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会談
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交流会も終盤を迎え、各国王族との会談が連日宮殿の謁見の間で執り行われていた。ライドとアナベルは揃って各国の王族を迎え他愛ない話をしたり外交の話など有意義な時を過ごしていた。
カサンドラ王太子が言うように大陸南部の王族らとの謁見は温度差は否めないものの順調に過ぎていた。この日の最後はかカサンドラ王太子。アナベルは憂鬱な気分になりながらカイン・カサンドラを待っていた。
『カサンドラ王太子がお越しになりました。』
両開きの扉が開かれるとその中央を胸を張って入ってくるカサンドラ王太子を2人は立ち上がり歓迎を見せた。
…。
『ようこそおいで下さいました。』
ライドの言葉ににこやかに応えるカインは促されるまま椅子に腰をおろした。
運ばれてきたカップを優雅に手に持つと少しだけ口を付け大きく香りを感じソーサに戻した。一連の流れが悔しい程に美しい。アナベルは目の前のカイン・カサンドラという不思議な男に視線を留め置いた。
『夜会では妻がお世話になりました。』
…?
アナベルはライドがアナベルとカインのダンスを舞った事実を知っている事にまずもって驚いた。
『こちらこそお世話になりました。皇太子妃のお相手が出来た事に心から喜んでおります。』
…。
アナベルはそっと視線を流すとカインは口角を上げた。
…怖いんだけど?
『ところで、貴国は属国にもならず独立して成り立つ力のある国だ。何も留学などという名目で帝国に入らずともよさそうなものの、何か思惑でもお有りか?』
ライドのストレートの問いかけにカインは少しだけ口角を上げアナベルを見つめた。
…だから怖いって。私を巻き込まないで。
『属国になれと仰るのですか?』
ライドは黙ったままカップを手に取り口にした。
『これはカサンドラ王国の茶葉ですね。香りが素晴らしいよ。』
香りを嗅ぐとゆっくりとソーサに戻す。次の言葉を待つカインとアナベルはじっとライドを凝視する。その様子を楽しむかのようにゆっくりと口を開いた。
『私はね、大きな帝国の長になりたい訳ではないからね?だからカサンドラ王国が南部と力を合わせトゥモルデン帝国に並び立つカサンドラ帝国をたてるならばそれは歓迎するよ?別に大陸に帝国は1つでなければならないなんて事はないからね?』
かつてアナベルに大陸に帝国が幾つもあっては面倒だと言ったライドの言葉を思い出したアナベルはライドに視線を向けた。
『そのような事。貴方は帝国が混乱している最中に帝国を奪い取ったお方だ。もちろん非難しているのではない。誰もがその力があればそうしたでしょう。』
…非難というか、皮肉よね?
アナベルはカインに視線を向けるとカインはアナベルに優しく微笑んだ。
…な、なんで?今この状況で王太子スマイル量産するのよ?
『どう解釈されようと貴方の勝手だ。私の志を貴方に理解を求めることはしないよ。』
『流石だ。それでこそ皇太子殿下。我々とは考え方が違うと言う事ですね?』
『だろうね、君は統率者として何に力を注いでいる?』
カインはライドの挑発とも取れる問いかけに顔色1つ変えず言い切った。
『もちろん、老若男女力のある者が活躍できる環境ですよ。素晴らしい者が素晴らしい仕事をすれば国の繁栄しか残らないでしょう。そしてその功績は大きな富を得るのです。』
まるで関心のないような聞き方でライドは耳だけを傾けていたものの
『だろ?交わる点が無い。君の考えは上から下へ流れる構図だろ?私はねその逆だと考える。下から上だ。』
…。
…。
『平民がまず幸せでなければ国は安定しない。民がまず健康で働き地盤を作る。その地盤で取れた物で商いが始まる。その商いから富がうまれる。その中から納める。納められた財を国の為に回す。経済は回さなきゃいずれ錆びつき枯渇するさ。』
…。
ライドの言葉にカインは少し鼻を鳴らし、
『真逆な帝国が並び立つのも面白いかもしれないですね。』
あろう事か帝国皇太子の面前でびっくりする発言をしたかと思うと退屈そうに広間を見渡し席を立った。
見送りの為に席を立とうとするアナベルの手を取り椅子に座らせるとライドも席を立つこともせず後ろ姿を見送った。
…いいのかしら?
