The world is mine

ゆぅちゃん

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黒い魔女の玩具箱編

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......

...



「んっ...」

「ソルシエール様?」

「愛蘭…ここは?」

「ココは閉ざされた空間です。」

「そぅ...」

亞希は少し疲れた表情をしていた。
すると、どこからともなく笑い声が聞こえてきた。

「クス…クス…クスクス…クス…クス…クスクス…」

その声は次第に大きくなり
激しくなる。

「クス…クスクス…クスクスクス…クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス」

亞希とみゆき、鬼の七つ子があたりを見回す。
亞希が闇に向かって叫ぶ。

「誰だ!!」

すると、黒い帽子を深く被り、前髪を綺麗にぱっつんにして、黒く長い髪は腰まであり
長袖の長めの黒のワンピースに全身真っ黒で統一した女が現れた。

「クス…さぁー…私は誰でしょー…クス」

そう言いかけ、姿を消す黒い女。
再び現れた時は目の前にいて
亞希の頬に手を添わせた。

「ねぇー?…クス」

ぞっと怖くなった亞希は勢いよく
パシッと手を払い除けた。
再びサッと消える黒い女。
亞希は寒気を感じ、背後に気配を感じると振り返った。

「亞希ちゃん、私はあなたを迎えに来たの─・・・
さぁー行きましょう───・・・私と一緒に・・・
さぁ─────

さぁ──────」

亞希は杖を出し鎌にすると
行くわけないだろ!!そう強く言い放ち
黒い女めがけて切りつけるが
寸前で消え避けられてしまった。

「くそっ当たりもしない...。」

「さぁ──早く行きましょ───」

『させない!!』

そう言って黒い女から亞希を守るように
横一列に並ぶ鬼の七つ子とみゆき。

「みんなっ…」

「クス…クス…勝てると思ってるのぉ?クス…

バーーーーーカ!!」

黒い女が暴言と共に鬼の七つ子達に向かって手のひらを向ける。
すると、ガシャンと音がすると鬼の七つ子達は
あっという間に檻に閉じ込められてしまった。

「うそ!!」

「何コレ!」

「どうなっている…」

一瞬の出来事に動揺し鬼の七つ子が混乱する。
愛羽は両手に光る双剣を出すと檻を切りつけ始める。

「...びくともしない...。」

そうしているうちに、黒い女は亞希に迫っていた。

「来るな!来るな!!来るな!!!」

黒い女は前に手を出すと手の上に黒い玉が現れる。
何も無い空間に風邪が起こる。
亞希の髪が黒い玉に吸い込まれるように揺れる。

「なっ…!?」

「ソルシエール様!!逃げてください!!」

愛の言葉は恐怖する亞希には届かなかった。
黒い女は黒い玉を振り上げると亞希の足元めがけて投げつけた。
すると大きな穴が空き、ブラックホールのように亞希の体を吸い寄せる。
穴の中から闇が出ると亞希を掴み引きずりこんだ。

「たす...。ひっキャアアアアアアアアアア」

亞希を飲み込むと穴は消え黒い女も満足気に笑う。

「さぁーて、用事も済んだ…ここには用がなくなった。
さよなら、皆さん。」

そう言ってスゥーっと消えていく黒い女。
笑い声だけが響く。

「ソルシエール...様...」

「クス…クス…クス…クス…クス…クスクス…」

.....................

..................

...............

............

.........

......

...



「ここは────...どこだっ...

私は...ナゼ...ココに...いるのだ...

わからない...記憶がない...

名前以外...思い出せない...

ココには...私の記憶がないのか?

じゃあ──────...

どこに有る!!」


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

『アハハハハハハ』

「何それっおもしれぇー」

「だろ!!」

「ぅん!…ん?
なんだろ??...鈴??」

「何してんだ??」

「見て!!鈴!」

「誰の?」

「いや、わかんねぇー!」

「...えぇー…なんかその横血みたいなのあるぜ?」

「うーん仕方ないよ・・・・・...とりあえずもっとこ。」

「えっ!?やめとけよー!」

「いいのいいの!!」

「小6になってまでもの拾うなよなー!」

「良いじゃん♪」

「いいのか?拾って...」

「いいんだよ!」

(あー拾われちゃったー)

「俺さきかえるわ!」

「あっおぅ!またな!」

「またな!」

チリーン...チリーン...

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

眠っていた亞希が目を覚ます。

目を覚ました亞希が身につけていたのは
鬼の七姉妹と同じような服装。
白いブラウスに黒いネクタイ。
黒地に赤のラインが入ったミニスカート。
太ももまである長いニーハイソックス。
だが、亞希は......

「夢じゃない...
私…本当に記憶がない...」

名前以外の記憶のない亞希に元の服装も覚えてはいない。

チリーン...
チリーン...

「私を...呼んでる...」

亞希は鈴の音の聞こえる方へ進むと
空間にヒビが入る。
ピシッ...ピシッ...っと音を立てて。
ヒビにてを当てると、亞希の意識が
ヒビの中に吸い込まれる。

「懐かしく感じる...。」

亞希は自分の元いた世界を見ていた。
だが今の亞希には、そんな記憶はない。
そして亞希は自分の体を見て驚いた。

「私...透けてる...!?」

あまり状況をのみ込めていない亞希にまた
鈴の音が聞こえる。

チリーン

「近い!!」

(あっ!ソルシエール様!!)

