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エリックの縁談
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エリックは本意ではないものの、選ばれた縁談を熟している。
『エリック、お前は妻帯する気はあるのか?』
カールトンは執務室にエリックを呼びつけるとため息を付いてエリックを見る。
『きちんと誠意を持って令嬢に接してますよ?少なくとも初めて会う令嬢に舌打ちなどしておりませんが?』
不貞腐れるエリックに
『そうね、あれは酷かったもの。』
…キャシー。黙ってて。
カールトンはキャサリンに目配せをするもキャサリンは首を傾げて続ける。
『ねえ、エリックは心に決めた方でもいらっしゃるの?』
…まさか、な訳無い。
カールトンの思惑は無常にも砕かれる。
『決めたというか…』
…おるんかい!
カールトンはエリックを見ると気まずそうにしている姿に違和感を覚えた。
『なんだ?エリック。ならば一度連れてこい。』
『…。』
2人のやり取りを見たキャサリンは
『問題でもあるの?』
カールトンは怪訝そうにエリックを見るもエリックは
『とにかく、義務は果たしておりますので放っておいて頂けませんか?』
『…。』
『では、本日は隣国の王女との縁談がございますので私はこれで。』
エリックは執務室を急ぎ出て行った。
…まるで会議か何かに出る勢いだ。
王女の接見にカールトンとキャサリンも急いで謁見の間に向かった。
隣国の王女。キャサリンはかつての自分と重ねて心穏やかに王女を見た…が。王女はキャサリンの心配を打ち砕く様なオーラを放ち、威厳というか気の強さがヒシヒシと伝わってくる。護衛騎士をゾロゾロと引き連れ現れた王女は、広間をゆっくり進み席に付いた。
カールトンに美しいカーテシーを披露するとそれに並ぶキャサリン、ヨハネス、エリーヌな視線を流し、隣のエリックを眺めた。
…品定めみたいだわ。
キャサリンはじっと王女を見つめていた。
王女は美しく微笑みながら
『私は見ての通り生まれながらの王女です。第3王子妃とて公爵令嬢の後に控えるのはどうなのかしら?』
ヨハネスはあからさまに憤りを露わにするが王女の視線はキャサリンを捉えている。
…私は公爵令嬢だったかしら?
キャサリンはエリーヌを見る。
…私の事ですね?(笑)
エリーヌはキャサリンに苦笑いをする。
『交流会でも王女のように話される王族がおりましたわ。ねえ、王太子殿下?』
キャサリンはカールトンに話を振った。
『そうだね。ただ王女というのは嫁ぐ前まで肩書であり嫁いだ後までに影響するものではないからね。王女の後ろ盾がそれだけなら何とも残念だよ。』
隣国王女は真っ赤になって俯いた。まだ若さ故。虚勢を張った王女にエリックは優しく
『大丈夫ですよ。さぁ、この王宮には素晴らしい庭園があります。ご案内しますからどうぞ』
王女を連れて外に出る2人の背中を見送るとヨハネスはあからさまに
『何なんだ?あれは。』
『いやいや、案外王女というのは、あぁゆうのが多いぞ?』
『はあ?』
ヨハネスはキャサリンを睨みつけると
『キャシーは違うだろ?』
慌てるカールトンの後ろから顔を出したキャサリンは
『貴方の目は節穴ですか?』
…。
『んな事より、あいつはあんなのを娶るのか?』
ヨハネスは落胆させると
『まさか、エリック様はあの王女には丁寧にお断りをされますわ。』
にっこり笑うエリーヌにキャサリンは
『何かご存知なのね?その顔は!』
食いつくキャサリンにエリーヌはうん?というふうに惚けた。
『ねえねえどうゆうこと?ねえ。』
纏わり付くキャサリンにエリーヌは観念したかのようにたしなめると
『だってエリック様には心に決めた方がいらっしゃるもの。』
『『『誰?』』』
3人の言葉がキレイに重なる。エリーヌは困ったように顔を歪めると
『…怒られるやつですわ、これ。』
エリーヌは困ったように首を傾げた。
『エリック、お前は妻帯する気はあるのか?』
カールトンは執務室にエリックを呼びつけるとため息を付いてエリックを見る。
『きちんと誠意を持って令嬢に接してますよ?少なくとも初めて会う令嬢に舌打ちなどしておりませんが?』
不貞腐れるエリックに
『そうね、あれは酷かったもの。』
…キャシー。黙ってて。
カールトンはキャサリンに目配せをするもキャサリンは首を傾げて続ける。
『ねえ、エリックは心に決めた方でもいらっしゃるの?』
…まさか、な訳無い。
カールトンの思惑は無常にも砕かれる。
『決めたというか…』
…おるんかい!
