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凌とあゆみのその後
なぜ、あゆみを支えてあへられなかったんだ
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俺の頭痛は嘘のように消え、仕事に復帰した。
あゆみは前と変わらず俺を支えてくれた。
あゆみとの過去はある一定の期間が全く思い出せないが、ホストクラブの常連客の事は少しずつ記憶が蘇って来た。
ありがたい事に売り上げは順調に延びていた。
あゆみは俺との子供を流産したと話してくれた。
その後、あゆみを支え続けたとの事だが、あゆみに別れを告げている夢がどうしても気になって仕方ない。
流産したあゆみを、俺は見捨てたんじゃないだろうか。
そんなある日、あゆみが以前勤めていた加々美フラワーアレンジショップの加々美社長が俺の店に来店した。
「仕事復帰したんだな」
「おかげさまで」
「あゆみさんとは上手くいってるか」
加々美社長はニヤリと口角を上げた。
何かを企んでいるような表情が気になった。
「上手くいっているよ」
「それなら良かった、2年前流産した後、あんたと別れて、あゆみさんは途方にくれていた、アルバイト募集の貼り紙で訪ねて来たあゆみさんを、僕は雇い入れて正解だったよ、あっという間に頭角を現し、店長を任せられるまでに腕を上げていったからね」
「あゆみが流産した後、俺とあゆみは一緒にいたんじゃないのか」
「戸籍を見ればわかるだろう、あゆみさんは結城あゆみに戻り、あんたを忘れるために必死になって働いていたんだ」
「そんな……」
「あゆみさんは別れる前から自分の記憶がいつ消えてしまうか、その恐怖と葛藤していたらしい」
「そうだったのか」
「今度、あゆみさんの記憶が無くなったら、今度こそ彼女を開放してあげるのが、真の愛情じゃないか」
「じゃ、また来る」
加々美社長は店を後にした。
あゆみは前と変わらず俺を支えてくれた。
あゆみとの過去はある一定の期間が全く思い出せないが、ホストクラブの常連客の事は少しずつ記憶が蘇って来た。
ありがたい事に売り上げは順調に延びていた。
あゆみは俺との子供を流産したと話してくれた。
その後、あゆみを支え続けたとの事だが、あゆみに別れを告げている夢がどうしても気になって仕方ない。
流産したあゆみを、俺は見捨てたんじゃないだろうか。
そんなある日、あゆみが以前勤めていた加々美フラワーアレンジショップの加々美社長が俺の店に来店した。
「仕事復帰したんだな」
「おかげさまで」
「あゆみさんとは上手くいってるか」
加々美社長はニヤリと口角を上げた。
何かを企んでいるような表情が気になった。
「上手くいっているよ」
「それなら良かった、2年前流産した後、あんたと別れて、あゆみさんは途方にくれていた、アルバイト募集の貼り紙で訪ねて来たあゆみさんを、僕は雇い入れて正解だったよ、あっという間に頭角を現し、店長を任せられるまでに腕を上げていったからね」
「あゆみが流産した後、俺とあゆみは一緒にいたんじゃないのか」
「戸籍を見ればわかるだろう、あゆみさんは結城あゆみに戻り、あんたを忘れるために必死になって働いていたんだ」
「そんな……」
「あゆみさんは別れる前から自分の記憶がいつ消えてしまうか、その恐怖と葛藤していたらしい」
「そうだったのか」
「今度、あゆみさんの記憶が無くなったら、今度こそ彼女を開放してあげるのが、真の愛情じゃないか」
「じゃ、また来る」
加々美社長は店を後にした。
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