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武器職人の街
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「ヌフフ、さぁ!どうした僕の街へ入りたまえ戦人君」
タートルネックでノースリーブの黄色のニットにタイトな黒い革のパンツにサスペンダーと言った格好の、きつめのウェーブの金髪ロングヘアーの女性は、不気……独特な笑い声を上げながら私達を手招きしている。
「呼ばれておるぞ戦人君よ、行ってきたらどうじゃ」
「フィーン」
普段なら呼ばれてもいないのにマロフィノが飛びつきそうな場面だが、あの女性の独自のオーラのせいかまったく近づこうとしない。
「あのー、大変失礼なのですがどちら様でいらっしゃいますでしょうか?」
「ヌハハハハ!これは失礼をしたね!僕はこの街の
「マスター・ヌエ!!ダガヤが獣車ぶっ壊して帰って来たって本当ですか!?」
鉄扉の奥から何者かが大声で叫びながら近づいて来ている。
おそらくダガヤさんの関係者だろうと推測されるが、それよりもである。
「あっ!!バカ!!なんで言っちゃうの!?今自己紹介をしようとしてたとこなのに台無しじゃないか!!バカ!!」
マスター・ヌエと言われた女性は鉄扉の奥の人物に怒りをあらわにしている。
マスター・ヌエ……そう、この女性はかつてディアンタ大陸で三獣王と呼ばれた魔者の一体で、このルチザンのギルドマスターにして今回の旅のきっかけになったヨーコさんクエストの張本人【雷の千獣】ヌエさん……だと思う。
「ヌハハハハ!これは失礼をしたね!僕はこの街の
「ギルドマスターのヌエさんですよね、俺達は【渡り鳥】という冒険者パーティーです。実はヌエさん宛にイザベルの領主ヨーコさんから封書を預かって
「バカ!!自己紹介させろよ!!バカ!!もうそんな手紙いらないもん!!バカ!!」
仕切り直して自己紹介をしようとしたところに割って入ったのがよっぽど気にいらなかったのか、ヌエさんは怒った表情で舌を出して鉄扉の奥にたち去ってしまった。
子供か!!
「タタラよ、ヘソを曲げてしもうたようじゃぞ」
「すみません、少し大人気ない対応をしてしまいました」
ヌエさんが立ち去ったルチザンの街門前に微妙な空気が流れる中、鉄扉の奥から鬼の形相のドワーフの男性が飛び出してきた。
「ダガヤ!!獣車ぶっ壊したって本当か!?獣車はどこだ!?食材はどうした!?」
「おやっさん!?申しわけねがんす、食材ば大丈夫だけんども車輪こばダメにしがんしたが」
それを聞いた鬼の形相のおやっさんの動きがとまり、そして。
「何言ってんだオメェ!!」
叫んだ。
どうやら、ダガヤ訛りはルチザンの共通言語ではないらしい。
良かった。
「あの、横からすみません獣車と食材は俺が預かっています。良かったら倉庫までお届けしますが、どうしますか?」
突然話に割って入って来た謎の人物を不信感を表した表情で見つめるおやっさん。
そして、突然目を見開いて。
「手ぶらで何言ってんだオメェ!!」
叫んだ。
この後、数分かけて状況を説明し、ようやくルチザンの街へ入ることができた。
入る前からこんなにゴタついて、大丈夫か?と、今後の予定が心配になった。
♦︎
「獣車ごと収納しちまう魔法なんて初めて見たぞ!!兄ちゃん良かったらこのままうちで働かんか!?」
ダガヤさんの雇い主のおやっさんの経営する食料品店の倉庫の中におやっさんのご機嫌な声が響く。
「ははは、お誘いは有難いですが遠慮しておきます」
「ガハハハ!何も遠慮することばねがべってがや」
「なんでテメェが偉そうなんだよダガヤ!!この獣車どうすんだ!!」
「申しわけねがんす」
