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第三章
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アクドーイ侯爵令嬢のことは牽制したけれどこれからどんないじめをアンナ嬢にすればいいのだろうか。
下手ないじめだと、またアクドーイ侯爵令嬢がしゃしゃりでて来そうだし。
乙女ゲームではどうだったかしら?
たしか、まずはアレキサンドライト様とアンナ嬢との距離が近くてそれに嫉妬してお小言をアンナ嬢に言うんだったわね。
うん。
まずはそれで行こう。
アンナ嬢に会うのは放課後だからそのときでいいかな。
アクドーイ侯爵令嬢とのやりとりで緊張して疲れちゃったし。
「凪、付き合ってくれてありがとう。とりあえず第一関門突破したわね。」
「・・・うん。でも、これからアンナ嬢をいじめなきゃいけないと思うと気が重いね。」
「そうね。でも、アンナ嬢の平穏のために頑張らなくてはね。」
放課後はすぐにやってきた。
というのも、午後からの授業は気もそぞろで授業を受けたような受けていないような微妙な時間だったからだ。
やけに時間がすぎるのを早く感じた。
「いよいよね。凪、いい?」
「うん。もちろん。」
放課後の裏庭。
いじめの場所としては最適よね。
「アンナ嬢。お待たせしてしまったかしら?」
「そうね、待ったわよ。」
裏庭に到着すると、色とりどりの花が咲いている花壇の前にアンナ嬢がしゃがみこんでいた。
どうやら私が来るまで花を愛でていたようだ、
あれ?
でも、彼女の横に抜かれた草が山になっている。
「その草は・・・?」
「花壇の中に草が生えていたから抜いたの。」
そう言ってアンナ嬢は両手を見せてくれた。その手は土いじりをしたせいで汚れていた。
「まあ!そんなこと淑女のすることではなくってよ!これだから庶民は・・・。まったく、手をかしないさい。」
そう言ってアンナ嬢の手をとると、絹のハンカチで彼女の手を拭こうとする。
だが、アンナ嬢は急に手をひっこめてしまった。
「ちょっと!ダメ!きれいなハンカチが汚れてしまうわよ。向こうで手を洗ってくるからちょっと待っていて。」
そう言ってアンナ嬢はかけていってしまった。
「華・・・アンナ嬢をいじめるんじゃなかったの?」
「え?私、アンナ嬢に庶民って言ったわよ?いじめてるわよね?ね?」
「・・・はぁ。華、前世で君は壮絶ないじめを受けたよね?家族から。今の華の言動はいじめじゃなくて、素直になれないお嬢様だよ。」
凪はあきれたように私の頭を撫でていた。
・・・でも、私がうけたいじめはアンナ嬢にはしたくないな。だって、とてもとても辛かったもの。
下手ないじめだと、またアクドーイ侯爵令嬢がしゃしゃりでて来そうだし。
乙女ゲームではどうだったかしら?
たしか、まずはアレキサンドライト様とアンナ嬢との距離が近くてそれに嫉妬してお小言をアンナ嬢に言うんだったわね。
うん。
まずはそれで行こう。
アンナ嬢に会うのは放課後だからそのときでいいかな。
アクドーイ侯爵令嬢とのやりとりで緊張して疲れちゃったし。
「凪、付き合ってくれてありがとう。とりあえず第一関門突破したわね。」
「・・・うん。でも、これからアンナ嬢をいじめなきゃいけないと思うと気が重いね。」
「そうね。でも、アンナ嬢の平穏のために頑張らなくてはね。」
放課後はすぐにやってきた。
というのも、午後からの授業は気もそぞろで授業を受けたような受けていないような微妙な時間だったからだ。
やけに時間がすぎるのを早く感じた。
「いよいよね。凪、いい?」
「うん。もちろん。」
放課後の裏庭。
いじめの場所としては最適よね。
「アンナ嬢。お待たせしてしまったかしら?」
「そうね、待ったわよ。」
裏庭に到着すると、色とりどりの花が咲いている花壇の前にアンナ嬢がしゃがみこんでいた。
どうやら私が来るまで花を愛でていたようだ、
あれ?
でも、彼女の横に抜かれた草が山になっている。
「その草は・・・?」
「花壇の中に草が生えていたから抜いたの。」
そう言ってアンナ嬢は両手を見せてくれた。その手は土いじりをしたせいで汚れていた。
「まあ!そんなこと淑女のすることではなくってよ!これだから庶民は・・・。まったく、手をかしないさい。」
そう言ってアンナ嬢の手をとると、絹のハンカチで彼女の手を拭こうとする。
だが、アンナ嬢は急に手をひっこめてしまった。
「ちょっと!ダメ!きれいなハンカチが汚れてしまうわよ。向こうで手を洗ってくるからちょっと待っていて。」
そう言ってアンナ嬢はかけていってしまった。
「華・・・アンナ嬢をいじめるんじゃなかったの?」
「え?私、アンナ嬢に庶民って言ったわよ?いじめてるわよね?ね?」
「・・・はぁ。華、前世で君は壮絶ないじめを受けたよね?家族から。今の華の言動はいじめじゃなくて、素直になれないお嬢様だよ。」
凪はあきれたように私の頭を撫でていた。
・・・でも、私がうけたいじめはアンナ嬢にはしたくないな。だって、とてもとても辛かったもの。
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