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第3章 よくわからない現代魔法
第15話:よくわからない現代魔法・2
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流れるプールの営業は三十分ほどで再開した。
さっきまでの戦いはどこへやら。今は大勢の子供やその保護者たちが肩を寄せ合って泳いだり喋ったり。芋を洗うというほどではないが、すぐに人にぶつかってなかなか自由には泳げない。
芽愛は中央の島で大きな防水布地のデッキチェアに一人腰かけていた。島には木組みの大きな橋がかかり、背の高いハワイアンな木やビーチ風の小物が並んでいる。
さっきは魔獣退治を見ていた子供たちに囲まれそうになっていたが、その辺りはまとめて綺羅が引っ張っていってくれた。
子供は嫌いではないが未だにどう接すればいいのかわからない。七年前に魔法少女たちに抱いていた、近付きたいが近付けないアンビバレントな気持ち。それが未だに尾を引いていると自覚させられて内心気恥ずかしい。
このプールの来場者は全体的に年齢層が低い。圧倒的に小学生が多く、上はせいぜい中学生までといったところ。それ以上の年齢となると電車に乗って海に出かけたり、もっとお洒落な駅前のスパ併設プールにでも出かけたりするのだろう。
しかし子供が多いとなると、俄然活き活きしてくる女子高生がここに一人。
「お姉ちゃんと一緒に遊ばないかい? アイスバー奢ってあげるからさあ」
それはもちろん、女子小学生に手当たり次第に声をかけて回る麗華のことだ。
怪しすぎる挙動とは裏腹に釣果はかなり良い。いまや五人ほどを侍らせて楽しく歓談している始末だ。
普段からの地道な不審者活動が功を奏しているのか、顔見知りの保護者や子供を通じて信頼できるお姉さんというポジションを取るのが早い。見た目の良さと顔の広さは正義であることを実感し、芽愛は溜息を吐く。小学生に嫉妬するほど子供ではないつもりだが、七年前にはあんなに誠実そうな顔で告白してきた麗華が今は軽薄に手を伸ばしまくっている現状に思うところがないわけではない。
一週間前、当時のあれを今どう思っているのか確認しようとしたが結局そのまま有耶無耶になってしまった。いきなり席を立つのは我ながらちょっと気が短すぎた、もう少しちゃんと聞いておけば良かったと反省する。
しかし一度失敗した以上は改めて聞き直すのも気後れしてしまい、こうして頬を膨らませるのが精々だ。
魔獣退治が本格的に始まってからは麗華と二人の時間は減る一方だった。
退治を終えたあとはこうして何となく皆で遊んで過ごすことが多いが、そこでわざわざ麗華と二人でということになると、御息と綺羅を排除するようでどう声をかけたものか困ってしまう。距離の詰め方がわからないのが友達がいなかったツケであるのは間違いない。
そんな葛藤を知ってか知らずか、隣のチェアに御息が腰を下ろしてきた。
「今日もお疲れ様」
御息がサイドテーブルにジュースを二つ置き、どちらでもどうぞと差し出してくる。濃い赤橙色の方を啜ると、ブラッドオレンジのほろ苦い甘みが喉を潤した。
「やっぱり平穏なのが一番ね。皆が笑顔で遊べる場所を守らないと」
「御息としてはどうなの? 麗華が手当たり次第に子供を侍らせてるのは」
「どうって、いいことじゃない? 誰も見てないよりは、子供を見てる大人がいる方がいいでしょう」
傍から見ればそうおかしな風景でもないのだろうか。もしかしたら麗華が小学生を彼女扱いしていることは芽愛しか知らないのかもしれない。内心穏やかでもないのも自分だけで、見せつけているようだというのも被害妄想だろうか。
目を逸らした先では綺羅も同じように小学生に囲まれているが、麗華と違って怪しい感じは全くない。小学生たちと並んでスライダーを滑ったり、何か喋って笑わせたり。小柄さも相まって、一緒に全力で遊んでいる年の近いお姉さんのように見えた。
「……」
