絶世の悪女と呼ばれる公爵令嬢【完】

mako

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異国の地

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エミリアは隣のリア王国へ入った。

このリア王国は大陸でも最大の力を誇る大国である。その為、婚儀を控える王女らが箔をつける為に訪れたりするものである。今回の留学も来週から開催され約3ヶ月の期間をここで過ごす事となる。前日には各国の国王や王太子などか集まり留学する令嬢や王女をエスコートし晩餐会が開かれる。


もちろんマドリン王国からは婚約者であるヨハネスが訪問する。第2王子を期待していたエミリアであるが流石に婚約者であるヨハネスが国王陛下より命を受けていた。


…やれやれ。それが終われば自由だわ!



少しでも早くに出国したいエミリアは1週間も前に前乗りしていたのである。レンタルハウスを整える為に使用人とテオドールも一緒に前乗りしているのでエミリアはすこぶる機嫌が良かった。



『テオドール、この1週間は言わば自由よね?学園も無いし。』


テオドールは怪訝そうな表情で


『くれぐれも問題など起こさぬように』


念を押すもエミリアはタウンハウスを見て回りながら


『こちらではただの令嬢だもの。誰も媚びへつらったりしないでしょ?だから私も仮面を外して素のままで居られるわ!』


テオドールはエミリアの後をこれまたピッタリと付きながら


『ですから、令嬢ならば外面を良くするために仮面を装着するのです。お嬢様は逆ですよ。逆!』


『貴方もしつこいわね?しつこい男は嫌われるわよ?』


エミリアが侍女らに声を向けると揃って笑顔で頷いた。


…。


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