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ギルドマスター
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カツカツカツカツ。
音のする方向に顔を向けると、一人の女性が遠くから歩いて来るのが見える。腰までとどく漆黒のポニーテールを揺らしながら一升瓶を片手に道路の真ん中を歩く美しい女性。彼女の歩みの先はモーゼの葦の海の奇跡のごとく人混みが割れ、周囲の全ての人が時が止まったかのようにその動きを止た。
「アタシのギルドで騒いでんのはテメェ等か?」
絶対零度の電撃のようにその声は首筋から全身を駆け抜け私の体は身震いをした。叫んだわけでもない、むしろ囁きほどの声量だったのだが、激しく不機嫌な低い声が響く。そして、重力魔法でもかけられたように私の体は重くなり、地面に押し付けられるように動けなくなった。女性は時が静止したようなギルド前を歩き地面に横たわるスラブの前に立った。
「おっおばうぇは……」
「筋肉ダルマにお前呼ばわりされる筋合いはないんだよ」
タイトなハーフジーンズから見える細い足を、女性はサッカーのフリーキックを蹴るように大きく振ると、トラックが人を跳ね飛ばしたような衝突音が響き、スラブは100メートル以上離れた二階建ての家屋よりも高い街壁の外に、綺麗な放物線を描きながら消える。その軌跡を目で追いながら悟った、この女性のただのサッカーキックが私の武術奥義をはるかに超える威力を持ってるのだと。
「私のギルドの扉をぶち壊したのはテメェか?」
気づくと女性は私のすぐ横に立ち、耳元で囁いてた。スッとシャープな顎、大きな目の目尻は刃ように鋭く、額にかけた眼鏡の間から数本だけ前髪が垂れている。ヒールせいか身長は190近くに見え、Vネックのタイトな白いTシャツが大きな胸の谷間を強調している。
「はっ……はい」
激怒する母親におびえる小学生のようにうつむき、ズボンのポケット下のあたりを握り締め私は返答をした。
「グギャッ」
首が取れたかと思うほどの衝撃が脳天から落とされ、両手で頭を抱えながら私はその場にしゃがみ込む。
「10万」
「えっ?」
「11……12……13……」
半ベソをかきうずくまる私を見下ろして、一升瓶を握ったまま大きな胸の下で腕組みをしながら謎のカウントを始めた。……って、まさか!?
「あのそれってもしかして」
「18……19……にじゅ」
「払います!弁償させていただきます!すみませんでした」
「なかなか察しがいいな、今回は20万で手を打てやるが、払わないって選択肢はないんだ。次から即答しな」
「はい」
やはり、扉を壊した賠償請求だった。まさか悩んでいると毎秒一万増えるこんな恐ろしいカウントアップが世の中にあるとは……怒って調子に乗って暴れるのはよくないことですね、ははは、はぁ。
女性は一升瓶に入った何かをラッパ飲みしながらギルドの受付に向かった。
「セリカ、お前がいてこのざまは何だ?」
今度は、先程襲われていた受付の女性に怒りをあらわにする。
「それがですねマスター、犯罪歴のある男がですね逆ギレしてですね。だから私は犯罪歴はダメですよと申し上げたんですよ、そうしたらですね」
「ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃ言い訳してんじゃねぇ」
マスターと呼ばれた女性のゲンコツが受付のセリカさんの頭上に振り落とされ、鈍器で殴ったような鈍い音が響く。
「いったーいですぅ。マスター」
痛いですって、そんなレベルじゃないぞあのゲンコツは。まさか殴られるのに慣れてると言っていたのは、こういうトラブルに慣れてるってことじゃなくて、あのゲンコツで鍛えられてるってことか。そんなことを真顔で考えている私の頭の上にはマンガのようなたんこぶが出来あがっていた。
「おい!冒険者共、さっさとクエスト受けて、とっとと出て行け」
『はい!ギルドマスター!!』
今この女、冒険者と書いてクズって言ったぜ、俺にはわかる。間違いない。周辺でざわついていた冒険者達は混沌としながらも秩序的に受付を済ませ、あっという間にいなくなりギルドには私達一行と、ギルドマスターとセリカさんだけになった。
「お前も金を払ってとっとと失せな、そして二度と私のギルドに近づくんじゃないよ」
「いや、そのじつは
「ごちゃごちゃ抜かすな、金払って失せる。それ以外の選択肢はお前にはない」
取りつく島もないとはまさにこのことである。私は観念してお金を取り出そうとした。すると、私の行動を制止するように軽く左手を上げリアスさんが私とギルドマスターの間に割って入ってきた。
「あいも変わらずじゃのう、エヴァよ」
「そのムカつく喋りかたはリアス嬢か?久しぶりだな、いくつになったんだ?てっきりアンタは来ないのかと思っていたよ」
ギルドマスターの名前はエヴァと言うらしく、リアスさんとは見知った中のようだ、しかしエヴァ……エヴァ、どこかで聞いたような……。
「33じゃ、妾だけ来ぬわけなかろう」
「はぁ?エルフは30で冒険者になってAランクを修得する旅に出るんだろ?一体3年もなにしてたんだ」
「そっそれはアレじゃよ、ほら熱があったり、寒気がしたり……とにかく来たんじゃからさっさっと登録するんじゃ」
「はいはい。セリカ、登録用紙」
30歳で冒険者のAランク目指すって、この世界のエルフはなかなかの戦闘種族のようだ。しかし、リアスさん仮病使って3年も種族の掟を引き延ばすなんてそんなのアリですか?
