22 / 144
散策と工作
しおりを挟む
時刻は午前9時半、今いる東通りは食堂付きの宿泊施設が多く集まっている場所で現在はそれほど人通りは多くはない。このまま西に向かい10分ほど歩くとイザベルのシンボルとも言える巨大な噴水がある中央公園が見えてくる予定だ。私はキョロキョロと頭を左右に振り街並みを堪能しながら歩く、頭の上のマロフィノもくんくんと街の臭いを嗅ぎながら尻尾を立て大きくゆっくり揺らしている。
公園に向かう道すがら、何人か具合の悪そうな人に挨拶された、おそらく昨日の宴会の出席者だろう。そういう連中を見ると昨晩あれだけ飲まされにもかかわらず二日酔いにならなかったこの体の肝機能の強さに感謝せずにはいられない。というか、エヴァさんが今日ではなく明日を指定したのは私が二日酔いになるのを予想してのことだったのかもしれないな。
「フィン!」
もじもじし始めたマロフィノを降ろして一緒に歩き出してすぐ、通りにそって並んでいた建物の先頭にたどり着くと、大きくひらけた場所が目の前の現れ、あたりの空気が少しだけ涼しく変わったのを感じた。
まるでプールのような石造りのため池の噴水から、たくさんの水の柱が空へと伸び、その奥には芝生の広場で遊ぶ子供達の姿が見える。どうやらイザベル中央公園に到着したようだ。
街道より上質な石を使ったであろう敷石は扇型に敷き詰められ魚の鱗ような模様を作り出していて、その上をさっきまでよりもゆっくりとした足取りで景色を堪能しながら、北の目抜き通り方面へと歩みを進める。激動の3日目を生き抜いてきた私達に訪れたアクリスの4日目は信じられないほど平穏そのものである。
「お前は本当にお利口さんだな」
「フィン!」
教えてもないのに、私の左側をきちんと足取りを合わせて歩く友達に関心したころで目抜き通りの入り口にたどり着いた。昨日の宴会の時に聞いた話では、ここからすぐの左側に【クラフト】という冒険者用のレンタル工房があるらしい。
そう本日の目的は、明日からの冒険者生活に備え装備の補修と制作である。
「金槌とノコギリのマークの緑の看板は……あった!あそこだ」
一階が紺色、二階がオレンジに塗られた木造の建物の赤茶色の入り口の上に大きな緑色の看板を見つけた。
「うお!タッ、タタラさん?おはようございます、あんだけ飲んだのにお早いですね」
「ははは、おはようございます。どうやら俺、結構酒に強いらしいです」
店舗の前で掃き掃除をする紺色エプロンをつけた犬人の男性が驚きながら挨拶をしてきた。身長は約2mビーグル犬のように垂れ耳が特徴的な彼の名前はトム、実は昨日タリアスに斬られ血の海に沈んでいたうちの一人だ。
「すみません冒険者登録もしてないのに無理言って」
「何言ってんすか!タタラさんには感謝してもしたりないんですから、少しでも恩返しが出来るならこれくらいおやすいご用ってやつっすよ」
「いや、感謝するなら俺にするよりミケさんにしたほうが……」
彼らの話によるとタリアスに斬り付けられた直後、たまたま通りがかったミケさんが回復魔法をかけくれたおかげでなんとか即死は免れたものの、私が駆けつけなければ確実に死んでいただろう、ということらしいのだが。
昨日の夜さんざん頭を下げられ、困り果てた私はどこか貸し工房を紹介して欲しいと言ったところ、是非ウチに来て欲しいということになったのだ。
「こちらにどうぞ」
案内されたのは入り口すぐの右側の作業部屋だ。扉もあり完全個室はありがたいが目抜き通りから筒抜けの大きな窓が少し気になった。
「何かあったら言ってください」
「ありがとう」
「フィン」
扉を閉められるとマロフィノは窓際に置いたあってイスによじ登り、窓の外を嬉しそうに眺めている。大きな窓もまぁ悪くないかと考えを改める。
メニューウィンドウ起動、クラフト。クラフトスペース展開。
部屋を緑色のレーザーのような光が下から上えと駆け巡りクラフトスペースが確保された。
これでこの部屋より小さいものならゲームシステムのクラフトモードで制作可能になった。クラフトシステムが死んでいたら自分で装備を整えることも【ダンゴ】直すこともできないので一安心である。
さて、まずは。アイテムボックスより【オロチ皮のボロ切れ】を取り出し鑑定をする、ちなみにクラフトスペースで鑑定をすると装備や素材の状態確認ができるのだ。
【オロチ皮のボロ切れ】元ジャケット、修復不能。オロチの皮一枚に変換可能。
グフッ。オロチの皮200枚も使って作ったジャケットが修復不能とは、これはいきなりダメージがでかい。落ち込みながらも、ボックスを圧迫するだけのなので仕方なくオロチの皮にコンバートする。
次に取り出した【赤ミスリルの短剣の残骸】も同じような状態だった。ガクッ。ヤバイ、私のメイン装備が崩壊してしまった。
クラフトウィンドウの【剣】に合わせて何が制作可能か手持ちの素材を確認するも、制作不可を知らせるグレーの文字で表示される数量1、2個のレア素材が名を連ねるばかりで、とても新しい装備を作れるようなものは……あった。
【魔狼フェンリルの犬歯】が制作可能の黒字表示されている。アイテムボックスから取り出して鑑定をしてみる。
【魔狼フェンリルの犬歯】硬度2000、生成可能。
硬度2000だと!?ゲームの硬度の上限は1000までなのに簡単にその上をいってやがる。ちなみに私が加工できるのは989までなんだが、ためしにクラフトメニューで削ってみたが粉ひとつ出やしない。
「赤ミスリルが420、オロチの牙で680……これで剣を作ったら一体どうなるんだ」
まぁ作れたらね。ため息をつきながら【魔狼フェンリルの切歯】の確認をする、こちらの硬度が2100……まじか。
置かれていたスツールに腰掛け、両膝と両肘をくっつけて頭を抱えていると扉を叩く音がした。
「どうぞ」
扉が開きトムが顔をのぞかせた。
「はかどって……ないようですね」
コーヒーが注がれたカップを差し出されたので受け取ると、窓際のマロフィノの頭を撫でて床に水の入った器を置いた。
コーヒーを飲みながら、すこし小腹が空いたので昨日の宴会の残りのサンドイッチをアイテムボックスから取り出すと、マロフィノが椅子から飛び降り私の足元で尻尾を振りながらおすわりをしている。パンを与えると大喜びでかぶりついた。可愛い。行き詰まった私はとても癒された。
「まさか、収納魔法まで持っているなんて本当にすごいっすね」
「そんな珍しいの」
「たぶん……初めて見ましたから」
収納魔法持ちは便利な反面、色々と犯罪に巻き込まれることも多いらしく、他人にバレないようにするのが常識らしい。確かに、いろいろヤバそうな使い方もあるか……時間があったらダミーでバックでも作ろうかな。
「ところで何を悩んでたんですか」
「硬度……で通じる?俺は素材の硬さをそういうんだけど」
「ええ大丈夫です、たぶん共通だと思いうっす」
「硬度2000の牙を削って剣を作りたいだが」
沈黙。そして工房が揺れるほどの大声でトムが叫ぶ。
「にっ、にっ2000!?最高の硬度を誇るアダマンタイトでさえ1000だっていうウワサっすよ!!」
私達は硬度の認識を擦り合わせ差異がないことを確かめ合った。
「おそらくそんなの削れるのエンドーレの職人だけっすね」
エンドーレ王国。今、私がいるアスガルズ王国の南にある国で、鉱物資源豊富な山々を有し、その加工技術は世界屈指なのだとか。代々ドワーフが治める王国にはその技術を学ぼうと世界中からあらゆる人種の職人が集い、まさに職人の聖地と呼ばれる国だそうだ。
ただアスガルズからエンドーレに行くには、陸路から7000m級の山越えをするか、海路から大陸の外周を回り二、三カ月の航海をするか、調魔された大型飛竜で空路を行くか。いずれにしてもかなりの困難をともなわなければ行くことができないようだ。
「飛竜って誰か乗せてくれないかなぁ」
「あの山を越えれるような飛竜だったら、魔王か【竜人】くらいしか扱えないと思うっす」
ちなみに竜人はアスガルズに一人いるかいないからしい。どうやらこの素材の加工はしばらく先延ばしになりそうだ。
「ミスリルって買える?」
「それだったら宝石店でって……まさかミスリルで剣を作るなんて言わないっすよね?」
