こじらせ王子とその妃【完】

mako

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完璧な王子妃たち

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キャサリンとエリーヌはゴシップを吹き返す様に勢力的に執務をこなし、茶会を開催しそれぞれの役割を果たしていた。

キャサリンは元は王族。生まれながらの品格、日々重ねてきた日常がやはり物語っていた。

そしてエリーヌの方がもかつて母親からきちんとした考え方、公爵令嬢として教育は元よりエリーヌは地頭が良いのもあるかもしれない。

ムヌク王国は噂こそ散々であるが実に素晴らしい妃を迎えたのである。その2人が絶賛人気回復キャンペーンと銘打って社交界に繰り出せばあっと言う間にゴシップを覆す事など容易であった。


後は第3王子のエリック未だ婚約者の席が空席となっている。


『キャス、先に言っておくがくれぐれも余計な真似はせぬように。』


エリックが晩餐の折に、キャサリンに声を掛けるとキャサリンはお肉を頬張り首を傾げた。


『エリック、無駄だよ。義姉上は考えるより先に行動に移すくせがある。そもそもお前も義姉上の犬になって動いていただろうに、なぁロアン?』


エリックの後ろに控えるロアンはバツの悪そうに苦笑いを浮かべた。

いつものやり取りを横目にエリーヌは嬉しそうに

『でもキャサリン様のお陰で王子たちは表情豊かになり私は楽しいですわ。』 


『エリーヌ、私は元より表情はあるよ?義姉上の言う能面集団には入ってないからね。』

得意気に話すヨハネスにキャサリンは

『ヨハネス様は能面では無かったけれど得体の知れない笑顔が信用ならなかったわよね?それに今じゃツンデレが入ってますしね。』


…。


『うるさいよ、義姉上。』


ヨハネスは食後のお茶を優雅に飲みながらキャサリンを睨みつけた。



そんな中、カールトンがエリックに


『まぁ、キャシーがどうの前に既に釣書が山のように溜まっているぞ?早く何とかしてくれ。私まで、やんややんや言われるのだからね?』



『…。』


『カールみたいにどっかの国をの王女を見繕ってもらったらいいわ!何とかなるものよ?カールだってね、初対面で私を見て、それは面倒くさそうに舌打ちしたからね?』


思い出すキャサリンにカールトンは怪訝そうにキャサリンを見る。エリーヌもまた


『国内の令嬢を爵位の高い順にお会いしていけばよいですわ!その中にエリック様の研究の邪魔にならない脳内お花畑の令嬢がいらっしゃれば契約結婚などをすれば何とかなるものですわよ?』

驚いくヨハネスを他所にエリックは


『本当の脳内花畑が来たらどうするんだよ!』

頭を抱えるエリックに妃の2人はケラケラと笑い王太子と第2王子はバツの悪そうにお茶をすすった。


ともあれ今日もムヌク王国王室は平和であった。


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