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マドリン王太子
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ヨハネスはジルベルトとエミリア、そしてハロルドを晩餐に招待した夜、ジルベルトとエミリアはにこやかに席についた。
席にはバルトス王国王女の姿も見えた。エミリアはリア王国での留学を懐かしみながらマリア王女に会釈をした。ジルベルトもヨハネスを勤勉にさせた王女ににこやかに微笑みながら挨拶を済ませた。
ヨハネスとヘンリー。そして国王と王妃が席に着くと和やかに晩餐が始まった。
晩餐が終り、お茶が運ばれてきた頃ヨハネスはハロルドに視線を向けてニヤリと微笑んだ。
…?何?
ハロルドは眉間にシワを寄せヨハネスを眺めた。
『ジルベルト殿、先日いつから知っていたのかを問うたね?』
いきなりの振りにジルベルトは戸惑いながらも媚薬の件だと気がついた。そもそもジルベルトの中では決着のついた件である。わざわざ蒸し返すヨハネスの真意が分からなかったがハロルドにはその真意が分かっていた。
『母上の名誉の為にも、はっきりさせたくてね。』
…。
一同がヨハネスを見る。ヨハネスはその視線を楽しむようにカップを手にした。
『そもそもあの件の首謀者は母上ではないよ。母上も踊らされた1人であるけどね?』
…。
『王妃は認められたではないですか?』
ジルベルトがヨハネスに詰め寄ると
『否定をしていないだけで認めてはいないよ?母上はこう見えて、王妃としてのプライドは高い。踊らされた事を自ら語る事はしないし、ご自分の落ち度もあるのに他人のせいにして逃げる事もしないよ。』
『…。』
『いいかい?首謀者の狙いは私ではなくリア王国王太子であるジルベルト殿だと私は考えている。』
皆が顔を見合わせ押し黙る。
『首謀者は使われた媚薬の威力を伝え聞いてはいたが実際の所は知らなかった。だからまずリア王国の隣国である我が国での使用を試みたって所かな?』
…。
『ジルベルト殿の言ってた通り母上はエミリアを父上の子どもであると考えていたのは事実。私との婚約をを破棄させたかったのは嫉妬ではなく純粋に兄妹だと思ってたからの事。だから媚薬を使ったのは事実。だけどね、あの媚薬は母上には手に入れる事は出来ないし例え出来たとしても我が子には盛らないよ。』
ヨハネスは微笑みながら王妃を見ると王妃は驚いたようにヨハネスを見つめていた。
『ただその事をたまたま偶然にして耳にした首謀者はそれを利用したんだ。ジュリアを上手く丸め込むなんて容易であろう?私は母上からの媚薬とその首謀者からの強力な媚薬とに操られていたことになるよね?』
眉を下げるヨハネスにハロルドが
『何故2種類の媚薬があるとわかるのですか?』
ヨハネスは嬉しそうに頷くと
『私はこれでも王太子だよ?母上には申し訳ないが母上の使った媚薬の耐性は少しはあるからね?だから絆されていた物とは比べものにならないんだ。』
ヨハネスは尚も
『首謀者は私で効き目を確認すると、次にリア王国でそれを使った。でもジルベルト殿に耐性がある事を知ら無かった。残念だよね?』
ヨハネスはあざ笑うかのように言うとジルベルトは
『何のために?』
『君を手に入れる為でしょう?』
ヨハネスの言葉にジルベルトは鼻で笑うと
『ニコルには手に入れる事は出来ない。それにニコルが誰かに利用されていたのは明白だからね。その首謀者はニコルに媚薬を使わせ、仮に私に耐性が無かったとしたら私はニコルに絆されていただろう。首謀者とは接点もないよね?』
エミリアとハロルドは同調するかの様に静かに頷いた。
『でも、そうしているうちにエミリアはどうなる?実際エミリアの憔悴ぶりは酷かったよね?あのままでは公爵はマドリンへ連れ戻すであろうしジルベルト殿だって絆されておかしくなればそれを容認するだろうね?』
眉間にシワを刻んだエミリアが
『でしたら、ニコル様が王太子妃となられますよね?』
ヨハネスはパチンと指を鳴らすと
『そう思うよね?だけどそうじゃないんだ。』
『そうじゃない?』
咄嗟にハロルドが口を挟んだ。
『あの媚薬はマックスまでくると、元には戻らなくなるんだ。だからマックスまで来る前に入れ替わるのさ。』
?
『ハロルド、公爵家から禁止されている媚薬が出たらどうなる?』
ヨハネスはハロルドに振ると
『…もちろん取り押さえに行きます。』
『そんな時、首謀者が媚薬を手にジルベルト殿に近づけば、それは簡単に落ちるだろ?』
『そんなに簡単には殿下に近づく事は出来ません!』
ハロルドの反論に嬉しそうに
『近づける立場であれば?以前ジルベルト殿は言ってたよね?母上ならば王族であるから持ち込みが可能であると。であれば母上以外の王族でも可能だろ?』
…。ヨハネスの言う事は無謀だが可能ではある。
ハロルドは真っ直ぐにヨハネスを見据えた。
席にはバルトス王国王女の姿も見えた。エミリアはリア王国での留学を懐かしみながらマリア王女に会釈をした。ジルベルトもヨハネスを勤勉にさせた王女ににこやかに微笑みながら挨拶を済ませた。
ヨハネスとヘンリー。そして国王と王妃が席に着くと和やかに晩餐が始まった。
晩餐が終り、お茶が運ばれてきた頃ヨハネスはハロルドに視線を向けてニヤリと微笑んだ。
…?何?
