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28 マジックバッグの販路
マジックバッグを売り込むために、貴族の情報を探っていたお父さんが、五日ぶりに帰って来た。帰って来た時のお父さんの表情を見れば、うまく行ったことがすぐに分かった。
私たちは、すぐにお父さんたちの部屋に集められて、報告を聞くことになった。
「聞いて驚くなよ……」
お父さんは開口一番そう言って、にやにやしながら私たちを見回した。
「レビーったら、もったいぶらないで早く言ってよ」
お母さんのもワクワクしながら、エプロンの裾を握りしめていた。
「あはは……すまん、あまりにも上手くいきすぎて、自分でもまだ信じられない気分なんだ」
お父さんは、プラムが持ってきたお茶(ハーブティー)を一口すすると、その内容を語り始めた。
それによると、お父さんは、まずイルクスの街でランデール辺境伯の情報を集め始めたそうだ。こういう場合、情報屋という人間に金を渡して情報を集めるのが、商人たちの常套手段らしいが、お父さんは、お金の節約のために酒場に行って、何人かの冒険者に酒をおごって話を聞いたらしい。
そこで、とても重要な情報を手に入れることができた。それは、ランデール辺境伯が、〈魔導士部隊〉を編成するために、領内の魔法が得意な冒険者たちを募集しているというものだった。お父さんは、次の日ギルドに行って、その情報が本当であることを確認した。そして、魔導士部隊の隊長が、バナクスの街の代官であるシーベル男爵であることも知った。
お父さんは、バナクスの街に向かった。優秀な魔法使いの情報をシーベル男爵に流せば、彼と直接会見できるチャンスがあるのではないか、と考えたのだ。
さすがはお父さんだ。マジックバッグを直接売り込むのではなく、まず、優秀な魔法使いの情報ということで、直接会うことができたら、セキュリティを保持したうえでマジックバッグのことを切り出そうというのだ。
その作戦は見事に功を奏した。バナクスの冒険者ギルドに行って、まず、そこのギルドマスターに優秀な魔法使いの情報を話すということで、直接会見し、秘密の保持を約束させたうえでマジックバッグを見せた。
「あの時のギルマスの顔と言ったら…皆にも見せたかったよ……」
お父さんは、その時の興奮を思い出すかのように、満面の笑みを浮かべた。
もちろん、ギルマスにも秘密保持の念書を書かせたうえで、マジックバッグのポーチをプレゼントした。そして、シーベル男爵への紹介状を書いてもらうことができたのだ。
翌日、お父さんはさっそくその紹介状を持って、シーベル男爵の屋敷へ向かった。その日は男爵の所用で会えなかったが、次の日、宿に男爵の使いが来て、午前中に会えることになった。
「……男爵は、とても誠実な方だった。もともと王都で宮廷魔導士をされていたらしい。だが、ランデール辺境伯の〈魔導士部隊〉編成のため、呼び戻され、御父上の後を継いでバナクスの街の代官になられたそうだ。御父上は、引退されて、今は辺境伯の補佐官として、イルクスの街に住んでおられるらしい……」
だが、さすがの男爵も、最初はお父さんの話を信じなかったらしい。男爵自身,魔法に長けているからこそ、今までにない魔法を疑う気持ちが強かったのだろう。そこで、お父さんは、マジックバッグを男爵に見せ、目の前で中身を取り出したり、収納したりして見せた。
男爵は、腰を抜かすほど驚いたという。そして、自分でもそれをやってみようとしたが、できなかった。
お父さんは、自分の知る魔法使いが、その魔法理論、マジックバッグの作り方を教えられると告げると、男爵は一も二もなくぜひ教えを請いたいと答えた。
そこで、お父さんは男爵に、その魔法使いの身の安全、外部への情報流出の防止を条件にそれを承諾することと、マジックバッグの販売について男爵と独占契約を結びたい旨を告げた。
男爵は快諾した。ただ、彼の主人であるランデール辺境伯に対しては報告義務があると言った。
