THIRD ROVER 【サードローバー】オッサンのVRMMOは異世界にログインする

ケーサク

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戦陣タタラ

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 街門から100メートルほど離れたところでタリアス君が仁王立ちで私を待ち焦がれている、その後ろでアフラさんはあいも変わらず謎の微笑を浮かべながら腕組みをしていた。

「この決闘、冒険都市イザベルがギルドマスター【エヴァ・フリゲート】が立会人を務めさせてもらうぞ」

 双方に聞こえるように高らかにされた宣誓に、仁王立ちのままの無言の頷きと組んだままの右手を軽く上げる返答でそれを受諾じゅだくする。その後アフラさんがタリアス君に何かを話し始めたがその声は私には届かない。

「タタラ君が決闘を受けるとは思いもよらなかったけど来たからには君に少し助言をしようか」
「いえ、あんな雑魚あいて、助言いただくまでも」
「確かにレベルだけ見るとそうだけど、僕達が召喚される前にいた世界では彼はかなりの戦士だったことは間違いない」
「あんな奴がですか」
「ある者は数に物を言わせ、ある者は隙をついて強襲し、またある者は罠を張り巡らせて彼を討ち取ろうと策をろうした、でも彼はいつもたったひとりでそれらを返り討ちにしていたよ」
「よほど雑魚にばかりちょっかいを出して恨みを買っていたのでしょう」
「どうだろう、ただ、その戦闘技術を賞賛する声は多かったのは事実だ。まるであらかじめ戦場に陣を構えて敵を打つ武人の如くと例えられた隙の無い戦闘から彼はこう呼ばれて怖れられていたよ」
「……」
「【戦陣せんじん】タタラ。……気をつけてね、彼は息を吐くようにスキルを使う」

 私はタリアス君の正面約10メートルところで歩みを止めた。腰の両脇には剣が一振づつさやに収まりその出番を待っている。さて、ちょっとだけつついてみますか。

「ご主人様の指示はちゃんと聞いたか、癇癪かんしゃく持ちの室内犬君」
「ああ、小汚い野犬が目ざわりだから早急に駆逐せよとのことだ」

 ダメだ多少なめてはいるが集中してしまっている、少しでも怒ってくれたらやりやすかったがこれはいよいよ腹をくくるしかない。私はおちょくり激怒作戦の遂行を早々と断念して、深く息を吸い込み、ゆっくりと吐く。そして腕をクロスされて右手でオロチの角の刀、左手でオロチの牙の小太刀を抜き、腕を前に伸ばして胸の高さで八の字を作ってから右足を引いて少しだけ腰を落とし右腕を引いて構えた。
 対するタリアス君は私の動作を見てから左腰のシェル型の装飾が施された護拳ごけんが特徴的なサーベルを素早く引き抜き上下に大きく一度だけ振りった後、左足を半歩ほど前に出し両手で剣を握り剣先を天に向け頭の上まで腕を伸ばし構える。

「準備はいいようだな」

 エヴァさんが二人の間に歩み寄るが睨み合う私達の視界に入らない場所に陣取り、一度だけ二人の顔を見たのち右手に握り込んでいた小石を天高く放り投げた。
 小石は空中で一瞬だけ静止したのち音もなく落下を始める、すこしだけ吹きつける砂っぽい風に煽られることもなくまっすぐに落下する小石はまるでスローモーションのようにゆっくりと落ちて、今、私達の視線の真ん中をそのままの速度でさらに地面に近づいていく。
 私の引いた右足の親指にも力がこもり始めさっきより少しだけ前傾姿勢になり、タリアス君の左膝も先程より少しだけ沈んだ。

