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第二十四章 葉月の揺れ動く気持ち

富樫と裕子の淫らな抱擁

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西沢組は、妙な動きをキャッチして、西沢組長に伝えた。

「最近、チンピラどもが悪さを働いています」

「そうか、わかった」

葉月が危険な目に遭遇することが多くなった。

ただの偶然ではない。

明らかに真の狙いは葉月だ。

西沢は冨樫に連絡を入れた。

「おい、葉月が狙われているぞ」

「なんだって、相手は誰だ」

「チンピラどもだからな、指示してるのは若頭連中だが、その他大勢の中に
葉月がいる」

「そうか」

「若頭連中に指示を出してるのが、お前のカミさんだよ、ただ証拠がねえ」

「やっぱりそうか」

「おい、しっかりしろよ」

スマホは切れた。

冨樫にも由子の扱いには限界が来ていた。

毎晩抱いてやっているが、気持ちがないことを見破られている。

「由子、お前、葉月を狙ってるのか」

「なんのことかしら」

「俺は葉月に別れをつげた、お前と夫婦になった、毎晩抱いてやってるだろう、
何が不満だ」

「雅也は私を抱きながら、あの女を思ってるからよ」

「そんなことはない」

「嘘よ、わかるのよ、うわべだけの愛情は、もううんざりよ」

「じゃあ、どうするんだ」

「あの女にはこの世から消えて貰うわ」

冨樫は怒りの表情を露わにした。

「なに、その顔は、不満なの」

「そうじゃねえ」

「私を抱きなさい、私を満足させたら、あの女を見逃してあげるわ」

冨樫は由子を抱きあげて、ベッドに身体を沈めた。

腕を頭の上でクロスさせて、首筋から鎖骨へキスの嵐を降らせた。

「雅也、愛してるわ、もっとキスして」

冨樫は由子を裸にして、乳房にむしゃぶりついた。

「ああ、気持ちいい」

おへそから下へ唇をずらして、太ももを舐め上げた。

由子の秘所に顔を埋めて、ぺろぺろ舌で舐めた。

「ああ、もう、身体がおかしくなりそう」

冨樫の頭を両手で掴み、自分の秘所に押し当てた。

「雅也は私のものよ、誰にも渡さない」

今度は由子が雅也の身体に跨った。

歯を立てて、雅也の肩をかじった。

由子の唇は下へ下へ移り、雅也の下着を脱がせて、大きくなっている肉棒を扱き始めた。

口で、思い切り吸ったり、舐めたりを繰り返した。

冨樫は言葉では何も言わない。

由子は自分の秘所を大きくはちきれんばかりの肉棒に擦り付けた。

グッと腰を落として、動き始めた。

「やめろ、出ちまう」

「いいわよ、私の中にだして、拒否したら、あの女がどうなるかしら」

由子は思いっきり腰を振った。

「やべえ、出ちまう、うう~ん」

冨樫は由子に逆らうことが出来ず、由子の中で果てた。

「ああ、雅也、最高よ」

「くそっ」

冨樫は由子をうつ伏せにして、後ろから抱いた。

「ああ、すごい、興奮してきたの、その調子よ、雅也」

冨樫は由子の至る所にキスマークをつけた。

我慢していた、性欲が一気に爆発した。

由子の足をもちあげながら、腰を振った。

「まだだ、もっとやらせろ」

冨樫の極道の血が目覚めてしまった。

「もっとエロい顔見せろ」

「雅也、もっと、奥まで入れて」

「いいぞ、由子、いやらしいのは最高だ」

冨樫は何度も何度も由子の中で果てた。

野獣のような冨樫のセックスに由子は大満足だった。

俺は何をやってるんだ。

しかし、由子に満足感を与えないと、葉月に危険が及ぶ。

そう、冨樫は、葉月を守るために別れを告げたのだ。

冨樫はその日のことを思い出していた。
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