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半鬼人
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みんなと別れた私は、控え室でうつむき精神統一をするふりをしながら、自分の名前を呼ばれるのを待っている。
しばらくすると扉が開き係員が顔を出した。
「イザベルギルドの
「はい!俺です」
……タタラさん」
「はい、俺です」
素早く立ち上がり係員に詰め寄りそそくさと控え室を後にした。
「何かございましたか?」
「いや、初日は気づきませんでしたが」
「ああ、みなさん殺気だっておられましたね」
「はい……」
係員の話だと大会で今日が一番出場者が殺気立つ日らしい。まぁ、みんなそれぞれのギルドマスターからプレッシャーかけられているんだろうな……。
着替えを済ませ、薄暗い通路を進み、闘技場の入口に迫る。
「先日の対戦相手はBランクでしたが、本日はAランクです、ご武運を」
「ありがとうございます、頑張ります」
係員にあまり良い印象を持っていなかったが、話してみるとなかなか良い人だった。
さて、今日は本気で頑張らねば!
気合いを入れて闘技場の入口をくぐると後ろで門が閉まる音が聞こえたが、いちいち振り向くような真似はせずにまっすぐ中央の審判の元へ歩み寄る。
平常より早い心臓の音、昨日より遠く聞こえる観声、気温は高いが汗ばむほどではない、そのどれもがこれから決戦を迎える私には丁度良い。
コンディションは抜群だ。
[第2回戦、第3試合。今、イザベルギルドのタタラ選手が入場しました。1回戦は初出場で開幕戦をになったこのタタラ選手、素晴らしい連続攻撃でヴィヴィギルド代表を圧倒し2回戦に進んだ注目の選手です]
「はっ!あんなんただ剣を上下させてただけやんけ」
[今!南側入口からロールギルド代表ヒバチ選手が入場です!現在ランクAのヒバチ選手ですが、初出場の前回大会において当時Cランクながらなんとベスト8にまで上り詰めた今大会期待選手の1人であります!ランクA同士のこの一戦、果たしてアクリスの女神はどちらに微笑むのでしょうか]
あの方は俺には絶対微笑まないよー。と、訂正を促したかったが、西っぽい言葉で悪態をつき木剣をブンブンと振り回しながらゆっくりと私に近づいてくる亜人の男から発せられる気迫に飲まれないように気を引き締めていてそれどこではない状態だ。
身長は約180cm程、ギリギリ細身の分類に入るであろうその体は全てが筋肉の鎧のようで、赤黒い光沢のある肌がさらに強さを増強しているような気分にさせられる。
そして、切れ上がった鋭い目の奥で光る黄金の瞳、その瞳の前を揺れる白い髪をかき分けてコメカミから伸びる短い黒い角……コイツは一体
「【半鬼人】や」
「へっ?」
何を突然言い出したんだろう。
「へっ?やあらへん、ワイは鬼と人間のハーフや言うてんねん。なんじゃワレみたいな顔しくさって、試合に集中してもらわんとオモんないからな」
「わざわざどうも」
「ナメくさってると一瞬で終わらせたるからな」
口悪りぃなぁ、喋り方でそう感じるだけなのか?
「ははは、やってみろ」
とりあえず威圧には屈しないと態度でしめす。
「いてこましたるわ」
ヒバチは木剣を担ぐように構え、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
[さぁ審判が手をかざし、今、振り上げた!!]
「ファイ!!」
[さぁ試合開始です!試合時間は15分、両者間合いを測っているのかその場から動かない]
コイツはヤバイな。試合開始の合図と同時に先制してやろうと思ったが、ヒバチの放つ半端じゃないプレッシャーに気負わされ見事に足が動かなかった。
さて、どうしたものか。
しばらくすると扉が開き係員が顔を出した。
「イザベルギルドの
「はい!俺です」
……タタラさん」
「はい、俺です」
素早く立ち上がり係員に詰め寄りそそくさと控え室を後にした。
「何かございましたか?」
「いや、初日は気づきませんでしたが」
「ああ、みなさん殺気だっておられましたね」
「はい……」
係員の話だと大会で今日が一番出場者が殺気立つ日らしい。まぁ、みんなそれぞれのギルドマスターからプレッシャーかけられているんだろうな……。
着替えを済ませ、薄暗い通路を進み、闘技場の入口に迫る。
「先日の対戦相手はBランクでしたが、本日はAランクです、ご武運を」
「ありがとうございます、頑張ります」
係員にあまり良い印象を持っていなかったが、話してみるとなかなか良い人だった。
さて、今日は本気で頑張らねば!
気合いを入れて闘技場の入口をくぐると後ろで門が閉まる音が聞こえたが、いちいち振り向くような真似はせずにまっすぐ中央の審判の元へ歩み寄る。
平常より早い心臓の音、昨日より遠く聞こえる観声、気温は高いが汗ばむほどではない、そのどれもがこれから決戦を迎える私には丁度良い。
コンディションは抜群だ。
[第2回戦、第3試合。今、イザベルギルドのタタラ選手が入場しました。1回戦は初出場で開幕戦をになったこのタタラ選手、素晴らしい連続攻撃でヴィヴィギルド代表を圧倒し2回戦に進んだ注目の選手です]
「はっ!あんなんただ剣を上下させてただけやんけ」
[今!南側入口からロールギルド代表ヒバチ選手が入場です!現在ランクAのヒバチ選手ですが、初出場の前回大会において当時Cランクながらなんとベスト8にまで上り詰めた今大会期待選手の1人であります!ランクA同士のこの一戦、果たしてアクリスの女神はどちらに微笑むのでしょうか]
あの方は俺には絶対微笑まないよー。と、訂正を促したかったが、西っぽい言葉で悪態をつき木剣をブンブンと振り回しながらゆっくりと私に近づいてくる亜人の男から発せられる気迫に飲まれないように気を引き締めていてそれどこではない状態だ。
身長は約180cm程、ギリギリ細身の分類に入るであろうその体は全てが筋肉の鎧のようで、赤黒い光沢のある肌がさらに強さを増強しているような気分にさせられる。
そして、切れ上がった鋭い目の奥で光る黄金の瞳、その瞳の前を揺れる白い髪をかき分けてコメカミから伸びる短い黒い角……コイツは一体
「【半鬼人】や」
「へっ?」
何を突然言い出したんだろう。
「へっ?やあらへん、ワイは鬼と人間のハーフや言うてんねん。なんじゃワレみたいな顔しくさって、試合に集中してもらわんとオモんないからな」
「わざわざどうも」
「ナメくさってると一瞬で終わらせたるからな」
口悪りぃなぁ、喋り方でそう感じるだけなのか?
「ははは、やってみろ」
とりあえず威圧には屈しないと態度でしめす。
「いてこましたるわ」
ヒバチは木剣を担ぐように構え、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
[さぁ審判が手をかざし、今、振り上げた!!]
「ファイ!!」
[さぁ試合開始です!試合時間は15分、両者間合いを測っているのかその場から動かない]
コイツはヤバイな。試合開始の合図と同時に先制してやろうと思ったが、ヒバチの放つ半端じゃないプレッシャーに気負わされ見事に足が動かなかった。
さて、どうしたものか。
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