イマジナリーラインの外側にお下がりくだサイ……」
彼方は細い裏道から遥か上方を見上げる。
「来たな、VAIS!」
見上げた夜空には白く瞬く無数の星。凍ったように静止する星々の中でただ一つだけ、明らかに蠢くオレンジ色の星がある。
その星が放つ光だけが、ドクドクと鼓動を打つエフェクトを伴っている。プロミネンスが脈動し波となって大きく揺らぐ。光の波動が広がってドーナツ状を成していく。
光環の内側を占める漆黒から、太い虹色の線が二本飛び出してきた。遥か上空から凄まじいスピードで降下し、そのまま地上に降り注ぐ。
暴力的な線が回転する土星リングを粉砕し、ビルを五本まとめて薙ぎ倒す。看板もイルミネーションもぶち抜いて、無差別に穿孔を貫いていく。
二本の線は彼方の目の前を通り過ぎ、勢いのまま描画可能領域の遥か先まで伸びていく。破壊的なラインは虹色に光り輝き、周囲の何にも絶対に馴染まない異質さで世界を縦断する。
星のポータルの向こう側から咆哮のような轟音が響き渡った。身体の芯まで届く振動が地上の全てをビリビリと揺らし、人々の悲鳴を塗り潰す。
そして遂にポータルの奥からそれが顔を出した。
黒光りする重厚な金属、筒形の丸い車体に長い煙突。大量の車輪が火花を立てる。煙のパーティクルを盛大に撒き散らしながら、超巨大蒸気機関車が現れる。
車体の背は優に十メートルを超えている。触れた建物を木っ端微塵に粉砕し、周囲のアバターを数十人単位でまとめて轢殺。全てを上からひき潰して破壊する、極悪なる電子災厄が街を走り抜ける。
辺りをめちゃくちゃに破壊した蒸気機関車は彼方の目の前に停車した。怪しく光る漆黒の車体には傷一つない。機関部の後ろには客車が何両も続いているが、唯一の乗客はどうせ客車には乗っていない。いつも車両の正面にあるライトの上に腰かけて現れるのだ。
彼女は長い足をゆったりと組み、両手を脇に下ろして悠然と座っている。
「ずいぶん久しぶりじゃないか、VAIS」
「神出鬼没の架空路線、それがワタシの『次元鉄道』。何にも縛られず、誰にも予測されないのデス」
VAISはわざとらしいカタコトの日本語で歌うように語り、高い機関車の上からふわりと飛び降りた。外套が風を含んで膨らみ、破壊を尽くしたゾーンへと滑らかに着地する。
全身を黒い車掌服で包み、上に羽織るのは上半身を覆う大きな外套。首には小さな銀色の笛をかけ、頭には大きなツバの付いた車掌帽。その帽子を人差し指でツンと持ち上げている下からは、金髪で白人らしいはっきりした目鼻立ちが余裕の笑顔を見せている。風を受けて揺れる長い金髪と、漆黒の車体とのコントラストが鮮やかだ。
リアルならこの世に二人といない美女、そして博物館に展示されていそうな立派な蒸気機関車とはいえ、ここは仮想空間である。彼女はVAISという名前のユーザーアバターであり、次元鉄道も彼女が独自に製作した移動用MODであるに過ぎない。
この女性が本当に現実で女性であるかどうか、母国語が何なのかも定かではない。もっとも、VAISが何者であるかなど、彼方にとっては破壊された街と同じくらいどうでも良いことだ。
「しかし可愛い弟子の優勝を祝福するのが師匠の務めであることはどこでも変わりまセン。優勝おめでとうございマス」
「ありがとう。しかし、それを言うためだけに三ヶ月ぶりにログインしてタワーランドエリアを破壊したのか?」
「ノン! 言葉だけでは足りまセン。報酬あってこその栄誉デス」
「くれるものなら貰っておくが、言葉では足りない報酬に何をくれる?」
「エキシビジョンマッチでス! 久しぶりに会った愛弟子の成長を確かめマス。これってすごく師匠っぽいデス」
「ルールを聞こう」
「十秒で私からコレを奪ったら勝ちデス。いつでもどこでも一分で次元鉄道を呼べる特別切符デス」
VAISは胸のポケットから小さい紙片を取り出した。五センチ×三センチほどの切符を二本指でビッと挟んで突き出す。
彼方は次元鉄道に乗車券という概念があることを初めて知った。VAIS以外が乗っているのを見たことがなかったし、もちろん彼方自身も一度も乗ったことはない。特に乗りたいわけではないが、これだけの熱量を持って作られた移動用MODの乗車権利が得難いことは間違いないだろう。希少性と利用価値に鑑みて、景品としては申し分ない。
