記憶を無くした公爵夫人【完】

mako

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アーノルドの思惑

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アーノルド・レレント侯爵の婚約者であるアリアンナは白百合の美しさの評される色白の美人である。

強も侯爵邸の庭でアーノルドとの時間を楽しんでいた。


『アーノルド様、次の夜会のドレスは何色にしましょうか?』




『そうだね、アリアの好きなのでよいが?』

アーノルドは微笑みながら茶を飲む。アリアンナはプッーと頬を膨らませ

『アーノルド様のご意見を聞きたいのです!』

昔流行った小説の様な表現に一瞬固まるも

『私の好きなのはアリアの笑顔だからな、困ったね』


そう言うとアリアンナの頭を撫でてやる。



‥疲れる。


アリアンナは俗に言う、爵位と顔だけの女である。
頭の中は常に花が咲き誇っている。

政略結婚などこんなものだろうが、もう少し何とかならないものか?
あぁ、アルベルタならば。

アルベルタの陶器のようなツルスベの白い肌。
隅から隅まで舐め尽くしても足りない。


養子に入りいきなり出来た妹を見たとき、心臓が激しく高鳴った。


アルベルタを我が物にしたく、両親を事故に見せ掛けてまでも殺めた事に後悔はない。


アルベルタ、早く帰っておいで。

毎晩、アルベルタの白い肌を舐め尽くし怯えるアルベルタの表情が私を高みに登らせるのだ。アルベルタの少女の様な身体は私の指により女性の快楽を覚え震える様を目にすると私も堪らなくなるのだ。


アルベルタの純潔こそ取っておいた。アルベルタには高貴な血が流れている。王太子妃候補となれば純潔が必須である。


私は泣く泣く我慢に我慢を重ねて将来の地位を守ってきた。それなのに、それなのに王命によりアルベルタが嫁いだ先は、シュレーゼマン公爵であった。

こんなことならさっさと純潔を私のものにすれば良かった‥。


いつしか私はアルベルタにしか興奮を覚えない身体となってしまっていた。



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