最後に改めて視線を向けられた御息がにこっと笑って返す。アイドルらしい完成された微笑みで。
実際のところ、この一週間で距離が一番縮まったのは御息かもしれない。芽愛にとっては画期的なスピード感だ。
御息は親切で気が利く、絵に描いたような善人だ。一番魔法少女らしく清く正しく成長している。正直なところ第一印象はあまり良くなかったが、あれも本当に町を心配しての態度だったのだと今なら理解できる。
麗華もかなり気遣いする方だが、あちらは心象を意識して自覚的にやっているタイプ、御息は無意識に自然とやってしまうタイプだ。暑い日にはクーラーボックスを持参したり、疲れたときにはタオルを差し出してきたり、そういう気遣いを当たり前だと思っている。
そして、御息と芽愛の共通点はこの魔獣騒動を早く収拾したいと特に強く思っていること。御息は魔獣退治に際して芽愛の意見を聞いてくることが多く、今も自然に切り出してきた。
「町の魔素が増えてきてるわよね。衝撃波の威力が上がってる気がする」
「同感。ゴッドドールもずっと上がり調子」
かつてメルリンが説明したところによれば、魔素とは土地に溜まる魔法のエネルギーのようなものらしい。
魔獣や魔法少女や魔神機が扱う魔力は、元を辿ればその土地の魔素から供給されている。魔素が溜まった土地では強い魔力を発揮でき、逆に魔素に乏しい土地では出せる力も限られる。
そして魔素の源は生命の活力であり、その地に住む人々の感情が高まることで増幅される。
魔法少女の魔力に対応する魔素は人々が喜んだり応援したりするポジティブな感情で高まり、魔神機の魔力に対応する魔素は人々が恐れたり悲しんだりするネガティブな感情で高まる。
つまり人々の応援が力になるというのは気持ちの問題ではなく、実際に魔素を介してエネルギーが増すようになっているのだ。魔法少女が高い身体能力で魔獣と渡り合えるのもそのおかげ。全力疾走しても息が切れないスタミナ、しなやかに活動する柔軟性、数十キロ近い重荷を軽々と持ち上げる腕力。
騒動が進むごとに町に魔素が多く蓄積されていき、扱える魔力が強くなっていく。これは七年前も今も同じだ。
しかし変身周りだけは事情が違った。当時は変身することで更に強い力を発揮できたが、今年は変身しようとしてもできない。代わりに生身のままで魔法少女の身体能力を引き出せる。
「あと、今年は破壊活動してないのにゴッドドールの性能が上がってるのはちょっと謎かも」
「魔神機の力の源はネガティブ感情なんだっけ。更正したから魔力が魔法少女寄りになったのかしら」
「調子が良くなる分には何でもいいけど」
「そうね。でも一番気になるのは、町に溜まる魔素が増えた先に何があるのか。七年前は悪の組織を倒すっていう終わりがあった」
「悪の組織側から見れば、終わりは魔法少女を倒して腐敗した世界をリセットすることだった」
「どっちも同じだわ。要するに、膨らんだ魔素を最終的に決算する機会があった。でも今は違う。落としどころがない」
最近、芽愛と御息の相談はここに行き着くことが多かった。
つまり、この夏は最終的にどうやって収拾がつくのか。黒幕は誰で、何を倒せば終わるのか。
ぽんぽんとスポーンするだけの魔獣ではなく、ロードマップみたいなものが無ければ話が終わらないという漠然とした危機感があった。RPGなのにボスがいないというか、サッカーなのにゴールがないというか。
「あなたが言う通り、かつての悪の組織は無関係にせよ、似たような悪い人たちが裏で糸を引いているっていうのが一番安直ではあるけれど。証拠がない以上はどうにもね」
「そうだね。とにかくもっと新しい敵なり兵器なりが出ないことには……」
そのとき、急に日が沈んだのかと思った。
夏の日差しが遮られ、屋外プールが巨大な影に包まれた。厚い雲が通りがかったとか、日が差す角度が変わったとかいうレベルではない。まるで大きな蓋を閉めたように、辺り一面がすっかり暗くなった。
人々が一斉に空を見上げると同時にそれは一気に降下してきた。ダウンバーストの強風がプールの水をスライダーよりも遥かに高くまき上げる。
頭上に浮かぶ飛影を確認した四人がその名を同時に呟いた。
「魔神機メックホーク……」
さっきまでの戦いはどこへやら。今は大勢の子供やその保護者たちが肩を寄せ合って泳いだり喋ったり。芋を洗うというほどではないが、すぐに人にぶつかってなかなか自由には泳げない。
芽愛は中央の島で大きな防水布地のデッキチェアに一人腰かけていた。島には木組みの大きな橋がかかり、背の高いハワイアンな木やビーチ風の小物が並んでいる。
さっきは魔獣退治を見ていた子供たちに囲まれそうになっていたが、その辺りはまとめて綺羅が引っ張っていってくれた。
子供は嫌いではないが未だにどう接すればいいのかわからない。七年前に魔法少女たちに抱いていた、近付きたいが近付けないアンビバレントな気持ち。それが未だに尾を引いていると自覚させられて内心気恥ずかしい。
このプールの来場者は全体的に年齢層が低い。圧倒的に小学生が多く、上はせいぜい中学生までといったところ。それ以上の年齢となると電車に乗って海に出かけたり、もっとお洒落な駅前のスパ併設プールにでも出かけたりするのだろう。
しかし子供が多いとなると、俄然活き活きしてくる女子高生がここに一人。
「お姉ちゃんと一緒に遊ばないかい? アイスバー奢ってあげるからさあ」
それはもちろん、女子小学生に手当たり次第に声をかけて回る麗華のことだ。
怪しすぎる挙動とは裏腹に釣果はかなり良い。いまや五人ほどを侍らせて楽しく歓談している始末だ。
普段からの地道な不審者活動が功を奏しているのか、顔見知りの保護者や子供を通じて信頼できるお姉さんというポジションを取るのが早い。見た目の良さと顔の広さは正義であることを実感し、芽愛は溜息を吐く。小学生に嫉妬するほど子供ではないつもりだが、七年前にはあんなに誠実そうな顔で告白してきた麗華が今は軽薄に手を伸ばしまくっている現状に思うところがないわけではない。
一週間前、当時のあれを今どう思っているのか確認しようとしたが結局そのまま有耶無耶になってしまった。いきなり席を立つのは我ながらちょっと気が短すぎた、もう少しちゃんと聞いておけば良かったと反省する。
しかし一度失敗した以上は改めて聞き直すのも気後れしてしまい、こうして頬を膨らませるのが精々だ。
魔獣退治が本格的に始まってからは麗華と二人の時間は減る一方だった。
退治を終えたあとはこうして何となく皆で遊んで過ごすことが多いが、そこでわざわざ麗華と二人でということになると、御息と綺羅を排除するようでどう声をかけたものか困ってしまう。距離の詰め方がわからないのが友達がいなかったツケであるのは間違いない。
そんな葛藤を知ってか知らずか、隣のチェアに御息が腰を下ろしてきた。
「今日もお疲れ様」
御息がサイドテーブルにジュースを二つ置き、どちらでもどうぞと差し出してくる。濃い赤橙色の方を啜ると、ブラッドオレンジのほろ苦い甘みが喉を潤した。
「やっぱり平穏なのが一番ね。皆が笑顔で遊べる場所を守らないと」
「御息としてはどうなの? 麗華が手当たり次第に子供を侍らせてるのは」
「どうって、いいことじゃない? 誰も見てないよりは、子供を見てる大人がいる方がいいでしょう」
傍から見ればそうおかしな風景でもないのだろうか。もしかしたら麗華が小学生を彼女扱いしていることは芽愛しか知らないのかもしれない。内心穏やかでもないのも自分だけで、見せつけているようだというのも被害妄想だろうか。
目を逸らした先では綺羅も同じように小学生に囲まれているが、麗華と違って怪しい感じは全くない。小学生たちと並んでスライダーを滑ったり、何か喋って笑わせたり。小柄さも相まって、一緒に全力で遊んでいる年の近いお姉さんのように見えた。
「……」
最後に改めて視線を向けられた御息がにこっと笑って返す。アイドルらしい完成された微笑みで。
実際のところ、この一週間で距離が一番縮まったのは御息かもしれない。芽愛にとっては画期的なスピード感だ。
