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メープル王国新たな一歩
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『アレク、ほら見てみろよ?怖くないか?』
レイモンドがアナスタージアを見ながらアレクセイに声を掛けた。アレクセイは手を止め顔を上げてアナスタージアを見ると
『何が?』
不思議そうにレイモンドを見上げると、
『アナスタージアは正妃になって、益々戦場の戦士のように日々書類と格闘しているじゃない?ほら、見てみろよ』
アナスタージアは時に頭を抱え、時に眉間にシワを寄せて悩んでいる。
『素晴らしいではないか?』
‥
『にしてもだ、こうして2人が自分の事を話していたら普通顔くらい上げるだろうよ』
アナスタージアの姿に呆れたように呟く。
『お前は見習うべきだと思うぞ。だいたい私達が執務をしているのに、何故お前だけが寛いでいるのだ?』
こちらも呆れた様に言う。
レイモンドは首を傾げ
『淑女はどこだよ?どこへ置いてきたのだ?』
『レイモンド様、心の声が漏れておりますわよ?』
アナスタージアはニコリと笑い、執務室を後にした。
‥もう終わったの?早すぎだろ。
2人になりアレクセイは大きな伸びをし、ソファで寛ぎだした。
『アナスタージアが居るとはかどるな』
アレクセイは嬉しそうに話す。
『ところで、ハロルド・バーモンドは落ちたのか?』
レイモンドはアレクセイに問う。
『いや、まだだ。あくまでヴィクトリアの子どもと自分は関係ないとわめいておるみたいだ。だが時間の問題だね。』
『何かあるのか?』
アレクセイはレイモンドの問いには答えず
『レイ、御前のおかげだな。』
『急になに?そんなのいつもの事だろう?』
照れる様にお茶に手を伸ばす。
『レイモンド・グランチェスター。』
いきなりではあるが、レイモンドは自然に家臣へと戻り立ち上がり礼を取る。
『お前に謝らなければならぬ事があるな。』
『‥』
レイモンドはアレクセイをじっと見る。
『私がおかしくなっていた時に、ステファニーを連れ戻しにロマニア王国に行ったな?』
『はい。』
『あの時、ロマニア王国レオナルド王の側近、フレディックはお前を見て勝ち誇ったかの様であった。
昔から同じ側近で双方ともに力のある2人。たまたま仕えた主が私であった為に屈辱を味わわせる事になった事、申し訳なく思う。』
『とんでも無い事でございます。』
顔を伏せて聞いているレイモンド。
『‥私は国王に即位する事が決まった。』
顔を上げるレイモンド。
『私は恥ずかしく無い国王になる。お前が胸を張って仕える国王となる事を約束する。レイモンド・グランチェスター。お前はこの私を支えてこの国の宰相となる。よいな?』
レイモンドは真っすぐにアレクセイを見据え
『勿体ないお言葉。』
と短く答え最上級の礼を取った。
アレクセイは静かに頷いきお茶を、飲み干した。
『ねえ、レオ。ロマニア王国の2人をこちらに招待したいんだけど?』
いきなり変わる空気にレイモンドも通常通り
『は?いつ?』
アレクセイは普通に答える。
『明日でも明後日でもなるべく早く』
レイモンドは驚き
『は?無理に決まってるだろ?相手は国王だそ?』
アレクセイはニヤリと笑い
『大丈夫だよ、私には優秀な側近が居るからね。』
言いたい事を言うだけ言って、颯爽に部屋を出て行った。
‥嘘だろ?勘弁してくれよ。
レイモンドがアナスタージアを見ながらアレクセイに声を掛けた。アレクセイは手を止め顔を上げてアナスタージアを見ると
『何が?』
不思議そうにレイモンドを見上げると、
『アナスタージアは正妃になって、益々戦場の戦士のように日々書類と格闘しているじゃない?ほら、見てみろよ』
アナスタージアは時に頭を抱え、時に眉間にシワを寄せて悩んでいる。
『素晴らしいではないか?』
‥
『にしてもだ、こうして2人が自分の事を話していたら普通顔くらい上げるだろうよ』
アナスタージアの姿に呆れたように呟く。
『お前は見習うべきだと思うぞ。だいたい私達が執務をしているのに、何故お前だけが寛いでいるのだ?』
こちらも呆れた様に言う。
レイモンドは首を傾げ
『淑女はどこだよ?どこへ置いてきたのだ?』
『レイモンド様、心の声が漏れておりますわよ?』
アナスタージアはニコリと笑い、執務室を後にした。
‥もう終わったの?早すぎだろ。
2人になりアレクセイは大きな伸びをし、ソファで寛ぎだした。
『アナスタージアが居るとはかどるな』
アレクセイは嬉しそうに話す。
『ところで、ハロルド・バーモンドは落ちたのか?』
レイモンドはアレクセイに問う。
『いや、まだだ。あくまでヴィクトリアの子どもと自分は関係ないとわめいておるみたいだ。だが時間の問題だね。』
『何かあるのか?』
アレクセイはレイモンドの問いには答えず
『レイ、御前のおかげだな。』
『急になに?そんなのいつもの事だろう?』
照れる様にお茶に手を伸ばす。
『レイモンド・グランチェスター。』
いきなりではあるが、レイモンドは自然に家臣へと戻り立ち上がり礼を取る。
『お前に謝らなければならぬ事があるな。』
『‥』
レイモンドはアレクセイをじっと見る。
『私がおかしくなっていた時に、ステファニーを連れ戻しにロマニア王国に行ったな?』
『はい。』
『あの時、ロマニア王国レオナルド王の側近、フレディックはお前を見て勝ち誇ったかの様であった。
昔から同じ側近で双方ともに力のある2人。たまたま仕えた主が私であった為に屈辱を味わわせる事になった事、申し訳なく思う。』
『とんでも無い事でございます。』
顔を伏せて聞いているレイモンド。
『‥私は国王に即位する事が決まった。』
顔を上げるレイモンド。
『私は恥ずかしく無い国王になる。お前が胸を張って仕える国王となる事を約束する。レイモンド・グランチェスター。お前はこの私を支えてこの国の宰相となる。よいな?』
レイモンドは真っすぐにアレクセイを見据え
『勿体ないお言葉。』
と短く答え最上級の礼を取った。
アレクセイは静かに頷いきお茶を、飲み干した。
『ねえ、レオ。ロマニア王国の2人をこちらに招待したいんだけど?』
いきなり変わる空気にレイモンドも通常通り
『は?いつ?』
アレクセイは普通に答える。
『明日でも明後日でもなるべく早く』
レイモンドは驚き
『は?無理に決まってるだろ?相手は国王だそ?』
アレクセイはニヤリと笑い
『大丈夫だよ、私には優秀な側近が居るからね。』
言いたい事を言うだけ言って、颯爽に部屋を出て行った。
‥嘘だろ?勘弁してくれよ。
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