41 / 47
41
しおりを挟む
柳子が行きそうなところを探す。正子さんの家は近すぎるからないだろう。ファミレスに行くとも思えない。『旋律』を覗いてみたがいなかった。近くの公園にもいない。コンビニにもいなかった。
あとはどこだ?
地域猫が集まる駐車場に行ってみると、柳子の姿があった。
フードをかぶってしゃがみこみ、少し離れた場所で寝そべっているトラ吉に話しかけている。
僕に気づくと、柳子は笑った。
「おなかいっぱいで眠たいみたい」
「みたいだね」
十月も終わりになると、夜はさすがに肌寒い。
「寒くない?」
訊ねると、柳子は首を横に振った。
「さっき、お母さん来てたみたいだね。大丈夫?」
「大丈夫じゃない、かな。私、母親のこと、小さい頃から苦手なんだよね」
「そう……」
「うん。だから夏休みとかになると、いとこのお姉ちゃんのとこに泊まりにいってたの。あそこにグレーと白の小さいマンションが見えるでしょ? あそこにお姉ちゃん、住んでたの」
柳子が指さした先には、それらしきマンションが見えた。日が暮れていたので、はっきりとはわからなかったけど。
「じゃあ、このあたりのことはちょっと知ってたんだね?」
「ちょっとだけね。猫が好きだったから、この駐車場の存在も知ってたよ。たまに餌もあげに来てた。本当は猫を飼いたかったんだけど、母親と姉が動物嫌いだったから」
「ここに来てたの? いつ頃の話?」
「十年ぐらい前からずっとだよ」
僕はぽかんとして柳子の顔を見つめた。
ここにはいろんな人が猫に会いにやって来る。顔を合わせても話し込むことはない。それでも軽く挨拶を交わすことはある。
僕は柳子に似た人を以前、ここで見かけたような気がした。いまと同じようにフードをかぶって、猫に餌を上げていたそのひとを、僕は男性だと思い込んでいた。ドライフードで地面の上に何かの図形を作っていて、ちょっと変わった人だなと思ったので、覚えている。
そのひとは僕の方から見ると、桃に見える図形を作っていた。相手から見れば、ハートだ。
それは、柳子が僕の部屋の前に置いていた、桃色おにぎりと重なる。
「もしかして、僕とここで会ったことある?」
柳子は少し考えてから、小さく頷いた。
「あるよ」
「ほんとに?」
「うん。ここだけじゃなく、ファミレスで会ったこともある。いとこのお姉ちゃんと何度か食べに行った時に。私は猫に餌あげてた人だってすぐに気づいたんだけど、良ちゃんは知らん顔だった」
その記憶は僕にはない。もしかすると、男性客だと勘違いしていたからかもしれない。よっぽど変わった人でない限り、男性客の顔をじろじろ見ることはないから。
「ごめん。覚えてない」
柳子はふふっと笑った。
「いいよ、別に。でも私の方はこんな偶然あるんだなぁってちょっと感動したんだ。それから、なんとなく良ちゃんのことが気になりはじめた。猫が好きで、朝早くから真面目にファミレスで働いてるなんて、好感持てるから」
トラ吉は突然立ち上がると、僕の足に体をこすりつけてからどこかへ歩き去ってしまった。でも僕らは腰を上げようとはしなかった。
「私、テーブルから手帳落としちゃったことあったのね。そうしたら、通りかかった良ちゃんが拾ってくれたの。ささっと埃を払うようにしてから、どうぞって笑顔で。それで私、やっぱりいいひとだなぁって思った」
近くの街灯がぴかぴかっとついた。
「ある日またお店に行くと、良ちゃんの友達が来てた。樹奈さんと巧君。三人で話してるのを聞いてたら、大学の友達だってことがわかった。それと、良ちゃんは樹奈って子のことが好きなんだってことも」
僕たちは二人の間に見えない猫がいるかのように、視線を落としたままじっとしていた。
「良ちゃんは髪が長くて可愛い感じの子が好きなんだって思った。だから、良ちゃんに助けられた時、すぐにはウィッグが取れなかったんだ」
俯いたままの柳子を僕は見つめる。
「短い髪も似合ってるよ。いまのりゅー、好きだな。というか、どんなりゅーでも好きだよ」
柳子は顔を上げると、フードをとった。そして泣きそうな顔で笑った。
「私も好き。良ちゃんのことが」
