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初戦
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ジング王国2日の朝、私達は獣車に乗り山の上にある闘技場を目指していた。
昨日は各自休暇を満喫していたのだが、私は流石に前日に海ではしゃぐ気ににはなれず、愚直にもトレーニングというか素振りに励んだ。
「何ですか……アレ」
「アレがギルド交流戦の会場、世界有数の国営闘技場【国立ジングコロッセオ】だ」
「こっコロッセオ」
木のほとんどない岩山に突如現れた円形の石造りの巨大な闘技場は、私が想像していた体育館ようなものではなく、まさにイタリアのコロッセオを彷彿させる建造物であった。
「めちゃくちゃ獣車が止まってますけど」
「当たり前だろ、ギルド交流戦は毎回4万座席が満員になるほどの一大イベントだからな」
よっ……4万ですと!!?
「おい、どうした」
「どうせ阿呆が緊張しだしたんじゃろ、タタラはいっつもこうなんじゃ」
「フィ~ン」
心臓が破裂しそうなほど激しく動きだし、額から大量に溢れ出した汗が顎の下から流れ落ちていく、無理だってそんな大観衆の中で試合するなんて。
「大丈夫か、コイツ」
「……ダメかもしれん」
ダメです。無理です。
あっなんかお腹痛い。
♦︎
エヴァさんに引きずられながらコロッセオ内部の控え室に連れて行かれ、放り込まれた。
「いいか、最低2勝だぞわかったか」
「うい」
「客席で見てるからな!ヘマしたら……って聞いてんのか?」
「うい」
緊張のあまり生まれたばかりの子鹿のように震える私を見て、頭を抱えながら去って行くエヴァさん。
だって仕方ないじゃん!トレーニングは地下の訓練場ばっかりだったし、客が入るなんて聞いちゃいないだもん。
「おい、大丈夫かアンタ」
「うい」
もうヤダ、帰りたい。ここから逃げだし
「イザベルギルドのタタラさんはいらっしゃいますか?」
ホテルマンのような服装の帽子を被った男が聞いたことがある名前を連呼している。
「アンタさっきマスターエヴァに連れられて来てたよな?イザベルギルドのタタラってアンタのことじゃねぇか?」
「へい」
「係さん、この人ですよ」
「タタラさん、第1試合ですから急いでください」
「おうい」
「おういって……アンタ……」
係員に腕を引かれ連れて行かれた更衣室のような場所で、数人に囲まれて服を脱がされ、ノースリーブの麻のシャツと道着のズボンのような物を履かされ首に感知石をかけられ「武器は?」と強い口調で詰め寄られたので「剣」と答えると木剣を持たされたと同時に、さっきの係員にまたどこかへ腕を引かれ連れ去られて行く。
ドナ。
♦︎
[今年も始まりました、世界ギルド連盟主催、ギルド交流戦。開会式も終わりまもなく開幕戦、第1試合の各ギルドの代表が入場します]
[今回の開幕戦はディアンタ大陸のアスガルズ王国内のギルド同士、しかも初出場の冒険者同士ということなので非常に注目したいところですね]
薄暗い通路から眩しい光が差し込む方へ係員に背中を思いっきり押し出され、躓きそうになりながらもなんとか転ばずにバランスを保った。のだが。
『うおおおおおおおおおおお!!』
[あっと、今、代表の冒険者が入場して参りました。北口からイザベルギルド代表タタラ選手の入場です、毎年上位入賞を果たすイザベルギルドは今年は【王鷲のイーグル】ではなく無名の新人を起用してきました。ただこのタタラという男、登録から僅か数週間でAランクにまで到達したという実力の持ち主です。
続いて、南口より入場したのがヴィヴィギルド代表スラブ・テキサス選手……]
目眩がするほどの大歓声に引き返そうとしたのだが、通路の入り口はすでに鉄格子の扉で封鎖されていた。
[どうしたのでしょうタタラ選手、背を向けたまままったく動きません。初戦ですので精神統一でもしているのでしょうか、しかし相手選手はすでに中央で気合い十分で待ち構えている。あっと今、係に何か注意をされて……ゆっくりと中央に歩き出しましたね、怒られたのかな]
「フィン?」
「何をやっておるんじゃ、あやつはまったく。シャッキっとせえ」
「ヴィヴィギルドかうちにイザベルに一番近いギルドだが……なんだ、あの筋肉ダルマどこかで見たような」
なんだよあの係員、そんな怒んなくてもいいじゃないか。
早く行けと、怒鳴られた私はうつむきながら怒号の如く鳴り響く歓声を浴びながらトボトボと闘技場中央に向かい歩き出した。
[それではここで交流戦のルールをご説明しましょう。ルールは全ギルド共通の実戦訓練用ルールにのっとりまして。
その1。武器は素手、もしくは木製の物を使用すること。
