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食い違った現在地での再びの再会編
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「たっく~~ん。
もぉー読書飽きたー!
こんなのやめて、外行って遊ぼーよー!」
「ダメだって!!
昨日もそんな事言って全然進まなかったじゃないか!!
もう日にちも無いんだから、大人しく宿題しろよな!
読書感想文に、サマーワーク、自由研究も残ってるんだから!」
「ケッ...どーせこんなサマーワークやったとこで頭なんか良くなんねぇーよ。」
「何言ってんだよ。
頭が良くなるとか、悪くなるとか
そーいう問題じゃないだろ?
宿題なんだから。
...アイスココアでいいか?」
「ぅん…
...でもさー。
こんなのやった所で、10年、20年たった頃に
全然全く役に立ってないかもしれないじゃないかー!」
「え?」
「だから、俺思うんだ…
こんなワークの答えなんてこの世に必要な言って
割り算なんて永遠に続く答えだってあるだろ?
ほら、3.1415926535…ってやつ??
出ない答えなんて見つけようもないし?
そんなのやってる暇ないよ
人生ってのは有限なんだぜ?
1年1日1時間1分1秒だって無駄にしてらんないんだから!」
「フフ…フフフ…あはははは…円周率だよそれ。笑。
本当に屁理屈がお上手だ、お前は。
確かにこれからの人生に必要かなんて
分からないけど、やってて損な事って
逆にないと思う。
それに、はやと…
俺たちの答えは出てるだろ?
これからどれだけの時が経って
10年、20年、2人が遠く離れ離れになる時が来ても
俺らはずっと親友だ。
出る答えもあるんだぜ?」
「...今はそんな事っ...」
「はやと!
っていうか、俺は、お前と…ずっと親友で居たいんだよ。」
「...ソレこそ先の事分かんねぇーじゃん。
そーゆーの、俺は信じない。」
「くす…知ってるよ
でも...
1つぐらい、先の事でもちゃんとした
答えがある物があってもいいと思わないか??」
「知らねぇーよ!もぉー!
読書したらいいんだろ!!」
「ふふっ...
産まれた時からずっと一緒だったんだ。
今まで離れたことなんてないだろ?
きっとこれからも絶対…
俺ら離れることはないよ。
だって俺はお前の親友なんだから...」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
「たっくん...?」
「...。」
「たくと…?カノンが??」
名前を言われ、歯を食いしばって申し訳なさそうにどこか、悔しそうに顔を逸らすカノン
嬉しいそうに愛蘭が言う。
「びっくりでしょでしょぉー?
玩具箱から帰ってきたと思ったら
なんと!!13年経ってるんだもんね♪
「愛蘭もね、詳しくは知らないんだけど
ねぇ様達から聞いた話だと…
玩具箱は狂った奴が作った狂った奴しかいない狂った場所らしいの!
だから、空間も、時間も何もかもが狂ってるんだって!
おっかしいよね!クスクス…」
「そぅ、愛蘭の言う通り。
だから、あの場所からうまく出れたと思ってるなら
大間違いよ。
自分が消えた時間に戻れる事なんてないんだから。
未来に飛べても過去には行けない。
あのお方の考えそうな事ね。」
「でもね!安心してもいいよ!
私達はその為にココへわざわざ来たんだから。
君を...」
『殺すために。』
愛隣と愛蘭のその言葉に場の空気が凍りつく。
カノンの信じられないといった顔。
亞希の怒りと憎しみに変わる顔。
はやとは恐怖に染まる顔。
その時、体を動かせないカノンの前に
愛蘭が前に出てカノンと目を合わせる。
「そろそろ、アナタの出番ょたくと君。
私がどうやってあの影共を操ったのか気になるでしょう??」
「!?」
「ふふふふふふふ♪
さぁさぁたくと…親友を思う存分可愛がってあげなさい?
たっくさんいい声聞かせてよね♪」
愛蘭の瞳に映る自分を見つめるカノンの目から光がなくなり
カクンと頭を落とす。
カノンの異変に気づいた亞希がはやとに言う。
「厄介な事になったぞ!!
はやと!!カノンが操られた!!
