極道と財閥令嬢の許されない愛

第三章 住む世界が違う二人

他の女性のところに泊まる？

そんな時、インターホンがなった。

「はい」

「あっ、お嬢さんですか、トモです」

「ああ、トモさん」

「今日、若頭、他の女のところに泊まるって言ってました、冷蔵庫に食材詰まってますので、自由に食べて大丈夫ですから、それから何か必要なら自分のスマホ鳴らしてください」

トモはインターホン越しに自分の番号を読み上げた。

「わかりました」

そしてインターホンは切れた。

他の女性のところに泊まる？

すずかはテーブルの上の料理をじっと見つめた。

その頃、トモは車に戻り、後部座席に座っている冬夜に報告した。

「若頭、いいんですか、お嬢さん一人にして」