また驚かれる前に一応否定はしたが、トムは恩人ではなく変人を見るような目つきで私を見ていた。ちなみ、赤ミスリルの短剣を打ち直すにはミスリルがあと1000グラムほど足りないが、現在ミスリルの相場は1グラム4000ピックらしいので400万ほどかかる計算になる。ははは、作ったところで実戦で使う勇気はないな。
飲み終えたコーヒーカップを片付けてトムは退室した。
「こうなったら【ダンゴ】を直すしかないな」
アイテムボックスから鉄くずを選択すると、見るも無残な姿のダンゴが作業場の真ん中に出現したゲートからすこし雑に落とされ鈍い音が響いた。おい!なんだ今の雑さは!?ゴミじゃねーんだぞ。
調魔スキルのない私にとってこの世界を自由に移動するにはダンゴの復活が必須なのだから、もう少し丁寧に扱って欲しいものだ。
「クラフトメニュー、機工テストモード」
青い光が、鉄く……ダンゴを包み、その上に詳細なホログラムが形成された。
「テスト開始」
ホログラムのいたるところがエラーの表示とともに赤くなっていく。だが、なんと、もっとも制作期間を要し複製不可の魔動モーターは問題なく動く事が判明した。
タンク部分から【電の魔石】を5個取り外し、心を鬼にしてモーター以外を素材変換する、【鋼のインゴット】×23と【アルミニウム合金】×9、ゴムは入手できなかったが、タイヤは予備がある。
「これなら鉄さえあれば」
クラフトを終了しダンゴをしまう。
「行くぞマロフィノ!」
「フィン!」
退屈そうにしていたマロフィノを呼び、私達は鉄を入手するため作業部屋をあとにした。
公園に向かう道すがら、何人か具合の悪そうな人に挨拶された、おそらく昨日の宴会の出席者だろう。そういう連中を見ると昨晩あれだけ飲まされにもかかわらず二日酔いにならなかったこの体の肝機能の強さに感謝せずにはいられない。というか、エヴァさんが今日ではなく明日を指定したのは私が二日酔いになるのを予想してのことだったのかもしれないな。
「フィン!」
もじもじし始めたマロフィノを降ろして一緒に歩き出してすぐ、通りにそって並んでいた建物の先頭にたどり着くと、大きくひらけた場所が目の前の現れ、あたりの空気が少しだけ涼しく変わったのを感じた。
まるでプールのような石造りのため池の噴水から、たくさんの水の柱が空へと伸び、その奥には芝生の広場で遊ぶ子供達の姿が見える。どうやらイザベル中央公園に到着したようだ。
街道より上質な石を使ったであろう敷石は扇型に敷き詰められ魚の鱗ような模様を作り出していて、その上をさっきまでよりもゆっくりとした足取りで景色を堪能しながら、北の目抜き通り方面へと歩みを進める。激動の3日目を生き抜いてきた私達に訪れたアクリスの4日目は信じられないほど平穏そのものである。
「お前は本当にお利口さんだな」
「フィン!」
教えてもないのに、私の左側をきちんと足取りを合わせて歩く友達に関心したころで目抜き通りの入り口にたどり着いた。昨日の宴会の時に聞いた話では、ここからすぐの左側に【クラフト】という冒険者用のレンタル工房があるらしい。
そう本日の目的は、明日からの冒険者生活に備え装備の補修と制作である。
「金槌とノコギリのマークの緑の看板は……あった!あそこだ」
一階が紺色、二階がオレンジに塗られた木造の建物の赤茶色の入り口の上に大きな緑色の看板を見つけた。
「うお!タッ、タタラさん?おはようございます、あんだけ飲んだのにお早いですね」
「ははは、おはようございます。どうやら俺、結構酒に強いらしいです」
店舗の前で掃き掃除をする紺色エプロンをつけた犬人の男性が驚きながら挨拶をしてきた。身長は約2mビーグル犬のように垂れ耳が特徴的な彼の名前はトム、実は昨日タリアスに斬られ血の海に沈んでいたうちの一人だ。
「すみません冒険者登録もしてないのに無理言って」
「何言ってんすか!タタラさんには感謝してもしたりないんですから、少しでも恩返しが出来るならこれくらいおやすいご用ってやつっすよ」
「いや、感謝するなら俺にするよりミケさんにしたほうが……」
