夜の帝王の一途な愛

ラヴ KAZU

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第十一章 結婚しよう

何があっても俺に着いて来てくれるか

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「あいつに何言われたか知らないけど、俺はあゆみを手放す気はないから・・・」 
「でも、私と別れを考えていると言っていたって・・・」 
「俺よりあいつの言葉を信じるのか?」 
私は大きく首を横に振った。 
「じゃあ、俺と一緒に帰るよな」 
「でも・・・」 
「他に何か心配事あるのか」 
加々美社長にキスされたことを、彼に伝えるか迷っていた。 
どうしよう・・・ 
その時、彼は私に言葉をかけた。 
「あゆみ、俺はお前が必要だ、これから何があってもお前を手放さないと誓う、あゆみにとって俺は必要か?」 
「麻生さんのいない人生は考えられません」 
「だったら一緒にいよう」 
「私、麻生さん以外の人とキスしました、だから・・・」 
涙が溢れて頬を伝わった、その涙を彼は拭って頬にキスをしてくれた。 
「ごめん、俺がちゃんと守ってやれなくて、大丈夫、そんなこと俺がいっぱいキスして忘れさせてやるよ」 
彼を見上げて見つめた、彼は私の首元に手を回し引き寄せて唇に熱いキスをした。 
彼の背中に手を回しギュッと彼を抱きしめもう離れたくないって強く思った。 
私は彼のマンションに戻った。 
マンションロビーでコンシェルジュの宮田さんが挨拶をしてくれた。 
「あゆみ様、お帰りなさいませ、ご無事で何よりです」 
「すみません、ご心配をおかけしてしまって・・・」 

「もうずっとご一緒でございますか?」 
宮田さんの言葉に私は即答出来なかった。 
しかし彼は「もうずっとあゆみと一緒だ」と言って私に微笑んでくれた。 
部屋に入ると彼は私を抱き寄せて唇を重ねた。 
「あゆみ、何があっても俺の側から離れるな 
俺もあゆみを絶対に手放さない」 
「麻生さん、私嘘ついていました、すみません」 
「気にするな、俺のことを気遣ってくれたのだろ?俺の方こそあゆみに酷いことをしたと思っている、すまない」 
「そんな、麻生さんの気持ちを考えたら、ショックは計り知れないと思います」 
「あゆみ、結婚しよう」 
「でも・・・」 
「何度も記憶からあゆみが消えても、またあゆみと出会って愛することになるなんて、運命としか言いようがないよ、そうだろ?」 
「私は麻生さんと出会ったことが奇跡で、愛して貰える事も奇跡で、しかもその奇跡が三度も訪れるなんて運命ですかね」 
「そうだな、何があっても、俺について来てくれるか?」 
「はい」 
私は大きく頷いて彼について行く事を改めて決意した。 
私と彼は結婚した。 
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