私は力が戻っていない!どうする!」
はやとは怯え、後ずさる。
ニタっと不気味に笑うカノンがじりじりとはやとに近づく。
ある程度距離を詰めたカノンが勢いよくはやとに襲いかかる。
「っ!?」
目の前まで来たカノンが持っていた拳銃ではやとの顔めがけて殴りつけるが
とっさに交わしたはやとの頬を拳銃が掠める。
「いっ...」
「はやとーー!!」
力がなくともじっとはしていられなかった亞希が
はやとの側に駆け寄ろうとするが
重力の様なものが亞希にのしかかる。
ズシ…っと重く体を動かせない亞希に愛蘭が近づく。
「ダメダメ!!ソル…亞希様は手を出されては!
危険です!危ないです!
怪我でもされては困りますし…
愛蘭も本当はこんな無礼な事したくはないんですよ?」
「なら離せ!!」
「...申し訳ございません…
いくら亞希様のご命令でも今は聞けません。
それに、アレは仕方のないことなんですから。
はやとは、[玩具箱のヴァルギリア]を呼ぶ(鍵)なんですからね?
私達にとっても、魔女様達にとっても邪魔な存在!なので
はやとはココで死んでもらわないといけないんです!」
亞希は押さえつけられる力に拒むことが出来ずただはやとがカノンに攻撃されているのを見ているしかなかった。
その時、はやとは…
......
...
カノンからの攻撃を必死に交わしながら考え事をしていた。
「はっ…はっ…。
(確かに…[たっくんに似てるなぁ]っとは思ったけど…だけど!
そう思ったのも学校の様子が違ってたのも
街も色んな風景が…何もかもが違ってたのも…
全部っ…全部全部全部!!
俺が亞希に玩具箱に連れて行かれてから13年経っていたからだっていうのか...!?
......でも...
そうだとしたって…いくら俺でも
そうすぐに信じれるわけ...!?)」
カノンに一気に距離を詰められ、交わそうとするが足が絡まり、はやとゎよろめいた。
その瞬間をカノンは見逃さなかった。
はやとの首をグッと掴みそのまま床へと押し倒した。
「カハッ...」
「ちょこまかと…やっと捕まえた。
クッハハハハハ...。」
「っんの...離せ!!コノッ
──────!?お前...」
カノンに捕まったはやとは必死にもがいた。
カノンの胸を押すようにしてどうにか押し返そうと...。
そうしているとカノンの服が乱れ
カノンの首から見覚えのあるものがぶら下がった。
目に入ったそれを凝視していると
カノンはニヤっと笑いはやとに話しかけた。
「どうした?…あぁ…コレか?
どうだ??懐かしいだろ?このペンダント。」
カノンの言葉ではやとはその首飾りをプレゼントした時の記憶が蘇る。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
「たっくん!!
俺さ!この連休に家族と旅行に行ってさ!
アクセサリー屋さんに行ったんだ!
そしたらさ自由に作れるコーナあってさ!
たっくんにコレ!作ったんだ!!」
「おぉー!!」
「ねぇー!つけてつけて!!」
ソレは、小さな長方形のプレートに
たくとのT、はやとのH。
二つのイニシャルの間に可愛らしいハートがあり
オシャレなデザインがほどこされた
はやとの作品だった。
「恥ずかしいけど、俺らのイニシャル入だ!」
「ありがとう...!!大事にするよ!」
「よかった!!」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
嬉しそうにニカッと笑うはやと。
照れくさそうにペンダントを見つめるたくと。
そんな頃の思い出から覚めると...
目の前には…
当時のたくとには大きく見えたそのペンダントが
今のカノンがつけているのを見ると丁度いい大きさに見える。
「あぁ…カノン…いや…
お前…本当にたっくんなんだな…。」
カノンははやとの首から手を離すと
拳銃をはやとの胸に当て
ぐっと痛いくらいに銃口を押さえつた。
が、はやとは痛そうな顔もせず
ただじっとカノンの目を見つめた。
「ごめん…ごめんな…
寂しかったか…?...寂しかったよな…
13年も…お前のことだからさっ
めっちゃ探しただろ?