その2。金的、目突き、喉突きなどは禁止。
その3。魔法、スキルの使用は禁止。ただし、解除できない常時スキルは可とする。
その4。戦闘時間は15分。
その5。ダメージポイントが1000に達した時点で負け。一度の攻撃の最高ポイントは100。
ダメージは感知石によって計測され解説上部に設置されたプレート型の大型リテラシーストーンに表示されます]
「両者、礼」
審判と思われる男にに促され一礼をして、ふと顔を上げたのだが。
目の前にいた対戦相手の男……どこかで見た覚えのあるのような、無いような。
「また会ったなクソガキ」
この無駄な筋肉とデカイ図体……えっと……コレは確か……。
ダメだ後少しのところで出てこない。
「あの……見覚えはあるんですが、どちら様でしたっけ?」
「ナメてんのかこのガキが!!俺様は……
あぁぁ!今の俺様で思い出した!コイツはアレだ、えっと……筋肉ロリコンライダースだ。
……っと、ぶち殺すぞ!!」
かつてギルドで暴れ、さらにリアスに乱暴をしようとしたコレは。
そう。
俺の【敵】だ。
認識した瞬間、それまで私を支配していた緊張が吹き飛び、耳障りだった歓声が遠くなり目の前の【敵】に意識が集中し、一瞬にして戦闘モードになった。
[さぁ審判が手をかざし、今、振り上げた!!]
「ファイ!!」
[さぁ試合開始です!時間は15分、まずは序盤どんな攻防を見せてくれるのか?おっと!?スラブ選手もの凄いタックルのような突進で一気に距離を詰める]
遠くに解説のような声が聞こえる。
緊張に激しく動いていた心臓は今は静かだ。
目の前の敵は私を殴ろうと突進しながら振りかぶった右腕を突き出そうとしている。
どうやら、試合が開始されようだが、そういえば木剣をまだ構えていなかったなぁ。
まぁこの感じなら問題ないだろう。
「タタラ!!負けるんじゃないぞ!!」
私の眼前に迫る筋肉ロリコンライダースの大きな拳、そして、大観戦の中で唯一聞き取れた私を激励するリアスの声……。
ベキッ!!
[おおおっと!!棒立ちのタタラ選手に放たれた強烈な右ストレート!!そして、解説席まで響く何かが砕けたような音!!コレはクリーンヒットっダメージポイント100が刻まれたのはタタッ……ラ?]
「ぐおおおお!?」
[何が起こったのか!ダメージポイントが入ったのはタタラ選手ではなく、スラブ・テキサスゥ!!突き出した腕を抑えながら呻き声をあげている!!]
突き出された筋肉ロリコンライダースの右ストレートが私の顔面を捉える瞬間を狙い、思いっきり木剣で叩き落とすことができた。
遅いし、よっわ……イーグルさんの剣なら今の間に3、4発は飛んできていたし、スカイさんの剣だったなら構えてもない中途半端な振りでは弾くことなんてできなかった。
エヴァさんの……あっコレは思い出したら病むやつだ……あぶね。
「なっ何をしやがった!?今のスキルじゃねぇのか」
腕をさすりながら不正を訴える筋肉ロリコンライダース、反論する気はさらさらないのだが、彼のおかげで落ち着きを取り戻すことができたのだから、せめて意識があるうちに一言ぐらい答えあげよう。
「ありがとうございます。さようなら筋肉ロリコンライダース」
「はぁぁ!?なんだ筋肉ロリ……
「技【獅子威し】」
「へっ?」
木剣を振り上げ、素早く打ち下ろすを高速で繰り返す。
鹿威しのように一定のリズムで延々と剣を振り続ける素振りの日々で、自分の心を保つために冗談で作った【技】は、今まさに笑えるほど目の前【敵】に連続ヒットしている。
「ストップ!!」
「うお!?」
ほぼ無心で剣を振り続けていると、審判の男が突然手を振りながら割って入ってきたので危なく叩きそうになった。
あれ、もしかして。
「ポッポイントオーバー……1020対0でイザベルギルド、タタラの勝利」
終わってました……。
筋肉ロリコンライダースは棒立ちのまま、頭に漫画のようなタンコブを積み重ねて気絶していた……死んでないのよね?……。
気絶していた!とする。
『うおおおおおおおおおお!!』
突然復活した大歓声に思わず前のめりに転びそうになる。
ははは、なんか悪くないかも。
昨日は各自休暇を満喫していたのだが、私は流石に前日に海ではしゃぐ気ににはなれず、愚直にもトレーニングというか素振りに励んだ。
「何ですか……アレ」
「アレがギルド交流戦の会場、世界有数の国営闘技場【国立ジングコロッセオ】だ」
「こっコロッセオ」
木のほとんどない岩山に突如現れた円形の石造りの巨大な闘技場は、私が想像していた体育館ようなものではなく、まさにイタリアのコロッセオを彷彿させる建造物であった。
「めちゃくちゃ獣車が止まってますけど」
「当たり前だろ、ギルド交流戦は毎回4万座席が満員になるほどの一大イベントだからな」
よっ……4万ですと!!?