アナベルはライドとカインの後ろ姿を交互に見ながら頭を巡らせていた。
カサンドラ王太子が言うように大陸南部の王族らとの謁見は温度差は否めないものの順調に過ぎていた。この日の最後はかカサンドラ王太子。アナベルは憂鬱な気分になりながらカイン・カサンドラを待っていた。
『カサンドラ王太子がお越しになりました。』
両開きの扉が開かれるとその中央を胸を張って入ってくるカサンドラ王太子を2人は立ち上がり歓迎を見せた。
…。
『ようこそおいで下さいました。』
ライドの言葉ににこやかに応えるカインは促されるまま椅子に腰をおろした。
運ばれてきたカップを優雅に手に持つと少しだけ口を付け大きく香りを感じソーサに戻した。一連の流れが悔しい程に美しい。アナベルは目の前のカイン・カサンドラという不思議な男に視線を留め置いた。
『夜会では妻がお世話になりました。』
…?
アナベルはライドがアナベルとカインのダンスを舞った事実を知っている事にまずもって驚いた。
『こちらこそお世話になりました。皇太子妃のお相手が出来た事に心から喜んでおります。』
…。
アナベルはそっと視線を流すとカインは口角を上げた。
…怖いんだけど?
『ところで、貴国は属国にもならず独立して成り立つ力のある国だ。何も留学などという名目で帝国に入らずともよさそうなものの、何か思惑でもお有りか?』
ライドのストレートの問いかけにカインは少しだけ口角を上げアナベルを見つめた。
…だから怖いって。私を巻き込まないで。
『属国になれと仰るのですか?』
ライドは黙ったままカップを手に取り口にした。
『これはカサンドラ王国の茶葉ですね。香りが素晴らしいよ。』
香りを嗅ぐとゆっくりとソーサに戻す。次の言葉を待つカインとアナベルはじっとライドを凝視する。その様子を楽しむかのようにゆっくりと口を開いた。
『私はね、大きな帝国の長になりたい訳ではないからね?だからカサンドラ王国が南部と力を合わせトゥモルデン帝国に並び立つカサンドラ帝国をたてるならばそれは歓迎するよ?別に大陸に帝国は1つでなければならないなんて事はないからね?』
かつてアナベルに大陸に帝国が幾つもあっては面倒だと言ったライドの言葉を思い出したアナベルはライドに視線を向けた。
『そのような事。貴方は帝国が混乱している最中に帝国を奪い取ったお方だ。もちろん非難しているのではない。誰もがその力があればそうしたでしょう。』
…非難というか、皮肉よね?
アナベルはカインに視線を向けるとカインはアナベルに優しく微笑んだ。
…な、なんで?今この状況で王太子スマイル量産するのよ?
『どう解釈されようと貴方の勝手だ。私の志を貴方に理解を求めることはしないよ。』
『流石だ。それでこそ皇太子殿下。我々とは考え方が違うと言う事ですね?』
『だろうね、君は統率者として何に力を注いでいる?』
カインはライドの挑発とも取れる問いかけに顔色1つ変えず言い切った。
『もちろん、老若男女力のある者が活躍できる環境ですよ。素晴らしい者が素晴らしい仕事をすれば国の繁栄しか残らないでしょう。そしてその功績は大きな富を得るのです。』
まるで関心のないような聞き方でライドは耳だけを傾けていたものの
『だろ?交わる点が無い。君の考えは上から下へ流れる構図だろ?私はねその逆だと考える。下から上だ。』
…。
…。
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…。
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アナベルはライドとカインの後ろ姿を交互に見ながら頭を巡らせていた。
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