11 / 93
オリビア帝国の血
しおりを挟む
馬車の扉が開かれ、テオドールに手を取られ降りると、そこにはかつて見たことも無いような大きなバラ園が広がり、その奥にそびえ立つ大きな王宮。
王宮までの通路にはズラリと並ぶ東国貴族たち。私はテオドールのエスコートを受け前に進む。
怯んではいけない。
己を奮い立たせ正門を潜り中に入る大きな扉が開かれた。両脇に控える衛兵が礼を取る。
中に足を踏み入れると、そこには大きな絵姿が迎えてくれる。それを見た私は一瞬息が出来なくなる様な感情に飲み込まれた。
足が竦んで動かす事がてきない。
それはかつての英雄、オリビア帝国皇帝の絵姿である。
敗戦国となった我が国ではお目に掛かる事のない絵姿である。長い歴史の中、守られ続けている王宮。神と崇め奉るべき皇帝の築いた空間がここにはあった。
思わず私は皇帝の絵姿をみてカーテシーをする。
ゆっくりと進んでいく中にもかつての英雄の軌跡がある。この胸の高鳴り。間違いなく私にはオリビア帝国の血があるのだと感じた。
もちろん、分裂した西国の人間にもオリビア帝国の血はある。がしかし、今も尚このように崇拝されるべき皇帝を崇拝している東国に頭が下がる気持ちを持ったのも事実。素晴らしい。これ以上の言葉が見つからない。
テオドールは私を急かす事なく、ゆっくり歩みを進めてくれていた。
これから幕を開ける、お飾り王妃も悪くはないかもしれない。そう思うリデュアンネ・フォン ・トゥモルデンであった。
王宮までの通路にはズラリと並ぶ東国貴族たち。私はテオドールのエスコートを受け前に進む。
怯んではいけない。
己を奮い立たせ正門を潜り中に入る大きな扉が開かれた。両脇に控える衛兵が礼を取る。
中に足を踏み入れると、そこには大きな絵姿が迎えてくれる。それを見た私は一瞬息が出来なくなる様な感情に飲み込まれた。
足が竦んで動かす事がてきない。
それはかつての英雄、オリビア帝国皇帝の絵姿である。
敗戦国となった我が国ではお目に掛かる事のない絵姿である。長い歴史の中、守られ続けている王宮。神と崇め奉るべき皇帝の築いた空間がここにはあった。
思わず私は皇帝の絵姿をみてカーテシーをする。
ゆっくりと進んでいく中にもかつての英雄の軌跡がある。この胸の高鳴り。間違いなく私にはオリビア帝国の血があるのだと感じた。
もちろん、分裂した西国の人間にもオリビア帝国の血はある。がしかし、今も尚このように崇拝されるべき皇帝を崇拝している東国に頭が下がる気持ちを持ったのも事実。素晴らしい。これ以上の言葉が見つからない。
テオドールは私を急かす事なく、ゆっくり歩みを進めてくれていた。
これから幕を開ける、お飾り王妃も悪くはないかもしれない。そう思うリデュアンネ・フォン ・トゥモルデンであった。
1
あなたにおすすめの小説
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
【完結】追放された大聖女は黒狼王子の『運命の番』だったようです
星名柚花
恋愛
聖女アンジェリカは平民ながら聖王国の王妃候補に選ばれた。
しかし他の王妃候補の妨害工作に遭い、冤罪で国外追放されてしまう。
契約精霊と共に向かった亜人の国で、過去に自分を助けてくれたシャノンと再会を果たすアンジェリカ。
亜人は人間に迫害されているためアンジェリカを快く思わない者もいたが、アンジェリカは少しずつ彼らの心を開いていく。
たとえ問題が起きても解決します!
だって私、四大精霊を従える大聖女なので!
気づけばアンジェリカは亜人たちに愛され始める。
そしてアンジェリカはシャノンの『運命の番』であることが発覚し――?
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
婚活令嬢ロゼッタは、なによりお金を愛している!
鈴宮(すずみや)
恋愛
ロゼッタはお金がなにより大好きな伯爵令嬢。男性の価値はお金で決まると豪語する彼女は、金持ちとの出会いを求めて夜会通いをし、城で侍女として働いている。そんな彼女の周りには、超大金持ちの実業家に第三王子、騎士団長と、リッチでハイスペックな男性が勢揃い。それでも、貪欲な彼女はよりよい男性を求めて日夜邁進し続ける。
「世の中にはお金よりも大切なものがあるでしょう?」
とある夜会で出会った美貌の文官ライノアにそう尋ねられたロゼッタは、彼の主張を一笑。お金より大切なものなんてない、とこたえたロゼッタだったが――?
これは己の欲望に素直すぎる令嬢が、自分と本当の意味で向き合うまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる