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ゆぅちゃん

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引き裂かれる命編

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アリアが壁に消えると亞希はクルリと生き残った生徒達の方を向く。

「ねぇーみゆき、この教室に…
今生き残ってる中に付き合ってる人はいるの?」

「このクラスに付き合ってる子はいなかったよ。」

「それは本当?」

「ぅん…嘘じゃないよ。」

「そぅ…残念。
それなら、別のクラスに付き合ってる子は?
そうねぇーとてもラブラブなカップルがいいなぁ~」

「言ったらその2人はどうなるの…?」

「それはその時のお楽しみだよ。
さぁ、いるなら名前を出して。
嘘ついても、言わないのもダメだよ。」

「...ョ4組の……」

「4組の??」

「森さんと福本くん...。」

「そぅ、その2人なのね、松木さん
森さんと福本くんをここへ。」

「嫌だと言ったら?」

「お前をここで殺す。」

「わっ分かった。つっ連れてくる…。」

亞希は指を鳴らして魔法陣を出した。

「その魔法陣の上に立って。
扉の前にはキット暇な教師がいるはずよ。
その魔法陣に乗れば2学年用トイレの前にでる。
4組から森さんと福本くんを連れ出したら
魔法陣の上に乗せなさい。
そしたらそこの魔法陣の上に現れるわ。
他の教師を乗せても無駄よ。
松木と森さんと福本くんしかテレポート出来ないから。」

「わっ分かった...。」

松木は恐る恐る魔法陣の上に乗る。
すると松木の姿が一瞬で消えた。

「ふふっあははははっ
自分と生徒...自分をとりやがったよ。」

.........

......

...

松木は気がつくと、亞希が言っていたとおりトイレの入口前に立っていた。
廊下に出て3組の方を向くと亞希の予想通り他のクラスの先生達が教室のドアに耳を当てていたり、中の様子を知ろうと知恵を出し合っていたりしていた。

松木は4組に向かい、教室に入る。

「あれぇー?松木先生なにしてんのー?」

4組の教師もさっき3組の前にいて、4組には生徒だけがいた。黒板にはホームルームと大きく書いた横に自習と書かれていた。
3組の騒ぎでホームルームの途中で自習に変えたのだろう。

「いや、4組の先生に変わって様子を見に来たんだ。」

「え?先生どこいったのー?」

「もうすぐ戻ってくるよ、それより…」

「......それより??」

「あっえっと…森さんと福本くんはいるか?」

松木に名前を出され反応してもりみゆうが立ち上がる。

「なんですか?私とらいやに何か用ですか?」

「ちょっと来てくれないか?」

福本ふくもとらいやが機嫌悪そうに口を開く。

「んだょ、ここで済ませろよ。」

「いや、ここじゃダメなんだ。トイレ前に来てくれないか?」

「はぁ?」

「らいや、待って!
先生、それは今じゃないといけないんですか?」

「あぁそうだ。」

「分かりました。行こっらいや!」

松木は4組から2人を連れ出し
トイレに誘導した。
トイレの入口に入った時、人影を見た先生が声をかけてきた。

「あっあれ!?松木先生!?」

松木はビックリしてみゆうとらいやを魔法陣の上に押し出した。

「きゃぁっ」

「なにすんだ!!」

そして二人の姿が消えた。

「あれ!?松木先生!」

「あぁ、徳山先生…どうしたんですか?」

「松木先生こそ!3組にいてたんじゃ…」

「そっそうですね…」

松木は徳山に魔法陣が見えないように隠していた。

「松木先生?
中で叫び声や泣き声が聞こえていました。
でも今はピタリと止んでいて
中にいたはずの先生が外に出ている
どういう事ですか?説明してくださいよ。」

「えっいや…。」

「それに、さっきから何ソワソワしてるんですか?」

「ソワソワなんかしてないよ!」

「してますよ!トイレに何が隠してるんですか?」

徳山が松木を押し退けると松木がコケる。

「わぁっ!?」

「なっなんですかこれ!!」

徳山は足元浮かび上がってる魔法陣にビックリしていた。
松木は立ち上がると魔法陣の中に飛び込んだ。
松木の姿が目の前で消えたのを見た徳山が腰を抜かした。
魔法陣は松木が入ると消えた。

.........

......

...