彼らの話によるとタリアスに斬り付けられた直後、たまたま通りがかったミケさんが回復魔法をかけくれたおかげでなんとか即死は免れたものの、私が駆けつけなければ確実に死んでいただろう、ということらしいのだが。
昨日の夜さんざん頭を下げられ、困り果てた私はどこか貸し工房を紹介して欲しいと言ったところ、是非ウチに来て欲しいということになったのだ。
「こちらにどうぞ」
案内されたのは入り口すぐの右側の作業部屋だ。扉もあり完全個室はありがたいが目抜き通りから筒抜けの大きな窓が少し気になった。
「何かあったら言ってください」
「ありがとう」
「フィン」
扉を閉められるとマロフィノは窓際に置いたあってイスによじ登り、窓の外を嬉しそうに眺めている。大きな窓もまぁ悪くないかと考えを改める。
メニューウィンドウ起動、クラフト。クラフトスペース展開。
部屋を緑色のレーザーのような光が下から上えと駆け巡りクラフトスペースが確保された。
これでこの部屋より小さいものならゲームシステムのクラフトモードで制作可能になった。クラフトシステムが死んでいたら自分で装備を整えることも【ダンゴ】直すこともできないので一安心である。
さて、まずは。アイテムボックスより【オロチ皮のボロ切れ】を取り出し鑑定をする、ちなみにクラフトスペースで鑑定をすると装備や素材の状態確認ができるのだ。
【オロチ皮のボロ切れ】元ジャケット、修復不能。オロチの皮一枚に変換可能。
グフッ。オロチの皮200枚も使って作ったジャケットが修復不能とは、これはいきなりダメージがでかい。落ち込みながらも、ボックスを圧迫するだけのなので仕方なくオロチの皮にコンバートする。
次に取り出した【赤ミスリルの短剣の残骸】も同じような状態だった。ガクッ。ヤバイ、私のメイン装備が崩壊してしまった。
クラフトウィンドウの【剣】に合わせて何が制作可能か手持ちの素材を確認するも、制作不可を知らせるグレーの文字で表示される数量1、2個のレア素材が名を連ねるばかりで、とても新しい装備を作れるようなものは……あった。
【魔狼フェンリルの犬歯】が制作可能の黒字表示されている。アイテムボックスから取り出して鑑定をしてみる。
【魔狼フェンリルの犬歯】硬度2000、生成可能。
硬度2000だと!?ゲームの硬度の上限は1000までなのに簡単にその上をいってやがる。ちなみに私が加工できるのは989までなんだが、ためしにクラフトメニューで削ってみたが粉ひとつ出やしない。
「赤ミスリルが420、オロチの牙で680……これで剣を作ったら一体どうなるんだ」
まぁ作れたらね。ため息をつきながら【魔狼フェンリルの切歯】の確認をする、こちらの硬度が2100……まじか。
置かれていたスツールに腰掛け、両膝と両肘をくっつけて頭を抱えていると扉を叩く音がした。
「どうぞ」
扉が開きトムが顔をのぞかせた。
「はかどって……ないようですね」
コーヒーが注がれたカップを差し出されたので受け取ると、窓際のマロフィノの頭を撫でて床に水の入った器を置いた。
コーヒーを飲みながら、すこし小腹が空いたので昨日の宴会の残りのサンドイッチをアイテムボックスから取り出すと、マロフィノが椅子から飛び降り私の足元で尻尾を振りながらおすわりをしている。パンを与えると大喜びでかぶりついた。可愛い。行き詰まった私はとても癒された。
「まさか、収納魔法まで持っているなんて本当にすごいっすね」
「そんな珍しいの」
「たぶん……初めて見ましたから」
収納魔法持ちは便利な反面、色々と犯罪に巻き込まれることも多いらしく、他人にバレないようにするのが常識らしい。確かに、いろいろヤバそうな使い方もあるか……時間があったらダミーでバックでも作ろうかな。
「ところで何を悩んでたんですか」
「硬度……で通じる?俺は素材の硬さをそういうんだけど」
「ええ大丈夫です、たぶん共通だと思いうっす」
「硬度2000の牙を削って剣を作りたいだが」
沈黙。そして工房が揺れるほどの大声でトムが叫ぶ。
「にっ、にっ2000!?最高の硬度を誇るアダマンタイトでさえ1000だっていうウワサっすよ!!」
私達は硬度の認識を擦り合わせ差異がないことを確かめ合った。
