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第三章

閑話3 暗8(※残虐且つ道徳に反します)

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「がっ!!あ、あに・・・・・・」
翠蓮が義理の弟の腕を切り裂き、ニタリと嗤っている。その切り裂かれた息子を見ながら義理の母が絶叫を上げて、下から臭うものを流している。
「ひっ!ど、どうしてっ!!」
「どうして?って、わかっているだろう?風磨の金を勝手に使い、名を穢し、そして、今のこの状態。あ、でも、金はテメーらの借金になってるから風磨は全くと言って痛手を負ってないけどな」
「は?借金?う、嘘よ!!!私たちが使ってきたお金は風磨の蓄えからだったはずよ!!」
「そ、そうだ!ここの跡取りは俺だ!!!兄貴が勝手できるわけがっ!ぐぁあああああああああっ!」
「テメーに『兄』と呼ばれたくねんだよ」
グリッとこいつの腹に刺した刀で抉ると声にならない絶叫が建物を揺るがす。
「そもそもな、テメーが跡取りなわけねーだろ?そこの女は後妻。だが、入り婿のだ」
「い、入り婿???そ、そんなはず!」
「この家は俺の母の実家で、あのクズ男は母を騙して、この家を乗っ取ろうとした愚か者だ!ま、元々信用していなかった祖母が全財産や『本家』は力で隠していたんだけどな」
暗に翠蓮はここが『本家』ではないと告げる。
「お前らが使ってきた金の用途は全て把握している。ま~~~散在したもんだな、金もねーのにな!」
「なっ!あ、あに、そ、それはっ」
「で、俺よりも超弱っちいテメーが頭領?嗤わせるなよ?神にも聖霊にも見放され、力も体術も持ち合わせていない貴様が『風磨の頭領』?頭大丈夫か?!」
「なっ!!!俺は兄貴より強いっ!!」
と言っては翠蓮に未熟な技を仕掛けてくるが、そんなもの翠蓮が食らうはずもない。
蔑んだ目で翠蓮はその愚か者に目をやり、そいつの方にゆっくりと歩いて行き、
「ぐがっ!!!」
片手で首を締め上げて宙にぶら下げている。
「はっ!嗤わせるなよ?こんなのが俺に当たるとでも?最強と謳われる人間兵器に?」
「っ!!!!!!!!!!!!!!」
「テメーは顔だけはいいらしいからな。男が大好きなお得意様にテメーを売る。そこで一生懸命ケツを差し出して稼いでこい。再びこの地に足を踏み入れることはないけどな」
翠蓮は義弟を投げ捨てると次は容赦なく義母に牙を剥く。
「で、テメーは何の役に立つ?性処理?いや、そんなに醜く腐れば買い手もないだろうな~」
「な、なんですって!!!」
「自分の姿、鏡で見てみろ?容姿に関してはわかるだろう?ま、内面がな~~どうにもならんクズだからな~~~。物好きの『奴隷』にもならない。生かしていても『金』の無駄だよな?な、菖蒲?」
「あんたホント容赦ないわね~~。と、言いたいけど私の方が容赦ないかもよ?」
「???何かあんのか?」
「それがね~私の知り合いの『お医者様』が元気でふくよかな女性を捜していてね」
「あ~~~、じゃ、菖蒲の『良い値』で売ってくれて構わない」
「まっ!ありがとう!!これであんたたちにこれまで以上の薬を作ってあげられるわ!」
「マジかっ!そんなことならとっとと行動に移しておくんだったわ」
翠蓮はこの女の行く末を本当に楽しそうに嗤っている。
残酷な笑顔とはこの事だろうけど、私の方がもっと凄いと自信があるわ!
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