見つかんなくてさ、泣いたんじゃね?」
その言葉を聞きカノンは目を見開く。
「俺はさ…お前が言ってた言葉…
覚えてるか?「ずっと親友」ってやつ。
信じていたかった…いや、今も信じてる。
でも、それが…こうなったのも俺のせいだから…
そのせいでお前の言葉を「嘘」に変えてしまう
そんな瞬間を見てしまうくらいなら──」
はやとはカノンの銃を掴み
胸から眉間に銃口を当てる。
きゃーっと嬉しそうに騒ぐ愛隣と愛蘭。
止めろ!!と叫ぶ亞希...
そしてはやとは言う。
「ココで死んでしまった方がマシかもしれないな。
でも…今…お前が俺を殺してしまうのは酷すぎる。
だから俺が引き金を引くから…お前は何も悪くない。」
そう下手に笑うはやとの顔を見るカノンは
ドクンと体か心臓の様に震えた。
カノンの中でたくさんの記憶が駆け巡る。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
あの時...俺は言ったよな...
『っていうか、俺は...』
『お前と…ずっと親友で居たいんだよ。』
ずっと親友でって...
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
あの夜も...傷だらけになってもお前を探した
『はやとっっっ!!』
『どこに...一体…どこに行ったんだよ!!』
ボロボロで泣きながら...お前を...
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
嫌だっ...
「産まれた時からずっと一緒だったんだ。」
もう二度と...あんなこと...
「今まで離れたことなんてないだろ?」
やっと取り戻したんだ...お前を...
「きっとこれからも絶対に俺ら離れることはないよ。」
なのに...なのに...
『また...またコイツを失うなんてことは───!!!!!』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -。。+
「嫌だーー!!!」
_人人人人人人_
> バンッ <
 ̄ ^Y^Y^YY^Y  ̄
ゴクッと生唾をのむカノン
冷や汗をかき、ぽかんと、口を開ける亞希
嬉しそうに笑う愛蘭。
はやとの頭の近くを銃口から出る煙が漂う。
ハァ…ハァ…っと荒く呼吸を繰り返すカノン
「ぎゃああああ!!!!!」
けたたましい悲鳴とともにムクっとカノンに支えられて起きるはやと。
横で叫ぶ愛隣にびっくりして振り返る愛蘭が目にしたのは
右肩が血で染まる愛隣だった。
「ねぇ様!!」
「痛い…痛いょ…」
よろっとよろめく愛隣を支えながら愛蘭は舌打ちする。
「愛蘭の魔法…自力で解いたっていうの…!?
...あぁー!!ありえない!!
残念だったゎ...全く…こんな事になるなんて…
次はこうはいかないんだから!!
覚悟してなさいよ!!はやと!!」
「痛いよーゔ…」
「ねぇ様…大丈夫??」
フッと姿を消す愛隣と愛蘭。
その瞬間亞希も自由になり、起き上がる。
亞希ははやとの元へと歩く。
「ふぅーーーーー。」
「気配がもうない…本当に消えたみたいだ。」
「そっかぁーゔ……あっ亞希!!
大丈夫だった?ケガはない?
ケガじゃなくても痛いとこもない?」
「大丈夫だ…」
「良かった...」
はやとは亞希の言葉に安堵した。
その会話を挟んでカノンが怒鳴る。
「──何考えてんだよはやと!!」
「ぅえ!?」
「ぅえ!?じゃねぇーよ!!
お前本当に死ぬ気でいたのか!?」
「...ぷっ
まっさかぁー!そんなわけないじゃんかぁー!
俺まだ12だぜ??人生これからって時に
好き好んで死選ぶやついるかよ!」
「じゃーどーして!!
どーしてあんな危ない真似したんだ!!
俺がもし銃を逸らせなかったらお前は───」
「できたよ。」
「は?」
「たくとなら絶対にできたよ。」
「何を根拠に…」
「だってお前、たっくんなんだろ?
信じてるもん。」
「俺はもぅはやとが知っているたくとじゃないんだ!
13年で俺は変わった!!
