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進む側妃選定
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王太子からの発令により始まった側妃選定はあれよあれよと進み最終段階に入っていた。
最終段階に残った2人の令嬢はラダン大王国王太子妃候補でもあった2人で共にラダン大王国の公爵令嬢である。
アマリヤ・ブライトン公爵令嬢とメリッサ・ガバナ公爵令嬢。
両名はエイドリアンとの時間を持つ為に頻繁に王宮を訪れているようであった。
ある日、例の如くエマニュエルとアンドリューはガゼボでの2人お茶会を開催しているとアマリヤがエイドリアンとの時間を過ごしているのが見えた。
『アンディ、あの令嬢はどっち?』
アンドリューはエマニュエルの視線を追うとブライトン公爵令嬢がエイドリアンとバラ園のベンチに腰を掛けていた。
『ブライトン公爵令嬢ですね。』
簡単に答えるとエマニュエルは口を尖らせ
『もお、ノリが悪いわね』
‥ノリって、いるか?ここで。
エマニュエルを怪訝そうに見ると
『流石に美しい方ね?アンディも公爵令息なのよね?あの方たちとは幼なじみって感じなの?』
ブンブンと首を横に振り
『ラダン大王国の公爵家は野心溢れております故私の手には終えませんよ。』
‥ってかこっちから御免被るけどね?
『公爵令嬢ってマナーも完璧なのよね?』
お茶を飲みながらエマニュエルが捉えたのはアマリヤがエイドリアンのエスコートする腕にたわわに実った胸を押し付けている姿であった。
アンドリューは苦笑いをしながらエマニュエルを見るとエマニュエルは自分のスッキリし過ぎの胸を眺めていた。
‥か、可愛い過ぎる。
そうした日が流れている時、王宮での夜会が開かれた。もちろんエイドリアンがエスコートするのはエマニュエルである。エマニュエルは王太子妃として威厳を保つべくドレスアップされていくと
『ごめんなさい、ワガママ言ってもいい?』
驚く侍女らに
『私の為に、王太子妃としての威厳の為によくやってくれている事に先ずは感謝しているわ。』
侍女らは揃って
『勿体無いお言葉』
5人の侍女は腰を深く折り次の言葉を待つ。
『私の好きなイメージでドレスアップしたいんだけど?ラダン大王国ではそれは無理なのかしら?』
エマニュエルはかつての侍女シルヴィアが結婚の為に王宮を出て以来は信頼をしている侍女が居なくなり要望を伝える事をしてこなかった。
『いいえ、妃殿下。何でもおっしゃって下さいませ。このドレスなどは全てリントン王国第1王女をイメージしてご用意されたもの。それを使われる必要などごさいません。妃殿下の思う通りで良いのです。妃殿下の心が軽くなるようなドレス、宝石をお作りしましょう?』
エマニュエルにそう語るのはフランセと言う侍女であった。このフランセはシルヴィアとは異なりそのままドレスアップして夜会に出ても良いくらい淑女であった。驚いたエマニュエルに
『ご用意するにはお時間が掛かります。申し訳ありませんが本日の夜会は私がコーディネートさせて頂いてもよろしいですか?』
エマニュエルは直感で決めた。
『お願いするわ。』
フランセが用意したドレスはラベンダーのサテンのマーメイドドレスであった。エマニュエルはドレスを見ただけでこのフランセがただの侍女ではないと察知した。
ラベンダーのドレス。
エイドリアンな瞳はパープル。今宵の夜会では2人の側妃候補は揃ってパープル一色で来るだろう。そこへ混ざるのでもなくエイドリアンの色を無視するのでもなくラベンダーを用意したこのフランセという女性は何者なのか?
そんな事を考えているうちにあっという間にエマニュエルのドレスアップは終わった。
鏡に映る自分を見てエマニュエルは歓喜を上げた。思い描いていたそのままのイメージである。
胸元を惜しみ無く出したドレスで挑むであろう2人の公爵令嬢に対してエマニュエルのドレスは胸元は控え目になってはいるが、その分白くしなやかな背中が大胆に開いた勝負ドレスである。そこに品位を出すようにレースが掛けられ微かに透けて見える背中が魅了する。全てが計算し尽くされたコーディネート。
髪型はエマニュエルには珍しくアップスタイル。これまたラベンダーが散りばめられゴージャスである。そのゴージャスさを邪魔しない程度の宝石として小さなマリアライトがキャッツ効果と呼ばれる光沢を放っている。
公爵令嬢には手が出ない上質な物を、さり気なく添えるこの腕前。今までのエマニュエルには無い姿にエマニュエルだけでなく見守る侍女らも嬉しそうに眺めている。
『美しい‥』
ボソッと呟いた侍女がすぐに
『失礼を致しました。』
と腰を折るとエマニュエルは
『どうして謝るの?私は作られた言葉より心の声が嬉しいわ。貴方のその本音に心からお礼を言うわ。ありがとう。』
微笑むエマニュエルに侍女らはあまりの美しさに言葉を失った。その様子をフランセは嬉しそうに見守っていた。
しばらくするとエイドリアンがエマニュエルをエスコートに迎えに来た。
『エマニュエル!今日はまた一段と素敵だね。』
安定のスマイルにエマニュエルは軽く微笑む。作られた賛辞よりも心の声をこよなく愛すエマニュエルにはその微笑みしか返す事が出來なかった。
エマニュエルはエスコートのエイドリアンの腕に手を回すと押付ける胸の無さを確認して心が何故か沈む。それでも無情に夜会への扉は開かれた。
最終段階に残った2人の令嬢はラダン大王国王太子妃候補でもあった2人で共にラダン大王国の公爵令嬢である。
アマリヤ・ブライトン公爵令嬢とメリッサ・ガバナ公爵令嬢。
両名はエイドリアンとの時間を持つ為に頻繁に王宮を訪れているようであった。
ある日、例の如くエマニュエルとアンドリューはガゼボでの2人お茶会を開催しているとアマリヤがエイドリアンとの時間を過ごしているのが見えた。
『アンディ、あの令嬢はどっち?』
アンドリューはエマニュエルの視線を追うとブライトン公爵令嬢がエイドリアンとバラ園のベンチに腰を掛けていた。
『ブライトン公爵令嬢ですね。』
簡単に答えるとエマニュエルは口を尖らせ
『もお、ノリが悪いわね』
‥ノリって、いるか?ここで。
エマニュエルを怪訝そうに見ると
『流石に美しい方ね?アンディも公爵令息なのよね?あの方たちとは幼なじみって感じなの?』
ブンブンと首を横に振り
『ラダン大王国の公爵家は野心溢れております故私の手には終えませんよ。』
‥ってかこっちから御免被るけどね?