「……心配する必要はない。私が責任をもって、その魔法使いの身に危険が及ぶようなことはないと約束しよう。辺境伯様は信頼できるお方だ。それに、この技術を独占的に保有できるならば、決してそなたたちが不利になるようなことはしない」
お父さんが魔法使いを説得するために、誓約書が欲しいと告げると、男爵はすぐにそれを書き上げて父に渡した。お父さんは感謝して、契約の証としてギルマスに渡したものと同じオーク革のポーチを渡した。そして、近いうちに魔法使いを連れてくると約束してから、男爵家を後にしたのだった。
「……というわけだ。そして、男爵から、契約金としてこれを受け取ってきた」
お父さんはそう言うと、マジックポーチから、皮の袋を取り出してお母さんに渡した。ズシリと重そうな革袋を受け取ったお母さんは、恐る恐る、袋を開けて中身を床の上に出した。
チャリチャリーンッと音を立てて出てきたのは、大金貨、しかも十枚だった。
「わ、わっ、こ、これ……一、二、三……十、十枚、ふわあああ……」
お母さんはテンションがバグって、変な声を上げながら床を見つめていた。
「まだまだ、こんなものじゃないぞ、あはは……ランデール辺境伯が、この話に絡んでくれば、もっと売れるはずだ。リーリエ、プラム、頼むぞ」
「ええ、そちらはお任せください」
「うん、分かった。さすがはお父さんだね。よし、これで販路は確保できたし、後は、私が貴族様たちとうまくやっていけば、いいんだね」
お父さんは優しく頷きながら、私を抱き寄せた。
「ああ、すまんな……お前には苦労ばかりかけて……」
「ふふ……家族のための苦労なんて、苦労だとは思わないよ」
「リーリエ、私たちの天使ちゃん……うう、う……私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう」
お母さんが泣き出してしまい、私がお母さんを抱きしめて髪を撫でながら困っていると、突然、ドアが勢いよく開き、ロナンが飛び込んできた。
「姉さまっ、おばあ様がすぐに来てくれって……お、お母さん、どうしたの?」
「あ、ああ、何でもないのよ、ロナン、お母さんね、嬉しくて泣いてたの」
お母さんは慌てて涙をぬぐいながら言った。
「そ、そう、ならいいけど……わあ、なにこのお金? すげえっ!」
「後で話してあげる。さあ、行こう、ロナン。今日は、二つの村の村長さんたちが来る日だったわね」
私は、そう言って立ち上がり、ロナンの手を引いて外へ駆けだしていった。
そう、今日は、おばあちゃんに頼まれて、ロマーナ、バルナ、二つの村の村長さんに、結界とはどういうものか知ってもらうことになっている。結界が必要なのは、小麦畑のような大きな畑ではなく、野菜畑のような、害獣や害虫の被害を受けやすい畑だ。小麦畑は、たいてい柵に囲まれて、見張りも巡回しているので、よほど大きな魔物の襲撃がない限り、それほど被害を受けることは無いのだ。
「おお、来たね。紹介するよ、私の自慢の孫娘のリーリエだ。リーリエ、こちらは、ロマーナ村の村長のベルグさんと、バルナ村の村長のカスリーナさんだよ」
外に出て、菜園の方に行ってみると、そこにはおばあちゃんと、二人の中年の男女が待っていた。
「初めまして、リーリエ・ポーデットです」
私の挨拶に、二人はひどく戸惑っているように見えた。
「ああ、こんにちは。いやあ、驚いたねえ、こんな小さな、可愛らしい女の子がすごい魔法使いだなんて」
中年の女性がそう言って、いかにも楽し気に微笑んだ。
「ソニアさん、本当なのかい? この子が結界とかいう、今まで聞いたことがない魔法を教えてくれるっていうのかい?」
「ああ、本当だよ。論より証拠、ベルグ、あんたちょっとそこの棒で、ここら辺を叩いてみなよ」
おばあちゃんの言葉に、ロマーナ村の村長さんは、半信半疑の様子で落ちていた木の枝を手に、おばあちゃんが指さした辺りを思いきり叩いた。
ガツンッ!