 風が止んだ。そして小石は乾いた地面に沈み土埃を上げた。
「タリアァァァス!!」
「粛正だ!!」
 私達は怒号と同時に粉塵を散らし地面を蹴る、タリアスは右足を大きく踏み込むと同時に天を睨んでいた剣を振り下ろし、私はタックルの如く左肩から突進して体をひねりながら二本の剣を振り上げる、閃光のような火花を散らし刃と刃が甲高い金属音を響かせぶつかり合い私の二振りの剣は回転しながら地面に突き刺さりタリアスはあまりの手ごたえのなさに勢いを殺しきれず体勢を崩す。私はそのままの勢いで右側面に回り込み武術スキル【鉄拳】【鉄拳】鋼鉄と化した拳で脇腹に左フックと右手ストレートを叩き込み、車のドア強く締めたような鈍い音を鳴らしタリアスは地面を削りながら3メートルほど体をずらされる。さらなる追撃をするため一歩踏み出すと赤茶色の瞳がこちらを睨むと同時に振り下ろされていた剣先が私の喉元に矢の如く突き出された、武術スキル【逆撃】剣先に首の皮を斬り裂かれながら私の左拳がタリアスの右の脇腹に突き刺さりその体を地面から切り離す「ゔっ」濁った呻き声を上げながらも着地をはたした瞬間、武術スキル【鉄拳】撃ち抜くような右アッパーカットでタリアスの頭が打ち上がる。
 メニュー画面起動、装備お気に入り1。私の腰に赤ミスリルの剣と赤ミスリルの短剣が現れ瞬時にさやから引き抜き、片手剣スキル極地【オロチおろし】タリアスに突進する私の姿が消えるや否や。
「火魔法【ファイアウォール】」
 タリアスを炎の壁が覆い隠し攻撃動作のため無防備に突進した私を襲い、八つの軌跡は描かれることなく体が炎に包まれた。
「おわっちぃ!水魔法【プール】」
 私の頭上にバランスボール程の水の玉が現れ弾け体の火を消火する、その瞬間炎の壁を消し去り口に溜まった血を吐き捨てながらタリアスが突撃をしてくる。
「剣スキル【コンビクトクロス】」
 タリアスの剣が高速で十字を切る、両手の剣でなんとか受けるもその威力は凄まじく私の両手は弾かれ胴体を晒し出し敵の猛攻はさらに続き。
「剣スキル【ソニックスラスト】」
 衝撃波をまとった瞬速の突きが私の心臓をめがけ真っ直ぐに伸びる、片手剣スキル【刃流し】流れるように体勢を立て直し突き出された剣に剣を当て受け流そうとした瞬間、剣先の衝撃波が私を弾き飛ばす「ぐっ!」食いしばった歯と歯の間から意図せずに苦痛が漏れたが、飛ばされ勢いのままバックステップで二歩ほど距離を取った。
「なかなか持ったがそのまま攻め続けるべきだったな」
 タリアスは腰を大きく落とし剣のつかを自分の顔の横で握り剣先は私を睨みながらも少しだけ下を向く。この構え!ヤバイ!
「剣スキル奥義【ドゥームコメット】!!」
 蹴り足が地面を大きくえぐり爆煙を上げそこから生み出された勢いは凄まじくタリアスの身体は大地を駆ける彗星の如く青白い衝撃波をまとい私の命を刈り取らんと突撃してくる、直撃したら確実な【死】をもたらすであろうその技は私の剣スキル奥義【龍剣】そのものであった。確かに距離をとったのは失策だったがこの突進をなんとかしなければ、片手剣スキル【飛剣】【飛剣】剣より放たれた二つの衝撃波が地面にぶつかり砂塵を巻き上げる。
「目くらましなど浅はかな」
 確かにその奥義には敵追尾がある、舞い上がった砂塵を切り裂きタリアスの剣が私を捉えると同時に飛び上がり片手剣スキル【剣破】武術スキル【いなし】振り下ろした剣は【ドゥームコメット】の衝撃波に阻まれ弾かれたがその勢いで私の身体も弾き飛ばされ【いなし】の効果も合わさりなんとか剣スキル奥義の脅威はかすった程度の被害で耐えしのぐ。しかし、なんとか転ばずに着地した私の口からは血が溢れ出ておもわず咳き込んでしまった。おそらく今の一撃でHPは3分の1を切っただろう、だがタリアスはそれを確認する間もましてや回復する暇も与えてはくれそうにない。

「ほう、自ら弾き飛ばされて回避するなんて方法があるとはな、さすが野犬は勘だけはいいようだ。しかしあと何発耐えれるか」

 さて、次はかすっただけで瀕死だ、やっぱり決闘なんて受けずに逃げとけば良かったか。勇者ってのはこんな手詰まりな状況でも勇気を持って踏み出すことが出来るんだろうが、第一線で剣を振るう本物の騎士様の抜かりない攻撃に晒されては、燃え上がる若い血にほだされただけの35才のサラリーマンの魂じゃさすがに心折れてしまう、まいったなぁこれは。だからあれほど調子に乗るなと言ったじゃないか、俺。