「それからエヴァよ、こやつも登録してやってくれ」
「ダメだ」
「なぜじゃ?身元なら妾が保証する、じゃから」
「レベルが低すぎる、ウチのギルドで登録できる最低ラインはレベル30以上だ」
「じゃが、こやつの実力は」
「例外は、無い」
いつの間にか私は【解析】されていたらしい。レベルの制限をそこまではっきりと言われたら、ぐうの音も出なかった。ありがとうリアスさん、その気持ちだけで充分です。しかし、エヴァ……エヴァ、一体どこで……。あっ。
「あんたがエヴァか」
「いきなり呼び捨てか?お前もぶっ飛ばされたいのか」
「いや、その、すみませんでした」
思わず口に出してしまったが、【エヴァ】それは、創造神メールその1で私の出自について話しておいた方がいい人物として書かれていた名前だ。つーかなんでこの人なんですか、絶対信じてくれるわけないじゃん。恐る恐る、 鑑定スキル【解析】 を実行。
【 名前 】エヴァ・フリゲート
【 レベル 】595
ばっ、化け物かよ。
私の異世界冒険者ライフは漕ぎ出す前から、暗礁に乗り上げてしまったようだ。
音のする方向に顔を向けると、一人の女性が遠くから歩いて来るのが見える。腰までとどく漆黒のポニーテールを揺らしながら一升瓶を片手に道路の真ん中を歩く美しい女性。彼女の歩みの先はモーゼの葦の海の奇跡のごとく人混みが割れ、周囲の全ての人が時が止まったかのようにその動きを止た。
「アタシのギルドで騒いでんのはテメェ等か?」
絶対零度の電撃のようにその声は首筋から全身を駆け抜け私の体は身震いをした。叫んだわけでもない、むしろ囁きほどの声量だったのだが、激しく不機嫌な低い声が響く。そして、重力魔法でもかけられたように私の体は重くなり、地面に押し付けられるように動けなくなった。女性は時が静止したようなギルド前を歩き地面に横たわるスラブの前に立った。
「おっおばうぇは……」
「筋肉ダルマにお前呼ばわりされる筋合いはないんだよ」
タイトなハーフジーンズから見える細い足を、女性はサッカーのフリーキックを蹴るように大きく振ると、トラックが人を跳ね飛ばしたような衝突音が響き、スラブは100メートル以上離れた二階建ての家屋よりも高い街壁の外に、綺麗な放物線を描きながら消える。その軌跡を目で追いながら悟った、この女性のただのサッカーキックが私の武術奥義をはるかに超える威力を持ってるのだと。
「私のギルドの扉をぶち壊したのはテメェか?」
気づくと女性は私のすぐ横に立ち、耳元で囁いてた。スッとシャープな顎、大きな目の目尻は刃ように鋭く、額にかけた眼鏡の間から数本だけ前髪が垂れている。ヒールせいか身長は190近くに見え、Vネックのタイトな白いTシャツが大きな胸の谷間を強調している。
「はっ……はい」
激怒する母親におびえる小学生のようにうつむき、ズボンのポケット下のあたりを握り締め私は返答をした。
「グギャッ」
首が取れたかと思うほどの衝撃が脳天から落とされ、両手で頭を抱えながら私はその場にしゃがみ込む。
「10万」
「えっ?」
「11……12……13……」
半ベソをかきうずくまる私を見下ろして、一升瓶を握ったまま大きな胸の下で腕組みをしながら謎のカウントを始めた。……って、まさか!?
「あのそれってもしかして」
「18……19……にじゅ」
「払います!弁償させていただきます!すみませんでした」
「なかなか察しがいいな、今回は20万で手を打てやるが、払わないって選択肢はないんだ。次から即答しな」
「はい」
やはり、扉を壊した賠償請求だった。まさか悩んでいると毎秒一万増えるこんな恐ろしいカウントアップが世の中にあるとは……怒って調子に乗って暴れるのはよくないことですね、ははは、はぁ。
女性は一升瓶に入った何かをラッパ飲みしながらギルドの受付に向かった。
「セリカ、お前がいてこのざまは何だ?」
今度は、先程襲われていた受付の女性に怒りをあらわにする。
「それがですねマスター、犯罪歴のある男がですね逆ギレしてですね。だから私は犯罪歴はダメですよと申し上げたんですよ、そうしたらですね」
「ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃ言い訳してんじゃねぇ」
マスターと呼ばれた女性のゲンコツが受付のセリカさんの頭上に振り落とされ、鈍器で殴ったような鈍い音が響く。
「いったーいですぅ。マスター」
痛いですって、そんなレベルじゃないぞあのゲンコツは。まさか殴られるのに慣れてると言っていたのは、こういうトラブルに慣れてるってことじゃなくて、あのゲンコツで鍛えられてるってことか。そんなことを真顔で考えている私の頭の上にはマンガのようなたんこぶが出来あがっていた。
「おい!冒険者共、さっさとクエスト受けて、とっとと出て行け」
『はい!ギルドマスター!!』
今この女、冒険者と書いてクズって言ったぜ、俺にはわかる。間違いない。周辺でざわついていた冒険者達は混沌としながらも秩序的に受付を済ませ、あっという間にいなくなりギルドには私達一行と、ギルドマスターとセリカさんだけになった。
「お前も金を払ってとっとと失せな、そして二度と私のギルドに近づくんじゃないよ」
「いや、そのじつは
「ごちゃごちゃ抜かすな、金払って失せる。それ以外の選択肢はお前にはない」
取りつく島もないとはまさにこのことである。私は観念してお金を取り出そうとした。すると、私の行動を制止するように軽く左手を上げリアスさんが私とギルドマスターの間に割って入ってきた。
「あいも変わらずじゃのう、エヴァよ」
「そのムカつく喋りかたはリアス嬢か?久しぶりだな、いくつになったんだ?てっきりアンタは来ないのかと思っていたよ」
ギルドマスターの名前はエヴァと言うらしく、リアスさんとは見知った中のようだ、しかしエヴァ……エヴァ、どこかで聞いたような……。
「33じゃ、妾だけ来ぬわけなかろう」
「はぁ?エルフは30で冒険者になってAランクを修得する旅に出るんだろ?一体3年もなにしてたんだ」
「そっそれはアレじゃよ、ほら熱があったり、寒気がしたり……とにかく来たんじゃからさっさっと登録するんじゃ」
「はいはい。セリカ、登録用紙」
30歳で冒険者のAランク目指すって、この世界のエルフはなかなかの戦闘種族のようだ。しかし、リアスさん仮病使って3年も種族の掟を引き延ばすなんてそんなのアリですか?
「それからエヴァよ、こやつも登録してやってくれ」
「ダメだ」
「なぜじゃ?身元なら妾が保証する、じゃから」
「レベルが低すぎる、ウチのギルドで登録できる最低ラインはレベル30以上だ」
「じゃが、こやつの実力は」
「例外は、無い」
いつの間にか私は【解析】されていたらしい。レベルの制限をそこまではっきりと言われたら、ぐうの音も出なかった。ありがとうリアスさん、その気持ちだけで充分です。しかし、エヴァ……エヴァ、一体どこで……。あっ。
「あんたがエヴァか」
「いきなり呼び捨てか?お前もぶっ飛ばされたいのか」
「いや、その、すみませんでした」
思わず口に出してしまったが、【エヴァ】それは、創造神メールその1で私の出自について話しておいた方がいい人物として書かれていた名前だ。つーかなんでこの人なんですか、絶対信じてくれるわけないじゃん。恐る恐る、 鑑定スキル【解析】 を実行。
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