だから、昔と同じように俺に接すんじゃねぇー!!」
カノンはそう言い放つと体育館を出て行った。
ポツンと残されたはやとと亞希。
「......」
「......」
「...なぁー亞希...昔って言った?」
「...??あぁ、言ってたぞ?」
「はぁーー...昔って…てか!!!」
「ねぇ...」
亞希は頭を抱えるはやとの肩に手を伸ばす。
「何が昔だーー!!
ちゃんと説明もしないで!!
行くなら説明してから行くとこ行けっての!!」
はやとは勢いよく立ちがり、カノンの去っていった方へ走っていった。
亞希はその後ろ姿を見て、差し出していた手を引っ込める。
一人残された亞希は体育館の舞台の上に座った。
そしてはやとの言葉を思い出す。
『アイツはさ、俺にとって誰よりも大切な
大事な親友なんだっ!」』
「......そういうものなのか...。」
はぁーっとため息をつき、体育座りをして
ぎゅっと小さくうずくまる。
広い体育館の中で1人残された亞希は
そのままじっとはやとの帰りを待った。
「たっく~~ん。
もぉー読書飽きたー!
こんなのやめて、外行って遊ぼーよー!」
「ダメだって!!
昨日もそんな事言って全然進まなかったじゃないか!!
もう日にちも無いんだから、大人しく宿題しろよな!
読書感想文に、サマーワーク、自由研究も残ってるんだから!」
「ケッ...どーせこんなサマーワークやったとこで頭なんか良くなんねぇーよ。」
「何言ってんだよ。
頭が良くなるとか、悪くなるとか
そーいう問題じゃないだろ?
宿題なんだから。
...アイスココアでいいか?」
「ぅん…
...でもさー。
こんなのやった所で、10年、20年たった頃に
全然全く役に立ってないかもしれないじゃないかー!」
「え?」
「だから、俺思うんだ…
こんなワークの答えなんてこの世に必要な言って
割り算なんて永遠に続く答えだってあるだろ?
ほら、3.1415926535…ってやつ??
出ない答えなんて見つけようもないし?
そんなのやってる暇ないよ
人生ってのは有限なんだぜ?
1年1日1時間1分1秒だって無駄にしてらんないんだから!」
「フフ…フフフ…あはははは…円周率だよそれ。笑。
本当に屁理屈がお上手だ、お前は。
確かにこれからの人生に必要かなんて
分からないけど、やってて損な事って
逆にないと思う。
それに、はやと…
俺たちの答えは出てるだろ?
これからどれだけの時が経って
10年、20年、2人が遠く離れ離れになる時が来ても
俺らはずっと親友だ。
出る答えもあるんだぜ?」
「...今はそんな事っ...」
「はやと!
っていうか、俺は、お前と…ずっと親友で居たいんだよ。」
「...ソレこそ先の事分かんねぇーじゃん。
そーゆーの、俺は信じない。」
「くす…知ってるよ
でも...
1つぐらい、先の事でもちゃんとした
答えがある物があってもいいと思わないか??」
「知らねぇーよ!もぉー!
読書したらいいんだろ!!」
「ふふっ...
産まれた時からずっと一緒だったんだ。
今まで離れたことなんてないだろ?
きっとこれからも絶対…
俺ら離れることはないよ。
だって俺はお前の親友なんだから...」
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「たっくん...?」
「...。」
「たくと…?カノンが??」
名前を言われ、歯を食いしばって申し訳なさそうにどこか、悔しそうに顔を逸らすカノン
嬉しいそうに愛蘭が言う。
「びっくりでしょでしょぉー?
玩具箱から帰ってきたと思ったら
なんと!!13年経ってるんだもんね♪
「愛蘭もね、詳しくは知らないんだけど
ねぇ様達から聞いた話だと…
玩具箱は狂った奴が作った狂った奴しかいない狂った場所らしいの!
だから、空間も、時間も何もかもが狂ってるんだって!
おっかしいよね!クスクス…」
「そぅ、愛蘭の言う通り。
だから、あの場所からうまく出れたと思ってるなら
大間違いよ。
自分が消えた時間に戻れる事なんてないんだから。
未来に飛べても過去には行けない。
あのお方の考えそうな事ね。」
「でもね!安心してもいいよ!