無事お金も返してもらい食品の入った獣車をおやっさんの倉庫へ届けた私達はおやっさんからの熱烈勧誘を断り、揉めているダガヤとおやっさんを横目に立ち去ろうとした。
「兄ちゃん達ちょっと待て!何しれっと立ち去ってんだ?」
「お主らがグダグダ揉めておるからじゃ、妾達はこれからギルドに挨拶に行ったり宿を探したり忙しいんじゃぞ」
「おっかねぇお嬢ちゃんだなぁ、呼び止めたのはそに宿のことなんだがよ、良かったらうちで経営してる【マーブル】っていう、そこそこ良い宿があるだけども、礼の代わりにそこに泊まっていかんか?」
その言葉にリアスの目が光った。
「タダでか?」
「タダでだ」
「食事は?」
「もちろんつく」
「お風呂は?」
「風呂付の一等室にしよう」
「よしわかった!ルチザンに居る間は世話になろう」
「いやっ……今日の話の
「何をけち臭い事を言う!それなら今すぐその獣車を修理してやるからしばらくタダで泊めろ!」
「獣車の修理ってオメッ!?こんな車両のぶっ壊れたのなんて専門の業者で1週間はかかるぞ!」
「そうか、なら話は決まったな」
「ちょっとリアスさん大丈夫なんすかそんなこと言って」
「大丈夫かどうかはお主次第じゃタタラ、妾達はギルドに挨拶してくるから後は頼んだぞ」
「頼んだって、あっ、おい!リア……」
嵐のようにまくし立て、リアスはマロフィノを引き連れ去って行った。
「兄ちゃんよ……」
「はい……」
『おっかねぇ……』
リアスが何をそんなにカリカリしているのかわからないが、取り残された私に出来ることはただ一つ。
「よし!あのお嬢様が戻るまでにキッチリカッチリ直してやるよ!!」
『おおおぉぉ!!』
私が気合いを入れるとドワーフ二人は歓喜の声を上げ私の作業を見守る。
メニューウィンドウを起動しクラフトスペースを展開させ、壊れていない方の車両の構造解析を開始した。
って、こんな事をしにわざわざここまで来たわけじゃないんだけどなぁ……。
タートルネックでノースリーブの黄色のニットにタイトな黒い革のパンツにサスペンダーと言った格好の、きつめのウェーブの金髪ロングヘアーの女性は、不気……独特な笑い声を上げながら私達を手招きしている。
「呼ばれておるぞ戦人君よ、行ってきたらどうじゃ」
「フィーン」
普段なら呼ばれてもいないのにマロフィノが飛びつきそうな場面だが、あの女性の独自のオーラのせいかまったく近づこうとしない。
「あのー、大変失礼なのですがどちら様でいらっしゃいますでしょうか?」
「ヌハハハハ!これは失礼をしたね!僕はこの街の
「マスター・ヌエ!!ダガヤが獣車ぶっ壊して帰って来たって本当ですか!?」
鉄扉の奥から何者かが大声で叫びながら近づいて来ている。
おそらくダガヤさんの関係者だろうと推測されるが、それよりもである。
「あっ!!バカ!!なんで言っちゃうの!?今自己紹介をしようとしてたとこなのに台無しじゃないか!!バカ!!」
マスター・ヌエと言われた女性は鉄扉の奥の人物に怒りをあらわにしている。
マスター・ヌエ……そう、この女性はかつてディアンタ大陸で三獣王と呼ばれた魔者の一体で、このルチザンのギルドマスターにして今回の旅のきっかけになったヨーコさんクエストの張本人【雷の千獣】ヌエさん……だと思う。
「ヌハハハハ!これは失礼をしたね!僕はこの街の
「ギルドマスターのヌエさんですよね、俺達は【渡り鳥】という冒険者パーティーです。実はヌエさん宛にイザベルの領主ヨーコさんから封書を預かって
「バカ!!自己紹介させろよ!!バカ!!もうそんな手紙いらないもん!!バカ!!」
仕切り直して自己紹介をしようとしたところに割って入ったのがよっぽど気にいらなかったのか、ヌエさんは怒った表情で舌を出して鉄扉の奥にたち去ってしまった。
子供か!!