「私の周りは何かあるとすぐ戦おうとするやつばかりだ。それもいきなり殴りかかってくるんじゃなく、律儀に勝利条件を設定してゲームを始めようとするんだから呆れる」
「オヤ、さすがの彼方サンも連戦で嫌気でしょうカ? 体調管理も大事な仕事デス。逃げるなら追いはしまセン」
切符を指先に摘まんだVAISがにやにやと笑いながら彼方の周りを歩く。そして地面を蹴って軽やかに飛び上がり、景品を誇示するように再び次元鉄道の上に座って首を傾げてみせる。
安い挑発だが、向こうだって本気で言っているわけではない。彼方がVAISからのゲームの申し出を断ったことなど一度もないし、逆も然り。
「全く。むしろ類友だ。勝利条件を設定し、その達成に向けて走る以外に意味のある営みは存在しない。そしてフェアにいこう、そっちが勝ったときに私が支払う賭け金も今のうちに決めておけ」
「ワタシが貰いたいものは特に無いですネ。別に侮っているわけではなく、時期尚早なのデス。そうデスね、どうしてもと言うならお願いを何でも一つ聞いてもらうトカ」
「乗った!」
彼方が手を叩いたのを合図に、VAISが車体を蹴って飛んだ。ゲーム開始。
彼方はいつもと同じトレンチコートを羽織ってリアルと同じ顔のアバターで街を歩くが、周囲の人は彼方には目もくれない。アバターの外見などいくらでも模倣できるからだ。然るべき申請をすれば本人証明マークを付けられるが、そんなことをしても無駄な注目を引くだけだ。
「……」
タワーランドエリアの景色は情報量の洪水だ。
そびえ立つタワー群は木星の輪のようなリングや鳥のエフェクトに彩られ、夜空でさえも空白を拒絶する。螺旋階段やスロープが多用される道はジェットコースターのように曲がりくねり、いちいち色味の違う石が寄せ集られて乱反射するモザイク模様を作っている。ただ歩いているだけなのに膨大なモチーフが間断の無い自己主張をやめようとしない。何もかもが自分のオリジナリティを声高に主張する、この街並みが想像力の最先端だ。
しかし彼方にはこの街がどこまでも空々しい欠陥コピーのように思えてならない。まるで「こういうものが未来っぽいぞ」と昔の誰かが描いた地図を一生懸命なぞっているようだ。有り得たかもしれない世界、未来的繁栄を享受する空間。理想だけが先行して、合理的な思索は何一つない、文字通りの絵空事。
リアルの街もバーチャルの街も、貧弱な想像力で既存の素材をパッチワークにしたツギハギに過ぎないのだとしたら、この世には一切合切オリジナルなど存在しないのか?
否。本当に個性的なものは存在する。しかしそれは集合知の末路ではない。
もっと唐突に襲来するのだ。意識の空隙から、次元の狭間から、因果の断裂から、世界の外側から。何の脈絡もなく、予想すら許さないようなやり方で。
例えば突然耳元で囁くこんな声のように。
「次はファンタジスタ駅、ファンタジスタ駅……大衆の皆様ハ、イマジナリーラインの外側にお下がりくだサイ……」
彼方は細い裏道から遥か上方を見上げる。
「来たな、VAIS!」
見上げた夜空には白く瞬く無数の星。凍ったように静止する星々の中でただ一つだけ、明らかに蠢くオレンジ色の星がある。
その星が放つ光だけが、ドクドクと鼓動を打つエフェクトを伴っている。プロミネンスが脈動し波となって大きく揺らぐ。光の波動が広がってドーナツ状を成していく。
光環の内側を占める漆黒から、太い虹色の線が二本飛び出してきた。遥か上空から凄まじいスピードで降下し、そのまま地上に降り注ぐ。
暴力的な線が回転する土星リングを粉砕し、ビルを五本まとめて薙ぎ倒す。看板もイルミネーションもぶち抜いて、無差別に穿孔を貫いていく。
二本の線は彼方の目の前を通り過ぎ、勢いのまま描画可能領域の遥か先まで伸びていく。破壊的なラインは虹色に光り輝き、周囲の何にも絶対に馴染まない異質さで世界を縦断する。
星のポータルの向こう側から咆哮のような轟音が響き渡った。身体の芯まで届く振動が地上の全てをビリビリと揺らし、人々の悲鳴を塗り潰す。
そして遂にポータルの奥からそれが顔を出した。
黒光りする重厚な金属、筒形の丸い車体に長い煙突。大量の車輪が火花を立てる。煙のパーティクルを盛大に撒き散らしながら、超巨大蒸気機関車が現れる。