「うおっ、な、なんだ、これは?」
村長さんは、手が痺れて思わず木の枝を取り落としながら、驚愕した声を上げた。
「どうだい、すごいだろう? これが結界っていう奴さ」
二人の村長さんたちは、すっかり度肝を抜かれて、その後はとても熱心な私の生徒になってくれた。
私たちは、すぐにお父さんたちの部屋に集められて、報告を聞くことになった。
「聞いて驚くなよ……」
お父さんは開口一番そう言って、にやにやしながら私たちを見回した。
「レビーったら、もったいぶらないで早く言ってよ」
お母さんのもワクワクしながら、エプロンの裾を握りしめていた。
「あはは……すまん、あまりにも上手くいきすぎて、自分でもまだ信じられない気分なんだ」
お父さんは、プラムが持ってきたお茶(ハーブティー)を一口すすると、その内容を語り始めた。
それによると、お父さんは、まずイルクスの街でランデール辺境伯の情報を集め始めたそうだ。こういう場合、情報屋という人間に金を渡して情報を集めるのが、商人たちの常套手段らしいが、お父さんは、お金の節約のために酒場に行って、何人かの冒険者に酒をおごって話を聞いたらしい。
そこで、とても重要な情報を手に入れることができた。それは、ランデール辺境伯が、〈魔導士部隊〉を編成するために、領内の魔法が得意な冒険者たちを募集しているというものだった。お父さんは、次の日ギルドに行って、その情報が本当であることを確認した。そして、魔導士部隊の隊長が、バナクスの街の代官であるシーベル男爵であることも知った。
お父さんは、バナクスの街に向かった。優秀な魔法使いの情報をシーベル男爵に流せば、彼と直接会見できるチャンスがあるのではないか、と考えたのだ。
さすがはお父さんだ。マジックバッグを直接売り込むのではなく、まず、優秀な魔法使いの情報ということで、直接会うことができたら、セキュリティを保持したうえでマジックバッグのことを切り出そうというのだ。
その作戦は見事に功を奏した。バナクスの冒険者ギルドに行って、まず、そこのギルドマスターに優秀な魔法使いの情報を話すということで、直接会見し、秘密の保持を約束させたうえでマジックバッグを見せた。
「あの時のギルマスの顔と言ったら…皆にも見せたかったよ……」
お父さんは、その時の興奮を思い出すかのように、満面の笑みを浮かべた。
もちろん、ギルマスにも秘密保持の念書を書かせたうえで、マジックバッグのポーチをプレゼントした。そして、シーベル男爵への紹介状を書いてもらうことができたのだ。
翌日、お父さんはさっそくその紹介状を持って、シーベル男爵の屋敷へ向かった。その日は男爵の所用で会えなかったが、次の日、宿に男爵の使いが来て、午前中に会えることになった。
「……男爵は、とても誠実な方だった。もともと王都で宮廷魔導士をされていたらしい。だが、ランデール辺境伯の〈魔導士部隊〉編成のため、呼び戻され、御父上の後を継いでバナクスの街の代官になられたそうだ。御父上は、引退されて、今は辺境伯の補佐官として、イルクスの街に住んでおられるらしい……」
だが、さすがの男爵も、最初はお父さんの話を信じなかったらしい。男爵自身,魔法に長けているからこそ、今までにない魔法を疑う気持ちが強かったのだろう。そこで、お父さんは、マジックバッグを男爵に見せ、目の前で中身を取り出したり、収納したりして見せた。
男爵は、腰を抜かすほど驚いたという。そして、自分でもそれをやってみようとしたが、できなかった。
お父さんは、自分の知る魔法使いが、その魔法理論、マジックバッグの作り方を教えられると告げると、男爵は一も二もなくぜひ教えを請いたいと答えた。
そこで、お父さんは男爵に、その魔法使いの身の安全、外部への情報流出の防止を条件にそれを承諾することと、マジックバッグの販売について男爵と独占契約を結びたい旨を告げた。
男爵は快諾した。ただ、彼の主人であるランデール辺境伯に対しては報告義務があると言った。