「タタラよ、ヘソを曲げてしもうたようじゃぞ」
「すみません、少し大人気ない対応をしてしまいました」
ヌエさんが立ち去ったルチザンの街門前に微妙な空気が流れる中、鉄扉の奥から鬼の形相のドワーフの男性が飛び出してきた。
「ダガヤ!!獣車ぶっ壊したって本当か!?獣車はどこだ!?食材はどうした!?」
「おやっさん!?申しわけねがんす、食材ば大丈夫だけんども車輪こばダメにしがんしたが」
それを聞いた鬼の形相のおやっさんの動きがとまり、そして。
「何言ってんだオメェ!!」
叫んだ。
どうやら、ダガヤ訛りはルチザンの共通言語ではないらしい。
良かった。
「あの、横からすみません獣車と食材は俺が預かっています。良かったら倉庫までお届けしますが、どうしますか?」
突然話に割って入って来た謎の人物を不信感を表した表情で見つめるおやっさん。
そして、突然目を見開いて。
「手ぶらで何言ってんだオメェ!!」
叫んだ。
この後、数分かけて状況を説明し、ようやくルチザンの街へ入ることができた。
入る前からこんなにゴタついて、大丈夫か?と、今後の予定が心配になった。
♦︎
「獣車ごと収納しちまう魔法なんて初めて見たぞ!!兄ちゃん良かったらこのままうちで働かんか!?」
ダガヤさんの雇い主のおやっさんの経営する食料品店の倉庫の中におやっさんのご機嫌な声が響く。
「ははは、お誘いは有難いですが遠慮しておきます」
「ガハハハ!何も遠慮することばねがべってがや」
「なんでテメェが偉そうなんだよダガヤ!!この獣車どうすんだ!!」
「申しわけねがんす」
無事お金も返してもらい食品の入った獣車をおやっさんの倉庫へ届けた私達はおやっさんからの熱烈勧誘を断り、揉めているダガヤとおやっさんを横目に立ち去ろうとした。
「兄ちゃん達ちょっと待て!何しれっと立ち去ってんだ?」
「お主らがグダグダ揉めておるからじゃ、妾達はこれからギルドに挨拶に行ったり宿を探したり忙しいんじゃぞ」
「おっかねぇお嬢ちゃんだなぁ、呼び止めたのはそに宿のことなんだがよ、良かったらうちで経営してる【マーブル】っていう、そこそこ良い宿があるだけども、礼の代わりにそこに泊まっていかんか?」
その言葉にリアスの目が光った。
「タダでか?」
「タダでだ」
「食事は?」
「もちろんつく」
「お風呂は?」
「風呂付の一等室にしよう」
「よしわかった!ルチザンに居る間は世話になろう」
「いやっ……今日の話の
「何をけち臭い事を言う!それなら今すぐその獣車を修理してやるからしばらくタダで泊めろ!」
「獣車の修理ってオメッ!?こんな車両のぶっ壊れたのなんて専門の業者で1週間はかかるぞ!」
「そうか、なら話は決まったな」
「ちょっとリアスさん大丈夫なんすかそんなこと言って」
「大丈夫かどうかはお主次第じゃタタラ、妾達はギルドに挨拶してくるから後は頼んだぞ」
「頼んだって、あっ、おい!リア……」
嵐のようにまくし立て、リアスはマロフィノを引き連れ去って行った。
「兄ちゃんよ……」
「はい……」
『おっかねぇ……』
リアスが何をそんなにカリカリしているのかわからないが、取り残された私に出来ることはただ一つ。
「よし!あのお嬢様が戻るまでにキッチリカッチリ直してやるよ!!」
『おおおぉぉ!!』
私が気合いを入れるとドワーフ二人は歓喜の声を上げ私の作業を見守る。
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