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第三章

閑話3 暗9(※残虐且つ道徳に反します)

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「おい、翠蓮!こっちは一人残らず片付けたぞ~~~」
「おう、桃季!あんがとよっ!つか、テメー血臭ぇ~~~」
「うっさいわ!てか、勝手して悪いが顔のいいやつや使えそうな奴は生かしている。俺が『売って』もいいか?」
「好きにしろ。借金分は回収させろよ?」
「当たり前だろうが!返済後の残った分を俺に寄越してくれたらいい」
「残るのかどうか不安だが、お前がそれでいいなら構わない」
「よっしゃーーーーーーーーーーーーー」
と、随分と残酷な会話が成されているが、ここにいる俺たちは全員何故か満面の『笑み』なのだ。
全くと言って『後悔』などない。綺麗に掃除できたという安堵しかこの場にはないのだ。
「とりあえず、こいつら処分したらここら一体一掃して、一から始めるか!」
「マジで、翠蓮が俺の性処理してくれたら礼はいらず、逆に美味いもん食わしてやるんだけどな~~」
「はっはっは!殴るぞ、桃季」
「嘘嘘!テメーの身体が俺らを受け付けない(・・・・・・)の知ってるから手は出さねーよ。こんな綺麗な身体が傍にあんのに抱けない俺の気持ちを分かれよ」
「はいはいはい。賞賛ありがとう!その代わりお前の美味い料理を鱈腹食うから覚悟しろ!」
「会話、成り立たねーーーーーーーーーーーーーーー!」
桃季の言葉に俺は驚愕した。
だって、
「桃季、お前翠蓮の身体には相性が・・・・・・・」
「ん?知ってて当然だろう?って当たり前に言うけど、俺は一度翠蓮を襲って『ソレ』を知ったんだよ。最後まではしなかったけどな」
「っ!!!」
一体何時の話だ?
「自慢じゃないが俺の手先は器用だ。相手を快楽に落とすのは簡単な事だ。なのに翠蓮は一度も嬌声を上げず、顔を青く染め、唇をキツく噛みしめて・・・・・・血が出るほどに・・・・・」
俺の状況と似ている。
「で、問い詰めたんだよ。そして知った。翠蓮の身体の事情を。本当にあの時は焦って、勃起していた俺の立派なモノが萎んで~ついには、スイが手で抜いてくれたんだよな?」
「嫌なこと思い出さすなよ。親友のを手で抜くのさえ嫌だったんだぞ?」
「ははは、悪いっ!ま、俺は気持ちよかったからいいけどよ」
「全く・・・・・・・・。ほら、早く片付けて撤収だ!お、暗部も戻ってきたか!」
ザッと翠蓮の前に跪く集団。
『風磨一族』の『暗部』。
俺たちより能力は劣るが、それでも精鋭だ。
何せ、今まで俺はこいつらの気配に気付かなかった。判っていたのは翠蓮だけだったようだ。
さすがだな。
「翠蓮様にご報告。指示があった者たちの完全なる『消去』を致しました」
「ご苦労。今回の作戦は俺の独りよがりなものだったにも関わらず、事を制してくれた。よって、今回の給料はアップしておく。それと、しばらくはゆっくり休め。『本家』も解放する」
その言葉で俺たちは嬉しくなり、そして、暗部達も
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
と、盛大な嬉しい声を上げるのだった。

それだけ、本家は『風磨一族』にとってとても大切なものなのだ。
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