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皇宮にて
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先程から延々続くファビウスの苦言にカイザルは鬱陶しい表情で聞いていた。
『聞いていらっしゃいますか?』
ファビウスは疲れ果てたようにソファへ腰をおろすとカイザルは安堵し
『で?どうであった?』
ファビウスは顔を顰めながらも
『アンドレという男ですね?殿下の睨んだように南帝国に従属するリラ王国という小さな王国の第2王子のようです。』
『王子?』
ファビウスは小さく息を吐くと
『はい。どうして、ここでボランティアなど…』
『狙いは姫か?』
カイザルの鋭い視線に
『そこまでは分かりませんが、何もなく一国の王子が孤児院でボランティアは無いでしょうね…えらく大人気ですね、殿下の婚約者は。』
…。
カイザルは考え込むようにし口元を手で覆うと
『富裕国の唯一の王女。どこも喉から手が出る程欲しいのであろうな。』
『その王女が何もまたこんな北帝国…』
と言い掛けた所でファビウスは言葉を飲み込んだ。
『ファビウス、悪いが予定変更だ。姫との婚儀を早めてくれ。』
ファビウスはカイザルの考えを理解し
『その方が良さそうですね。どの程度の規模で?』
『…。盛大に執り行う。大陸中の国へ招待状を送るのだ。』
カイザルは北帝国というロケーションは最悪ながら財力は持ち備えている。仮にも大帝国の第2皇子である。
そのニュースはすぐに大陸中を駆け巡りすぐさま準備に着手した。
『姫、日取りを勝手に早めて申し訳ない。』
ファビウスは珍しくフランシスの部屋を訪ねて頭を下げた。
『良かったです!私は無事北帝国の皇后として合格を貰えたのですね?』
…。
カイザルは未だ慣れないフランシスの底抜けの明るさが苦手であった。
フランシスは珍しく刺繍を刺している。お世辞にも上手いとは言えぬ手さばきであるが何やら懸命に刺してる。
『珍しいな。』
カイザルは何の気なしに呟くと
『生まれて初めてですからね!』
…初めて?どおりで…。
納得の表情で見守るカイザルにフランシスは
『刺繍など必要ないと思ってましたけど、心頭滅却には持って来いですわね。』
『…そうか。』
フランシスはキャンプ以来、あまり外出をしなくなっていた。己が動けばまた周りに迷惑が掛ると案じてのことであろう。
『なぁ、姫。』
『何でしょう。』
フランシスは刺繍に没頭しながら答えると
『何をそんなに恐れている?』
フランシスはにっこり笑う。
『恐れてなんて、おりませんわ。』
以前フランシスの兄のであるフレディックが言っていたようにフランシスは身内にも本心を明かさないという事がこの時のカイザルにも痛いほど理解出来た。
『そうか。』
それ以上無理強いをすることなくカイザルは部屋を後にした。フランシスはその扉が閉められた音を聞くと、刺繍をテーブルに置き閉められた扉を眺めていた。
『聞いていらっしゃいますか?』
ファビウスは疲れ果てたようにソファへ腰をおろすとカイザルは安堵し
『で?どうであった?』
ファビウスは顔を顰めながらも
『アンドレという男ですね?殿下の睨んだように南帝国に従属するリラ王国という小さな王国の第2王子のようです。』
『王子?』
ファビウスは小さく息を吐くと
『はい。どうして、ここでボランティアなど…』
『狙いは姫か?』
カイザルの鋭い視線に
『そこまでは分かりませんが、何もなく一国の王子が孤児院でボランティアは無いでしょうね…えらく大人気ですね、殿下の婚約者は。』
…。
カイザルは考え込むようにし口元を手で覆うと
『富裕国の唯一の王女。どこも喉から手が出る程欲しいのであろうな。』
『その王女が何もまたこんな北帝国…』
と言い掛けた所でファビウスは言葉を飲み込んだ。
『ファビウス、悪いが予定変更だ。姫との婚儀を早めてくれ。』
ファビウスはカイザルの考えを理解し
『その方が良さそうですね。どの程度の規模で?』
『…。盛大に執り行う。大陸中の国へ招待状を送るのだ。』
カイザルは北帝国というロケーションは最悪ながら財力は持ち備えている。仮にも大帝国の第2皇子である。
そのニュースはすぐに大陸中を駆け巡りすぐさま準備に着手した。
『姫、日取りを勝手に早めて申し訳ない。』
ファビウスは珍しくフランシスの部屋を訪ねて頭を下げた。
『良かったです!私は無事北帝国の皇后として合格を貰えたのですね?』
…。
カイザルは未だ慣れないフランシスの底抜けの明るさが苦手であった。
フランシスは珍しく刺繍を刺している。お世辞にも上手いとは言えぬ手さばきであるが何やら懸命に刺してる。
『珍しいな。』
カイザルは何の気なしに呟くと
『生まれて初めてですからね!』
…初めて?どおりで…。
納得の表情で見守るカイザルにフランシスは
『刺繍など必要ないと思ってましたけど、心頭滅却には持って来いですわね。』
『…そうか。』
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『なぁ、姫。』
『何でしょう。』
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『何をそんなに恐れている?』
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『恐れてなんて、おりませんわ。』
以前フランシスの兄のであるフレディックが言っていたようにフランシスは身内にも本心を明かさないという事がこの時のカイザルにも痛いほど理解出来た。
『そうか。』
それ以上無理強いをすることなくカイザルは部屋を後にした。フランシスはその扉が閉められた音を聞くと、刺繍をテーブルに置き閉められた扉を眺めていた。
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