バッと振り返ると男の子が立っていた。
男の子もまた、透けてる変なものを見て
びっくりしていた。
そんな男の子から鈴の音が聞こえてくる。

「私を呼んでいる...お前か?」

亞希は考える。
透けている自分に何が出来るか。

「...きっと触れられないのだろう...
ならば、私の体の元へ持ち帰れば...。」

亞希はヒビに触れる手に力を込める。
すると、ピシッっと大きな音がするとともに
大きく裂ける。

亞希は男の子に抱きつくようにすると
耳元で待っている…早く来てね。
そう言い、消えていった。

キョトンとする男の子。
そんな男の子の足元に大きな穴があく。

「わぁあぁあぁぁぁあぁあぁあ!!!!」

(あぁーあ、穴に落ちちゃったよおねぇー様)

(あららぁ...)

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

ドサッと尻もちをついて着地する男の子。

「いてて...いや、めっちゃ痛い。」

そこはなんとも不思議な空間でした。
壊れたおもちゃや、破れたぬいぐるみ。
崩れた家。落ちてるものや、ふわふわ浮いていたり
そんな不思議な空間なのに、どこか不気味でしかたなかった。
すると、いきなりゴゴゴゴゴゴゴっと
大きな音が響く。
のし、のし、っと現れたのは顔に沢山の縫い目があるクマのぬいぐるみ...
すごくでかい...ぬいぐるみ!?

「!?」

[見ィツケタァー...オイシソウ...]

カタコトとスローに、しゃべるでかいクマ。
黒い手がズズっと男の子に伸びる。

[イタダキマァース...]

「あぁ...」

そこに光の矢がクマの首をドッと貫いた。
ボロボロと崩れて消えていくでかいクマ。

[オノレ...オノレ...化け猫狂い猫...]

「クサリ如きが...。」

「君!!あの時の女の子!!」

恐怖した表情にどこか安心したような顔をする男の子。
亞希は男の子をひとまず安全な場所へ連れていった。

「とりあえず、ココでいいだろう。
ココは私がずっと居るところ。
だからみんな知っているから寄り付かない。
だからここなら安全に近い。」

「......。」

そわそわする男の子に亞希は
ハァーっと深くため息をつくと
話し始めた。

「全く…
私は、お前がもっと強いと思っていたんだが?
あんな【ロック】に喰われそうになるなんて…」

「???ロック??」

「この空間で生まれたヤツらだよ。
その中でも、【クサリ】はすごく弱いヤツらだ。」

「きっ…君もその【ロック】って言うやつなのか?」

「そうだな…でも、私を【クサリ】と一緒にするな!!
私は【ロック】の中でも…中でも…私は…」

「ん?」

「......私はなんだろうな…」

「まぁーそんなに考えなくてもよくない?
忘れたんなら、じきに思い出すよ!」

「お前は変なやつだな。」

「えっ?」

「さっきは、私にもこの空間にも恐れていたのに
もう何も恐れていない。
むしろ、どうしてそんなに笑えているのか
私には理解ができない…」

「んー...
もぅ慣れた!!てか、こーゆーのは
慣れたもん勝ち??それにさっ
君も俺の敵じゃないみたいだし?
さっきも助けてくれたし!
だから...その...

ありがと!!」

その言葉に亞希は一瞬言葉をなくす。

「!?...ただの馬鹿か!」

「えっ!?」

「亞希」

「ん?」

「私の名前。」

「「あき」...?」

「狂い猫って言うのは、周りが勝手にそう呼んでいるだけ!!
でも、お前だけは特別に、この名で呼んでもいいことにする!!」

「分かった…亞希。」

男の子はにこりもして亞希の名前を呼んだ。
久しぶりに人から名前を呼ばれた亞希は
照れくさそうに笑うと再び話し始めた。

「私がお前をここへ連れてきたのは
お前を殺すためではない。」

「えっっりっ理由があるの!?
その理由...聞いてもいい?」

「あぁ、聞かせるつもりだ。
私がお前を助けたのも、私の目的のためにしたことであってだ。
せっかく私の【キー】になる奴を連れてきたのに
殺されたら困るんだよ。だから助けたんだ。」

「じゃー君の目的って…何??」

「お前、ココから出たいだろ?」

「うん!出たいよ!!」

「なら、私と契約しろ!!
そうすればココから出れる。
さぁーどうする?」

「えっ。」

「それが君の目的??」

「そうだ、ココにいる奴らは外のヤツと契約しなければ外に出ることができない。」

「でも!!君、最初にあった時て出たんじゃないの?」

「んっ...
見ただろ!!あそこにいた私を。
透けていた。それは、こっちから
力を送っただけに過ぎなかったからだ。」

「よくわかんないけど...
でも、契約ってそんな難しいことできないよ?
判子もないし。」

「契約のしかたは簡単だ。
さっき私の名前を教えただろう?
私の名を呼んで、手を取り契約すると、誓えばいい。
そうすれば契約は成立するって…えっ!?」

「たっくん!!」

「はやと!!何やってんだ!!行くぞ!!」

「まっ待て!!」

男の子は突然現れたたっくんという奴に連れ去られてしまった。

「くそっ...チッ…」

亞希はすぐに男の子を探しにでた。
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