「おい、どうした」
「どうせ阿呆が緊張しだしたんじゃろ、タタラはいっつもこうなんじゃ」
「フィ~ン」
心臓が破裂しそうなほど激しく動きだし、額から大量に溢れ出した汗が顎の下から流れ落ちていく、無理だってそんな大観衆の中で試合するなんて。
「大丈夫か、コイツ」
「……ダメかもしれん」
ダメです。無理です。
あっなんかお腹痛い。
♦︎
エヴァさんに引きずられながらコロッセオ内部の控え室に連れて行かれ、放り込まれた。
「いいか、最低2勝だぞわかったか」
「うい」
「客席で見てるからな!ヘマしたら……って聞いてんのか?」
「うい」
緊張のあまり生まれたばかりの子鹿のように震える私を見て、頭を抱えながら去って行くエヴァさん。
だって仕方ないじゃん!トレーニングは地下の訓練場ばっかりだったし、客が入るなんて聞いちゃいないだもん。
「おい、大丈夫かアンタ」
「うい」
もうヤダ、帰りたい。ここから逃げだし
「イザベルギルドのタタラさんはいらっしゃいますか?」
ホテルマンのような服装の帽子を被った男が聞いたことがある名前を連呼している。
「アンタさっきマスターエヴァに連れられて来てたよな?イザベルギルドのタタラってアンタのことじゃねぇか?」
「へい」
「係さん、この人ですよ」
「タタラさん、第1試合ですから急いでください」
「おうい」
「おういって……アンタ……」
係員に腕を引かれ連れて行かれた更衣室のような場所で、数人に囲まれて服を脱がされ、ノースリーブの麻のシャツと道着のズボンのような物を履かされ首に感知石をかけられ「武器は?」と強い口調で詰め寄られたので「剣」と答えると木剣を持たされたと同時に、さっきの係員にまたどこかへ腕を引かれ連れ去られて行く。
ドナ。
♦︎
[今年も始まりました、世界ギルド連盟主催、ギルド交流戦。開会式も終わりまもなく開幕戦、第1試合の各ギルドの代表が入場します]
[今回の開幕戦はディアンタ大陸のアスガルズ王国内のギルド同士、しかも初出場の冒険者同士ということなので非常に注目したいところですね]
薄暗い通路から眩しい光が差し込む方へ係員に背中を思いっきり押し出され、躓きそうになりながらもなんとか転ばずにバランスを保った。のだが。
『うおおおおおおおおおおお!!』
[あっと、今、代表の冒険者が入場して参りました。北口からイザベルギルド代表タタラ選手の入場です、毎年上位入賞を果たすイザベルギルドは今年は【王鷲のイーグル】ではなく無名の新人を起用してきました。ただこのタタラという男、登録から僅か数週間でAランクにまで到達したという実力の持ち主です。
続いて、南口より入場したのがヴィヴィギルド代表スラブ・テキサス選手……]
目眩がするほどの大歓声に引き返そうとしたのだが、通路の入り口はすでに鉄格子の扉で封鎖されていた。
[どうしたのでしょうタタラ選手、背を向けたまままったく動きません。初戦ですので精神統一でもしているのでしょうか、しかし相手選手はすでに中央で気合い十分で待ち構えている。あっと今、係に何か注意をされて……ゆっくりと中央に歩き出しましたね、怒られたのかな]
「フィン?」
「何をやっておるんじゃ、あやつはまったく。シャッキっとせえ」
「ヴィヴィギルドかうちにイザベルに一番近いギルドだが……なんだ、あの筋肉ダルマどこかで見たような」
なんだよあの係員、そんな怒んなくてもいいじゃないか。
早く行けと、怒鳴られた私はうつむきながら怒号の如く鳴り響く歓声を浴びながらトボトボと闘技場中央に向かい歩き出した。
[それではここで交流戦のルールをご説明しましょう。ルールは全ギルド共通の実戦訓練用ルールにのっとりまして。
その1。武器は素手、もしくは木製の物を使用すること。
その2。金的、目突き、喉突きなどは禁止。
その3。魔法、スキルの使用は禁止。ただし、解除できない常時スキルは可とする。
その4。戦闘時間は15分。
その5。ダメージポイントが1000に達した時点で負け。一度の攻撃の最高ポイントは100。
