あなたを失いたくない〜離婚してから気づく溢れる想い

ラヴ KAZU

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第十章 離婚して気づく溢れる想い

でも、一歩踏み出そうとした時、海堂さんの連れの女性が、乗るなと言わんばかりに私を睨みつけた

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「寂しい事言うなよ、また来月着いて行くよ」

私はどう答えていいかわからず、取り敢えず充と別れた。

マンションの入り口で、コンシェルジュの山川さんが声をかけてくれた。

「ちづる様、大丈夫ですか」

「はい、いつもありがとうございます、今日、診察の日で、何の問題もないそうです」

「それは良かったですね」

そこへ海堂さんが女性と連れ立って入って来た。

「海堂様、お帰りなさいませ」

「ただいま、ちづる、今日の診察は大丈夫だったか」

海堂さんが声をかけてくれた。

「はい、何の問題もないそうです」

「良かったな」

そんな私を海堂さんの連れの女性はじっと見つめた。

そして、海堂さんとエレベーターに向かった。

エレベーターに乗り込むと、海堂さんは私に声をかけた。

「一緒に乗るか」

えっ?一緒に?海堂さんが声をかけてくれて嬉しかった。

でも、一歩踏み出そうとした時、海堂さんの連れの女性が、乗るなと言わんばかりに私を睨みつけた。

私は足がすくんで一歩も動けなかった。
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