カールトンはエリックを見ると気まずそうにしている姿に違和感を覚えた。
『なんだ?エリック。ならば一度連れてこい。』
『…。』
2人のやり取りを見たキャサリンは
『問題でもあるの?』
カールトンは怪訝そうにエリックを見るもエリックは
『とにかく、義務は果たしておりますので放っておいて頂けませんか?』
『…。』
『では、本日は隣国の王女との縁談がございますので私はこれで。』
エリックは執務室を急ぎ出て行った。
…まるで会議か何かに出る勢いだ。
王女の接見にカールトンとキャサリンも急いで謁見の間に向かった。
隣国の王女。キャサリンはかつての自分と重ねて心穏やかに王女を見た…が。王女はキャサリンの心配を打ち砕く様なオーラを放ち、威厳というか気の強さがヒシヒシと伝わってくる。護衛騎士をゾロゾロと引き連れ現れた王女は、広間をゆっくり進み席に付いた。
カールトンに美しいカーテシーを披露するとそれに並ぶキャサリン、ヨハネス、エリーヌな視線を流し、隣のエリックを眺めた。
…品定めみたいだわ。
キャサリンはじっと王女を見つめていた。
王女は美しく微笑みながら
『私は見ての通り生まれながらの王女です。第3王子妃とて公爵令嬢の後に控えるのはどうなのかしら?』
ヨハネスはあからさまに憤りを露わにするが王女の視線はキャサリンを捉えている。
…私は公爵令嬢だったかしら?
キャサリンはエリーヌを見る。
…私の事ですね?(笑)
エリーヌはキャサリンに苦笑いをする。
『交流会でも王女のように話される王族がおりましたわ。ねえ、王太子殿下?』
キャサリンはカールトンに話を振った。
『そうだね。ただ王女というのは嫁ぐ前まで肩書であり嫁いだ後までに影響するものではないからね。王女の後ろ盾がそれだけなら何とも残念だよ。』
隣国王女は真っ赤になって俯いた。まだ若さ故。虚勢を張った王女にエリックは優しく
『大丈夫ですよ。さぁ、この王宮には素晴らしい庭園があります。ご案内しますからどうぞ』
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『何なんだ?あれは。』
『いやいや、案外王女というのは、あぁゆうのが多いぞ?』
『はあ?』
ヨハネスはキャサリンを睨みつけると
『キャシーは違うだろ?』
慌てるカールトンの後ろから顔を出したキャサリンは
『貴方の目は節穴ですか?』
…。
『んな事より、あいつはあんなのを娶るのか?』
ヨハネスは落胆させると
『まさか、エリック様はあの王女には丁寧にお断りをされますわ。』
にっこり笑うエリーヌにキャサリンは
『何かご存知なのね?その顔は!』
食いつくキャサリンにエリーヌはうん?というふうに惚けた。
『ねえねえどうゆうこと?ねえ。』
纏わり付くキャサリンにエリーヌは観念したかのようにたしなめると
『だってエリック様には心に決めた方がいらっしゃるもの。』
『『『誰?』』』
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エリーヌは困ったように首を傾げた。
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