私達はその為にココへわざわざ来たんだから。
君を...」
『殺すために。』
愛隣と愛蘭のその言葉に場の空気が凍りつく。
カノンの信じられないといった顔。
亞希の怒りと憎しみに変わる顔。
はやとは恐怖に染まる顔。
その時、体を動かせないカノンの前に
愛蘭が前に出てカノンと目を合わせる。
「そろそろ、アナタの出番ょたくと君。
私がどうやってあの影共を操ったのか気になるでしょう??」
「!?」
「ふふふふふふふ♪
さぁさぁたくと…親友を思う存分可愛がってあげなさい?
たっくさんいい声聞かせてよね♪」
愛蘭の瞳に映る自分を見つめるカノンの目から光がなくなり
カクンと頭を落とす。
カノンの異変に気づいた亞希がはやとに言う。
「厄介な事になったぞ!!
はやと!!カノンが操られた!!
私は力が戻っていない!どうする!」
はやとは怯え、後ずさる。
ニタっと不気味に笑うカノンがじりじりとはやとに近づく。
ある程度距離を詰めたカノンが勢いよくはやとに襲いかかる。
「っ!?」
目の前まで来たカノンが持っていた拳銃ではやとの顔めがけて殴りつけるが
とっさに交わしたはやとの頬を拳銃が掠める。
「いっ...」
「はやとーー!!」
力がなくともじっとはしていられなかった亞希が
はやとの側に駆け寄ろうとするが
重力の様なものが亞希にのしかかる。
ズシ…っと重く体を動かせない亞希に愛蘭が近づく。
「ダメダメ!!ソル…亞希様は手を出されては!
危険です!危ないです!
怪我でもされては困りますし…
愛蘭も本当はこんな無礼な事したくはないんですよ?」
「なら離せ!!」
「...申し訳ございません…
いくら亞希様のご命令でも今は聞けません。
それに、アレは仕方のないことなんですから。
はやとは、[玩具箱のヴァルギリア]を呼ぶ(鍵)なんですからね?
私達にとっても、魔女様達にとっても邪魔な存在!なので
はやとはココで死んでもらわないといけないんです!」
亞希は押さえつけられる力に拒むことが出来ずただはやとがカノンに攻撃されているのを見ているしかなかった。
その時、はやとは…
......
...
カノンからの攻撃を必死に交わしながら考え事をしていた。
「はっ…はっ…。
(確かに…[たっくんに似てるなぁ]っとは思ったけど…だけど!
そう思ったのも学校の様子が違ってたのも
街も色んな風景が…何もかもが違ってたのも…
全部っ…全部全部全部!!
俺が亞希に玩具箱に連れて行かれてから13年経っていたからだっていうのか...!?
......でも...
そうだとしたって…いくら俺でも
そうすぐに信じれるわけ...!?)」
カノンに一気に距離を詰められ、交わそうとするが足が絡まり、はやとゎよろめいた。
その瞬間をカノンは見逃さなかった。
はやとの首をグッと掴みそのまま床へと押し倒した。
「カハッ...」
「ちょこまかと…やっと捕まえた。
クッハハハハハ...。」
「っんの...離せ!!コノッ
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カノンに捕まったはやとは必死にもがいた。
カノンの胸を押すようにしてどうにか押し返そうと...。
そうしているとカノンの服が乱れ
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目に入ったそれを凝視していると
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「おぉー!!」
「ねぇー!つけてつけて!!」
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「恥ずかしいけど、俺らのイニシャル入だ!」
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「よかった!!」
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嬉しそうにニカッと笑うはやと。
照れくさそうにペンダントを見つめるたくと。
そんな頃の思い出から覚めると...
目の前には…
当時のたくとには大きく見えたそのペンダントが
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「あぁ…カノン…いや…
お前…本当にたっくんなんだな…。」
カノンははやとの首から手を離すと
拳銃をはやとの胸に当て
ぐっと痛いくらいに銃口を押さえつた。
が、はやとは痛そうな顔もせず
ただじっとカノンの目を見つめた。
「ごめん…ごめんな…
寂しかったか…?...寂しかったよな…
13年も…お前のことだからさっ
めっちゃ探しただろ?