ハロルドは眉間にシワを寄せヨハネスを眺めた。
『ジルベルト殿、先日いつから知っていたのかを問うたね?』
いきなりの振りにジルベルトは戸惑いながらも媚薬の件だと気がついた。そもそもジルベルトの中では決着のついた件である。わざわざ蒸し返すヨハネスの真意が分からなかったがハロルドにはその真意が分かっていた。
『母上の名誉の為にも、はっきりさせたくてね。』
…。
一同がヨハネスを見る。ヨハネスはその視線を楽しむようにカップを手にした。
『そもそもあの件の首謀者は母上ではないよ。母上も踊らされた1人であるけどね?』
…。
『王妃は認められたではないですか?』
ジルベルトがヨハネスに詰め寄ると
『否定をしていないだけで認めてはいないよ?母上はこう見えて、王妃としてのプライドは高い。踊らされた事を自ら語る事はしないし、ご自分の落ち度もあるのに他人のせいにして逃げる事もしないよ。』
『…。』
『いいかい?首謀者の狙いは私ではなくリア王国王太子であるジルベルト殿だと私は考えている。』
皆が顔を見合わせ押し黙る。
『首謀者は使われた媚薬の威力を伝え聞いてはいたが実際の所は知らなかった。だからまずリア王国の隣国である我が国での使用を試みたって所かな?』
…。
『ジルベルト殿の言ってた通り母上はエミリアを父上の子どもであると考えていたのは事実。私との婚約をを破棄させたかったのは嫉妬ではなく純粋に兄妹だと思ってたからの事。だから媚薬を使ったのは事実。だけどね、あの媚薬は母上には手に入れる事は出来ないし例え出来たとしても我が子には盛らないよ。』
ヨハネスは微笑みながら王妃を見ると王妃は驚いたようにヨハネスを見つめていた。
『ただその事をたまたま偶然にして耳にした首謀者はそれを利用したんだ。ジュリアを上手く丸め込むなんて容易であろう?私は母上からの媚薬とその首謀者からの強力な媚薬とに操られていたことになるよね?』
眉を下げるヨハネスにハロルドが
『何故2種類の媚薬があるとわかるのですか?』
ヨハネスは嬉しそうに頷くと
『私はこれでも王太子だよ?母上には申し訳ないが母上の使った媚薬の耐性は少しはあるからね?だから絆されていた物とは比べものにならないんだ。』
ヨハネスは尚も
『首謀者は私で効き目を確認すると、次にリア王国でそれを使った。でもジルベルト殿に耐性がある事を知ら無かった。残念だよね?』
ヨハネスはあざ笑うかのように言うとジルベルトは
『何のために?』
『君を手に入れる為でしょう?』
ヨハネスの言葉にジルベルトは鼻で笑うと
『ニコルには手に入れる事は出来ない。それにニコルが誰かに利用されていたのは明白だからね。その首謀者はニコルに媚薬を使わせ、仮に私に耐性が無かったとしたら私はニコルに絆されていただろう。首謀者とは接点もないよね?』
エミリアとハロルドは同調するかの様に静かに頷いた。
『でも、そうしているうちにエミリアはどうなる?実際エミリアの憔悴ぶりは酷かったよね?あのままでは公爵はマドリンへ連れ戻すであろうしジルベルト殿だって絆されておかしくなればそれを容認するだろうね?』
眉間にシワを刻んだエミリアが
『でしたら、ニコル様が王太子妃となられますよね?』
ヨハネスはパチンと指を鳴らすと
『そう思うよね?だけどそうじゃないんだ。』
『そうじゃない?』
咄嗟にハロルドが口を挟んだ。
『あの媚薬はマックスまでくると、元には戻らなくなるんだ。だからマックスまで来る前に入れ替わるのさ。』
?
『ハロルド、公爵家から禁止されている媚薬が出たらどうなる?』
ヨハネスはハロルドに振ると
『…もちろん取り押さえに行きます。』
『そんな時、首謀者が媚薬を手にジルベルト殿に近づけば、それは簡単に落ちるだろ?』
『そんなに簡単には殿下に近づく事は出来ません!』
ハロルドの反論に嬉しそうに
『近づける立場であれば?以前ジルベルト殿は言ってたよね?母上ならば王族であるから持ち込みが可能であると。であれば母上以外の王族でも可能だろ?』
…。ヨハネスの言う事は無謀だが可能ではある。
ハロルドは真っ直ぐにヨハネスを見据えた。
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