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絡み合う2人の想い
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リディアンネは湯浴みを済ませ部屋でゆっくりと過ごしているとアルフォンスとの部屋を繋ぐ扉が開いた。
『アル?』
アルフォンスは夜のお誘いに来たわけではなさそうな雰囲気だ。鋭い視線をリディアンネに向けると
『殿下と何を話していた?』
リディアンネはアルフォンスの意図が分からず
考えを巡らせていると
『言えない事?』
…。
勝手に進んでいくアルフォンスに
『いつの事を仰っておられますの?』
『いつの事か分からないくらい密会してるんだ?』
…は?
『言葉が適切ではありませんよ?』
リディアンネが珍しく応戦した。
アルフォンスは少し驚きを見せるもリディアンネの腕を取りそのままベッドへとリディアンネを投げ入れた。
驚いたリディアンネはすぐさま起き上がろうとするもアルフォンスがリディアンネを組み敷き動きを封じられた。
『何ですの?』
リディアンネの言葉にアルフォンスは答える事無くリディアンネの夜着を強引に引き裂いた。リディアンネはあまりの驚きに声すらも出ない。ただただ驚き、瞬きを繰り返すだけであった。
アルフォンスは嫌味な笑みを一瞬浮かべると
『殿下が妃選びに消極的なのは君のせいだったのか。』
リディアンネはブンブンと首を振るもアルフォンスはリディアンネの首元に噛みつくとまだ潤ってもないそこへいきなり己のモノを当てつけた。
『!無理です!無理!ってやめて!アル?やめて、お願いだから!』
リディアンネの声は今のアルフォンスには届かない。リディアンネの叫び虚しくアルフォンスは己の欲のままにリディアンネの中へと入って行った。
『いやぁ!』
リディアンネの叫び声だけが虚しく響き渡っていた。
翌朝、目を覚ますとアルフォンスは既にリディアンネの部屋には居なかった。昨夜の事がまるで夢の中の出来事のように思えたリディアンネはそっとベッドから立ち上がると、現実に直面して涙が頬を伝った。
恐らくチームリディアンネは昨夜の出来事を知っているのであろう。この時間まで誰もリディアンネの部屋に入ってこないなんてまず無い。
リディアンネはもう少しだけ自分と向き合う為の時間が必要であった。
アルフォンスとの出会いから昨夜までを走馬灯のように巡らせた。
…バカね。私はアルフォンス様の事、何も知らないじゃない。結婚してからも尚、何も知らないし分からない。これじゃまるで恋に恋するバカ女だわ。
リディアンネは両開きの窓を大きく開けると、既に高い太陽を眩しそうに眺めて振り返って私室の扉を開ける。
思った通り、扉の前にはチームリディアンネが不安を隠せない表情でこちらを見ている。
『さあ、お腹すいたわ!それにね、今日は宮へは行かず街に出るわ!』
チームリディアンネの表情がパッと花開くと、流石は一流すぐに準備に取り掛かった。
『アル?』
アルフォンスは夜のお誘いに来たわけではなさそうな雰囲気だ。鋭い視線をリディアンネに向けると
『殿下と何を話していた?』
リディアンネはアルフォンスの意図が分からず
考えを巡らせていると
『言えない事?』
…。
勝手に進んでいくアルフォンスに
『いつの事を仰っておられますの?』
『いつの事か分からないくらい密会してるんだ?』
…は?
『言葉が適切ではありませんよ?』
リディアンネが珍しく応戦した。
アルフォンスは少し驚きを見せるもリディアンネの腕を取りそのままベッドへとリディアンネを投げ入れた。
驚いたリディアンネはすぐさま起き上がろうとするもアルフォンスがリディアンネを組み敷き動きを封じられた。
『何ですの?』
リディアンネの言葉にアルフォンスは答える事無くリディアンネの夜着を強引に引き裂いた。リディアンネはあまりの驚きに声すらも出ない。ただただ驚き、瞬きを繰り返すだけであった。
アルフォンスは嫌味な笑みを一瞬浮かべると
『殿下が妃選びに消極的なのは君のせいだったのか。』
リディアンネはブンブンと首を振るもアルフォンスはリディアンネの首元に噛みつくとまだ潤ってもないそこへいきなり己のモノを当てつけた。
『!無理です!無理!ってやめて!アル?やめて、お願いだから!』
リディアンネの声は今のアルフォンスには届かない。リディアンネの叫び虚しくアルフォンスは己の欲のままにリディアンネの中へと入って行った。
『いやぁ!』
リディアンネの叫び声だけが虚しく響き渡っていた。
翌朝、目を覚ますとアルフォンスは既にリディアンネの部屋には居なかった。昨夜の事がまるで夢の中の出来事のように思えたリディアンネはそっとベッドから立ち上がると、現実に直面して涙が頬を伝った。
恐らくチームリディアンネは昨夜の出来事を知っているのであろう。この時間まで誰もリディアンネの部屋に入ってこないなんてまず無い。
リディアンネはもう少しだけ自分と向き合う為の時間が必要であった。
アルフォンスとの出会いから昨夜までを走馬灯のように巡らせた。
…バカね。私はアルフォンス様の事、何も知らないじゃない。結婚してからも尚、何も知らないし分からない。これじゃまるで恋に恋するバカ女だわ。
リディアンネは両開きの窓を大きく開けると、既に高い太陽を眩しそうに眺めて振り返って私室の扉を開ける。
思った通り、扉の前にはチームリディアンネが不安を隠せない表情でこちらを見ている。
『さあ、お腹すいたわ!それにね、今日は宮へは行かず街に出るわ!』
チームリディアンネの表情がパッと花開くと、流石は一流すぐに準備に取り掛かった。
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