見つかんなくてさ、泣いたんじゃね?」
その言葉を聞きカノンは目を見開く。
「俺はさ…お前が言ってた言葉…
覚えてるか?「ずっと親友」ってやつ。
信じていたかった…いや、今も信じてる。
でも、それが…こうなったのも俺のせいだから…
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そんな瞬間を見てしまうくらいなら──」
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でも…今…お前が俺を殺してしまうのは酷すぎる。
だから俺が引き金を引くから…お前は何も悪くない。」
そう下手に笑うはやとの顔を見るカノンは
ドクンと体か心臓の様に震えた。
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『はやとっっっ!!』
『どこに...一体…どこに行ったんだよ!!』
ボロボロで泣きながら...お前を...
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嫌だっ...
「産まれた時からずっと一緒だったんだ。」
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「今まで離れたことなんてないだろ?」
やっと取り戻したんだ...お前を...
「きっとこれからも絶対に俺ら離れることはないよ。」
なのに...なのに...
『また...またコイツを失うなんてことは───!!!!!』
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「嫌だーー!!!」
_人人人人人人_
> バンッ <
 ̄ ^Y^Y^YY^Y  ̄
ゴクッと生唾をのむカノン
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嬉しそうに笑う愛蘭。
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「ねぇ様!!」
「痛い…痛いょ…」
よろっとよろめく愛隣を支えながら愛蘭は舌打ちする。
「愛蘭の魔法…自力で解いたっていうの…!?
...あぁー!!ありえない!!
残念だったゎ...全く…こんな事になるなんて…
次はこうはいかないんだから!!
覚悟してなさいよ!!はやと!!」
「痛いよーゔ…」
「ねぇ様…大丈夫??」
フッと姿を消す愛隣と愛蘭。
その瞬間亞希も自由になり、起き上がる。
亞希ははやとの元へと歩く。
「ふぅーーーーー。」
「気配がもうない…本当に消えたみたいだ。」
「そっかぁーゔ……あっ亞希!!
大丈夫だった?ケガはない?
ケガじゃなくても痛いとこもない?」
「大丈夫だ…」
「良かった...」
はやとは亞希の言葉に安堵した。
その会話を挟んでカノンが怒鳴る。
「──何考えてんだよはやと!!」
「ぅえ!?」
「ぅえ!?じゃねぇーよ!!
お前本当に死ぬ気でいたのか!?」
「...ぷっ
まっさかぁー!そんなわけないじゃんかぁー!
俺まだ12だぜ??人生これからって時に
好き好んで死選ぶやついるかよ!」
「じゃーどーして!!
どーしてあんな危ない真似したんだ!!
俺がもし銃を逸らせなかったらお前は───」
「できたよ。」
「は?」
「たくとなら絶対にできたよ。」
「何を根拠に…」
「だってお前、たっくんなんだろ?
信じてるもん。」
「俺はもぅはやとが知っているたくとじゃないんだ!
13年で俺は変わった!!
だから、昔と同じように俺に接すんじゃねぇー!!」
カノンはそう言い放つと体育館を出て行った。
ポツンと残されたはやとと亞希。
「......」
「......」
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「...??あぁ、言ってたぞ?」
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「ねぇ...」
亞希は頭を抱えるはやとの肩に手を伸ばす。
「何が昔だーー!!
ちゃんと説明もしないで!!
行くなら説明してから行くとこ行けっての!!」
はやとは勢いよく立ちがり、カノンの去っていった方へ走っていった。
亞希はその後ろ姿を見て、差し出していた手を引っ込める。
一人残された亞希は体育館の舞台の上に座った。
そしてはやとの言葉を思い出す。
『アイツはさ、俺にとって誰よりも大切な
大事な親友なんだっ!」』
「......そういうものなのか...。」
はぁーっとため息をつき、体育座りをして
ぎゅっと小さくうずくまる。
広い体育館の中で1人残された亞希は
そのままじっとはやとの帰りを待った。
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偽夫婦お家騒動始末記
紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
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真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
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支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
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快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
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さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
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