ダメージは感知石によって計測され解説上部に設置されたプレート型の大型リテラシーストーンに表示されます]
「両者、礼」
審判と思われる男にに促され一礼をして、ふと顔を上げたのだが。
目の前にいた対戦相手の男……どこかで見た覚えのあるのような、無いような。
「また会ったなクソガキ」
この無駄な筋肉とデカイ図体……えっと……コレは確か……。
ダメだ後少しのところで出てこない。
「あの……見覚えはあるんですが、どちら様でしたっけ?」
「ナメてんのかこのガキが!!俺様は……
あぁぁ!今の俺様で思い出した!コイツはアレだ、えっと……筋肉ロリコンライダースだ。
……っと、ぶち殺すぞ!!」
かつてギルドで暴れ、さらにリアスに乱暴をしようとしたコレは。
そう。
俺の【敵】だ。
認識した瞬間、それまで私を支配していた緊張が吹き飛び、耳障りだった歓声が遠くなり目の前の【敵】に意識が集中し、一瞬にして戦闘モードになった。
[さぁ審判が手をかざし、今、振り上げた!!]
「ファイ!!」
[さぁ試合開始です!時間は15分、まずは序盤どんな攻防を見せてくれるのか?おっと!?スラブ選手もの凄いタックルのような突進で一気に距離を詰める]
遠くに解説のような声が聞こえる。
緊張に激しく動いていた心臓は今は静かだ。
目の前の敵は私を殴ろうと突進しながら振りかぶった右腕を突き出そうとしている。
どうやら、試合が開始されようだが、そういえば木剣をまだ構えていなかったなぁ。
まぁこの感じなら問題ないだろう。
「タタラ!!負けるんじゃないぞ!!」
私の眼前に迫る筋肉ロリコンライダースの大きな拳、そして、大観戦の中で唯一聞き取れた私を激励するリアスの声……。
ベキッ!!
[おおおっと!!棒立ちのタタラ選手に放たれた強烈な右ストレート!!そして、解説席まで響く何かが砕けたような音!!コレはクリーンヒットっダメージポイント100が刻まれたのはタタッ……ラ?]
「ぐおおおお!?」
[何が起こったのか!ダメージポイントが入ったのはタタラ選手ではなく、スラブ・テキサスゥ!!突き出した腕を抑えながら呻き声をあげている!!]
突き出された筋肉ロリコンライダースの右ストレートが私の顔面を捉える瞬間を狙い、思いっきり木剣で叩き落とすことができた。
遅いし、よっわ……イーグルさんの剣なら今の間に3、4発は飛んできていたし、スカイさんの剣だったなら構えてもない中途半端な振りでは弾くことなんてできなかった。
エヴァさんの……あっコレは思い出したら病むやつだ……あぶね。
「なっ何をしやがった!?今のスキルじゃねぇのか」
腕をさすりながら不正を訴える筋肉ロリコンライダース、反論する気はさらさらないのだが、彼のおかげで落ち着きを取り戻すことができたのだから、せめて意識があるうちに一言ぐらい答えあげよう。
「ありがとうございます。さようなら筋肉ロリコンライダース」
「はぁぁ!?なんだ筋肉ロリ……
「技【獅子威し】」
「へっ?」
木剣を振り上げ、素早く打ち下ろすを高速で繰り返す。
鹿威しのように一定のリズムで延々と剣を振り続ける素振りの日々で、自分の心を保つために冗談で作った【技】は、今まさに笑えるほど目の前【敵】に連続ヒットしている。
「ストップ!!」
「うお!?」
ほぼ無心で剣を振り続けていると、審判の男が突然手を振りながら割って入ってきたので危なく叩きそうになった。
あれ、もしかして。
「ポッポイントオーバー……1020対0でイザベルギルド、タタラの勝利」
終わってました……。
筋肉ロリコンライダースは棒立ちのまま、頭に漫画のようなタンコブを積み重ねて気絶していた……死んでないのよね?……。
気絶していた!とする。
『うおおおおおおおおおお!!』
突然復活した大歓声に思わず前のめりに転びそうになる。
ははは、なんか悪くないかも。
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