ハチ切れ令嬢は、笑みを浮かべながら復讐する。

晴海りく

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第六章 御披露目パーティー

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いよいよ、グレイとオリビアに復讐する。


アイナは部屋の中でボ~としていたが、目がスッキリしている。
「いよいよね!とても待ち遠しいわ!」


トントン


「ん?早いわね。フフ、サブリナ~?」
と声をかけると、ドアを開け
「すまない、レイモンドだ。」
と言ってレイモンドが入ってきた。
アイナは、驚きながらもレイモンドに
「おはよーレイモンド!今日は、いい日にするわよ!」
レイモンドは、微笑みながら
「アイナなら大丈夫だよ!ドレスは、気に入った?」
「えぇ?最高に!」
とアイナは笑った。
アイナは、レイモンドが何か言いたげなのに気づき
「ところで、レイモンド?私に何か?あっ!ちょうど景色が見えるイスに座って!私のお気に入りよ!」
部屋の中にある机とイスは、ターコイズブルーの色をしていてアイナのお気に入りだ。
レイモンドは座り、アイナをみる。
「あらためてアイナ?本当に…さらに美しく綺麗になった…」
レイモンドの手がアイナの頬に触れる。
アイナは照れながら、
「そんな…レイモンドやお兄様、サブリナのおかげだわ!」
首を振るレイモンドは、続けて
「美しくなっても変わらないな…言っただろ?君は、太っていようが細くなろうが私は…何も変わらないよ?君は、ずっと美しいからね!!」
とにっこりと笑った。

アイナは、目を潤ませて
“目の前にいる人は、とても私に優しく接してくれて自信をくれる。
太っていても細くなっても、何も変わらない関係…
こんな私を、見捨てないで救ってくれた。
パーティーが終わっても…どうか…一緒にいてほしい…”

ブルブル

頭を振る。
「パーティーの時、見守ってくれる?」
とアイナは、レイモンドに聞く。
レイモンドは、頷きながら
「もちろんだよ!」


トントン


アイナとレイモンドは、笑いながら
「「サブリナが、来た!!」」
サブリナは、ドアを開けて
「お嬢様~?お着替えの準備ですよ~!
あらっ!レイモンド様!おはようございます!今から、お嬢様のお着替えですので…出てくださ~い!」
レイモンドは頷きながらアイナに
「じゃあ、パーティーで!」
と言って部屋を出た。

サブリナは、アイナに
「お嬢様!いよいよですね!」
「えぇ、本当にドキドキしてきたわ!」
と話していると、サブリナはアイナの髪をときながら
「…レイモンド様に想いを伝えたのですか?」
アイナは驚くも、首を振る。
「なぜ?!お二人は、想いあっているでは…ありませんか!!」
「まだよ!!…私の復讐が、終わってからよ!…そこから、少しずつ…あーどうなるのかしらね?」
と笑ってみるアイナ。
サブリナは、ドレスを持ち
「お着替えしますよ?」
そういって着替えた。
着替え終わりサブリナに礼を言う。
サブリナは、笑顔で
「今日の主役は、お嬢様ですよ!!見せびらかしてきてくださいねっ!!」
と言われアイナは、笑った。

バイロンは、玄関先で待っていてアイナの姿に驚く。
「…アイナ!今日は、一段と…綺麗じゃないか!うん、綺麗になったな…」
アイナは、微笑みながら
「お兄様?サブリナ?今日は、私がんばるから!応援してね?」
バイロンとサブリナは、
「「もちろんだ/です!」」
サブリナは、馬車の準備をするために外へ出る。

バイロンは、アイナの手を握り
「アイナ!お前は、すごいな!身体も絞り・精神もさらに鍛えて、兄妹二人でここまで…がんばってこれたな!!…いいか!グレイのアホなんかに、負けんなよ!お前の勝負だ!兄さんは、お前を見守るだけだ!…いけそうか?」
アイナは、バイロンの手を握りしめて
「お兄様の妹よ?ここまでされたからには、ボロボロのズタズタにしてやるんだから!!」
と二人で笑う。

サブリナは馬車を用意し、玄関前にとめる。
「バイロン様~!お嬢様~!!行きますよ!!」
バイロンは、アイナをエスコートしながら
「行くぞ!我が妹よ!」
「はい!お兄様!!」



“いよいよね?グレイ…オリビア…
最高のパーティーにしてあげるからね?”














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