御息は親切で気が利く、絵に描いたような善人だ。一番魔法少女らしく清く正しく成長している。正直なところ第一印象はあまり良くなかったが、あれも本当に町を心配しての態度だったのだと今なら理解できる。
麗華もかなり気遣いする方だが、あちらは心象を意識して自覚的にやっているタイプ、御息は無意識に自然とやってしまうタイプだ。暑い日にはクーラーボックスを持参したり、疲れたときにはタオルを差し出してきたり、そういう気遣いを当たり前だと思っている。
そして、御息と芽愛の共通点はこの魔獣騒動を早く収拾したいと特に強く思っていること。御息は魔獣退治に際して芽愛の意見を聞いてくることが多く、今も自然に切り出してきた。
「町の魔素が増えてきてるわよね。衝撃波の威力が上がってる気がする」
「同感。ゴッドドールもずっと上がり調子」
かつてメルリンが説明したところによれば、魔素とは土地に溜まる魔法のエネルギーのようなものらしい。
魔獣や魔法少女や魔神機が扱う魔力は、元を辿ればその土地の魔素から供給されている。魔素が溜まった土地では強い魔力を発揮でき、逆に魔素に乏しい土地では出せる力も限られる。
そして魔素の源は生命の活力であり、その地に住む人々の感情が高まることで増幅される。
魔法少女の魔力に対応する魔素は人々が喜んだり応援したりするポジティブな感情で高まり、魔神機の魔力に対応する魔素は人々が恐れたり悲しんだりするネガティブな感情で高まる。
つまり人々の応援が力になるというのは気持ちの問題ではなく、実際に魔素を介してエネルギーが増すようになっているのだ。魔法少女が高い身体能力で魔獣と渡り合えるのもそのおかげ。全力疾走しても息が切れないスタミナ、しなやかに活動する柔軟性、数十キロ近い重荷を軽々と持ち上げる腕力。
騒動が進むごとに町に魔素が多く蓄積されていき、扱える魔力が強くなっていく。これは七年前も今も同じだ。
しかし変身周りだけは事情が違った。当時は変身することで更に強い力を発揮できたが、今年は変身しようとしてもできない。代わりに生身のままで魔法少女の身体能力を引き出せる。
「あと、今年は破壊活動してないのにゴッドドールの性能が上がってるのはちょっと謎かも」
「魔神機の力の源はネガティブ感情なんだっけ。更正したから魔力が魔法少女寄りになったのかしら」
「調子が良くなる分には何でもいいけど」
「そうね。でも一番気になるのは、町に溜まる魔素が増えた先に何があるのか。七年前は悪の組織を倒すっていう終わりがあった」
「悪の組織側から見れば、終わりは魔法少女を倒して腐敗した世界をリセットすることだった」
「どっちも同じだわ。要するに、膨らんだ魔素を最終的に決算する機会があった。でも今は違う。落としどころがない」
最近、芽愛と御息の相談はここに行き着くことが多かった。
つまり、この夏は最終的にどうやって収拾がつくのか。黒幕は誰で、何を倒せば終わるのか。
ぽんぽんとスポーンするだけの魔獣ではなく、ロードマップみたいなものが無ければ話が終わらないという漠然とした危機感があった。RPGなのにボスがいないというか、サッカーなのにゴールがないというか。
「あなたが言う通り、かつての悪の組織は無関係にせよ、似たような悪い人たちが裏で糸を引いているっていうのが一番安直ではあるけれど。証拠がない以上はどうにもね」
「そうだね。とにかくもっと新しい敵なり兵器なりが出ないことには……」
そのとき、急に日が沈んだのかと思った。
夏の日差しが遮られ、屋外プールが巨大な影に包まれた。厚い雲が通りがかったとか、日が差す角度が変わったとかいうレベルではない。まるで大きな蓋を閉めたように、辺り一面がすっかり暗くなった。
人々が一斉に空を見上げると同時にそれは一気に降下してきた。ダウンバーストの強風がプールの水をスライダーよりも遥かに高くまき上げる。
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