『公爵令嬢ってマナーも完璧なのよね?』
お茶を飲みながらエマニュエルが捉えたのはアマリヤがエイドリアンのエスコートする腕にたわわに実った胸を押し付けている姿であった。
アンドリューは苦笑いをしながらエマニュエルを見るとエマニュエルは自分のスッキリし過ぎの胸を眺めていた。
‥か、可愛い過ぎる。
そうした日が流れている時、王宮での夜会が開かれた。もちろんエイドリアンがエスコートするのはエマニュエルである。エマニュエルは王太子妃として威厳を保つべくドレスアップされていくと
『ごめんなさい、ワガママ言ってもいい?』
驚く侍女らに
『私の為に、王太子妃としての威厳の為によくやってくれている事に先ずは感謝しているわ。』
侍女らは揃って
『勿体無いお言葉』
5人の侍女は腰を深く折り次の言葉を待つ。
『私の好きなイメージでドレスアップしたいんだけど?ラダン大王国ではそれは無理なのかしら?』
エマニュエルはかつての侍女シルヴィアが結婚の為に王宮を出て以来は信頼をしている侍女が居なくなり要望を伝える事をしてこなかった。
『いいえ、妃殿下。何でもおっしゃって下さいませ。このドレスなどは全てリントン王国第1王女をイメージしてご用意されたもの。それを使われる必要などごさいません。妃殿下の思う通りで良いのです。妃殿下の心が軽くなるようなドレス、宝石をお作りしましょう?』
エマニュエルにそう語るのはフランセと言う侍女であった。このフランセはシルヴィアとは異なりそのままドレスアップして夜会に出ても良いくらい淑女であった。驚いたエマニュエルに
『ご用意するにはお時間が掛かります。申し訳ありませんが本日の夜会は私がコーディネートさせて頂いてもよろしいですか?』
エマニュエルは直感で決めた。
『お願いするわ。』
フランセが用意したドレスはラベンダーのサテンのマーメイドドレスであった。エマニュエルはドレスを見ただけでこのフランセがただの侍女ではないと察知した。
ラベンダーのドレス。
エイドリアンな瞳はパープル。今宵の夜会では2人の側妃候補は揃ってパープル一色で来るだろう。そこへ混ざるのでもなくエイドリアンの色を無視するのでもなくラベンダーを用意したこのフランセという女性は何者なのか?
そんな事を考えているうちにあっという間にエマニュエルのドレスアップは終わった。
鏡に映る自分を見てエマニュエルは歓喜を上げた。思い描いていたそのままのイメージである。
胸元を惜しみ無く出したドレスで挑むであろう2人の公爵令嬢に対してエマニュエルのドレスは胸元は控え目になってはいるが、その分白くしなやかな背中が大胆に開いた勝負ドレスである。そこに品位を出すようにレースが掛けられ微かに透けて見える背中が魅了する。全てが計算し尽くされたコーディネート。
髪型はエマニュエルには珍しくアップスタイル。これまたラベンダーが散りばめられゴージャスである。そのゴージャスさを邪魔しない程度の宝石として小さなマリアライトがキャッツ効果と呼ばれる光沢を放っている。
公爵令嬢には手が出ない上質な物を、さり気なく添えるこの腕前。今までのエマニュエルには無い姿にエマニュエルだけでなく見守る侍女らも嬉しそうに眺めている。
『美しい‥』
ボソッと呟いた侍女がすぐに
『失礼を致しました。』
と腰を折るとエマニュエルは
『どうして謝るの?私は作られた言葉より心の声が嬉しいわ。貴方のその本音に心からお礼を言うわ。ありがとう。』
微笑むエマニュエルに侍女らはあまりの美しさに言葉を失った。その様子をフランセは嬉しそうに見守っていた。
しばらくするとエイドリアンがエマニュエルをエスコートに迎えに来た。
『エマニュエル!今日はまた一段と素敵だね。』
安定のスマイルにエマニュエルは軽く微笑む。作られた賛辞よりも心の声をこよなく愛すエマニュエルにはその微笑みしか返す事が出來なかった。
エマニュエルはエスコートのエイドリアンの腕に手を回すと押付ける胸の無さを確認して心が何故か沈む。それでも無情に夜会への扉は開かれた。
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