「おそらくそんなの削れるのエンドーレの職人だけっすね」
エンドーレ王国。今、私がいるアスガルズ王国の南にある国で、鉱物資源豊富な山々を有し、その加工技術は世界屈指なのだとか。代々ドワーフが治める王国にはその技術を学ぼうと世界中からあらゆる人種の職人が集い、まさに職人の聖地と呼ばれる国だそうだ。
ただアスガルズからエンドーレに行くには、陸路から7000m級の山越えをするか、海路から大陸の外周を回り二、三カ月の航海をするか、調魔された大型飛竜で空路を行くか。いずれにしてもかなりの困難をともなわなければ行くことができないようだ。
「飛竜って誰か乗せてくれないかなぁ」
「あの山を越えれるような飛竜だったら、魔王か【竜人】くらいしか扱えないと思うっす」
ちなみに竜人はアスガルズに一人いるかいないからしい。どうやらこの素材の加工はしばらく先延ばしになりそうだ。
「ミスリルって買える?」
「それだったら宝石店でって……まさかミスリルで剣を作るなんて言わないっすよね?」
また驚かれる前に一応否定はしたが、トムは恩人ではなく変人を見るような目つきで私を見ていた。ちなみ、赤ミスリルの短剣を打ち直すにはミスリルがあと1000グラムほど足りないが、現在ミスリルの相場は1グラム4000ピックらしいので400万ほどかかる計算になる。ははは、作ったところで実戦で使う勇気はないな。
飲み終えたコーヒーカップを片付けてトムは退室した。
「こうなったら【ダンゴ】を直すしかないな」
アイテムボックスから鉄くずを選択すると、見るも無残な姿のダンゴが作業場の真ん中に出現したゲートからすこし雑に落とされ鈍い音が響いた。おい!なんだ今の雑さは!?ゴミじゃねーんだぞ。
調魔スキルのない私にとってこの世界を自由に移動するにはダンゴの復活が必須なのだから、もう少し丁寧に扱って欲しいものだ。
「クラフトメニュー、機工テストモード」
青い光が、鉄く……ダンゴを包み、その上に詳細なホログラムが形成された。
「テスト開始」
ホログラムのいたるところがエラーの表示とともに赤くなっていく。だが、なんと、もっとも制作期間を要し複製不可の魔動モーターは問題なく動く事が判明した。
タンク部分から【電の魔石】を5個取り外し、心を鬼にしてモーター以外を素材変換する、【鋼のインゴット】×23と【アルミニウム合金】×9、ゴムは入手できなかったが、タイヤは予備がある。
「これなら鉄さえあれば」
クラフトを終了しダンゴをしまう。
「行くぞマロフィノ!」
「フィン!」
退屈そうにしていたマロフィノを呼び、私達は鉄を入手するため作業部屋をあとにした。
0
あなたにおすすめの小説
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
水神飛鳥の異世界茶会記 ~戦闘力ゼロの茶道家が、神業の【陶芸】と至高の【和菓子】で、野蛮な異世界を「癒やし」で侵略するようです~
月神世一
ファンタジー
「剣を下ろし、靴を脱いでください。……茶が入りましたよ」
猫を助けて死んだ茶道家・水神飛鳥(23歳)。
彼が転生したのは、魔法と闘気が支配する弱肉強食のファンタジー世界だった。
チート能力? 攻撃魔法?
いいえ、彼が手にしたのは「茶道具一式」と「陶芸セット」が出せるスキルだけ。
「私がすべき事は、戦うことではありません。一服の茶を出し、心を整えることです」
ゴブリン相手に正座で茶を勧め、
戦場のど真ん中に「結界(茶室)」を展開して空気を変え、
牢屋にぶち込まれれば、そこを「隠れ家カフェ」にリフォームして看守を餌付けする。
そんな彼の振る舞う、異世界には存在しない「極上の甘味(カステラ・羊羹)」と、魔法よりも美しい「茶器」に、武闘派の獣人女王も、強欲な大商人も、次第に心を(胃袋を)掴まれていき……?
「野暮な振る舞いは許しません」
これは、ブレない茶道家が、殺伐とした異世界を「おもてなし」で平和に変えていく、一期一会の物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる