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アミュレットにて
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翌朝、誰にも別れを告げずシンシアはアミュレット王国に急いで戻って行った。思い立ったら吉日とはこの事だ。
『殿下!戻りましたわ!』
シンシアはハインリッヒの執務室に飛び込んで行くとハインリッヒは笑顔で迎える。
『シンシア、お疲れ様。早かったね。』
ハインリッヒは椅子から立ち上がるとシンシアは立ち上がるハインリッヒを捕まえる。
『お姉様が倒れて、懐妊して、アルビオン様も喜んで、エレノアも…』
興奮冷めやらぬシンシアにハインリッヒはそっとソファに座らせると
『落ち着いて。慌てなくても大丈夫だからね。
それに詳細は既に聞いた。』
ハインリッヒは隣に立つヴェルヘルト騎士団長のリロイを見た。リロイは小さく頭を垂れた。
シンシアはリロイを不思議そうに眺めると
『ヴェルヘルトの騎士団長が何故ここに?』
ハインリッヒは長い足を組み替えながら
『いくらシンシアが急いで帰ってきてもねヴェルヘルトの騎士団長の早馬には敵わないよ?彼はヴェルヘルトでも優秀な騎士団長で私の側近でもあるからね。』
…?
『だから私の側近だよ?アミュレットで力を発揮してもらうためにこちらに呼んだのさ。これからはアミュレットの一員だからね。宜しく頼むね』
シンシアはリロイを観察しながら
『騎士団長ですか?ヴェルヘルトの?そんなに強そうには見えませんが?
そもそもヴェルヘルトの方は何故王子スマイルを蒔き散らすのかしら?って貴方は王子じゃないから王子スマイルではないか?あれ?』
1人ブツブツ呟くシンシアに苦笑いを浮かべながら
『リロイ・アロンドラと申します。』
爽やかな笑顔に簡単にノックアウトされるシンシアであった。
『シンシア…何やってるの?』
ハインリッヒはシャワーから出でくるとベッドに正座をしながらこちらを射抜くシンシアを見た。
『さあ、殿下、今日こそご覚悟を!』
スケスケのネグリジェを着せられたシンシアはあたかも戦にでも出陣する勢いで言う。
ハインリッヒはため息を付くと
『で?何の覚悟かな?』
『子づくりに決まっておりましょう?帝国もご懐妊。そしてまさかのヴェルヘルトでもご懐妊ですよ!』
ハインリッヒは失笑し
『ヴェルヘルトには驚いたよね?初めから私の役割なんて要らなかったんだよ。』
『納得されている場合ではありません!そもそも我が国が1番の子だくさんになるはずが遅れを取ってしまいましたのよ?』
ハインリッヒはベッドに腰を下ろすとシンシアに
『あのね、そんなもの競う必要ないんだからね?』
ハインリッヒの言葉はもはやシンシアには届かない。
『殿下?恐れておいでですか?』
…なんで私が?
黙るハインリッヒに
『分かったわ!』
目を見開き名案でも思いついたかのようなシンシアに
『多分分かってないと思うけど、何?』
ハインリッヒは冷静に問う。
『殿下は物足りないのね?』
シンシアは目一杯、胸を背中から集め出して寄せてみた。
『これでどう?』
得意気なシンシア。
『どうもこうもないけど…』
呆れるハインリッヒにシンシアはしびれを切らして押し倒した。ハインリッヒを組み敷いたシンシアは
上からハインリッヒをみつめながらも頭をフル回転させている。
…。
『…で?どうするの?』
ニヤリと笑うハインリッヒにエレノアは困ったように
『ヒントとかありますか?』
真面目に問うシンシアがあまりに愛おしくハインリッヒの理性はぶっ飛んだ。
一気に形勢逆転。逆に組み敷かれたシンシアは幼子のように目をパチクリとさせている。
ハインリッヒはシンシアの耳元に口を付けると
『シンシア、今のは君が悪いからね?私は気は長い方なんだ。』
シンシアは急に現実に戻されハインリッヒの目に訴えるもハインリッヒはシンシアの控えめな胸を片手で愛でながらニヤリと微笑んだ。
『子だくさんだもんね?急がないとね!』
大義名分を説くとハインリッヒは直ぐに王子モードからスイッチを切り替え、1人の男となり長い夜が始まった。
『殿下!戻りましたわ!』
シンシアはハインリッヒの執務室に飛び込んで行くとハインリッヒは笑顔で迎える。
『シンシア、お疲れ様。早かったね。』
ハインリッヒは椅子から立ち上がるとシンシアは立ち上がるハインリッヒを捕まえる。
『お姉様が倒れて、懐妊して、アルビオン様も喜んで、エレノアも…』
興奮冷めやらぬシンシアにハインリッヒはそっとソファに座らせると
『落ち着いて。慌てなくても大丈夫だからね。
それに詳細は既に聞いた。』
ハインリッヒは隣に立つヴェルヘルト騎士団長のリロイを見た。リロイは小さく頭を垂れた。
シンシアはリロイを不思議そうに眺めると
『ヴェルヘルトの騎士団長が何故ここに?』
ハインリッヒは長い足を組み替えながら
『いくらシンシアが急いで帰ってきてもねヴェルヘルトの騎士団長の早馬には敵わないよ?彼はヴェルヘルトでも優秀な騎士団長で私の側近でもあるからね。』
…?
『だから私の側近だよ?アミュレットで力を発揮してもらうためにこちらに呼んだのさ。これからはアミュレットの一員だからね。宜しく頼むね』
シンシアはリロイを観察しながら
『騎士団長ですか?ヴェルヘルトの?そんなに強そうには見えませんが?
そもそもヴェルヘルトの方は何故王子スマイルを蒔き散らすのかしら?って貴方は王子じゃないから王子スマイルではないか?あれ?』
1人ブツブツ呟くシンシアに苦笑いを浮かべながら
『リロイ・アロンドラと申します。』
爽やかな笑顔に簡単にノックアウトされるシンシアであった。
『シンシア…何やってるの?』
ハインリッヒはシャワーから出でくるとベッドに正座をしながらこちらを射抜くシンシアを見た。
『さあ、殿下、今日こそご覚悟を!』
スケスケのネグリジェを着せられたシンシアはあたかも戦にでも出陣する勢いで言う。
ハインリッヒはため息を付くと
『で?何の覚悟かな?』
『子づくりに決まっておりましょう?帝国もご懐妊。そしてまさかのヴェルヘルトでもご懐妊ですよ!』
ハインリッヒは失笑し
『ヴェルヘルトには驚いたよね?初めから私の役割なんて要らなかったんだよ。』
『納得されている場合ではありません!そもそも我が国が1番の子だくさんになるはずが遅れを取ってしまいましたのよ?』
ハインリッヒはベッドに腰を下ろすとシンシアに
『あのね、そんなもの競う必要ないんだからね?』
ハインリッヒの言葉はもはやシンシアには届かない。
『殿下?恐れておいでですか?』
…なんで私が?
黙るハインリッヒに
『分かったわ!』
目を見開き名案でも思いついたかのようなシンシアに
『多分分かってないと思うけど、何?』
ハインリッヒは冷静に問う。
『殿下は物足りないのね?』
シンシアは目一杯、胸を背中から集め出して寄せてみた。
『これでどう?』
得意気なシンシア。
『どうもこうもないけど…』
呆れるハインリッヒにシンシアはしびれを切らして押し倒した。ハインリッヒを組み敷いたシンシアは
上からハインリッヒをみつめながらも頭をフル回転させている。
…。
『…で?どうするの?』
ニヤリと笑うハインリッヒにエレノアは困ったように
『ヒントとかありますか?』
真面目に問うシンシアがあまりに愛おしくハインリッヒの理性はぶっ飛んだ。
一気に形勢逆転。逆に組み敷かれたシンシアは幼子のように目をパチクリとさせている。
ハインリッヒはシンシアの耳元に口を付けると
『シンシア、今のは君が悪いからね?私は気は長い方なんだ。』
シンシアは急に現実に戻されハインリッヒの目に訴えるもハインリッヒはシンシアの控えめな胸を片手で愛でながらニヤリと微笑んだ。
『子だくさんだもんね?急がないとね!』
大義名分を説くとハインリッヒは直ぐに王子モードからスイッチを切り替え、1人の男となり長い夜が始まった。
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