車体の背は優に十メートルを超えている。触れた建物を木っ端微塵に粉砕し、周囲のアバターを数十人単位でまとめて轢殺。全てを上からひき潰して破壊する、極悪なる電子災厄が街を走り抜ける。
辺りをめちゃくちゃに破壊した蒸気機関車は彼方の目の前に停車した。怪しく光る漆黒の車体には傷一つない。機関部の後ろには客車が何両も続いているが、唯一の乗客はどうせ客車には乗っていない。いつも車両の正面にあるライトの上に腰かけて現れるのだ。
彼女は長い足をゆったりと組み、両手を脇に下ろして悠然と座っている。
「ずいぶん久しぶりじゃないか、VAIS」
「神出鬼没の架空路線、それがワタシの『次元鉄道』。何にも縛られず、誰にも予測されないのデス」
VAISはわざとらしいカタコトの日本語で歌うように語り、高い機関車の上からふわりと飛び降りた。外套が風を含んで膨らみ、破壊を尽くしたゾーンへと滑らかに着地する。
全身を黒い車掌服で包み、上に羽織るのは上半身を覆う大きな外套。首には小さな銀色の笛をかけ、頭には大きなツバの付いた車掌帽。その帽子を人差し指でツンと持ち上げている下からは、金髪で白人らしいはっきりした目鼻立ちが余裕の笑顔を見せている。風を受けて揺れる長い金髪と、漆黒の車体とのコントラストが鮮やかだ。
リアルならこの世に二人といない美女、そして博物館に展示されていそうな立派な蒸気機関車とはいえ、ここは仮想空間である。彼女はVAISという名前のユーザーアバターであり、次元鉄道も彼女が独自に製作した移動用MODであるに過ぎない。
この女性が本当に現実で女性であるかどうか、母国語が何なのかも定かではない。もっとも、VAISが何者であるかなど、彼方にとっては破壊された街と同じくらいどうでも良いことだ。
「しかし可愛い弟子の優勝を祝福するのが師匠の務めであることはどこでも変わりまセン。優勝おめでとうございマス」
「ありがとう。しかし、それを言うためだけに三ヶ月ぶりにログインしてタワーランドエリアを破壊したのか?」
「ノン! 言葉だけでは足りまセン。報酬あってこその栄誉デス」
「くれるものなら貰っておくが、言葉では足りない報酬に何をくれる?」
「エキシビジョンマッチでス! 久しぶりに会った愛弟子の成長を確かめマス。これってすごく師匠っぽいデス」
「ルールを聞こう」
「十秒で私からコレを奪ったら勝ちデス。いつでもどこでも一分で次元鉄道を呼べる特別切符デス」
VAISは胸のポケットから小さい紙片を取り出した。五センチ×三センチほどの切符を二本指でビッと挟んで突き出す。
彼方は次元鉄道に乗車券という概念があることを初めて知った。VAIS以外が乗っているのを見たことがなかったし、もちろん彼方自身も一度も乗ったことはない。特に乗りたいわけではないが、これだけの熱量を持って作られた移動用MODの乗車権利が得難いことは間違いないだろう。希少性と利用価値に鑑みて、景品としては申し分ない。
「私の周りは何かあるとすぐ戦おうとするやつばかりだ。それもいきなり殴りかかってくるんじゃなく、律儀に勝利条件を設定してゲームを始めようとするんだから呆れる」
「オヤ、さすがの彼方サンも連戦で嫌気でしょうカ? 体調管理も大事な仕事デス。逃げるなら追いはしまセン」
切符を指先に摘まんだVAISがにやにやと笑いながら彼方の周りを歩く。そして地面を蹴って軽やかに飛び上がり、景品を誇示するように再び次元鉄道の上に座って首を傾げてみせる。
安い挑発だが、向こうだって本気で言っているわけではない。彼方がVAISからのゲームの申し出を断ったことなど一度もないし、逆も然り。
「全く。むしろ類友だ。勝利条件を設定し、その達成に向けて走る以外に意味のある営みは存在しない。そしてフェアにいこう、そっちが勝ったときに私が支払う賭け金も今のうちに決めておけ」
「ワタシが貰いたいものは特に無いですネ。別に侮っているわけではなく、時期尚早なのデス。そうデスね、どうしてもと言うならお願いを何でも一つ聞いてもらうトカ」
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