「フィン!!」
 声援ありがとうございます。でもねちょっとまずい状況なわけなんですけどって……。って!マロフィノ!!
「タタラ!勝て!死んでも勝つんじゃ!!」
 いやいや、死んでも勝つんじゃって、死んだら勝敗関係ないでしょうにあんたは暴君ですか。暴君と我が友が街門に現れそこから声援を送ってくれている。

「あれは貴様の仲間か?」
「ちょっと違うがおおむねそうだ」
「そうか、ならば貴様を殺した後、敵対者の仲間として一緒にあの世に送ってやるよ」

「あ゛っ!?」

 そうだ、そうだったよ。コイツ等はこういう事を平気で言うし平然とやる、私の最も嫌いな人種だったよ。なかなかいい勝負だったし少しだけ認めた気分になっていたけどさぁ、我が暴君の言う通りだ、死んでも勝たないと俺の気がおさまらない。負け癖のついたオッサンの冷めきった魂が、タタラという灼熱の体で熱せられその在り方を変えようとしていた。

「お前が俺から奪おうと言うなら、俺がお前から何を奪っても文句言うんじゃねぇぞ!!」

 私は二振りの剣を柄を顔の横で重ねるように構え前傾姿勢で重心を低くする。何か策を思いついたわけでもないのに、激しく脈打つ心臓とは反対に私の頭は静かに冷静を保ている。

「貴様が俺から何を奪えると言うんだ!雑魚がさえずるな!剣スキル奥義【ドゥームコメット】!!」
「片手剣スキル奥義【龍剣】!!」
 二人同時に地面を蹴り大地が悲鳴の如く砂塵を吐く、私は地を這う龍の如き衝撃波を纏い彗星の如く突進してくるタリアスに突撃する。
「猿真似風情が!【ドゥームコメット】で貫いてくれるわ!!」
 火力は確かに圧倒的に劣っているだろう、でも。
「テメェは初めからずっと気にくわねぇんだよ!!」
 【ドゥームコメット】と【龍剣】が衝突するその瞬間、片手剣スキル【刃流し】二つの衝撃波は側面をぶつけ合い電流のような閃光を放ちながら彗星と龍がすれ違う。
「なに!?」
 私は右手の赤ミスリルの剣を地面に突き刺し、それを軸に急速転回して
「片手剣スキル奥義【龍剣】!!」
 突き出した短刀の切っ先からエネルギーが溢れ出し龍の頭を型取り、私の足は一歩、一歩と踏み出すごとに加速していく。
「火魔法【ファイアウォール】!!」
「タリアァァァアァァァス!!!」
 ファイアウォールに龍と化した突きが激突し、そこを中心に爆弾が爆破したかのごとく衝撃と轟音が轟き大地と大気が揺れ、爆炎が空へと舞い上がった。

 煙が徐々に風に押し流され焼け焦げた地面があらわになり、その中心でタリアスが立ち尽くし炎に染まる空を見上げている、自慢の剣は柄だけになり鎧はガラスのように砕けている。
 私は粉々に砕けた赤ミスリルの短剣を突き出したままタリアスの後方で背を向けたままで硬直していた。

 ピコン。
 二刀流スキル奥義【双龍突】を修得しました。
 
 赤ミスリルの短剣の柄をアイテムボックスにしまいながら新スキル習得のお知らせを確認して、地面に突き刺したままの剣と開戦時放置した剣を回収に歩く。

「フィーーーーーーーン!!」
「タッ!タタラァァァ!!」

「まだだ!!」

 私に駆けよろうとするリアスさんとマロフィノを剣を引き抜きながら大声で制止して、棒立ちのタリアスの元へ歩き首元に剣先を向けた。

「俺に奪われるのは、血にまみれた命か、糞みたいなプライドか、どっちか選べ」

 タリアスは黒くくすんだ目で私見つめたのち、柄を落とし、地面に膝をついた。

「まっ……参りました。どうか……命だけは……」

 私は剣を引いた。

「この決闘、タタラの勝ちとする!!」

 エヴァさんが高らかに私の勝利を宣言すると右手を大きく開いて私の前に突き出してきた、私は右手を振りかぶり勝利の雄叫びのかわりに炸裂音が響くようその手に叩きつけた。よろめきながらマロフィノとリアスさんのところに歩き出そうとするとアフラさんが近づいてきた。