僕らは見つめ合い、でも恥ずかしくてすぐに視線をそらした。
照れ隠しに、僕はよしっと立ち上がると、腰を伸ばした。
「帰ってカレー食べない? 今度はレトルトじゃなくてちゃんと作ったから」
「ほんと? やった」
僕は柳子に手を差し出して、立ち上がらせてあげた。
はじめて触れた彼女の手のやわらかさは、それまでに触れたなにものとも違う感じがした。
*
そのあと、僕の部屋で一緒にカレーを食べた。
「あの朝、倒れてたのは本当だからね? でも、偶然ではないかな。本当は良ちゃんの顔が見たくて、ファミレスの前で開店するのを待ってたの。だから良ちゃんに見つけてもらえなくても、私のほうから声をかけてたよ。そうするって決めてたから」
おいしそうにカレーを食べながら、柳子はそんなことを告白してくれた。
食後にソーダ味のアイスを食べながら、なんとなく見つめ合っていい雰囲気になっているところに、ごんごんごんとドアが叩かれた。
一瞬、柳子の母親が戻ってきたのかと焦ったけれど違った。我らが大家、正子さんだった。
僕がドアを開けると、正子さんは部屋の奥を鋭い目つきで覗き込んだ。そして出てきた柳子を見て、怖い顔をした。
「夕飯に来ないから心配したよ。やっぱりここだったか。なに、カレー食べたの?」
険しい顔のまま鼻をくんくんさせる正子さん。
「あ、はい。たくさん作ったので食べてもらってたんです」
変な汗が噴き出してきた。まるで親に女の子を連れ込んだのがバレたみたいに。
「珍しいことだこと。もう食べ終わったの?」
柳子に訊く。
「はい」
「じゃあもう、自分の部屋に帰りなさいな」
「あ、はい」
柳子もなんだか慌てた様子で、正子さんに伴われて部屋から出ていったのだった。
そんなこんながあっての、ファミレス最後の日。
朝から大勢のお客さんが店に足を運んでくれた。
表に長い行列ができたぐらいで、店長をはじめ、僕ら従業員はみんな嬉しい驚きに包まれた。
おなじみの常連さんたちももちろん来てくれた。
トキコさんは朝働いたあと、お客さんとしてもお店で最後の時を過ごした。もちろんアヤメさんと一緒に。
あとはどこだ?
地域猫が集まる駐車場に行ってみると、柳子の姿があった。
フードをかぶってしゃがみこみ、少し離れた場所で寝そべっているトラ吉に話しかけている。
僕に気づくと、柳子は笑った。
「おなかいっぱいで眠たいみたい」
「みたいだね」
十月も終わりになると、夜はさすがに肌寒い。
「寒くない?」
訊ねると、柳子は首を横に振った。
「さっき、お母さん来てたみたいだね。大丈夫?」
「大丈夫じゃない、かな。私、母親のこと、小さい頃から苦手なんだよね」
「そう……」
「うん。だから夏休みとかになると、いとこのお姉ちゃんのとこに泊まりにいってたの。あそこにグレーと白の小さいマンションが見えるでしょ? あそこにお姉ちゃん、住んでたの」
柳子が指さした先には、それらしきマンションが見えた。日が暮れていたので、はっきりとはわからなかったけど。
「じゃあ、このあたりのことはちょっと知ってたんだね?」
「ちょっとだけね。猫が好きだったから、この駐車場の存在も知ってたよ。たまに餌もあげに来てた。本当は猫を飼いたかったんだけど、母親と姉が動物嫌いだったから」
「ここに来てたの? いつ頃の話?」
「十年ぐらい前からずっとだよ」
僕はぽかんとして柳子の顔を見つめた。
ここにはいろんな人が猫に会いにやって来る。顔を合わせても話し込むことはない。それでも軽く挨拶を交わすことはある。
僕は柳子に似た人を以前、ここで見かけたような気がした。いまと同じようにフードをかぶって、猫に餌を上げていたそのひとを、僕は男性だと思い込んでいた。ドライフードで地面の上に何かの図形を作っていて、ちょっと変わった人だなと思ったので、覚えている。
そのひとは僕の方から見ると、桃に見える図形を作っていた。相手から見れば、ハートだ。
それは、柳子が僕の部屋の前に置いていた、桃色おにぎりと重なる。
「もしかして、僕とここで会ったことある?」
柳子は少し考えてから、小さく頷いた。
「あるよ」
