夜の帝王の一途な愛

ラヴ KAZU

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第十一章 結婚しよう

急にいなくなったら、心配するだろう

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瑆くんはホストクラブに行くと、彼に話があると切り出した。 
「社長、ちょっとお話が・・・」 
「なんだ?女でも出来たか」 
「違いますよ、あゆみさんのことです」 
「えっ、居場所わかったのか?」 
彼の表情は一変した。 
「俺のマンションです」 
「瑆のマンションにいるのか?」 
「はい」 
「じゃ、今から迎えに行く」 
「駄目です、今は社長と顔を合わしたくないそうです」 
「あゆみがそう言ったのか?」 
「はい、だからしばらく俺があゆみさんを預かります」 
「ちょっと待て、なんであゆみは俺と顔を合わしたくない、それになんでお前のマンションにあゆみはいる、ちゃんと説明しろ」 
「公園で寝ていました、そのまま放って置いたら襲われちゃいますから、俺のマンションに連れて帰りました」 
「何故すぐに教えなかった」 

「ずっと寝ていて起きなくて、だから目が覚めたら事情を聞いてから対応しようって思って、黙っていました」 
「あゆみはなんて言っている」 
「社長に愛される資格がなくなったと」 
「俺に愛されるのに資格はいらないのに、どういう事だ、他にはなんか言っていたか」 
「いえ、特には」 
「これから迎えに行く、マンションの鍵を貸せ」 
「駄目ですよ、あゆみさんは社長と顔を合わせたくないって言っています」 
「いいから早く鍵渡せ」 
「どうなっても知りませんよ」 
瑆くんは彼にマンションの鍵を渡した。 
「すまん、店頼む」 
彼はそう言って瑆くんのマンションに向かった。 
私は瑆くんの為に食事の準備を始めた。 
「麻生さん大丈夫かなぁ、ショック受けていないといいけど・・・」 
その時部屋のドアが開いて一人の男性が入って来た。 
「あゆみ」 
「麻生さん」 
彼は私の腕を引き寄せ強く抱きしめた。 私の頬を両手で挟みおでこにキスをした。 
「急にいなくなったら心配するだろう?この二週間俺がどんな気持ちで過ごしていたかわかるか」 
「ごめんなさい」 
「あゆみ、帰ろう?」 
私は彼の問いかけに黙ったまま俯いていた 
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