「決闘を受けた時もまさかと思ったけれど、まさかレベル差155をひっくり返すなんてさすが【戦陣】の二つ名は伊達じゃないって事ですか」
「やめてください、その呼び方嫌いなんです、戦闘狂みたいで」

 次は僕だ、などと言いださないか内心ビクビクしながら答えた。

「ひとつ聞いてもいいかい?」
「どうぞ」
「今日の戦闘は【戦陣】の名に恥じない素晴らしいものでした、でも命を危険にさらしてまで手を抜いた・・・・・理由はなんですか?」

「……そんなつもりはないですけど」
「大剣はどうした」

 微笑みを残しながら、私を見るその目はあきらかに怒りの感情を私にぶつけている。昔の私を知っているならやはりそう思うか、大剣、決して持っていないわけではない。だが、どうしてもスキルを主体として戦う私の戦闘ではそれを使えないというより、使いづらくなった理由があるわけなのだが、出来れば今ここでは知られたくはない。

「君の戦闘は格闘による近距離、大剣の中距離、銃撃で遠距離、全ての武器を目まぐるしく換装させながらスキルを連続させ全空間を支配する唯一無二の戦闘法だったはずなのに、片手剣ではその良さが発揮できていないと思うのだけれど」
「そうですか、新しいスタイルにしてだいぶたつので、これでも上手くやれていたつもりでしたが、ご忠告ありがとうございます」

 質問に答えろよこのクズが、と言わんばかりの目が私を圧迫して冷や汗が流れる。

「まぁ手を抜いたわけではないのなら、それでいいです。このレベル差でさらに手を抜いた相手に負けたなんてことになったら帰ってからタリアス君が大変なことになりますからね」

 わざとらしくマントをひるがえしてから、膝をついて項垂うなだれているタリアス君のもとへ歩み寄りアイテムボックスからミニペットボトルサイズのクリスタルを取り出した。

「最後に忠告です」

 そう言って振り返ったアフラさんの表情から怒りは消え、いつもの謎の微笑を浮かべいた。

「血の魔石を持つものを見たら迷わず全力で殺すことをオススメします」
「血の魔石?」
「転移【アスガルズ】」

 フラワルド騎士団の二人の体は青白い光に包まれ、白い光の粒を放ちながら光とともに姿を完全に消し去った。ゲームにもあったがアフラさんの取り出したアイテムは、決められた場所に瞬時にテレポート移動出来る【転移クリスタル】だったようだ。しかし、質問に答えなかった仕返しをちゃっかりしていくところはやはりあの人はあなどれない。

「フィーーーーーーーーーーン!!!」
「マロフィノ!!」

 なかなか戻らない私に、痺れを切らしたマロフィノが突撃してくるのを両腕を大きく開いて迎い入れモフモフの体を抱きしめる。ああ、幸せだぁ。
 その瞬間、街壁から大きな歓声が上がり、目線を上げると街壁の上には多くの野次馬どもが群がっていた。おいおいそんなとこ登っていいのかよ、などとツッコミ入れながら、マロフィノが私の頭によじ登るのを補助して街門で待つリアスさんのところへ歩み寄るが暴君はうつむいて押し黙っている。

「なんとか死ななくても勝てました」

 小さく鼻をすする音が鳴り、リアスさんは勢いよく顔を上げ私を睨みつける。その瞳は涙で揺らめきながらも美しく輝いている。

「馬鹿者!!戦うなら怪我などするな!ピンチになるな!!わらわわらわは……」

 そう言いながらリアスさんは私の胸に抱きついてきた、それを見た野次馬どもがヒューヒューとはやし立て盛り上がるが、女性耐性値が貧弱な私はオロオロとするのが精一杯でどうしたらいいのかわからない。

「リッリアスさん、どっどうなさいまひた」

 噛んだ。

「イチャつくんなら宿屋にいきな、私は先に目抜き通りの居酒屋【妖狐ようこ】で待ってるからな」
「いや、あのー、エヴァさーんちょっとぉ」

 だっだれか助けてぇ。

「フィン!」

 コレ、どうすればいいのぉ!?
 

 タタラ(Lv47)スキルメイカー 
 HP:345/2109   OP:98/1100

  攻撃力:2267
  守備力:1312
         魔力:1189
  素早さ:1701
      技術:1044
          運:119

 
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