「ほんとに?」
「うん。ここだけじゃなく、ファミレスで会ったこともある。いとこのお姉ちゃんと何度か食べに行った時に。私は猫に餌あげてた人だってすぐに気づいたんだけど、良ちゃんは知らん顔だった」
その記憶は僕にはない。もしかすると、男性客だと勘違いしていたからかもしれない。よっぽど変わった人でない限り、男性客の顔をじろじろ見ることはないから。
「ごめん。覚えてない」
柳子はふふっと笑った。
「いいよ、別に。でも私の方はこんな偶然あるんだなぁってちょっと感動したんだ。それから、なんとなく良ちゃんのことが気になりはじめた。猫が好きで、朝早くから真面目にファミレスで働いてるなんて、好感持てるから」
トラ吉は突然立ち上がると、僕の足に体をこすりつけてからどこかへ歩き去ってしまった。でも僕らは腰を上げようとはしなかった。
「私、テーブルから手帳落としちゃったことあったのね。そうしたら、通りかかった良ちゃんが拾ってくれたの。ささっと埃を払うようにしてから、どうぞって笑顔で。それで私、やっぱりいいひとだなぁって思った」
近くの街灯がぴかぴかっとついた。
「ある日またお店に行くと、良ちゃんの友達が来てた。樹奈さんと巧君。三人で話してるのを聞いてたら、大学の友達だってことがわかった。それと、良ちゃんは樹奈って子のことが好きなんだってことも」
僕たちは二人の間に見えない猫がいるかのように、視線を落としたままじっとしていた。
「良ちゃんは髪が長くて可愛い感じの子が好きなんだって思った。だから、良ちゃんに助けられた時、すぐにはウィッグが取れなかったんだ」
俯いたままの柳子を僕は見つめる。
「短い髪も似合ってるよ。いまのりゅー、好きだな。というか、どんなりゅーでも好きだよ」
柳子は顔を上げると、フードをとった。そして泣きそうな顔で笑った。
「私も好き。良ちゃんのことが」
僕らは見つめ合い、でも恥ずかしくてすぐに視線をそらした。
照れ隠しに、僕はよしっと立ち上がると、腰を伸ばした。
「帰ってカレー食べない? 今度はレトルトじゃなくてちゃんと作ったから」
「ほんと? やった」
僕は柳子に手を差し出して、立ち上がらせてあげた。
はじめて触れた彼女の手のやわらかさは、それまでに触れたなにものとも違う感じがした。
*
そのあと、僕の部屋で一緒にカレーを食べた。
「あの朝、倒れてたのは本当だからね? でも、偶然ではないかな。本当は良ちゃんの顔が見たくて、ファミレスの前で開店するのを待ってたの。だから良ちゃんに見つけてもらえなくても、私のほうから声をかけてたよ。そうするって決めてたから」
おいしそうにカレーを食べながら、柳子はそんなことを告白してくれた。
食後にソーダ味のアイスを食べながら、なんとなく見つめ合っていい雰囲気になっているところに、ごんごんごんとドアが叩かれた。
一瞬、柳子の母親が戻ってきたのかと焦ったけれど違った。我らが大家、正子さんだった。
僕がドアを開けると、正子さんは部屋の奥を鋭い目つきで覗き込んだ。そして出てきた柳子を見て、怖い顔をした。
「夕飯に来ないから心配したよ。やっぱりここだったか。なに、カレー食べたの?」
険しい顔のまま鼻をくんくんさせる正子さん。
「あ、はい。たくさん作ったので食べてもらってたんです」
変な汗が噴き出してきた。まるで親に女の子を連れ込んだのがバレたみたいに。
「珍しいことだこと。もう食べ終わったの?」
柳子に訊く。
「はい」
「じゃあもう、自分の部屋に帰りなさいな」
「あ、はい」
柳子もなんだか慌てた様子で、正子さんに伴われて部屋から出ていったのだった。
そんなこんながあっての、ファミレス最後の日。
朝から大勢のお客さんが店に足を運んでくれた。
表に長い行列ができたぐらいで、店長をはじめ、僕ら従業員はみんな嬉しい驚きに包まれた。
おなじみの常連さんたちももちろん来てくれた。
トキコさんは朝働いたあと、お客さんとしてもお店で最後の時を過ごした。もちろんアヤメさんと一緒に。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる