The world is mine

ゆぅちゃん

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黒い魔女の玩具箱編2

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「ったく──...
危ねぇーとこだった!!
あのままアイツと一緒にいたら
カンペキ殺されてたぞ!!」

浅い水の上をぴしゃぴしゃと歩く2人。

「え!!マジで!!
てか、なんでたっくんここに居んの!?」

「お前を助けに来たんだよ!!」

「...でも、アイツは俺を殺さないって言ってたし...」

「お前さぁー…」

「ん?」

「アイツの言うこと信じてんの?」

「うん。」

「ぷっあははははははははは」

「ん??なにがおかしいのさ!」

「教えてやる。
あれ・・はこの空間に多くいる【ロック】の中でも、ものすごく危険な奴だ。
そして、【契約】ってのは【ロック】は
自分の存在が安定しない俺らの世界で在り続けられる為にする儀式だ。」

「...そんなに危険な存在なのかな??」

「何言ってんだ?」

「だって...
アイツ…俺の事必要だって…そう言ってたし…
俺はアイツのこと…
そんなに悪いヤツとは思わないんだ…」

「アハハハハハハ
おいおい!1度亞希・・に助けられたからって
そこまで信じるか普通??」

「.........」

「なんだよ。」

「ちょっと待てよ…なんでたっくん…亞希って知ってんの?」

「.....」

「さっきもチョロッと思ったけど…
たっくんなんで契約の話も助けられた事も知ってんの?
俺、話してないよね?」

「......」

「答えてよ!!たっくん!!」

「クス………クス………クスクス………」

「ひっ...おっお前!!だれだよ!!」

「シッパイダァー」

たっくんの顔は真っ黒になると黒いグルグルとした丸い目に口が大きく裂けた化物に変わっていた。
グチョッ…ボコッ…グチョッ…ボコッ…っと
グロテスクな音とともに
たっくん…いや、化物の体が変形していく。

大きなボールみたいな顔に、グルグルと黒い目。
顔の2分の1は口かっ!ってくらい大きな口。
顔から直接出てる2本の大きな腕。
手には4本の爪。
すると化物は鋭い爪で襲いかかってきた。

「...(死ぬ…)」

グサッ...

「...(あれ…痛くない…??)」

男の子は恐る恐る目を開く。

「!!」

「いってぇー…言っただろ!!
殺されたら困ると…。」

化物の爪を両腕で盾をして受け止める。

[化け猫狂い猫…イイ血ノ味ヲ持ッテイルナ…]

化物は腕をおおきく振りあげると亞希と男の子めがけて振り下ろした。
サッと男の子を抱え交わすと、バシャーっと
水しぶきがあがる。
その隙に、亞希は物陰に姿を隠す。

[ドォーコォーダァー!!]

2人を、探してドスドスと歩き回る化物。

「なんでっ!!そこまでして助けるの?」

「はぁ?」

「すごい傷…
俺のこと…何も知らないのに…どーして俺を助けたりするの??」

「はやとっていったか?」

「ぅん…」

「私もお前のことなんて知らない。
何一つだ。
だが…ココを出ようとしていた私のもとに
お前の鈴の音が聞こえてきたんだ。
私は、その音で目を覚まし、必死にその音を追った。
そして、鈴の音と共にお前が居た。

その時私は思った。
コイツが私をこの変な空間から連れ出してくれる存在なんだと…!」

「どうして…」

「どうして??
根拠なんか一つもないさ…あるのは確信。
感じたんだ。
私はただ自分の中の確信を信じた…それだけのことだ。」

「......」

はやとは、目を丸くして亞希を見つめた。
その時

[見ツケタ!!]

化物に見つかった亞希とはやと。
はやとを押し倒し亞希は前に出る。

「くそっ!ドケ!!」

「わあっ!?」

ぴしゃっ...尻もちをついて痛がるはやと
見上げると化物に捕まる亞希。

化け猫狂い猫!!!!」

「くそっ...ここまでか...
お前は逃げろ!!すまなかったな...」

「あっあぁっ...」

「はやと...。」

その言葉を最後に化物は亞希を口の中にほりこむ。

「逃げろって...あんな事言われた後に?
.........に...
逃げれるわけないだろぉー!!!
助けなくちゃ...!!」

はやとはギリっと歯を食いしばると
叫びながら化物に向かって行く。
飛びかかる前に先の尖った棒を握り
顔面に飛び付くと棒で顔を、何度も刺す
暴れる化物に、しがみつくはやと。

「口あけろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

そう言ってはやとは棒を目に突き刺す。

[グアア...]

口を無理矢理開くとギィーギィーっと錆びた機械のような音がする。

「(ずりぃーよ!!
俺だって、まだ整理ついてねぇーよ!
なのに、どうして助けるのか
どうして逃げなかったのか
自分でもわかんねぇー…
アイツの目的も…さっきの言葉も
ホントがウソかなんて
何もかもわかんねぇー…
だけど俺は…こんなところで…
こんな形でアイツを失いたくない。
そう思った。だから俺はこうしたんだろう。
だから俺はアイツの名前を叫んだんだ
俺はアイツと─────......)

亞希ぃー!!俺はお前と契約する!!
間に合ってくれっ...!!!!」

はやとが、手を伸ばし、そう叫ぶと眩しい光があたりを照らす。
ヴァァァァァァァっと化物が叫ぶボロボロと消えていく。
はやとが伸ばす手を亞希がつかむ。

「なっなんだっ!?」

「くくくっ...」

「え?」

「契約…成立したぞ?小僧。」

「まっお前っ!まさかっ!!」

「くくくっ…力が湧き出る感じが止まらない。
じわじわと体を熱くする...。」

「おい!やられたの全部えんっ」

亞希がグッと胸ぐらをつかむ。

「ぎっ!?」

「最後の儀式。お前は私の血を取り込む必要がある。」

「はっはぁ!?」

亞希は、さっき化物に刺された腕の傷から
ツーっと血を口に含むと口移しではやとの口に入れた。

「!?」

「のみこめ。」

亞希に、言われる通りに亞希の血をのむ。

「(力が…入らない…)」

「私の体となれるんだ。」

「(自分の意思で体を動かせない…)」

「私の1部となれるんだ…ありがたく思えよ?」

そしてしばらく体を慣らすため
亞希は眠りにつくことにした。

そして、目覚めるとはやとの目ではなく
亞希の目をしたはやとがそこにいた。

「やっとだ...やっと出れる!!」

亞希の力が、すべて戻ったことに亞希は喜んだ。
だが、空間は耐えられず、ピシッピシッとヒビ割れていた。
亞希は杖を出し、杖を鎌に変え亀裂に向かって
鎌を振り下ろした。

「これでこのおかしな空間から出れるおさらばだ!!」

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

ピシッ...

「んっ」

「何してんのよ」

「!!」

ピシッ...ピシッ...

「ミオン!こっち!!」

「えっちょっとひっぱんないでっ!」

ピシッ...ピシッピシッ...
ヒビが大きくなる。すると…
.........ドバッ!!!!!!!!

地面がまるで噴火したかのような勢いで崩れる。

「なっ!?」

「!?」

「...!?」

「ほぅ…これは驚きだわ…」

崩れた地面の中心にははやとが倒れていた。

「この子あそこ・・・から自力で出てきたわ…」
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