「……心配する必要はない。私が責任をもって、その魔法使いの身に危険が及ぶようなことはないと約束しよう。辺境伯様は信頼できるお方だ。それに、この技術を独占的に保有できるならば、決してそなたたちが不利になるようなことはしない」
お父さんが魔法使いを説得するために、誓約書が欲しいと告げると、男爵はすぐにそれを書き上げて父に渡した。お父さんは感謝して、契約の証としてギルマスに渡したものと同じオーク革のポーチを渡した。そして、近いうちに魔法使いを連れてくると約束してから、男爵家を後にしたのだった。
「……というわけだ。そして、男爵から、契約金としてこれを受け取ってきた」
お父さんはそう言うと、マジックポーチから、皮の袋を取り出してお母さんに渡した。ズシリと重そうな革袋を受け取ったお母さんは、恐る恐る、袋を開けて中身を床の上に出した。
チャリチャリーンッと音を立てて出てきたのは、大金貨、しかも十枚だった。
「わ、わっ、こ、これ……一、二、三……十、十枚、ふわあああ……」
お母さんはテンションがバグって、変な声を上げながら床を見つめていた。
「まだまだ、こんなものじゃないぞ、あはは……ランデール辺境伯が、この話に絡んでくれば、もっと売れるはずだ。リーリエ、プラム、頼むぞ」
「ええ、そちらはお任せください」
「うん、分かった。さすがはお父さんだね。よし、これで販路は確保できたし、後は、私が貴族様たちとうまくやっていけば、いいんだね」
お父さんは優しく頷きながら、私を抱き寄せた。
「ああ、すまんな……お前には苦労ばかりかけて……」
「ふふ……家族のための苦労なんて、苦労だとは思わないよ」
「リーリエ、私たちの天使ちゃん……うう、う……私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう」
お母さんが泣き出してしまい、私がお母さんを抱きしめて髪を撫でながら困っていると、突然、ドアが勢いよく開き、ロナンが飛び込んできた。
「姉さまっ、おばあ様がすぐに来てくれって……お、お母さん、どうしたの?」
「あ、ああ、何でもないのよ、ロナン、お母さんね、嬉しくて泣いてたの」
お母さんは慌てて涙をぬぐいながら言った。
「そ、そう、ならいいけど……わあ、なにこのお金? すげえっ!」
「後で話してあげる。さあ、行こう、ロナン。今日は、二つの村の村長さんたちが来る日だったわね」
私は、そう言って立ち上がり、ロナンの手を引いて外へ駆けだしていった。
そう、今日は、おばあちゃんに頼まれて、ロマーナ、バルナ、二つの村の村長さんに、結界とはどういうものか知ってもらうことになっている。結界が必要なのは、小麦畑のような大きな畑ではなく、野菜畑のような、害獣や害虫の被害を受けやすい畑だ。小麦畑は、たいてい柵に囲まれて、見張りも巡回しているので、よほど大きな魔物の襲撃がない限り、それほど被害を受けることは無いのだ。
「おお、来たね。紹介するよ、私の自慢の孫娘のリーリエだ。リーリエ、こちらは、ロマーナ村の村長のベルグさんと、バルナ村の村長のカスリーナさんだよ」
外に出て、菜園の方に行ってみると、そこにはおばあちゃんと、二人の中年の男女が待っていた。
「初めまして、リーリエ・ポーデットです」
私の挨拶に、二人はひどく戸惑っているように見えた。
「ああ、こんにちは。いやあ、驚いたねえ、こんな小さな、可愛らしい女の子がすごい魔法使いだなんて」
中年の女性がそう言って、いかにも楽し気に微笑んだ。
「ソニアさん、本当なのかい? この子が結界とかいう、今まで聞いたことがない魔法を教えてくれるっていうのかい?」
「ああ、本当だよ。論より証拠、ベルグ、あんたちょっとそこの棒で、ここら辺を叩いてみなよ」
おばあちゃんの言葉に、ロマーナ村の村長さんは、半信半疑の様子で落ちていた木の枝を手に、おばあちゃんが指さした辺りを思いきり叩いた。
ガツンッ!
「うおっ、な、なんだ、これは?」
村長さんは、手が痺れて思わず木の枝を取り落としながら、驚愕した声を上げた。
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