「先生っ…おかえりなさい…。」

「あっあぁ…」

「ひぃっ…人が…しっ死んでる…」

「んだょ!!どうなってんだ!」

「ふふっ…ようこそ3組へ…」

「何のつもりだお前!!」

「ならっ…らいや君、2人仲良く死ねるというなら…どんな死に方を求める?」

「喧嘩売ってんのか!!」

「喧嘩なんて売るつもりは全くないょ…
ただ、私を魔女としてお認めくださった方々に感謝の生贄を捧げるためにあなた達の命が欲しいのょ…」

「わっ私達を殺すの!?」

「冗談じゃねぇ!!ふざけた事言いやがって」

「ふざけてなんかないよ~」

「(これ以上…大切な生贄を触られたからって殺していられない…)
タッチ解除。鬼の七つ子は待機。ここからは私がる。」

『はぁーいっ!亞希・ソルシエール様っ!』

鬼の七つ子が返事をすると、その場から姿が消えた。その時、3組の男子生徒、小滝こだきさとるが反応した。

「…タッチ解除…だって……。」

「ニヒッ…フフフ…フハハハハハハハハハハ
本気で行くわよ!!始めるわよっ!!」

亞希が杖を振り上げるとさとるがその腕をつかむ。

「おいっ!!」

「んっ…何、邪魔しないで。」

「なんでっ…こんな事するんだよ!
お前…こんな事しない奴だろ!!」

「ふっ…人は変わるわ。」

「んじゃーまた変われよ!元のお前に!」

「はぁー?なんでっ…」

「俺、皆も…元のお前が好きだ!!
今のお前はお前じゃねーよ!!」

「私じゃない…??」

「そうだよ!戻って亞希!!
いつまでそんな魔女ごっこしてんのよ!」

「みゆきまで…………」

亞希がみゆき、さとると話をしていると、らいやが家庭科で使うタチバサミを持って亞希の背後から襲った。
油断をしていた亞希はらいやに気づかなかった。
らいやに気付いたみゆうが止めようとするが遅かった。

「らいやぁあぁぁぁ!!」

亞希の背中に突き刺さったタチバサミは貫通していた。
目を見開き、口から血を吐き出し、亞希の白いドレスが胸からじわりと赤色に染まる。
みゆきが亞希の名前を叫びながら駆け寄る。
亞希の目から光がなくなりその場に倒れ
みゆきは亞希を受け止め座り込む。

「いやっ…亞希ぃいいぃぃぃぃぃいいい!!」

「...おっおぃ…秋野…嘘だろ…??」

「らいや!!あんたなんてことを!!」

「こうでもしないと俺らもココにある死体みたいに殺されるんだぞ!!」

「それでも!殺しちゃったらあんたまで殺人者じゃない!!」

「はっこんなの、正当防衛だ!!」

「亞希ぃぃ...」

「亞希様!!」

姿を消して見ていた鬼の七つ子達が姿を現し駆け寄ってきた。

「なんだっ!?コイツら!!」

「いっ一体どこから...」

「貴様ら!!よくも…よくも亞希・ソルシエール様を…!!」

怒り狂った長女、愛が手に光る双剣を出すと襲いかかろうとした。
その時、亞希の口が動いた。

「止めろ、愛。。

「はっ…亞希様っ!」

「亞希!!大丈夫なの!?」

「まだまだ魔法を使うのは未熟者…再生に時間がかかっただけだ。」

亞希に突き刺さったタチバサミが消え、白いドレスを染めた血も消えて、亞希はなにかに引っ張られるようにゆらりと立ち上がる。

「なっなんで…」

「こんな事でくたばるとでも?
私は…魔女だよっ!!
ヒハハハハハハハハハハハハ!!!!」

「ばっバケモンだ!!」

「私があんたを同じめに合わせてあげる。」

亞希は杖を振り上げ、呪文を唱えた。
すると、杖の水晶が怪しく光り、タチバサミが飛び出してきた。
タチバサミはらいやの胸を貫通し、そのままみゆうに襲いかかる。
らいやの元に駆け寄るみゆうの頭にタチバサミが突き刺さる。

「アハハハハハハ…亞希を怒らせると怖いんだよ…。」

「なんでっ…なんでまた殺すんだよっ!!!

「えっ───・・・
魔女になるには、認めていただいたお礼に生贄を捧げることが必要。
だから殺して、自分の感謝を伝えるの。
そして、必要な分の魂を捧げ終わらないと
魔女は魔女でも真の魔女にはなれない。」

「もぅ充分だっ!!
もぅ殺すなっ!!
もぅ残酷ぶんなっ!!」

「ハハハハハハハハハ
笑わせるな。お前こそいい子ぶんな。
......残りの生き残りは、私のソルシエールの名前をくれた、先代アリア・ソルシエール様の名を褒め称えなさい。」

「そんなこと出来るか!!
お前を人殺者に変えた奴のことをなぜ褒めなきゃいけない!!」

「亞希!!お願い!戻ってよ!元の亞希に!!」

「私は…亞希・ソルシエールだ!!」

.........

......

