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第ニ章 彼の秘密
俺、子供欲しいなあ
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その日から何も変わらない日常が流れた。
彼はホストを続け、私は彼の妻として食事を作り、彼の身の回りの世話を続けた。
彼は相変わらず大好きって言って、抱きしめてくれる。
ある日、彼は私の誕生日を聞いてきた。
「あゆみ、誕生日教えてくれる?」
「誕生日ですか?え~っと八月十日です」
彼は自分の部屋からパソコンを持ってきた
「パソコンのパスワード、あゆみの誕生日に変えるから覚えておいて」
「はい、わかりました」
彼はどうしてパソコンのパスワードを教えてくれたのだろう、しかも私の誕生日なんて
「あのう、パソコンのパスワード、なんで私の誕生日に変えたのですか?」
「このパソコンの中には、俺のすべてが入っている、だから見てもいいよ」
「いいです、そんな事出来ません」
彼のやる事全然着いて行けないよ~
しかも彼はまた予想を遥かに超えた事を言ってきた。
「あゆみ、俺さあ、子供欲しいなあ」
え~何言っているの?私の聞き違い?今、子供欲しいって言ったよね?どういう事?
「俺とあゆみの子供」
え~ちょっと待って、無理だよ、私もう四十歳なのに、それに初めてなんて言えないよ~
私は心の中で彼にぶつけた、声に出しては言えない事を・・・
「あゆみ、子供嫌い?」
「そんな事ないですけど」
彼は今までに無く黙っていた、初めてだったこの沈黙に押し潰されそうになった、どうしよう。
なんか言わないと、言葉が見つからない。
彼は沈黙を破り私に声を掛けた。
「あゆみ、俺の事好きって言ってくれたけど愛しているわけじゃないって事?」
もうまた難しい質問、なんて答えればいいの?分からないよ~
「麻生さんの事、大好きです」
「俺さあ、あゆみを抱きしめるのではなく
抱きたい」
もうどうして言葉にすると恥ずかしいと思う言葉をはっきりと言えるの?
返す言葉が見つからない。
彼は私の手を取って引き寄せた。
「あゆみを抱きたい」
え~どうしよう。
返事に困っている私は、なんか言わなくてはと思い顔を上げた瞬間、彼のちょっと苦しそうな表情に気づいた。
「麻生さん、大丈夫ですか」
彼はちょっと顔を歪め、大きく深呼吸をした
「病院へ行きましょう」
今にも泣きそうな私を見て、やっと声を発した。
「大丈夫だよ、心配しなくても、ちょっと疲れただけ」
彼の顔は大丈夫な表情では無かった、呼吸も荒く、苦しそうだった。
ベッドに横になるように促し、私はずっと彼の傍らに寄り添っていた。
どれ位の時間が過ぎただろうか、彼が目を覚ました。
私の手を取り、優しく言葉を掛けてくれた
「ごめん、びっくりしたよね、もう大丈夫だから」
「病院へ行かなくても大丈夫ですか」
小刻みに震えていた私の手をぎゅっと握ってくれた。この時彼の人生が限られた時間しか無い事を知るすべは無かった。
彼はホストを続け、私は彼の妻として食事を作り、彼の身の回りの世話を続けた。
彼は相変わらず大好きって言って、抱きしめてくれる。
ある日、彼は私の誕生日を聞いてきた。
「あゆみ、誕生日教えてくれる?」
「誕生日ですか?え~っと八月十日です」
彼は自分の部屋からパソコンを持ってきた
「パソコンのパスワード、あゆみの誕生日に変えるから覚えておいて」
「はい、わかりました」
彼はどうしてパソコンのパスワードを教えてくれたのだろう、しかも私の誕生日なんて
「あのう、パソコンのパスワード、なんで私の誕生日に変えたのですか?」
「このパソコンの中には、俺のすべてが入っている、だから見てもいいよ」
「いいです、そんな事出来ません」
彼のやる事全然着いて行けないよ~
しかも彼はまた予想を遥かに超えた事を言ってきた。
「あゆみ、俺さあ、子供欲しいなあ」
え~何言っているの?私の聞き違い?今、子供欲しいって言ったよね?どういう事?
「俺とあゆみの子供」
え~ちょっと待って、無理だよ、私もう四十歳なのに、それに初めてなんて言えないよ~
私は心の中で彼にぶつけた、声に出しては言えない事を・・・
「あゆみ、子供嫌い?」
「そんな事ないですけど」
彼は今までに無く黙っていた、初めてだったこの沈黙に押し潰されそうになった、どうしよう。
なんか言わないと、言葉が見つからない。
彼は沈黙を破り私に声を掛けた。
「あゆみ、俺の事好きって言ってくれたけど愛しているわけじゃないって事?」
もうまた難しい質問、なんて答えればいいの?分からないよ~
「麻生さんの事、大好きです」
「俺さあ、あゆみを抱きしめるのではなく
抱きたい」
もうどうして言葉にすると恥ずかしいと思う言葉をはっきりと言えるの?
返す言葉が見つからない。
彼は私の手を取って引き寄せた。
「あゆみを抱きたい」
え~どうしよう。
返事に困っている私は、なんか言わなくてはと思い顔を上げた瞬間、彼のちょっと苦しそうな表情に気づいた。
「麻生さん、大丈夫ですか」
彼はちょっと顔を歪め、大きく深呼吸をした
「病院へ行きましょう」
今にも泣きそうな私を見て、やっと声を発した。
「大丈夫だよ、心配しなくても、ちょっと疲れただけ」
彼の顔は大丈夫な表情では無かった、呼吸も荒く、苦しそうだった。
ベッドに横になるように促し、私はずっと彼の傍らに寄り添っていた。
どれ位の時間が過ぎただろうか、彼が目を覚ました。
私の手を取り、優しく言葉を掛けてくれた
「ごめん、びっくりしたよね、もう大丈夫だから」
「病院へ行かなくても大丈夫ですか」
小刻みに震えていた私の手をぎゅっと握ってくれた。この時彼の人生が限られた時間しか無い事を知るすべは無かった。
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