「んっ…分かった。戻ってやる。」

みゆきの顔が笑顔に変わる。
そして、亞希の足元に魔法陣が広がると
亞希を眩しい光が包む。
光の中から現れた亞希は制服を着ていた。

「ほら、戻ったょ!さっ!
私の尊敬するアリア様を褒め称えなさい!」

みゆきの笑顔が消え、悲しみに変わる。
さとるも怒りが込み上げ舌打ちをした。

パシッ......。

みゆきが驚いた顔をする。
亞希もまた、驚いていた。

「はぁっ...」

「目、覚めたか!!残酷やろう!!
お前のその残酷ぶった行動で何人死んでんだ!!いい加減に目覚ませ!!」

「殺す...殺す、殺す、殺す、殺す、殺す!!
お前をこの手で殺してやる!!!」

「!?(こっこんな秋野見たことねぇー…
やっぱり魔女なのか…嘘だ…認めたくねぇ…
こんなの…秋野亞希じゃねぇーー!!)」

亞希の目が殺気に染まり、怒りで我を忘れ
魔法陣が現れると激しい光が教室を包む
激しい光が消えると、魔法陣の上に立つ亞希は白いドレスを着て、風邪に煽られているかのように、ドレスが揺れる。

「ヒハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」

「(いつもの秋野は…楽しそうにニコニコと笑っていて…いたずら好きで…友達に囲まれて…無垢な笑顔で……なのに…………)
全然別人じゃねぇーか...。」

「なにブツブツ言ってんのよ!!」

亞希は杖を出すと、上に振り上げた。
杖の水晶が光、亞希の杖は鎌へと姿を変えた。

「お前を殺す!!
この鎌で叩き切ってくれる!!」

亞希がさとるに向かって鎌を振り上げる。
みゆきが亞希を止めようと名前を叫ぶが亞希には届かない。
さとるの首に鎌が触れる寸前、さとるが口を開く。そして亞希の手がピタリと止まる。

「切るなら切れよ。そのかわりもう人を殺すな。」

「お前…自分が殺されるっていうのに、ほかの人間の事を…自分のことを考えろよ。」

亞希の目から殺気が消え、光をうつす綺麗な瞳をしていた。

「その、優しい目でずっといろよ、この先も…(俺…とうとう死ぬんだなっ…)」

「えっ?目?」

「今日はもぅ帰って頭冷やしてこいよ。
どうせコイツらの死体もみんな消してなかったかのようにするんだろ?
また明日、待ってるよ皆も…。」

「んっ…はっ...。
(何を私は考えてるんだ。
せっかく魔女になったのに…
また今更人間に戻りたいだなんて…。)」

「その魔女とかいうオカルトから助け出してやるよ。」

「私に…私にっ…私に変な事言うなっ...。」

「これ以上、皆から離れた世界に行くなよ。
また、皆で楽しい学校生活送ろうぜ!」

「これ以上言うな…亞希の決意が揺らぐ…ヘンになる...。」

「お前は俺達のクラスの一員なんだ!
だからまた明日、秋野亞希になって戻ってこい。」

「私に話しかけるなぁーー!!
魔女になる為、どれ程かかったか…
どれ程辛かったか…どれ程…苦しかったか…
知らないくせにっ!私にそんな口を聞くんじゃない!!」

「おいで...。」

「えっ…」

「ほら!皆も!秋野は辛いんだよ、包んであげよう!」

「亞希...。」

さとるの言葉でみゆきや3組の生き残った生徒、松木が手を広げた。

「私は…今は魔女で…それでも…包んでくれるというのか...。
人殺しなのにっ......

みんなっ......」

亞希が手を広げ生徒達の元へと駆け寄っていくと、シャボン玉のような物が亞希を包んだ。

「あっ...亞希!!」

「亞希・ソルシエール様ぁ~なぁ~にしてるんですか?」

「あっ…愛蘭…」

「亞希・ソルシエール様、帰りましょう。」

「愛羽...帰るって…?」

「もちろん家です、亞希・ソルシエール様。」

「愛まで...ごめん皆…」

「どうしちゃったんですかぁ~?」

「ちょっと疲れただけよ、問題ないょ愛蘭。
帰るわよ。」

「だってぇ~愛羽ねぇー♪」

「何かおかしい…心の中に異変を感じた。」

「愛羽ねぇーの気のせいだよ!」

「亞希・ソルシエール様、後片付けはお任せ下さい。」

「わっ分かった、任せるわ愛。」

「はっ!」

愛が指を鳴らすと亞希の入ったシャボン玉のような物は消えてなくなった。

「亞希ぃぃぃいいぃぃぃいい!!」

..................

...............

............

.........

......

....

...

..



つぎの日から亞希は人殺しを止めた。
全てなかったかのように毎日を普通に過ごす。
3組の事件も、自分の親のことも
何もかも忘れていた。

クラスが少ないのは、遠足で3組を乗せたバスが事故をしたせいだと。
だが、みゆきやさとる、他の生徒は知っている。
亞希がまた殺人鬼になるのを恐れその事は皆言わないことにしていた。

そして...何も起きない平和な毎日を過ごしていた......。












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